1ヶ月健診の内容は?平均体重や身長はどのくらい?持ち物や費用、服装について

赤ちゃんが産まれて1ヶ月が経つ頃、まず最初の一大イベントとも言える、1ヶ月健診。赤ちゃんを連れての外出が初めてになる方も多いでしょう。今回は、1ヶ月健診の内容や、かかる費用、質問項目、適した服装などについてまとめました。

192052

本ページはプロモーションが含まれています

この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 1ヶ月健診とは
  2. 1ヶ月健診の健診内容
  3. 1ヶ月健診の費用は?
  4. 1ヶ月健診での赤ちゃんの成長
  5. 1ヶ月健診の持ち物は?
  6. 1ヶ月健診の服装は?
  7. 1ヶ月健診でどんな質問をするの?
  8. 1ヶ月健診に関する体験談
  9. 1ヶ月健診は気負いせず、気楽な気持ちで
  10. あわせて読みたい

1ヶ月健診とは

赤ちゃんが生まれてから、約1ヶ月後に行われる、赤ちゃんとママのための健康診断です。出産後、退院するときには日時が決まっていることが多く、赤ちゃんの成長や、ママの産後の心身の状態を確認する大事な健診ですので、必ず受診するようにしましょう。

河井先生のヒトコト

最近では生後2週間の健診がよく行われています。
この時期は、ママさんたちに母乳や育児、赤ちゃんのことで不安が増してくるころで、1ヶ月健診まではまだ日数があるため、健診を行い、相談ができるように配慮している産院があります。

1ヶ月健診の健診内容

赤ちゃんの1ヶ月健診

■身体測定
赤ちゃんの体重や、身長、頭囲、胸囲の測定を行います。なかでも一番重要なのが体重の増え方です。赤ちゃんがうまく母乳やミルクを飲んで栄養状態が良いかどうかの判断基準になります。

■全身のチェック
腕や股関節を動かして身体の柔らかさや、湿疹がないか、その他異常がないかなど、全身を細かくチェックします。普段、赤ちゃんのお世話をしていて気になることがあれば、申し出て、診てもらうと安心です。

■原始反射のチェック
モロー反射とも言いますが、生後間もない赤ちゃんは、大きな音を立てたときなどに、両手を広げて抱きつくような動作を見せるます。このような原始反射のチェックを行います。

■ビタミンK2シロップを飲ませる
新生児はビタミンKを作る機能が未熟です。ビタミンKが不足すると新生児メレナや突発性乳児ビタミンK欠乏性出血症になる可能性があります。これを予防するために、多くの病院ではビタミンK2シロップを飲ませます。

ママの1ヶ月健診

■身体測定
おもに体重測定、血圧測定、尿検査、血液検査(妊娠中や入院中に貧血がある場合のみ)が行われます。妊娠中の妊婦健診と同じような内容であることが多いでしょう。

■診察
子宮の戻りや傷の状態などを確認するため、内診や視診があります。悪露の確認や母乳育児のママはおっぱいのチェックがある場合もあるでしょう。

■問診
母子手帳や事前に配布され記入した用紙に基づき、問診を行います。ママの現在の体調や、心の状態などのチェックがあります。不安なことや聞きたいことがあったら、このときに確認すると良いでしょう。

1ヶ月健診の費用は?

保険は適応外なので実費となりますが、自治体の補助があったり、病院ごとに費用も異なるため、一概には言えません。自治体の補助で数百円程度で済む場合もあったり、ママの健診や薬の処方などにより一万円ほどかかったという方もいるようです。一般的な金額は3000~5000円程度が多いようですよ。

1ヶ月健診での赤ちゃんの成長

体重

新生児から生後1ヶ月のあいだで急激に体重が増加します。体重増加が1日に20~30gずつであれば標準のペースとなります。1ヶ月健診時の平均体重は以下が目安となるでしょう。(※1)

男の子:3.00~5.17kg
女の子:2.90~4.84kg

身長

1ヶ月健診時には生れたときと比較すると約5cm伸びるとされています。ただし、体重同様に個人差があるので、医師から特別な指摘がなければ、心配しなくても良いでしょう。1ヶ月健診時の平均身長は以下を参考にしてくださいね。(※1)

男の子:48.7~57.4cm
女の子:48.1~56.4cm

1ヶ月健診の持ち物は?

