赤ちゃんの歯とは?生える時期と順番、生え方、注意点について

赤ちゃんの歯の生え方って気になりますよね。離乳食を始めたけれどなかなか歯が生えてこなかったり、ある時期にいっきに歯が増えたりと赤ちゃんの歯や扱いには心配や疑問のあるママやパパも多いでしょう。今回はそんな赤ちゃんの歯が生え始める月齢、順番、生え方などを解説します。

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この記事の監修

雨森 洋貴
歯科医
雨森 洋貴

目次

  1. 赤ちゃんの歯とは?
  2. 赤ちゃんの歯の形成と生え始める時期
  3. 赤ちゃんの歯が生える順番と生え方
  4. 歯が生えるのが早い原因と遅い原因
  5. 歯が生える時期に注意すること
  6. 赤ちゃんの歯に関する体験談
  7. 歯の生え方や順番は個人差

赤ちゃんの歯とは?

乳歯と永久歯の違い

赤ちゃんの歯は「乳歯」と呼ばれ、大人の歯である「永久歯」といくつか違いがあります。たとえば、乳歯は生え揃っても20本ですが、永久歯は28本。子どもと大人で顎の大きさが違うので、乳歯の方が少なくなります。

歯の質

乳歯は永久歯に比べて歯の材質である象牙質やエナメル質が薄いので欠けやすく、虫歯になりやすく、また虫歯になると進行が早いといわれます。

乳歯の働き

乳歯は食べ物を食べるのに必要なものです。ほかにも、顎を発達させて顔の形を整えたり、言葉の発音を向上させたり、脳への血流を活性化するなどの役割もあります。

赤ちゃんの歯の形成と生え始める時期

歯胚が形成される時期

実は、赤ちゃんの歯はママのお腹の中にいるときから作られ始めています。妊娠6~7週頃に歯の発生が開始されます。

最初、歯が出てくる所の歯肉の上皮が硬くなってきて、歯堤というのを作ります。その歯堤の中で、近くの細胞よりも早い速度で増殖を始める細胞が出てきます。その細胞は、乳歯の卵のようなものである「歯胚(しはい)」というものを作ります。

乳歯のもとが全てできる時期

胎生8~9週で、歯胚はさらに増殖し「エナメル器」が形成され始めます。エナメル器は、将来、「エナメル質」を作ります。

胎生9~10週のころにできたエナメル器がさらに増殖します。エナメル質と象牙質が作り始められるのがこのころです。このころになると乳歯のもとはすべてでき上がり、赤ちゃんの顎の成長にあわせて出番を待ちます。

乳歯が歯茎から生え始める時期

赤ちゃんの歯は一般的に、下の前歯から順に生え揃っていきます。生後6ヶ月から9ヶ月くらいに最初の一本目が生える赤ちゃんが多いようです。しかし、生まれたときにすでに生えていたり、1歳を過ぎても一本も生えなかったりと個人差も大きいので、あまり気にしないようにしましょう。

赤ちゃんの歯が生える順番と生え方

生後6~9ヶ月頃

一般的には最初に下の前歯から生え始めます。赤ちゃんは初めての歯にむずがゆい感じがして少し不機嫌になることもあります。不快感に慣れてくればそれもおさまってくるでしょう。

生後9~10ヶ月頃

一般的に、下の前歯が生えれば上の前歯が生えてきます。また、上と下の前歯が揃うと赤ちゃんは歯ぎしりを始めだすかもしれません。

生後11ヶ月~1歳頃

1歳くらいになると前歯上下の4本の歯が揃います。歯が生えるのが遅い子どもでもこのころになると下の歯が生えてくるので心配しないでじっくり待つことも大切です。

1歳2ヶ月~1歳6ヶ月頃

奥歯の手前がわの歯(第一乳臼歯)が生えてきます。まず上の奥歯が生えてきてそれから下の奥歯が生えてきます。奥歯が生えてくると、食べ物を噛んで食べられるようになってきます。第一乳臼歯は、噛み合わせ部分が小さいので、まだしっかりと噛むことができません。

1歳9ヶ月~2歳頃

上下8本の前歯と奥歯のあいだに、犬歯が生えて、2歳頃には16本になります。犬歯が生えると、食べ物を噛み切ることができます。お肉などの食べ物も噛んで食べることを覚えていきます。

2歳6ヶ月頃

一番奥の第二乳臼歯が生えてきます。これで乳歯全ての上下で20本が揃うことになります。第二乳臼歯は噛み合わせがしっかりできるので、食べ物を咀嚼することが出来ます。ただし、第二乳臼歯は、虫歯になりやすいので注意が必要です。

