更新日:2017年05月29日

プロゲステロン(黄体ホルモン)と体の変化!増やすための食事・過ごし方は?

プロゲステロンは、エストロゲンと並ぶ女性ホルモンの一種で、妊娠の成立や維持に必要不可欠です。プロゲステロンが正常に分泌されると、子宮内膜は着床の準備をし、不足してしまうと、妊娠が成立する黄体期にトラブルが起こって不妊の原因となります。プロゲステロンの分泌に欠かせない食事や生活習慣をご紹介します。

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目次

    黄体ホルモン(プロゲステロン)とは?

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    卵巣から分泌される女性ホルモン

    プロゲステロンは女性ホルモンの一つです。女性ホルモンは、このプロゲステロンと、エストロゲンという二つのホルモンがあり、どちらも卵巣から分泌されています。プロゲステロンは「妊娠の成立」や、「妊娠の維持」に必要不可欠なホルモンとも言われます。

    エストロゲンにも似たような作用がありますが、エストロゲンが用意した子宮のベッドを、さらに居心地よくさせるといった働きがあります。受精卵が着床しやすいように子宮内膜を柔らかくしてくれるのです。排卵日までそれほど分泌量は多くありませんが、排卵後、卵胞が「黄体」という組織に変化すると、一気にピークに達します。

    黄体ホルモン(プロゲステロン)と体の変化

    排卵してから次の生理が始まる約二週間を黄体期といいます。プロゲステロンには体温をあげる作用があるため、盛んに分泌される黄体期には基礎体温が高くなり、高温期となります。こうして体温を上げることで、受精や着床がしやすくなるのです。

    エストロゲンが厚くしてくれた子宮内膜を維持する働きもあります。受精卵が着床するためには最低でも5mm から8mm以上必要だといわれています。また、妊娠に備えて水分や栄養分を子宮にたくわえる作用もあることから、むくみや便秘、食欲増進などの原因になることもあるようです。

    黄体ホルモン(プロゲステロン)と妊娠の関係性

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    妊娠していないときの分泌量の動き

    妊娠が成立していないと、生理期にプロゲステロンの分泌は減少していきます。黄体期のプロゲステロンの働きで、子宮内膜は水分と栄養分をためこんで厚くなっています。プロゲステロンの分泌が減ると、この厚くなってしまった子宮内膜がはがれ落ち、これが生理の出血となります。

    このまま、排卵後までプロゲステロンは低い値で分泌が続きます。排卵後にはふたたび増えて、妊娠のための子宮の準備を始めます。妊娠が成立するまで、この動きが繰り返されることとなります。

    妊娠したときの黄体ホルモン(プロゲステロン)の変化は?

    妊娠が成立した場合は、妊娠を継続させるためにプロゲステロンの分泌が続きます。それによって生理予定日を過ぎても高温期が続くため、毎日基礎体温を測っている人は高温期の継続日数によって妊娠に気づくこともあります。

    妊娠中のプロゲステロンは、妊娠16週頃に胎盤が完成すると、卵巣ではなく胎盤から分泌されるようになります。妊娠中のプロゲステロンの分泌のピークは、妊娠8~9か月ごろといわれています。その後は、出産までに徐々に減少していき、産後は急激に低下します。

    授乳中は排卵が抑えられるため、プロゲステロンの分泌量も少ないままですが、卵巣や子宮の機能が回復し、排卵も起こるようになると妊娠前の状態に戻ります。

    他のホルモンとの関係は?

    ホルモンの分泌には、脳が大きく関連しています。脳の視床下部というところが、ホルモン全体の管制塔となって、足りないものを補充したり、分泌のタイミングをみています。視床下部は、卵胞期に、性腺刺激ホルモン放出ホルモンというものを分泌します。これが脳下垂体に、指令を出し、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)を分泌します。

    この二つは、まとめて性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)ともよばれます。ゴナドトロピンの作用で卵巣内の卵胞は発育します。成熟途中の卵胞は、エストロゲンとプロゲステロンを分泌するようになります。このように、ホルモンはお互いに複雑に絡み合って分泌しているので、途中の指令にトラブルがあると、ホルモンバランスは崩れてしまいます。

    プロゲステロンも、たくさん分泌されればいいというものではなく、エストロゲンとのバランスが取れていないと、情緒不安定になったり、肌荒れや便秘が起こったりすることもあるため、注意が必要です。

    生理周期と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量の変化!正常値は?

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    黄体期に活発になる

    プロゲステロンの分泌は、生理周期にあわせて変動します。まず、生理の初日から始まる、卵胞期。卵巣にある、卵胞の発達の時期です。受精が起きなかった場合、プロゲステロンの濃度は低下します。その結果、水分と栄養分を含んで厚くなった子宮内膜がはがれ落ち、これが生理の出血となります。このまま、プロゲステロンは低い値で分泌が続きます。

    卵胞期は、黄体形成ホルモン(LH)の分泌量が急激に上昇した時点で終わります。そして始まる排卵期、プロゲステロン値は穏やかに上昇を始めます。排卵期は、卵子が放出された時点で終わり、黄体期に移行します。ここから、プロゲステロンは活発になってきます。

    黄体期には、敗れた卵胞が閉じて、黄体という組織なります。この黄体から、大量のプロゲステロンが分泌されるのです。黄体は、受精が成立したとき、子宮の準備をする役割があります。黄体から分泌されたプロゲステロンは、子宮内膜の厚みを増大させ、胎児のための水分と栄養素をためます。子宮頸部の粘液の粘度を高め、細菌などの進入も防ぎます。透明で粘度が高いおりものがふえるのもこの時期です。り、圧痛(触れると痛むこと)が生じることがあります。

    受精が成立しなかったときは、黄体は退化していき、同時にプロゲステロンの分泌も減っていきます。受精が成立したときは、ゴナドトロピンと呼ばれるホルモンが放出され、黄体が維持されます。胎児が成長するまで、この黄体からプロゲステロンの分泌は続いていきます。

    黄体ホルモンが少ないとどうなる?不妊の原因になる?