1ヶ月健診当日の持ち物はいくつかあるので、忘れないよう早めにチェックし、準備しておくと良いでしょう。病院により異なりますが、必要な物は下記を参考にしてくださいね。

・母子手帳
・保険証(赤ちゃんとママ)
・赤ちゃんの乳幼児医療証
・乳児健診無料券または補助券
・現金
・各病院の診察券
・おむつやミルク、着替えなど赤ちゃんのお世話に必要なもの
・その他病院で指示されたもの

母子手帳は外出時には必ず持ち歩くようにしましょう。また、赤ちゃんのお世話に必要なものについても、今後の外出時に必要となりますので、あわせて準備しておきましょう。病院では基本的に現金での支払いのみとなるので、多めに準備しておくと良いですね。

赤ちゃんの保険証が間に合わなくて…

1ヶ月健診時にまだ赤ちゃんの保険証が発行されておらず、どうしたらよいかと頭を悩ませていました。健診前に電話で病院に相談したところ、保険証は後日の提出(電話で保険証の情報を知らせるのみ)で良いとの回答を頂き、とてもほっとしました。健診前に不安なことは病院に確認しておくと間違いないなと思いました。

生後1ヶ月の赤ちゃんの外出デビュー!服装や持ち物、注意点を先輩ママの体…
これで安心!赤ちゃんの電車デビュー8つの極意!いつから?スムーズに乗る…

1ヶ月健診の服装は?

赤ちゃんの服装

赤ちゃんの服装は基本的におうちにいるときの服装と同じで構いません。短肌着、長肌着にカバーオールなどで良いでしょう。普段着せている服の方が脱ぎ着させるときに手間取りませんね。また、万が一のおしっこやうんち漏れ、授乳での吐き戻しなども考えられるため、予備の着替えを1セット持って行っておくと安心でしょう。

ママの服装

ママの服装は、授乳と内診の両方に対応できる服装がよいでしょう。母乳育児の場合は、前開きのシャツにスカートか、前開きのワンピース、または授乳服がオススメです。楽な服装で出かけましょう。病院で靴を脱ぐ場合には、靴も脱ぎ履きしやすいものを選ぶと良いですね。

また、1ヶ月健診が赤ちゃんとの初めての外出になるケースも多いでしょう。慣れない動きで戸惑ってしまわないように、なるべく身動きの取りやすい服装をおすすめします。

1ヶ月健診でどんな質問をするの?

1ヶ月健診で、他のママはどのような悩みを持っているのでしょうか。きっと同じような悩みを抱えているママさんも多いはずです。次のような質問例をぜひ参考にしてみてくださいね。

乳児湿疹

乳児湿疹にはたくさんのママが悩んでいます。生後1ヶ月くらいまでの赤ちゃんの肌は、ホルモンの分泌が盛んなため、顔を中心に湿疹が出やすくなっています。石鹸をしっかりと泡立てて優しく洗ってあげると良いでしょう。その後、石鹸が残らないように洗い流します。くれぐれもごしごしとこすらないように注意しましょう。

場合によっては、薬を塗ってあげた方が良い場合もありますので、その際は医師に相談すると良いでしょう。

母乳が足りているのか?

赤ちゃんの体重を測る体重計が自宅にない場合は、体重が増加しているのかと不安になりますよね。
目安としては、おしっこが1日に6回くらい出ていれば、水分は足りているといえるでしょう。一回の授乳に1時間以上かかったり、授乳後も泣いて眠ってくれなかったりする場合は母乳が不足していることも考えられます。そのような場合は、ミルクを足して様子を見ても良いかもしれませんよ。

筆者も完母を希望していたのですが、最初の1ヶ月は母乳が足りなさそうなときにはミルクを足していました。1ヶ月健診で体重の増加が順調だったため、ミルクはやめても良いと言われ、そこから完母になりましたよ。

母乳・ミルクを吐く

赤ちゃんの胃の形は大人とは違い、胃に入った母乳やミルクが食道の方に逆流しやすい構造になっています。そのため、母乳やミルクをたくさん飲んだ後は、吐きやすい状態になっています。また、ゲップがうまく出ない赤ちゃんも吐いてしまう場合があります。毎回吐いても、本人の機嫌がよく、体重が増えていれば問題ない場合が多いでしょう。

