更新日:2017年01月05日

卵巣の病気にはどんなものがある?卵巣の病気の原因と治療法

卵巣は女性特有の臓器であり、卵子を作る器官です。 そして子宮や乳房といった他の女性特有の臓器に比べると病気にかかりやすい場所でもあります。 卵巣の腫瘍には良性のものと悪性のものがあるといいますが症状に違いはあるのでしょうか? また、卵巣の病気の検査はどのように行われるのでしょう?

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目次

    卵巣とは

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    卵巣は、子宮から左右に伸びた卵管の先にある2つの器官で、小さな卵大の大きさをしています。この卵巣の中に卵子の元になる「卵細胞」と、それを包む「卵胞」が入っているのです。女性ホルモンの作用で、卵子を排出する「排卵」を行うという重要な役割を果たします。

    また、卵巣からは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2種類の女性ホルモンが分泌され、月経周期をコントロールして心身へ多大な影響を与えています。もし卵巣に障害があると、この女性ホルモンのバランスが崩れて生理不順や無排卵といった現象を引き起こしたり、更年期障害のような不快症状に悩まされたりしてしまいます

    引用元:192abc.com

    なるほど卵巣は女性の体の重要な器官ですね。普段意識が行かない場所なだけに様々な病気を引き起こす可能性があるというところは気になります。先を見ていきましょう。

    排卵が行われる

    排卵とは、卵巣で成熟した卵胞から卵子が放出されること。卵胞とは卵子の入っている袋のようなもので卵子はおよそ一月に一個ずつ放出されます。

    女性ホルモンを分泌する

    卵巣からはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの女性ホルモンが分泌されて女性らしい体を作ったり、健康や精神状態の安定のためにはたらいています。

    卵巣は病気になりやすい

    卵巣は、片方の卵巣に腫ようなどのトラブルがあって機能しなくてももう片方が正常にはたらいていれば生理も変わらずにあるし、妊娠もできるので卵巣の病気になった場合にある程度進行するまで気づきにくいことがあります。定期的なチェックが必要な器官です。

    卵巣の病気があるとどうなる?

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    卵巣は、腹部の奥にあり病気になっても自覚症状が現われにくいことから「沈黙の臓器」といわれています。病気になるとどのような症状があるのでしょうか。

    生理不順・無排卵

    月経不順の原因として考えられるのが卵巣機能の低下による女性ホルモン不足です。月経がきちんと来るためには、脳から卵巣へ「女性ホルモンを出しなさい」という命令が出てその命令を受けた卵巣が卵を育てて女性ホルモンをきちんと出す必要があります。ところが、卵巣が疲れてしまったり、「多嚢胞性卵巣」のような体質的な異常で卵巣が上手く働けなくなると、この女性ホルモンが足りなくなってしまうんですね。ホルモンが充分に出ていないと、月経も正しく来なくなります。

     卵巣が疲れてしまう原因としては、ストレスや冷え・不規則な食事・卵巣のう腫などの病気・加齢などが挙げられます。

    更年期障害のような不快症状

    卵巣からのエストロゲンの分泌は脳がコントロールしています。年齢とともに卵巣機能が落ちてくると、脳からの指令に卵巣が応えることができなくなり女性ホルモンを十分に分泌できなくなります。これが更年期障害につながる理由です。

    不妊

    不妊の一因として考えられるのが卵巣の病気。男性ホルモンが高く卵胞は発育するものの途中で成熟が阻害されてしまい排卵障害や無排卵を招くことで、不妊の原因になるといわれています。

    卵巣のう症

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    どんな病気?

    卵巣のう腫は卵巣内に液体や脂肪が溜まって腫れている状態で、こぶし大やそれ以上の大きさになることもあります。発症する理由はまだ解明されておらず、中の成分によって漿液性のう腫(しょうえきせいのうしゅ)、粘液性のう腫、皮様性のう腫の3種類に分けられます。発症初期段階での自覚症状はなく、がん検診や妊娠検査の際に偶然見つかることが多いです。のう腫が大きくなると外側から触って分かるようになり、腹痛や腰痛、頻尿、便秘といった症状を引き起こします。

    あまりに腫瘍が大きくなってしまったり、卵巣の根元が回転してねじれ、「茎捻転」を起こしてしまったりすると、手術が必要になります。ただし、卵巣のう腫のうち約80%が良性のため、経過観察の場合が多く、例え手術になったとしても、卵巣は体内に2つあるのでもう一方が正常であれば術後に妊娠することも可能です。