歯が生えるのが早い原因と遅い原因

先天性歯

出生時や生後1ヶ月以内の新生児期に歯が生える状態を先天性歯といいます。先天性歯は通常よりも早く歯が生え始めるので、歯の形成が未熟で歯根もほとんどできておらず、グラグラしているのが特徴です。新生児期に歯が生えていると、授乳時にママの乳首を痛めることがあるので注意が必要です。

また、舌の裏側が歯でこすれて潰瘍ができる「リガ・フェーデ病」になるリスクもあります。抜歯や歯の尖った部分を丸く削るといった処置が必要になることもあるので、医師に相談してください。

上皮真珠

生まれて間もない赤ちゃんの歯茎に直径1~数mmの白い小さな塊が見られることがあります。その数はさまざまで、見た目が真珠に似ていることから上皮真珠と呼ばれます。

これは歯が作られたときの組織が残っていて歯茎の表面に出てきたもので、中身はクリーム状なので自然に消えていきます。上皮真珠があっても乳歯に影響はありません。ただし、先天性歯との見分けもつきにくいので、一度歯科医に見てもらうと安心ですよ。

先天性欠如歯

歯が生えるタイミングには個人差があり、生後6ヶ月を過ぎても歯が生えてこない子もいます。生える時期が遅かったとしても、3歳半頃までに20本が生え揃っていれば問題はありません。

ただ、生後1歳3ヶ月を過ぎても歯がまったく生えてこないときは、歯の芽ができない「先天性欠如歯」や、顎の骨が固すぎる、歯茎が通常より厚すぎるといった、見た目からはわからないトラブルが起きている可能性もあります。

病院でレントゲン検査を受けることで歯が生えてこない原因を特定できるので、少しでも気になることがあれば1歳児健診のときなどに相談してみてください。

歯が生える時期に注意すること

家族の虫歯菌が感染しないように心がける

虫歯の原因は口の中にいるミュータンスレンサ球菌というばい菌が原因です。歯が生えていない赤ちゃんにはもともと虫歯菌であるミュータンス菌はいません。子どもの虫歯は家族からの感染です。

ミュータンス菌には低月齢で感染するほど虫歯になりやすいので、家族の虫歯菌が感染しないように、噛み与えやスプーンなどを一緒に使うことは避け、家族の口腔ケアが大切です。

早いうちに甘いものを覚えさえない

子どもは発達するにつれて味覚が変わっていき、母乳、離乳食、おやつなど食感、味覚が発達し、経験によって味を覚えていきます。おやつなど甘いものを覚えていくと量も増え、歯を溶かすスピードも速くなり乳歯の虫歯の進行が早くなります。早いうちから甘いものを覚えさせないことも注意するべきポイントです。

また味覚は甘味だけではありません。辛い、塩辛いなどの味の濃い食べ物は全般に避けるように心がけると良いでしょう。

赤ちゃんの歯と歯の間もケアする

多くの歯は隙間がありますが、上の前歯の歯と歯の間は詰まっていることが多く、歯ブラシでは汚れが取れにくい状態です。哺乳瓶で長くミルクやスポーツドリンクなどを与え続けると虫歯ができてしまう場合もあります。赤ちゃん用のデンタルフロスもあるので、しっかり歯と歯の間の汚れをとってあげてください。

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赤ちゃんの歯に関する体験談

筆者の息子は歯が生え始めるのが平均よりも早く、6ヶ月頃から生え始めました。その後もわりと早い方で、現在1歳半過ぎですが、16本あります。

歯が生えるのが早かったので、離乳食の進み具合などはまったく問題なく、むしろ早くから、多少の食感がないと嫌がる子でした。同じ月齢の子でも全然歯が生えてこない子もいて、中には離乳食が進められない子もいたので、本当に個人差があるのだなと思います。

ただ、歯が早くから生えていると、お手入れが大変でした。歯みがきのスタートも早く、区で行っている健診なども対象月齢にならず、先輩ママやネットなどで歯みがきの仕方や歯の健康状態を調べていましした。歯みがきは嫌がるし、とにかく大変だったのを覚えています。

親から虫歯菌を移さないためにも、筆者も歯医者に行き、虫歯のチェックや歯石の除去などをしました。永久歯にも影響するといわれている歯ですから、乳歯のころからきちんとしたケアをしてあげたいと思っています。

歯の生え方や順番は個人差

周りの赤ちゃんと比べて違いがあると、どうしても不安になってしまうものです。歯が生え始める時期や生え方には個人差があるので、あまり神経質にならないようにしましょう。どうしても不安な方はひとりで悩まず、歯医者さんや、地域の専門家に相談することをおすすめします。