母乳育児の基本「頻回授乳」はいつまでする?新生児の授乳間隔や時間、回数…
生後1ヶ月の授乳間隔|1日の母乳・ミルクの量、時間、平均は?先輩ママの…

1ヶ月健診に関する体験談

1ヶ月健診で成長を感じられました

娘はとても寒い季節に生まれたため、1ヶ月健診での外出はとても緊張したのを覚えています。産院での健診だったのですが、いつも大きなお腹で通っていた病院に、子どもを連れて行くのはとても不思議な気持ちでした。

事前に必要な書類などを揃え、赤ちゃんの防寒を万全にしていざ出発。病院につくと、健診待ちの親子で溢れかえっており、そこらじゅうで赤ちゃんの泣き声が響いていました。

それをみて、「みんな同じ状況なんだな」と考えると少し緊張がほぐれ、リラックスできました。健診前に一番気になっていた体重についても、正常な範囲で増加しているとのことでひと安心。幸い健診でとくに問題もなく、無事に1ヶ月健診は終了しました。1ヶ月健診を終えたことで、子どもの成長と自分のママとしての成長を感じることができました。

不安だらけの1ヶ月健診でした

母に付き添ってもらって、1ヶ月健診を受けたのですが、荷物は何に入れて行こう?スムーズに健診が受けられるのだろうか?赤ちゃんに泣かれたらどうしよう?などと色々不安に思っていました。

実際に健診を受けてみると、自分が不安に思っていたことなど何の問題もないことが分かりました。母子手帳を出すときやお会計のときは赤ちゃんを寝かせておけるように、ベビーベッドが設置してあったり、看護師さんが抱っこしてくれていました。また、結構時間がかかるので、お腹が空いて泣いている赤ちゃんもたくさんいました。みんな同じ、お互い様なので全然気になりませんでした。

健診では、体重を測ってもらうまで赤ちゃんの体重がちゃんと増えているか心配でしたが、しっかりと増えており、自信がつきました。赤ちゃんや自分のことで気になっていたこともしっかりと聞けて、診てもらったりアドバイスをもらって、安心したのを覚えています。あまり考えすぎず、楽な気持ちでいいんだなと思いました。

1ヶ月健診は気負いせず、気楽な気持ちで

赤ちゃんにもママにとっても大事な1ヶ月健診。当日のことや持ち物、健診内容など当日の流れをひと通りシミュレーションしておくとスムーズですが、あれこれ考えすぎなくても大丈夫です。病院で指示された持ち物をしっかりと準備して当日を迎えましょう。心配事や分からないことがある場合は、メモをしておき持って行くと、当日漏れなく聞くことができますよ。

1ヶ月健診は、赤ちゃんやママの身体の状態を診てもらう大事な健診です。必ず受診しましょうね。

あわせて読みたい

生後1ヶ月半の赤ちゃんの成長やお世話のポイントは?ママの疑問を徹底解説!
https://mamanoko.jp/articles/9744
生後1ヶ月の赤ちゃんの様子とお世話の基礎知識|イラストでまるわかり
https://mamanoko.jp/articles/9743
【生後2~3ヶ月】赤ちゃんとの生活~生活リズム・コミュニケーション・食事・やっておきたいこと~
https://mamanoko.jp/articles/10206
生後1ヶ月からのお風呂デビュー!入浴時間や手順、ママがひとりで入れる方法を徹底解説【助産師監修】
https://mamanoko.jp/articles/19540
赤ちゃんのうつぶせの練習はいつから?腹ばいの効果と注意点は?タミータイムを親子で楽しもう!
https://mamanoko.jp/articles/25262
【体験談あり】新生児の体重増加の平均は?増えない・増えすぎの原因や対処法をご紹介
https://mamanoko.jp/articles/28374
新生児から1歳までの頭囲の平均は?頭の病気の可能性は?
https://mamanoko.jp/articles/28396
【生後何日?生後何ヶ月?】赤ちゃんの月齢の数え方!わかりにくい数え方・計算方法を簡単解説
https://mamanoko.jp/articles/28588