更新日:2017年10月27日

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因・予防法は?前兆はある?

元気に生まれてきて元気にミルクを飲んでいた赤ちゃんが、ある日突然、何の前触れもなく亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)。医学は日々進歩していますが、未だに何が原因で引き起こされるのかわかっていないといいます。乳幼児突然死症候群でわかってきていること、リスクを減らすための予防法について解説します。

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乳幼児突然死症候群(SIDS)とは

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日本での乳児死亡原因第2位

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、元気に育っていた赤ちゃんが突然何の前触れもなく死亡してしまう病気です。日本では。1年間に約150人ほどの赤ちゃんが乳幼児突然死症候群によって亡くなっており、乳児の死亡原因の第2位といわれています。

乳幼児突然死症候群が起こりやすい時期

乳幼児突然死症候群は主に睡眠中に起こり、男女の差は関係なく、生まれて間もない4~6ヶ月頃の赤ちゃんに特に多いといわれています。1歳をこえた子どもにはまれな病気です。

乳幼児突然死症候群の原因

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乳幼児の死亡原因第2位でもあることから、予防方法を確立するためにも乳幼児突然死症候群の原因をつきとめようと、多くの研究者が日々努力をしていますが、今のところ断定できるような原因はまだつかめていないということです。

しかし、最近の研究では、乳幼児突然死症候群の遺伝的危険因子として、神経伝達物質「セロトニン」を調整しながら伝達する「セロトニントランスポーター」の遺伝子多型が関わっているのではないかといわれています。セロトニンは大脳から脳幹に広く分布しており、循環器や呼吸器の調節、睡眠調節にも関係しています。

動物実験で、遺伝子多型を持っている動物はストレスに対してもろくて弱いことが報告されています。この動物実験は、環境におけるさまざまなストレスが遺伝子多型を持つ赤ちゃんに作用することが、乳幼児突然死症候群の引き金になっているのではないかと推論される根拠になっているようです。

乳幼児突然死症候群に前兆はある?

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元気だった赤ちゃんが突然亡くなってしまうことは、全く想像できませんよね。できれば未然に防ぎたいところですが、残念なことに、乳幼児突然死症候群を発症する前に兆候はみられないといわれています。生まれてからの健康状態に問題がなく、発症する前に変化があるわけではないので、前兆を見抜くことは難しいといえるでしょう。

乳幼児突然死症候群を避けるために心がけること

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乳幼児突然死症候群は、原因がはっきりわかっておらず、前兆を見抜くことが難しいのが現状です。しかし、育児をする上でSIDSを引き起こすかもしれない危険因子に気をつけることで、リスクを減らすことができることがわかってきました。

仰向け寝で寝かせる

調査の結果から、うつ伏せで寝かせていたときの方が、乳幼児突然死症候群が引き起こされていることがわかっています。うつ伏せ寝と発症の関係は明らかではありませんが、欧米では、仰向け寝が推奨されたことによって乳幼児突然死症候群の発生が減ったという報告もあるので、うつ伏せ寝に何らかの関係があることが予想できます。

たばこをやめる

乳幼児突然死症候群のリスクを減らすために、赤ちゃんの側でたばこを吸うことはやめましょう。妊娠中の喫煙でもお腹の中の赤ちゃんの呼吸中枢に悪影響があることがわかっています。ママやパパだけでなく、身近な人たちの協力も必要です。

なるべく母乳育児を

ミルクが乳幼児突然死症候群の危険因子というわけではありません。SIDSを防ぐためには、母乳が赤ちゃんにとって最適であるということです。母乳で育てることでママと赤ちゃんが密接な関わりを持つことができますし、乳幼児突然死症候群のリスクを減らすことにもつながるので、なるべく母乳育児をするようにしましょう。

赤ちゃんを暖め過ぎない

赤ちゃんに厚着をさせたり、重い寝具をかけたりと、赤ちゃんを暖め過ぎないようにしましょう。厚生省研究班の報告には、赤ちゃん自身を暖かく保つよりも、部屋全体を温かくする方が乳幼児突然死症候群のリスクを減らすことができると書かれています。赤ちゃんに厚着をさせたり、重い寝具で身動きがとれなくなってしまったりすることのないよう、室温で調整してみましょう。

寝かせ方にも注意

赤ちゃんを寝かせる環境を整えましょう。マットレスや敷布団は硬いものを使用し、枕は使わないようにします。掛け布団やタオルケットなども顔にかからないように注意しましょう。

寝ている赤ちゃんの周りには、ぬいぐるみなど置かないことが望ましいです。寝返りをうつことになると。そばにあるものも危険因子となりえます。

赤ちゃんをひとりにしない

ママにとって赤ちゃんが寝ている時間は、家事をしたり、少しゆっくりしたりする時間ですよね。しかし、よく寝ているからといって赤ちゃんをずっとひとりにしないようにしてください。赤ちゃんが寝ている間の外出も避け、赤ちゃんの様子を確認したり、寝るときは一緒に寝たりすることを心がけましょう。

乳幼児突然死症候群のリスクを減らすために生活を見直そう

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乳幼児突然死症候群は、毎年多くの赤ちゃんが命を落としているのにも関わらず、未だに原因がはっきりと解明されていません。前兆がないことから未然に防ぐことはなかなか難しいかもしれませんが、リスクを減らすための対策はできます。

赤ちゃんを寝かす環境を整えたり、受動喫煙を防いだりと、できることはたくさんあります。乳幼児突然死症候群のリスクから我が子を守るために、日ごろの赤ちゃんとの生活を見直しましょう。

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ライタープロフィール

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izumi

子育て奮闘中の2児の母です。教育関係職に勤めた後、現在は主…

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