    引用元:192abc.com

    原因

    チョコレート嚢胞以外、卵巣のう腫の原因はよくわかっていませんが、ストレスや交感神経の緊張が原因のひとつではないかと考えられています。従って、適度な運動によるストレス解消が、卵巣のう腫を予防する可能性があります。ヨガや軽めのジョギング・ウォーキングといったあまり激しくないものがおすすめです

    引用元:192abc.com

    治療方法

    卵巣のう腫は、小さいうちは経過観察になることが多いですが、大きくなると茎捻転の危険性があることから、症状によっては摘出手術をすすめられることもあります。卵巣のう腫の大きさ、状態によって、摘出手術の範囲は変わります。のう腫だけを切除する場合、片側の卵巣を切除する場合、そして、卵管までを切除する場合などがあります。妊娠に関わる臓器であるため、その手術内容については、のう腫の状態や、患者さん年齢・希望が考慮されます。摘出の際は、開腹手術、腹腔鏡手術のいずれかが行われます。

    引用元:192abc.com

    割とよく聞く病気ではありますが早期の発見、手術が大切であることには変わりがありませんよね。定期的なチェックが欠かせません。

    充実性腫瘍

    どんな病気?治療法は?

    充実性腫瘍は固形の充実成分というものでできた腫瘍で、触れるとしこりのように硬いのが特徴です。充実性腫瘍の多くが悪性で、卵巣がんとなります。また、初期が良性であっても悪性へと変化する場合もあります。卵巣のう腫同様初期症状はあまりありませんが、卵巣自体が硬くなるので、下腹部を触るとしこりのようなものを感じることができます。ただ、しこりを感じられるようになった段階では病状はかなり進行していると考えられます。

    腫瘍が大きくなると下腹部痛や腰痛、生理不順を引き起こし、肌の上から触れるとわかるようになります。手術以外に良性か悪性かを判断することができないため、充実成分が認められた場合はすぐに手術となり、良性の場合は卵巣と卵管を摘出することが一般的ですが、悪性の場合は子宮も含めて摘出します。腫瘍を取り除けば、手術後に妊娠することはできるので、できるだけ早く発見して切除することが大切です。

    引用元:192abc.com

    充実性はこぶのような硬い腫瘍で 悪性はがんなのですね。しこりを感じられる時点でかなり進行が見られるということですから早期の発見が望まれます。

    卵巣がん

    どんな病気?原因・治療法は?

    卵巣がんとは、卵巣にできた悪性腫瘍の総称です。元々日本人女性の発症は少なく、50代に多くみられた病気でしたが、最近では20代・30代で発症する方が増えています。お腹の張りや腹痛、胃腸の不調、頻尿、体重減少といった症状が出ることがありますが、これといった特徴的な症状はなく、腫瘍マーカーでも初期の段階では陰性を示すことが多いため、病状が進行してから発見されることが多いです。

    卵巣がんが認められた場合はすぐに手術となり、早期発見の場合は卵巣や卵管のみの摘出ですが、ほとんどは子宮やリンパ節まで摘出し、術後は抗がん剤による化学療法を行います。再発することも多いため、術後は5年以上定期的に通院し、経過観察をしていきます。

    引用元:192abc.com

    卵巣がんの原因ははっきりしていませんが遺伝のリスクが指摘されています。予防策として、遺伝子検査を受けて「自分が卵巣がんにかかりやすいかどうか」を知ることができるので早期発見にもなるし受けてみるのもひとつですね。遺伝に関するカウンセリングや検査は健康保険の適用内の場合と適用外の場合があります。遺伝以外だと、動物性脂肪や喫煙による環境とホルモン分泌の可能性もあるといわれていますのでそれらを避けることは予防の一つといえますね。

    子宮付属器炎(卵巣炎・卵管炎)

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    どんな病気?原因・治療法は?

