更新日:2017年02月06日

自閉症スペクトラムの子育て〜0-1歳代はどんな日常生活?〜

これまでご紹介してきた発達障害ですが、発達障害は“見えない障害”と言われる程一般的には分からない事があります。発達障害を持った子供を実際に育児していると、どんな事が起こるのか、他のお友達とどう違うのか、対処法を交えながら経験談をご紹介します。

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0歳代【仰け反る系夜泣き】

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何をしても泣き止まない

発達障害の無い子供でも夜泣きはあるものですが、色々お世話をしても長時間泣き止まないような場合や《毎日頻回》に及ぶようであれば経験上、発達障害の可能性があると思います。あやそうと抱っこをしても仰け反って暴れたり、寝ぼけているのか目を覚まそうとしない。あらゆる事を試してみるのですが、泣き止まないどころかますます酷くなる。
目は開いているのに、とにかく意識がないような、何かにとりつかれているように泣き叫んでいました。

まずは一旦目を覚まさせるのが対処の1つとされていますが、うちの子の場合はどれも通用しませんでした。当時は途方に暮れて、そっと見守りながら泣き止むのを待つのが1番良かった気がします。(一晩中泣き止まない事も数回ありましたが)

そもそも、自閉症や発達障害を抱えた子供の中には抱っこを嫌がり(感覚過敏)泣いていない時にも仰け反ったり両手を万歳にしてすり抜けようとしたりと言う特徴があります。抱かれる事を嫌がるのはうちの息子も例外ではありませんでした。大人しくしている時もありますが、抱っこヒモの中でも暴れて仰け反って落としそうになる事もありました。

これも、色んな方からアドバイスを貰うのですが、抱いても床に下ろしても一緒なんです。暴れて落ちそうになるから床に置いておくという最終手段を取りましたが、今度は自傷(主に頭を床や壁にガンガン打ち付ける)が始まるので、周りをクッションで固めたり布団の上で暴れても大丈夫なようにします。

これによって気付いたのが「抱っこが嫌いな赤ちゃんもいる」ということでした。これを知っているだけで、ママの心が少し楽になる場合があります。

小児鍼(しょうにはり)に助けられる

疲労困憊の毎日の中、藁をも掴む思いで、あるサイトにあった『小児鍼(しょうにはり)』を試した所、信じられない思いでしたが、小児はりを受けた当日の夜、朝まで1度も起きずに寝ました。週に1回の施術(1回1000円程度の料金)で、それから1ヶ月は毎日朝まで寝てくれました。
毎夜毎夜夜が来るのが恐怖だったので、衝撃としか言いようが無かったのですが、出産以来5〜6時間程継続して眠る事ができた朝は感動で涙が出る程でした。

小児はりとは、鍼を刺すのではなく、小児鍼専用の様々な道具を使って、身体のマッサージやツボを刺激する施術です。肌に直接触れるので感覚過敏の子は嫌がる可能性がありますが、痛いものでは無く子供が心地よくなるのが普通のようですので、痛がる事がないのが基本のようです。

小児はりとは

0歳代は言葉ももちろん無く、泣いている理由が分からない事が多くありました。下に娘がいますので違いがよく分かります。下の娘の場合は泣いている理由がとても分かりやすく、要求を満たしてあげると泣き止みます。お世話関係ではなくても抱っこをしてあやせば泣き止みます。夜泣きしても抱っこをしていればスヤスヤとまた眠りにつきます。夏はエアコンを付けるだけで泣き止むので暑かったんだなぁと理由が明快です。
息子は何が嫌で、なぜ怒っているのか泣いているのかが分からない。それに困るので、0歳代は育児の大変さを痛感しました。けれども後々分かります。友達の子供や検診などで周りの子供達とお母さんの関係性を見ては愕然とし孤独感に苛まれる毎日でした。

1歳代【こだわりの出現と感覚過敏】

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1歳代になると、夏の暑い日でも帽子を被ってくれない事、靴下もすぐ脱ぎ捨てます。被せても被せても、何度履かせても脱ぎ捨てて靴下が無くなっている事はしょっちゅうありました。これは感覚過敏によるもので、発達障害児の症状ではよく知られているものです。
下着やパジャマのタグや縫目を嫌がる子もいます。暑がりかと思っていたら、寝具の感触が痛く感じたり、触覚に関する過敏さも普通の子供よりも敏感である事があるので、衣類や寝具にも注意が必要です。
砂遊びが苦手だったり、水に濡れるとすぐに着替えたがる子もいます。

経験者の声

知り合いの自閉症のや発達障害子の中には、感覚過敏で帽子やヘルメットを被れなかったり、チャイルドシートで固定される事が駄目な子もいます。
うちの子(ADHD)は、小さい時は手をつなぐ事が出来ず、スーパー行く度に手を振りほどいてしょっちゅう脱走してましたね。追っかけて探しまわった事は何度あったか。