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    黄体機能の低下

    プロゲステロンが排卵後の5~7日目に、10ng/ml以下の場合、「黄体機能不全」と診断されることもあります。黄体機能不全とは、受精卵の着床に重要な時期である「黄体期」に、何らかのトラブルがあることを差します。黄体期に異常があると、子宮の準備がされず、受精卵は無事に着床できません。また、受精が成立したとしても、妊娠の維持が難しくなっていきます。

    プロゲステロンが不足していくと、高温期と低温期の温度差がなかったり、高温期持続期間が短すぎたり、子宮内膜の厚さが薄かったりする要因となります。ストレスによる自律神経の乱れや、無理なダイエットによる栄養不足、生殖器官や消化器官の機能の低下などが、プロゲステロン低下の原因として考えられているようです。

    放置すると不妊の原因にも

    プロゲステロンは、着床するためにも、妊娠を継続するためにも、重要な働きをします。そのため、プロゲステロンが正常に分泌をされていないと、不妊症につながってしまう可能性があります。

    月経周期毎に、毎回同じ値が出るわけではなく、何もしなくても正常な範囲に戻ることもありますが、やはり放置は危険です。早めに医師に相談し、治療を進めていきましょう。治療法としては、不足しているプロゲステロンを補充したり、注射で黄体を刺激して、ホルモンを作らせる方法などがあります。

    体外受精がすすめられることも

    不妊症のステップとしては、まずタイミングを見て性行為をするタイミング療法、次に精子を集め、子宮腔に注入する人工授精(AIH)、そして採卵した卵子と精子を培養液中で受精させる体外受精(IVF)となっています。

    プロゲステロン不足による黄体機能不全と診断されると、体外受精がすすめられることもあります。排卵誘発剤などで卵巣を刺激するので、プロゲステロンやエストロゲンの分泌も刺激され、結果として妊娠につながることもあるようです。

    黄体ホルモン(プロゲステロン)を増やす食事や過ごし方は?

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    生活習慣の見直し

    ホルモンの分泌には、脳が大きく関わっています。つまり、脳に大きなストレスがかかる生活は、女性ホルモンのみだれにつながってしまいます。プロゲステロンの分泌量を増やし、女性ホルモンのバランスをとるのであれば、まず生活習慣を見直すようにしましょう。質のいい睡眠をしっかりととり、バランスのいい食事と適度な運動を心がけてくださいね。

    ストレスがたまっているという人は、意識してストレスを解消したり、リラックスしたりする機会を持つようにしましょう。ホルモンは、血流によって全身へとめぐっていきます。そのため、冷えはプロゲステロンを抑制し、黄体機能不全の一因ともなりかねません。からだを冷やさないように注意し、根菜などからだを温める食材を取り入れたり、湯船にしっかりと浸かったりしてみましょう。

    食べ物で増やす

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    ナッツ類や植物油、魚卵、かぼちゃなどの野菜、納豆などに多く含まれるビタミンEには、生殖機能を維持する働きがあり、プロゲステロンの分泌を助けるといわれています。

    またじゃがいもやキャベツなどの野菜、いちごやキウイフルーツなどの果物、肉類などに多く含まれるビタミンCを摂取することも、ホルモンバランスの調整に効果的です。ぜひこれらの食材を、日々の食事の中に取り入れてみてくださいね。

    黄体ホルモン(プロゲステロン)注射で増やす

    一般的に「ホルモン注射」と呼ばれるものの場合、エストロゲンとプロゲステロンを補充する事になります。エストロゲンだけでは、子宮体がんになる可能性があるため、プロゲステロンが必要になるのです。また、注射で卵巣を刺激し、ホルモンの分泌を促す方法もあります。

    直接、注射でプロゲステロンを補うこともあります。子宮に作用して子宮内膜を厚くし、受精卵の着床を促す効果があります。妊娠中には赤ちゃんの流産を予防し、妊娠していないときには、生理が起こります。

    どのようなホルモン剤にも、副作用の可能性があります。むくみや吐き気、下痢などの症状があらわれたりしたときには、医師に相談をするようにしてくださいね。

    デュファストン(ジドロゲステロン)などの薬の処方

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    プロゲステロンを増やすために、飲むタイプ薬を服用することもあります。「黄体ホルモン薬」として有名なものには、デュファストン錠(ジドロゲステロン)やヒスロン、プロベラなどがあります。

    プロゲステロンの不足やバランスのくずれで起こる症状を改善してくれます。生理不順や無月経、不妊症、流産の防止などに効果があるといわれています。服用については、必ず医師の指示を守るように心がけましょう。もしも服用中に強い副作用を感じたり、服用に不安を抱いたりしたときには、一度医師に相談をしてみてくださいね。

    黄体ホルモン(プロゲステロン)は欠かせないホルモン

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    妊娠するためにも、妊娠を継続するためにも欠かせないのが、プロゲステロンです。女性のからだに大きな影響を及ぼすホルモンだからこそ、正常に分泌されるように生活習慣を整えるようにしましょう。

    また日ごろから基礎体温を測っていると、プロゲステロンが不足していることに早いうちに気が付くことができるもの。妊娠を望んでいる人だけでなく、自分のからだの健康のために基礎体温を測ることをお勧めします。

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