赤ちゃんのつかまり立ちはいつから?注意点、慣らし方、安全対策

赤ちゃんの日々成長していく姿は、とてもたくましく微笑ましいものですよね。お座りができるようになると、「そろそろつかまり立ちかな?」と毎日ドキドキしていることでしょう。つかまり立ちができるようになると赤ちゃんの目線が高くなり、見る世界が変わります。今回はつかまり立ちをする時期や注意点、慣らし方についてまとめました。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 赤ちゃんのつかまり立ちはいつから?
  2. つかまり立ちの特徴
  3. つかまり立ちの時期別注意点
  4. つかまり立ちの慣らし方
  5. つかまり立ちを始める前に準備する安全対策
  6. 赤ちゃんのつかまり立ちに関する体験談
  7. 赤ちゃんのつかまり立ちは近くで見守って
  8. あわせて読みたい

赤ちゃんのつかまり立ちはいつから?

つかまり立ちとは赤ちゃんが目的の場所まで動いていき何かにつかまって立つことを言います。できる時期には個人差がありますが平均にして生後9ヶ月前後から始める子が多いようです。
早い子では生後6~7ヶ月頃にし始めます。ゆっくりマイペースな子は1歳を過ぎる頃にし始めるのですが、遅くなった子ほどつかまり立ちから歩きはじめるまでの期間が短いことが多いそうです。

中には、ハイハイを飛ばしてつかまり立ちをしたという赤ちゃんも居たりと個人差があります。あかちゃんがなかなか行動しなくても温かく見守ってあげてくださいね。

つかまり立ちの特徴

ひとり立ちやひとり歩きへのステップ

つかまり立ちができるようになるということは自分の体重を支えられるだけの手や足の力がついた証拠であり、ひとり立ちやひとり歩きへの大きなステップになります。

3つの体の動きを学ぶ

赤ちゃんがつかまり立ちを繰り返すことで新たに3つの動きを学ぶことに繋がります。

1.膝の曲げ伸ばし
2.立ったままで体を前後左右に揺らす
3.足の指先で踏ん張り体重を支える

この3つの新たな動きから伝い歩きやひとり立ちに挑戦するために必要な筋肉が鍛えられていくのです。

バランスをとる平衡感覚が鍛えられる

赤ちゃんがつかまり立ちを始め『膝の曲げ伸ばし』『立ったままで体を前後左右に揺らす』『足の指先で踏ん張り体重を支える』という動作を毎日のようにしているとバランスをとる平衡感覚が鍛えられます。そして次のステップとなる伝い歩きやひとり歩きへと繋がっていくのです。

つかまり立ちの時期別注意点

生後6~7ヶ月

早い赤ちゃんですと生後6~7ヶ月頃につかまり立ちを始める子もいます。手や腕の筋力がありハイハイするよりも立つことに興味を持った赤ちゃんでママもビックリするのではないでしょうか。自然とつかまり立ちをしたのであれば身体がつかまり立ちをする準備が整ったということですので「早すぎる?」と心配する必要はありません。

ただまだ生後6~7ヶ月ですので、ふらついたり尻もちをついたりすると思います。必ず大人が付き添い、いつでも助けられるように見守ってあげてくださいね。

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生後8~9ヶ月

生後8~9ヶ月頃になると多くの赤ちゃんがつかまり立ちを始めます。ハイハイによって足腰が強くなり、つかまり立ちができるだけの筋力がつく子が多いのですね。身体もしっかりしてきますのでつかまり立ちをしてもふらつきにくくなります。

しかしまだ頭が重く、急にふらつくことも考えられますから近くで見守るようにしましょう。また、生後8~9ヶ月になるとあっというまに伝い歩きまでするようになる子も現れます。いつ伝い歩きが始まってもいいように、赤ちゃんの手が届くところに危ないものを置かないように注意しましょう。

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生後10ヶ月以降

生後10ヶ月頃からつかまり立ちを始めた子は「周りの子より成長が遅い?」と心配になってしまうかもしれませんが、検診で問題がなければ心配する必要はありません。ただつかまり立ちよりも座って遊ぶ方が好きだったり、つかまり立ちに興味がなかっただけかもしれません。

生後10ヶ月にもなると足腰や腕の筋肉がだいぶしっかりしてますから、立つ様子もしっかりしたものになります。しかし、いくらしっかり立てているとは言えまだまだ転倒の危険がありますのでしっかり見守るようにしましょう。

つかまり立ちの慣らし方

つかまり立ちも赤ちゃんの性格や遊ぶ環境によって始める時期が変わってくるので遅くても心配はいらないと言われていますが、なかなかつかまり立ちを始めようとしない子には無理のない方法で慣らしてみるのも良いでしょう。

