更新日:2017年04月22日

ピルの効果と副作用は?副作用はいつからいつまで続く?

「ピル」は避妊するための薬という認識の人も多いかもしれませんが、ピルの効果は避妊以外にもあることをご存知ですか。先進国の中でも、日本のピル使用率は極端に低いと言われています。効果や副作用を知り、適切に活用するための知識をご紹介します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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目次

    ピルとは

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    ピルは女性の避妊方法の一つ

    私たちが一般的にピルと呼んでいる物は「低用量ピル」のことを言います。いわゆる「経口避妊薬」と言われており、男性側で使用する避妊方法が「コンドーム」だとすれば、女性側が使用する避妊方法が「ピル」ということになります。

    ピルの役割

    ピルを服用することにより、身体本来のペースでの排卵を止めることができます。排卵を止め、受精卵が着床しにくい環境を作ることで、避妊の効果を発揮するお薬なのです。

    1シート「21錠」と「28錠」

    ピルには1シート「21錠」のものと「28錠」のものがありますが、どちらも働きに違いはありません。28錠のタイプは、22日以降の錠剤は偽薬になります。体に影響を及ぼすものが何も入っていない錠剤であり、飲み忘れを防ぐための物です。

    ピルは生理の1日目から飲み始め、1日1錠をできるだけ決まった時間に飲むことで避妊効果が期待できます。

    必ず医師から処方してもらう

    ピルは日本では処方箋が必要なお薬ですが、海外サイトなどで個人輸入をして購入することもできます。

    しかし、低用量ピルにも種類があり、効果とともに副作用もあります。婦人科や産婦人科を受診し、きちんと受診した上で処方してもらいましょう。自己判断での服薬はやめましょう。

    ピルの効果は?

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    避妊

    ピルは正式名称は「経口避妊薬」になります。言葉の通り、その主な効果は避妊です。1年間性交渉をした場合の避妊の失敗率は、コンンドームの避妊失敗率は2〜15%、ピルの避妊失敗率は0.3〜8%と言われています。ピルは飲み忘れが無い限り、避妊手術に匹敵するくらいの、高い避妊効果が期待できると言えます。

    生理不順の改善

    ピルの副効用として、生理不順の改善があります。これは、ピルを服用しているときっちり28日周期で生理が来るようになるためです。子宮内膜が厚くなる前に生理が来るので、生理痛の軽減にもつながります。

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    月経前症候群(PMS)の改善

    ピルを服用する事で、月経前のホルモンバランスの乱れが少なくなります。そのため、ホルモンバランスに影響を受けるPMSの症状の改善が期待できます。

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    子宮内膜症の改善

    「子宮内膜症」は月経のたびに進行する病気と言われており、ひどい下腹部痛をともなうことがあります。ピルにはエストロゲンとプロゲステロンという排卵に関するホルモンが含まれており、ピルを服用することで排卵を抑制することができます。

    子宮内膜症もこのふたつのホルモンが大きく関係しています。特に生理痛を起こすプロゲステロンの分泌を抑制する事で、月経時の下腹部痛を抑えるだけでなく、子宮内膜症自体の進行を抑制する効果があります。

    子宮のがんのリスクを減らす

    子宮がんや卵巣がんは、子宮の損傷によって起こる場合があると言われています。低用量ピルを服用する事によって月経が軽くなり、子宮や卵巣が受ける損傷が小さくなります。そのため、子宮のがんリスクを減らすと言われています。

    知っておきたいピルの副作用

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    ピルは日本では処方箋が必要なお薬です。お薬には副作用がある物も多く、ピルも例外ではありません。

    低用量ピルは副作用が抑えられているので、「中用量ピル」や「モーニングアフターピル」などに比べると副作用が少ないと言われています。しかし、ホルモンが含まれた薬なので、服用し始めると体内のホルモンバランスが一時的に変わります。そのため、副作用が現れる場合もあるのです。具体的に、どのような副作用があるのでしょうか。

    うつ

    ピルの副作用でうつが引き起こされる場合があります。ピルの服用でなぜうつを引き起こすのか、はっきりとした原因はわかっていません。ピルにより人工的に女性ホルモンが体内に入るため、体内のホルモン環境が乱れてしまうことが原因ではないかという説があります。

    頭痛、吐き気、倦怠感

    ピルの服用でもっとも多い副作用は、頭痛、吐き気、倦怠感、という副作用です。ピルによって一時的に体内のホルモン環境が変化するため起きることなので、たいていは飲み続けるうちに改善されていきます。しかし、実際に吐いてしまうほどの頭痛や吐き気、酷い倦怠感を感じる場合には、我慢せずに病院を受診するようにしましょう。