引用元:komachi.yomiuri.co.jp

実際に育ててみないとなかなか理解して貰う事は難しいのですが、どんなに親が努力しても健常児のお子さんでも親の思うようにはいかないものです。発達障害のある子の場合、その何倍も、人によっては数十倍も思うようにいかない事があります。子供自身の感覚や感じ方が他の子よりも鋭すぎたり鈍かったりとにかく簡単に言うと気難しい為に親も対応に困り果てる事がよくあります。

時々、通りすがりのお節介な老人が「まあ、母親だけ帽子かぶって子供にはかぶらせてない!」と嫌味をいわれましたが(;^_^A。

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

こういった心の無い言葉や余計なお節介を言う方もいらっしゃいますが、全ては無理解から生まれるもので、『嫌味を言うなら何か対応を教えてよ…』と当時は思っていましたが、言う方にも悪気があっての事ではなく、子供が可哀想だという考えからそういった発言をついしてしまうのだと思います。
無理解に苦しめられるのは子供だけではなく、育児をしている親や家族にも向かいます。

帽子や靴下、肌着を“極端”に嫌がる子の場合は、素材やサイズ感を替えてみる事が1つの手段だと思います。お母さんが納得すれば、最終的には諦めてもいいと思います。真夏に外出する時は日傘で一緒に歩けばいいし、ベビーカーの日よけで凌げば良いし、本人がどうしても嫌な事を無理矢理させなくてもいいと思います。
息子の場合、帽子は3歳頃までいくつも買い直してみましたがダメで、靴下の場合、夏は履かせない、冬場はハイソックスかタイツをいつも履かせていました。それも最初はすごく嫌がるのですが、自分で脱げないと諦めてくれます。どうしても嫌がる時は素材を替えてみたり、履かせない時もありましたが、「こんなに寒いのに裸足?」と言われる事は何度もありましたが、そんな事も自分が最大限努力して納得していれば、心の中で消化できるようになると思います。

この他チャイルドシートを嫌がる事にも疲労困憊でした。車社会の地域ですので車が無いと本当にどこにも出かける事ができません。散々いろいろ試してはみたのですが、チャイルドシートだけは必ず締めていないと出かける事が出来ないので、最終的には無理矢理締める事になるのですが、車が走り出しても泣き喚いて、多動ありのせっかちな息子は信号で止まるのも大嫌いでしたので、信号待ちで停車しても『ギャーーーーー!!!』っと泣き叫び、『一体どうしろと…』だんだん出かける事も億劫になっていました。

乗せる時はオモチャやお菓子などで機嫌を取りますが騙されなくなってきました。
先にエンジンをかけてエアコン入れてても、のけ反る息子をチャイルドシートに乗せてベルトを締めるのに5~10分格闘で汗だくです。
絶叫泣きするので周りの視線も痛いです。
息子が大好きな児童館への行き帰りもダメです

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

まさにこんな状態で、いつも汗だくで格闘してなんとかベルトを締めるのですが、走りだしても泣き止まない事は多々ありました。チャイルドシートを嫌がる子は多いと思うのですが、発達障害の子の場合、抱かれる感覚を嫌いシートに包まれる感覚が嫌な子、質感や座り心地を嫌う子、多動のある子は動けなくなる事へのストレスなどが理由が多いと思います。健常の子は、お母さんと離れる事への不安感などそれぞれ理由があるので、発達障害=チャイルドシートを嫌がるのではありません。

車に関連する事と言えば、“道順こだわり”がありました。4歳になる今現在も、たまに「こっちから行く!」と言い出したらもうその1点ばりで泣き叫んで訴えて来ます。これは1歳代からあり、いつもと違う道に不安感が募るのかいつもと違う道を通ると『ギャーーーーー!!!』っと泣き喚き出していました。初めはこれも泣いている理由が分からず、運転中でもあるので焦ってしまい危険な事もありました。
こういった時は用事がある場合、強行突破するしかなかったのですが、なるべく気を反らせるように違う道にさしかかるとお菓子やオモチャをさっと差し出したり、DVDをそのタイミングで付けてみたりする事でごまかしていました。言葉がわかり始めてからは、事前にどこに行くからこの道を通るよと何度も説明しておくと、安心するのか怒る事が少なくなりました。

まとめ

普通の子育てでも手探りの中、本人の性格や特徴を考えて対応したりするものですが、発達障害児の場合は理由が分からない事に困る事が多く、本当に育児に疲労困憊になります。0歳や1歳代はまだ言葉も話せず自分の思いを言葉にできません。知的障害や重度の自閉症状がある場合はそれが一生に渡って続いて行きます。言葉が話せるようになっただけでもありがたい事ですが、発達障害を理解し、本人の嫌な事や気持ちを知る手がかりが掴めると育児が少し楽になるのではないかと思います。

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