    卵管が炎症を起こすこと(卵管炎)に合わせて、卵巣が炎症(卵巣炎)を起こしている状態を子宮付属器炎といいます。大腸菌や淋菌、ブドウ球菌、レンサ球菌などの細菌やクラミジアが、膣や子宮を通って卵管に侵入することで発症します。下腹部痛や発熱、膿性のおりものが症状として現れ、炎症が腹膜にまで広がると吐き気や嘔吐、不正出血を引き起こします。クラミジアが原因の場合、気づかないうちに慢性化してしまい、卵管が周囲の組織と癒着し、不妊の原因となるので、必ずパートナーと一緒に治療しましょう。また、細菌やクラミジアは免疫力が低下している時の性交で感染する場合が多いため、局所を清潔な状態に保つよう普段から心がけることが大切です。

    抗生物質の服用や注射による治療を行うのが一般的ですが、激しい下腹部痛や高熱がある場合には入院による治療が必要となります。

    引用元:192abc.com

    これはかなりの痛みが伴いそうですが感染経路によってはパートナーと同時に治療を行うため理解と協力が必要となりますね。症状の悪化を防ぐためにも定期健診をしましょう。

    多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

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    どんな病気?原因・治療法は?

    多嚢胞性卵巣症候群とは、卵子の元である卵胞が卵巣成熟するのに時間がかかり、排卵が起きにくくなっている排卵障害で、女性の約5~10%にみられます。男性ホルモンが多いことが原因で、月経不順や無月経、不正出血、にきびや吹き出物の増加、毛深い、肥満などが自覚症状として表れます。また、年齢とともに進行し、月経周期がどんどん長くなっていく傾向があります。

    多嚢胞性卵巣症候群の根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、最近の研究で糖の代謝と関係があることが分かってきており、糖尿病の治療薬が有効な場合があります。この疾患は排卵障害で、不妊を引き起こしてしまうので、妊娠を希望する場合には排卵誘発剤による治療を行います。

    引用元:192abc.com

    根本的な治療法方が見つかっておらず治療方法もそれに伴う副作用も様々ですね。まずは原因として考えられている糖の過剰摂取や肥満に注意して生活改善から始めてみるといいかもしれません。

    卵巣機能不全(卵巣機能低下症)

    どんな病気?原因・治療方法は?

    卵巣機能が早期に低下する病態で、早発卵巣不全(そうはつらんそうふぜん)と呼ばれることもあります。極端な場合は、早期に閉経となる場合があり、43歳未満で閉経になるものは早発閉経(そうはつへいけい)と呼ばれています。
     一方、このような状態で卵巣が排卵する能力を完全に失っているかというと、必ずしもすべての人がそうではありません。卵巣に卵胞(らんぽう)が存在して排卵を誘発することが可能な場合と、卵巣に卵胞が残存していない場合とに分類され、前者をゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群、後者を早発閉経とする考え方もあります。

    引用元:health.goo.ne.jp

    ほとんどの場合原因は不明といわれています。先天的に染色体異常がありそのために早発卵巣不全になる人が多いことや、甲状腺や副腎(ふくじん)、筋肉などに対する自己免疫性疾患などをもつ人に多いことが知られています。また卵巣や卵巣の周囲の手術、放射線や抗がん薬の化学療法などによって早発卵巣不全になったり、それ以外の薬剤によっても卵巣機能の低下につながることがあるようです。

    嗜好品と卵巣機能の低下との間にも関連性があると考えられていてとくに喫煙によって卵巣機能の低下が起こるとされています。症状の現れかたとして35〜40歳で無排卵となり無月経になっていくことが多いようです。

    卵巣の炎症

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    どんな病気?原因・治療法は?

    中絶や流産・出産などによって卵巣が損傷を受けた状態のところに、異物や最近が侵入して起こる炎症です。それぞれ卵巣や卵管に炎症が現れます。原因となる細菌としては、大腸菌が多く見られましたが、最近はクラミジアや淋菌といった性病による炎症が増えています。卵巣と周辺の器官が癒着を起こす前に、薬を使って炎症を抑えます。

    引用元:192abc.com

    炎症になる原因がどれも特別な状況ではなく日常生活においてなり得る可能性があるので定期的な検診が早期発見につながり体への負担が少なくて済むようですね。

    どのようにして予防するか

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    卵巣は体の奥にある器官でなかなか症状が出にくく見つかったときには進行していることも多いようです。何か体に違和感や異常を感じたら病院で診てもらいましょう。年に一度の定期健診も行うことで早期発見につながるでしょう。妊娠を希望しているなら特に大切にしたい器官ですので生活改善を含めて気をつけましょう。

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