母乳はいつから出る?出ないときの原因と対処法は?マッサージは効果ある?

妊娠をすると、ママの身体にはいろいろな変化が起きますよね。とくに産後に母乳が出るかどうかが不安…というママも多いでしょう。ここでは母乳はいつから出るのか、出ないときの原因や対処法、母乳が出るようになるためのおっぱいマッサージのやり方を効果について詳しく説明します。

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この記事の監修

寺師 恵子
産婦人科医
寺師 恵子

目次

  1. 母乳が出る仕組み
  2. 母乳はいつから出始める?
  3. 出産前から母乳が出る人もいる?
  4. 母乳が出ない!原因は?
  5. おっぱいの悩みは母乳外来へ
  6. おっぱいマッサージは必要?
  7. 母乳はいつまで出るの?
  8. 母乳の出方はママの数だけ異なる
  9. あわせて読みたい

母乳が出る仕組み

妊娠中


妊娠すると、プロラクチン、エストロゲン、プロゲステロンという3つのホルモンの分泌が盛んになります。プロラクチンは乳腺の発達を促しますが、妊娠中は母乳の分泌を抑制するホルモンが活発にはたらきかけるため、妊娠中に母乳がたくさん出ることはありません。

分娩後

分娩後は、母乳分泌を抑えていた力が弱まります。一方で母乳の生産をはたらきかけるプロラクチンの力が活発になり、母乳を作らせます。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで母乳が分泌されます。

赤ちゃんが乳頭を刺激することで同時に、オキシトシンというホルモンも分泌されます。このオキシトシンも、乳房から母乳を押し出す役目を果たします。

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母乳はいつから出始める?

母乳の出始めには個人差があります。おおよそ2~5日くらいとされていますが、産後すぐに出たという人もいれば数週間かかってようやく出たという人もいます。ママの身体はそれぞれ異なるので、産後すぐに母乳が出なくても気を落とす必要はありませんよ。

出産前から母乳が出る人もいる?

妊娠中におっぱいマッサージなどをしていると、母乳のようなものが出た、というママもなかにはいるようです。これは母乳ではなく、乳汁という分泌液だといわれています。産後に母乳を分泌する準備ができ、乳管と呼ばれる母乳の通り道が開いた証拠だとされています。なかでも経産婦のママは乳腺が一度開いているので比較的出やすいという傾向にあるようです。

乳汁が出たら、ガーゼやベビーオイルをつけた綿棒などでふき取り、きれいにしておくと良いでしょう。放置しておくと白いカスのようなものが乳頭に残り、乳腺が詰まる原因になってしまうこともあるようです。正しいケアで清潔にしておきましょう。

母乳が出ない!原因は?

どんなに頑張ってもおっぱいがでない…というママも少なくありません。個人差はありますが、考えられる原因は次のようなものがあげられます。

吸わせる回数が少ない

母乳は赤ちゃんがおっぱいを吸うことで出るようになります。授乳回数を増やすことで、乳頭への刺激も多くなり、母乳を分泌させるホルモンがよりはたらきかけるようになります。出が悪いと感じたときこそ授乳回数を多くするように心がけると良いでしょう。

乳首の形や大きさが要因で吸いづらい

乳首の形や大きさは人それぞれです。陥没していたり大きすぎていたりして赤ちゃんが吸いづらいということもあるでしょう。そういった場合は、手で絞ったり、搾乳機を使ったりして哺乳瓶で母乳をあげることからはじめるのもひとつの手でしょう。

ストレスや疲れ

ホルモンバランスが崩れて母乳が分泌されづらくなってしまうこともあるでしょう。なかなか出ないと、それこそストレスになってしまいますよね。まわりからのプレッシャーなども要因になりかねません。

産後は睡眠不足になったりストレスをためすぎたりしてしまいがちですが、家族や周囲の協力を得ながら、できる限り身体と心を休められると良いですね。

赤ちゃんにとってもママにとっても、お互い授乳ははじめてのこと。まずは慣れることが大切です。母乳は赤ちゃんにおっぱいを吸わせることで刺激になり出るようになるため、あきらめずに吸わせることが大切でしょう。

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おっぱいの悩みは母乳外来へ

なにをしても母乳が出ず、ストレスで追い詰められてしまうママもなかにはいるでしょう。悩んだときは母乳外来や、産婦人科で相談してみることをおすすめします。ママの身体のことを良く知っている人に相談することで、適切な対処法を教えてもらえるかもしれませんよ。

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おっぱいマッサージは必要?

産後はいつ行っても良い

おっぱいマッサージを行うことで、血流が良くなり、母乳の出が良くなることがあります。産後に母乳の分泌があまり良くないと感じたら、積極的におっぱいマッサージをおこなうと良いでしょう。乳腺炎などのおっぱいトラブルの防止にもつながりますよ。

妊娠中は要注意!

産前からおっぱいマッサージをする妊婦さんも少なくありません。しかし、過度なマッサージは危険な場合もあります。とくに妊娠初期は母体が安定していないので避けたほうが良いでしょう。

妊娠中におっぱいマッサージをしたからといって、必ずしも母乳の出が良くなるわけではありません。医療関係者によっては、マッサージ自体効果がないとしている方もいます。妊娠中におっぱいマッサージをする場合は、担当医や助産師さんに良く相談した上で行うようにしましょう。

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母乳はいつまで出るの?

母乳はいつまで出るのかもとても気になりますよね。授乳を続けている限り出る仕組みになっていますが、授乳の回数が減ったり、ママの体調が悪かったりとさまざまな原因で自然と出なくなるケースもあるでしょう。

母乳の止め方や断乳の方法についてはこちらで詳しく説明していますのであわせて確認してみてくださいね。

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母乳の出方はママの数だけ異なる

出産してすぐに母乳が出ると思ったのに、なかなか出なくて悩んでしまった…というママもたくさんいるでしょう。母乳の出方は人それぞれ、正解はありません。赤ちゃんもママもお互いに慣れるまでは大変かもしれませんが、日々の練習が大切です。周りと比べず、ときにはミルクや授乳グッズに頼りながら自分たちのペースで進められると良いですね。

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