更新日:2017年06月06日

葛根湯は授乳中でも飲める!母乳育児中のママにおすすめ

母乳育児をしていると、どんなママでもトラブルに陥る可能性があります。母乳の出が悪かったり、慣れない授乳での肩こり、首の痛み、果ては乳腺炎になったりと深刻な悩みに発展することもあります。それらのトラブルにマルチに効果を発揮してくれる、授乳中でも安心して飲める薬が「葛根湯」です。葛根湯にはどのような効果があるのでしょうか。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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葛根湯って何?

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「葛根湯」は、中国の古典医学書「傷寒論(しょうかんろん)」「金匱要略(きんきようりゃく)」に記載されている薬方で、「かぜぐすり」として知られています。
「かぜ」のひきはじめは、からだがゾクゾクして、布団を何枚重ねても「さむけ」がとれず気持ちの悪い状態がつづきます。同時に頭痛がして、肩や首すじがこってきて頭が重苦しくすっきりしないものです。また、関節も痛みます。「葛根湯」は、かぜのひきはじめ、肩こり、鼻かぜ、頭痛、筋肉痛、手や肩の痛みに効果があります。

引用元:www.kracie.co.jp

葛根湯の主成分は葛(くず)の根で、その他にも桂皮や生姜など7つの生薬からできています。漢方薬は効きめが穏やかで副作用も出にくいといわれているので、授乳中でも安心して飲むことができるのが最大のメリットです。

葛根湯の作用としては、発汗作用や鎮痛作用があります。この発汗作用により、体内の循環を良くしてくれます。

乳腺炎には葛根湯

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授乳期のトラブルとしてよくあげられるのが乳腺炎です。ママの4人に1人の割合で、乳腺炎にかかってしまったという調査結果もあります。乳腺炎にも、おっぱいにしこりができて痛くなる軽い症状のものと、高熱や悪寒が出て立っていられなくなってしまうような重い症状とがあります。重い症状が出た場合は、すぐに病院へ行きましょう。

軽い症状の乳腺炎のときは、赤ちゃんの飲み残しや食生活や身体の冷えなどにより、おっぱいがつまってしまっている状態です。この状況を治すためには、おっぱいを出し切るか、乳腺周りの循環を良くしてつまりを解消することが大切です。

軽い症状と思って放っておくと、乳腺炎はどんどん悪化します。葛根湯には体の熱や腫れ、痛みを抑える作用があり、体内の血流を促進してくれるので、乳腺炎に効果的な薬とされています。母乳マッサージもあわせて行うとさらに良いでしょう。

母乳不足にも葛根湯

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母乳不足は、母乳中心で育児をしているママにとっては死活問題です。きちんと飲めているのか毎回体重を計ったり、時間をきっちり計ってみたりと、努力を続けているママも多いでしょう。授乳の後で物足りない様子で赤ちゃんに泣かれると、おっぱいが足りないのかと不安になるものです。

母乳不足、ストレスや身体の冷えなが主な原因になります。新生児の育児中はストレスは避けて通れませんが、身体の冷えは自力ですぐに解決できます。

葛根湯には体内の血液の循環を良くする働きがあります。血流が良くなるとおっぱいもスムーズに作られるようになり、結果的に母乳の出が良くなって母乳量アップにつながります。たくさん出ると赤ちゃんもグイグイ飲んでくれ、乳腺炎の予防にもつながるので一石二鳥です。

葛根湯は母乳だけでなく身体の悩みに多方面にアプローチしてくれるので、母乳以外でもトラブルが併発している方にもおすすめです。

風邪のひき始めにも葛根湯

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慣れない育児による睡眠不足などによって産後のママの身体は免疫力が落ちているため、風邪にかかりやすい状態にあります。免疫力に不安があるときにも葛根湯に頼ってみてはいかがでしょうか。

体温が平熱より1℃下がると、免疫力が30%下がるといわれています。葛根湯を飲むことで体温を上げ、免疫力を高めながら風邪を撃退しましょう。

肩こりにも葛根湯

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葛根湯には身体の循環機能を高める作用があり、肩こりの解消にもひと役買ってくれます。授乳中は赤ちゃんを長時間抱っこしたり、赤ちゃんの顔を見るために首を下に曲げつづけたりと、首・肩周りの筋肉を酷使してしまいがちです。肩こりや首の痛みに悩まされるママも多いのではないでしょうか。肩こりがつらいときに葛根湯を飲むことで、痛みが和らいで授乳も楽になりますよ。

葛根湯は飲むタイミングに注意

万能な葛根湯ですが、人によって効いたという人と、全く効かないという人がいるようです。葛根湯は、飲むタイミングによって効果が大きく異なります。

乳腺炎も風邪も、症状の出始め、「ちょっと微熱があるかな」「少し身体がだるいかな」と感じ始めたころに飲むのが一番良いとされています。これは葛根湯の作用が、「病気を治す」ところにないからです。あくまでも、病気を治すために身体の調子を整えるところに葛根湯は作用します。

葛根湯の常備がおすすめ

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妊娠中・授乳中に病気にかかってしまったとき、一番困るのは安易に薬を飲めないことです。実際は授乳中に制限されている薬は多くはありませんが、赤ちゃんがいると病院にかかるタイミングも遅くなってしまいがちです。葛根湯は、母乳のつまりの改善にも効くので、ママも気が楽なのではないでしょうか。

葛根湯を薬箱に常備しておけば、体の調子が悪いかなと感じたときにすぐに飲めます。タイミングが重要なので、風邪のひき始めを自覚したら、早めに服用すると良いでしょう。

母乳と葛根湯に関する体験談

筆者が母乳の出が悪かったときに、ゴボウ茶とともにすすめられたのが葛根湯でした。初めて飲んだ日は、母乳パッドに染み出すほど母乳が出て、赤ちゃんもゴクゴク音をたてて飲んでくれたのを覚えています。

その後、風邪気味のときにも母が葛根湯を買ってきてくれたり、肩が授乳でバキバキになったときにも飲んで楽になったりと、本当にお世話になりました。授乳で悩んでいるママはもちろん、妊娠中・授乳中で薬が自由に飲めないという方にもおすすめですよ。

受診することも忘れずに

葛根湯は授乳中でも飲める心強い漢方薬です。しかし、葛根湯を飲んでも改善されなかったり、身体に異変を感じたりしたときは、自己判断せずにきちんと受診することをおすすめします。

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