    おっぱいの張りや痛み

    いっぱいの張りや痛みは、生理前に胸が張るのと同様に、ホルモンの影響で一時的に乳房が張りやすくなっているためです。おっぱいの張りや痛みは、ピルを飲み進めて行くうちに気にならなくなる場合がほとんどのようです。同じ状態が続くようであれば、医師に相談して他の種類のピルに変えることで改善されるようです。また、しこりなどを伴うようであれば、乳がん検診を受けるようにしましょう。

    不正出血

    飲み忘れや相互作用のある薬を服用してしまった場合に、一時的にホルモンの血中濃度が下がることで不正出血が起こる事があるようです。きちんと飲んでいても、不正出血は起こることがあるそうですが、婦人科の定期健診で異常がなければ飲み続けても心配は無いそうです。ピル服用中に婦人科健診を受けたことが無い場合は、一度受診した方が良いでしょう。

    眠気

    まれに、ピルの副作用で眠気があらわれることもあります。これも飲み続けるうちに改善される場合が多いですが、日常生活に支障があるほどの眠気が起こる場合は、就寝前に飲むようにすると良いでしょう。

    体重増加

    ピルによって脂肪量が増えて体重が増加するということはありません。しかし、むくみによって体重増加が見られる場合があります。むくみが酷い場合は、ピルの種類を変えたり、漢方薬を一緒に飲んだりすることで改善されていきます。また、ピルによって食欲が増進され、知らず知らずのうちに食べ過ぎて体重が増加している可能性もあります。その場合は食生活を見直してみましょう。

    静脈血栓症

    ピルには血液を固めやすくする働きがありますので、静脈血栓症を引き起こす場合があります。特に、以下の方はピルを服用することができないので、医師と必ず相談をしましょう。

    ・35歳以上の喫煙者
    ・1日15本以上の喫煙者
    ・高血圧の方
    ・重度の偏頭痛のある方
    ・静脈血栓症を経験した方
    ・妊婦
    ・授乳中の方
    ・がん患者
    ・その他の重い疾病を抱えている方

    副作用はいつからいつまで?

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    ピルを服用し始めてから2〜3日で副作用がおさまってくるケースもあれば、2シート目に入る頃にやっと落ち着いてくるという場合もあります。いずれにせよ、たいていの副作用は飲み続けるうちに消失していく場合が多いようです。

    病院で処方してもらう場合、初診と二回目のときに1シートずつの処方になります。体調の変化や異常などが見られないか、しっかり観察するためになります。副作用がきつい場合は、ピルの種類を変えることで副作用がおさまる場合もあるので、医師と相談しましょう。

    ピルを服用する上で、上記のような違和感や体調不良が起こった場合は、一人で悩まず医師に相談しましょう。ピルにもいろいろな種類がありますので、自分に合ったものを医師と相談しながら選ぶようにするといいでしょう。

    ピルに関する体験談

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    筆者は学生時代、ひどい生理痛とPMSに悩まされていました。婦人科を受診し、相談した所最初は漢方を勧められました。しかし飲み慣れない漢方を1日3回飲むことがなかなかに大変で、お昼の服用分は学校に持って行くのを忘れたりなどして抜けてしまったり、効果がゆっくりと現れると言われている漢方ではなかなか効き目も実感できなかったことから、再度相談した所、低容量ピルの服用を勧められたのです。

    当時、もちろん周りにピルを服用している友達もいませんでしたし、何と言っても「ピル=避妊」というイメージが強かったので、効果を説明されても少し抵抗がありました。しかし最終的には、値段的には漢方とそれほど変わらなかったのと、1日一回服用すればいいということで、飲んでみることにしました。朝起きてすぐ飲むようにしていたので、飲み会などで遅くなっても飲み忘れることもなく、粒も小さいので続ける事には全く問題ありませんでした。

    生理痛やPMSへの効果は、自覚していた限りではテキメンでした。あんなに辛かった生理痛が全くと言っていいほど無くなり、イライラのひどかった生理前の症状もほとんどなくなりました。経血の量は変わりなく多めではありましたが、不快な症状が無くなっただけでもかなりありがたかったです。ただ、ほんの少しですが体重の増加がありました。といっても500gほどで、そこから大幅に増えることも無かったのでそれほど気にはなりませんでした。

    PMSと生理痛が治まり、日常生活でイライラしたり不安に思ったりする機会が少なくなり、自分でも自覚できるほど落ち着いた生活が送れました。今まで知らず知らずのうちに、女性にとって大切な生理というものがストレスになっていたようです。月2000〜3000円の負担で落ち着いた日常が送れるのなら、活用しない手はないなと思いました。

    ピルを上手に利用しましょう

    「ピル=避妊薬」という図式はもちろん正解なのですが、ピルにはそれ以外の効用もたくさんあります。効果や副作用についてきちんと理解し有効に活用する事で、生理時のストレスを大幅に軽減できるでしょう。そのためには、きちんと医師と相談して使用する事が望ましいですね。生理痛やPMSに悩まれている方は、一度ピルを検討してみてはいかがでしょうか。

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