【助産師監修】臨月のお腹の張りの原因と対策は?病院に行く目安は?

臨月になると出産ももう目の前です。お腹の張りに敏感になる方も多いですよね。いつ陣痛が起こるんだろうと不安になりますよね。ここでは臨月におこるお腹の張りについてと、どんな症状になれば病院に行けば良いのかを助産師監修で解説します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 臨月のお腹の張りとはどんなもの?
  2. お腹が張ったときはどうすれば良い?
  3. こんな症状のときは病院へ
  4. 臨月のお腹の張りは出産の兆候
  5. 心配なときは医師に相談しよう
  6. あわせて読みたい

臨月のお腹の張りとはどんなもの?

臨月になると出産に向けてお腹の中の赤ちゃんとママの身体が変化していきます。そのため、お腹の張りを感じるようになるのです。お腹の張りが起こると、生理痛のときのような鈍い痛みやキューっと締め付けられるような感覚とともにお腹がパンパンにふくらんできます。では、何が原因でお腹が張るのでしょうか。

胎動によるもの

臨月は赤ちゃんが子宮内で大きくなって窮屈な状態になっています。また下に降りてくるため、胎動によるお腹の張りを感じやすくなります。一般的には臨月に入ると胎動の感じ方に変化がある妊婦さんも多いですが、ぐぐっと押されるような感覚でお腹の張りを感じるようになることもあります。

強さの大小はあるものの、赤ちゃんが動くたびにお腹が張るのは心配になるかもしれませんが、赤ちゃんが元気に動いていること証だと前向きにとらえるようにしましょう。

前駆陣痛によるもの

前駆陣痛は本陣痛の予行練習のようなもので、臨月に入ったころから感じるのが一般的です。本陣痛とは異なり、不規則に弱めの痛みがやってくるので冷静にお腹の張りを観察しましょう。生理痛のような痛みと感じる妊婦さんが多いようです。

前駆陣痛であれば少し横になって休むといつのまにか痛みがなくなっていくので、焦ることなくリラックスした気持ちで過ごしましょうね。まれにだんだん痛みが強くなり、間隔が規則的になるなど本陣痛に移行することがあるのでよく観察しましょう。

前駆陣痛から本陣痛までの期間は?前駆陣痛~出産までの流れ|産婦人科医監修

過度なストレスや冷えによるもの

出産間近になると誰もが不安になります。しかしこのストレスがお腹の張りを促してしまうことがあるのです。出産や育児のことで心配事や不安があるのは当然のことですが、あまり神経質にならずにそういうときにはショッピングに出かけたりお散歩したりして、リフレッシュすると良いですよ。

また、妊娠初期から通して冷えは大敵。お腹周りが冷えると子宮も収縮し固まりやすくお腹の張りも起こりやすいので、冷えには注意しましょう。お風呂に入って身体を温めたり、靴下や腹巻などをしたりすることで冷えから守ることができますよ。

お腹が張ったときはどうすれば良い?

お腹が張ったときは安静にすることが大切です。一般的にシムスの体位といって身体の左側を下にしてゆっくりと横になると張りがおさまるといわれています。

出産や育児のことで不安なことや心配事をインターネットでリサーチしたくなる気持ちもわかりますが、お腹に手をあてて赤ちゃんに話しかけたり歌を歌ったりすると、より早くお腹の張りがおさまるかもしれません。

こんな症状のときは病院へ

ほとんどの場合、安静にしていればおさまるお腹の張りですが、次のような場合には病院に行きましょう。

病院へ行くべき「お腹の張り」

1. 激しい腹痛や、お腹がカチカチに張る症状が長く続く場合
2. 破水やおしるしがある場合
3. 痛みが規則的になり強くなってきた場合(本陣痛の可能性)
4. 出血した場合

激しい痛みやお腹がカチカチに固くなったときは要注意です。そのときに、おしるしや破水があったらすぐに病院に連絡してください。常位胎盤早期剥離や絨毛膜羊膜炎が原因での破水の可能性があります。常位胎盤早期剝離の場合は休みなく断続的に痛み、絨毛膜羊膜炎の場合は、頻度は少ないものの一度に激しい痛みがくることが多いとされています。これ以外にも何かおかしいなと感じたら病院に相談したり受診したりしましょう。

痛みが規則的におこり痛みが強くなってきたら本陣痛の可能性があります。痛みがくる間隔をはかり、10分間隔になったら病院へ連絡しましょう。

臨月のお腹の張りは出産の兆候

臨月にお腹が張るのはもうすぐお産が始まる兆候です。不安になったりあせったりするかもしれませんが、もうすぐ赤ちゃんに会える喜びを感じながらリラックスした気持ちで過ごすように心がけましょう。

心配なときは医師に相談しよう

臨月のお腹の張りは出産間近である証なので心配いらないとご紹介しましたが、とくに初めてママになる人にとっては不安や焦りがあるのは当然です。少しでも心配なことがあるときは、担当のお医者さんに相談してみましょう。また、出産経験のあるママに話を聞いてもらうのも良いかもしれません。

生まれてくる赤ちゃんが100人いたら100通りの妊娠と出産があります。出産書や育児書を参考にするのも良いですが、自分に当てはまらないからといって悩む必要はありませんよ。

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