更新日:2017年12月08日

無排卵月経でも妊娠できる?症状と原因、治療法とは

生理不順で生理周期が定まらないという方は、もしかすると「無排卵月経」かもしれません。無排卵月経は、生理があるのに排卵が起きていない状態であるため、妊娠を望んでいる女性は特に注意してほしい症状のひとつです。ここでは、無排卵月経の症状や原因、治療法についてご紹介します。

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無排卵月経とは?

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無排卵月経とは、生理は来ているものの排卵のない状態のことをいいます。実のところ、無排卵月経は気づかれにくく、自覚症状がないことで見逃してしまうこともあります。いざ子どもが欲しいとなったときに、「生理はきているのに、なかなか赤ちゃんを授からない」という状況になる可能性もあります。

また、無排卵月経の場合は、毎月の出血も生理での経血といい切れない可能性も考えられます。子宮・卵巣関係の病気によって不正出血を起こし、生理だと勘違いされていることもあるのです。さまざまな問題がある無排卵月経の症状は、どのようなものなのでしょうか。

無排卵月経の症状は?

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生理周期の乱れ

無排卵月経の主な症状として、生理周期が一定でないことがあります。正常な生理周期はおおよそ25~38日です。しかし、無排卵月経の場合は生理周期が短く、ひと月に何度も生理がきたり、逆に数ヶ月に1度というように生理周期が長かったりする症状がみられることもあります。高温期と低温期がはっきりしないのも、無排卵月経の特徴です。

生理の出血量にみられる特徴

生理の出血量は、一般的に3~7日間といわれています。しかし、出血量がダラダラ続いたり極端に少なかったりする場合、無排卵月経の可能性が考えられます。出血は少量なのに2週間も生理が終わらないといった症状がみられることもあります。

おりものの変化

おりものは、生理周期にあわせて増えたり減ったりを繰り返しています。通常おりものの量は、生理終了後から徐々に増え、排卵期にピークを迎えます。透明なゼリー状で伸びがあり、排卵後から量は減っていきます。排卵後のおりものは、黄白色で粘り気があります。

生理周期にあわせ、女性ホルモンの影響によっておりものには変化があらわれるのです。しかし、無排卵月経の場合はこのようなおりものの変化がなく、量が多くて粘り気のあるおりものが常に続いている状態となります。

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無排卵月経の原因は?

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強いストレス

無排卵となる原因に、強いストレスが影響しています。ストレスは精神的なものだけでなく、睡眠不足や生活習慣の乱れなども原因となります。ストレスは排卵を指令する脳の下垂体や視床下部への影響を与えやすく、正常なコントロールができないような状態にすることで、生理不順を引き起こします。

また、日常生活が乱れるほど、脳へのストレスも大きくなります。脳がストレスを受けると、脳から卵巣に送られる「女性ホルモンを出して」という命令が正常に行われないことがあります。通常は脳からの命令を受けて卵巣が卵胞を育て、成長した卵子が飛び出すことで排卵が起こります。しかし、その命令がないと排卵できず、無排卵となるのです。

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無理なダイエット

無理なダイエットや極端な食事制限をすることで、体重が急激に減少したり増加したりと、増減を繰り返すことがあります。無理なダイエットによるストレスが脳や卵巣に影響をおよぼし、無排卵月経へつながる可能性が指摘されています。

服用中の薬の副作用

無排卵月経は、服用している薬の副作用でも起こります。たとえば、睡眠薬や胃薬、精神安定剤などが無排卵月経の原因となることもあります。これらの薬の働きはドーパミンを抑制することで、副作用は脳下垂体から出される刺激ホルモン「プロラクチン」が高値となることです。そのため、高プロラクチン血症を引き起こし、排卵が抑えられて生理がこないことがあります。

高プロラクチン血症

脳下垂体から分泌される授乳に大きく関係するホルモンを「プロラクチン」といいます。産後にプロラクチンが分泌されると、乳腺を刺激して乳汁の分泌を促します。プロラクチンは、多量に分泌されることで排卵を抑制する機能も持ちあわせているのです。また、高プロラクチン血症は、無排卵月経を引き起こすとともに、出産していないのに乳汁を分泌させることがあります。

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ホルモンバランスの乱れ

生理が起こる仕組みは、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)によってコントロールされています。脳下垂体、脳の視床下部、卵巣の3つの器官の働きにより、ホルモン分泌の指令が出されています。

しかし、ホルモンバランスが乱れてしまうと、生理不順や無月経が起こりやすくなります。生理不順や無月経の症状が続く場合は、ホルモンが正常に分泌されていない証拠です。排卵に関わるホルモンが正常に分泌されないことで、無排卵月経を引き起こす可能性もあるのです。

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卵巣機能の低下

卵巣機能が低下すると、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが正常に分泌されません。そのため、排卵が起こりにくくなり、無排卵月経の原因になるともいわれています。

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タバコの吸い過ぎ

タバコは生殖機能に大きな影響をおよぼすといわれています。特にヘビースモーカーの方は、無排卵月経になりやすい傾向があるようです。妊娠を希望する方は、タバコを控えましょう。

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多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群とは、若い女性に多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかって排卵できない状態のことをいいます。卵巣を覆っている皮が厚くて硬いので、卵子が排卵しづらくなり、卵巣に卵胞がたくさんできてしまう状態です。