両手がしっかりつくものを使う

赤ちゃんの身の回りにあるものが高すぎたり低すぎたりするとつかまり立ちをするきっかけがつかめません。ローテーブルなど両手をしっかりとつけられる高さのものを使って慣れさせてみましょう。

大人が脇や腰を支える

両手がしっかりつく場所で赤ちゃんがつかまり立ちをしたらママやパパはそっと赤ちゃんの脇や腰を支えてあげましょう。ママやパパが支えてくれていると赤ちゃんも安心します。日々の繰り返しでだんだんとつかまり立ちへの興味も出てきますし、足腰や腕の筋力もついていきます。

おもちゃを使う

赤ちゃんが自分からつかまり立ちをするのに「おもちゃ」を使うのも効果的です。テーブルタイプのおもちゃはつかまり立ちをしないと遊べません。ママやパパが赤ちゃんの前でおもちゃで遊ぶ姿を見せれば興味がわいて自然とつかまり立ちをすることも多いそうですよ。

またベビージムがあるご家庭は活用してみましょう。ベビージムにはおもちゃがぶら下がっていますよね。それを触ろうとしてつかまり立ちを始める子もいるそうですよ。あとは押して歩くと音がなったりする手押し車を利用するのもひとつの手です。しかしつかまって立つと動いてしまいますから大人が手押し車が動かないように押さえるなど注意が必要です。

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つかまり立ちを始める前に準備する安全対策

つかまり立ちで転倒しやすい場所を確認する

赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら転倒に注意しなければなりません。上手にできるようになっても頭の大きな赤ちゃんは転倒してしまいがちです。立っている分高さがありますから大きな怪我に繋がってしまうのは避けたいですよね。

赤ちゃんがつかまり立ちをする場所の安全対策をしておきましょう。例えばつかまり立ちをするテーブルなどの家具がぐらついたり簡単に倒れてしまわないように転倒防止グッズを利用することをおすすめします。

転倒対策のためマットを敷くなど環境を整える

赤ちゃんがつかまり立ちをして万が一転倒してしまったとき、硬い床に頭や顔をぶつけて怪我をする恐れもあります。そこで転倒しても衝撃を吸収してくれるジョイントマットを敷いてあげることをおすすめします。足も滑りにくくなりますのでつかまり立ちしやすくもなります。

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ジョイントマットとは?敷く意味はある?種類や遊び方、おすすめマット9選…

靴下を脱がせる

赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら靴下を脱がせるようにしましょう。滑り止めのついた靴下もありますが裸足の方がおすすめです。靴下を脱がせることは滑らないようにすることもありますが裸足にはたくさんのメリットがあります。足の指も鍛えられますし、正しい姿勢や歩き方ができたり、足裏の血管の刺激で血行が良くなったります。つかまり立ちをするときはぜひ靴下を脱がせてあげましょう。

家具の角を保護する

赤ちゃんがつかまり立ちをする付近に家具の角がある場合は、万が一転倒して角に頭や顔をぶつけて怪我をしないようにクッション材などをつけておくと安心です。

引き出しや扉にストッパーを設置する

赤ちゃんは何につかまってつかまり立ちをするかわかりません。手に届くもの全てつかまることを覚えておきましょう。簡単に引き出せてしまうような引き出しや、すぐに開いてしまうような扉につかまり思わぬ怪我をすることもありますから、いたずら防止用のストッパーをつけておくと安心です。

赤ちゃんのつかまり立ちに関する体験談

筆者の息子は7ヶ月の終わりくらいにつかまり立ちを始めました。お座りができるようになって「そろそろつかまり立ちするかな?」と思ったときに低いテーブルの上に大好きなミニカーを、息子のお座りの目線から見えるところに置いておきました。

そのときからテーブルに手をかけて自分を引きあげるような仕草を見せるようになりました。何日か経ったころにつかまり立ちをすることに成功しましたよ。でもまだまだ不安定で足もふにゃふにゃしていたので、つかまり立ちの度にハラハラドキドキしていました。つかまり立ちをするようになるとどこでも手を伸ばして触ろうとするので、このころから部屋がきれいになっていきました(笑)。

赤ちゃんのつかまり立ちは近くで見守って

赤ちゃんがつかまり立ちを始める時期は赤ちゃんの体の準備によりさまざまです。早いから遅いからではなく赤ちゃんのペースを尊重してあげましょう。つかまり立ちができるようになると赤ちゃんの視野が大きく広がります。視野が広がれはいろいろなものに興味を持ち、とても良い刺激となります。

そんなつかまり立ちですが思わぬ怪我をする可能性もあることを忘れないでください。つかまり立ちをして初めて「こんなところも危ない」と気づく場所も多くあります。転倒や誤飲に注意し、常に近くで見守れる体勢をとっておきましょう。安全を確保し次のステップとなる伝い歩きやひとり歩きの手助けをしてあげてくださいね。

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