多嚢胞性卵巣症候群が原因で排卵ができず、無排卵月経を引き起こすことがあります。男性ホルモンが卵巣内に多いことで、排卵が行われなくなるのです。

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無排卵の可能性がある生理

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頻発月経

生理周期が24日以下と短いサイクルで生理がくることを「頻発月経」といいます。ストレスによるホルモンバランスの乱れや卵巣の機能低下が原因とされています。

頻発月経は、プロゲステロンの分泌が不十分であるため、子宮内膜が成熟できずに妊娠しにくかったり、妊娠しても流産したりする可能性が高くなります。妊娠を希望していて生理周期が短い方は、早めに受診しましょう。

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稀発月経

生理周期が39日以上と長い周期となることを「稀発月経」といいます。卵巣の機能が不足しており、ホルモン分泌が正常に行われないことが原因と考えられます。

稀発月経でも排卵があれば妊娠は可能ですが、無排卵となっていることも少なくありません。生理と生理の間隔が2ヶ月以上あるなど、生理周期が長い状態が続く場合は、基礎体温を測って排卵の有無を確認しましょう。

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過短月経

正常な生理期間は3~7日間となりますが、過短月経は生理が1~2日で終わってしまうことをいいます。出血量が少なく、無排卵月経である場合も珍しくありません。甲状腺機能異常といった病気が原因となることもあります。

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過長月経

生理が8日以上ダラダラと続く場合は、過長月経であることが考えられます。出血が少量で10日以上続く場合は、無排卵月経の可能性があるでしょう。出血量が多い場合は、過多月経を併発していることもあります。

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過少月経

出血量が極端に少なく、ナプキンに茶色のおりものがわずかにつく程度で終わってしまう生理を過少月経といいます。生理期間も1~2日と短い期間で終わることが多いでしょう。

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過多月経

出血量が多くレバーのような塊が混じる出血を、過多月経といいます。生理痛がひどいのも過多月経の症状のひとつです。子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がん、ポリープなどの病気が原因で、過多月経を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

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無排卵月経と基礎体温の関係

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無排卵月経かどうかを知るカギは「基礎体温」にあります。通常、排卵のある正常な生理では、排卵が起こると基礎体温が上昇して高温期となります。しかし、無排卵の場合は、生理がのちにきたとしても基礎体温が上昇することはなく、基礎体温表は低温期のままを示します。

まずは、基礎体温表をしっかりとつけ排卵の有無を確認すると安心です。もし低温期が3ヶ月ほどにおよぶ場合は、医療機関で相談しましょう。

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基礎体温と生理周期

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正常な生理周期である場合、基礎体温は生理開始日から低温期となり、この状態が約2週間ほど続きます。そして、排卵が起こると基礎体温は高温期となります。約2週間ほど高温期が続き、高温期が終わると生理が開始するというサイクルです。

基礎体温表をつけることで、低温期から高温期に移行したときが排卵日と予測できます。また、高温期が16日以上続く場合は妊娠の可能性があるでしょう。

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無排卵月経の治療法

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漢方薬

無排卵月経の治療には、漢方薬がよく使用されます。基本的にホルモン活動、生殖、発育などの役割を担っている「腎」の働きを補う効果が期待できます。漢方薬は、腎機能の回復とともに、排卵機能の調子を上げる効果があります。

特に生活の乱れやストレスによる無排卵月経の場合によく使用され、血流を良くしたりストレスを和らげたりします。漢方薬は体質改善を目的とし、排卵を起こしやすくなると考えられています。

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ピル

低用量ピルによって月経を起こし、排卵を起こす治療法もあります。ピルには、排卵に必要な女性ホルモンが配合されています。毎日飲むことだけを守れば、特に難しい薬でもなく、月経痛なども軽くなるなどの利点もあることから、無排卵月経の治療にもよく使用されます。

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排卵誘発剤

排卵誘発剤とは、排卵をうながすための薬で、不妊治療にも用いられます。漢方薬やピルによる治療で排卵が起こらない場合や、すぐに妊娠を希望している場合は、排卵誘発剤による治療を行います。

排卵誘発剤は、内服薬と注射による2種類の使用方法があります。内服薬で症状が改善されない場合に、注射治療に移行することが多いようです。

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無排卵月経でも妊娠できる?

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「無排卵月経でも妊娠できるの」と疑問を持つ人も多いでしょう。無排卵月経の状態では妊娠に不可欠な排卵が起こっていないため、妊娠はできません。しかし、無排卵月経であっても、治療をすることで良くなる可能性が高いものです。

不妊治療によって妊娠できたという人も数多くいます。無排卵月経であることを深刻に考えすぎることはストレスとなり、ストレスからホルモンバランスが乱れ、無排卵の状態が改善されない可能性も考えられます。

生理周期や出血量に異常がみられる場合は、まず医療機関を受診して原因を知り、治療に専念することが大切です。

無排卵月経は早めの治療が大切

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無排卵月経は、放置してしまうと、不妊の原因となる可能性もあります。また、無排卵の状態が続けば続くほど、治療が長引いたり困難になったりするので、少しでも気になることは医療機関に相談することをおすすめします。女性の身体はデリケートなので、気になることを放っておかないことが大切ですよ。

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ライタープロフィール

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izumi

子育て奮闘中の2児の母です。教育関係職に勤めた後、現在は主…

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