更新日:2017年04月28日

妊娠検査薬の反応はいつから?生理予定日、排卵日、高温期から計算できる?

妊娠検査薬はいつから使えるものなのか、使用時期や判定の仕組みについてわかりやすく解説します。確実な反応を得るためには、使うタイミングを守ることが大切です。排卵や高温期から見る生理周期の計算方法もお伝えします。

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目次

    妊娠検査薬はいつから?

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    通常市販されている妊娠検査薬は、生理開始予定日の1週間後から妊娠の可能性を調べることができます。妊娠初期に現れるホルモンの変化を尿から知ることができるので、病院を受診する前の目安として使われるのが一般的です。

    月経周期と妊娠の関係

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    生理予定日の計算が妊娠の把握に役立つ

    受精卵が着床するために子宮内で厚く育っていた子宮内膜は、着床が起こらなかったときに、表面がはがれおちて体外に排出されます。これが俗にいう「月経(生理)」といわれる現象です。子宮内膜は一定の周期で新しく生まれ変わることを繰り返すため、そのたびに生理が訪れるというわけです。

    生理が始まってから次の生理が始まる前日までを生理周期といい、正常範囲は25日~38日間隔とされています。生理の遅れは体に何らかの変化が起きているサインです。生理周期を把握すると、妊娠の可能性を含め、子宮や卵巣、さらには脳や自律神経などのはたらきをチェックする目安にもなりますよ。

    基礎体温の高温期が長いと妊娠の可能性も

    生理の遅れと併せ、妊娠の兆候が現れるのが基礎体温です。基礎体温とは運動の影響を受けていない体温のことで、朝目覚めたときに安静にした状態で計測します。

    基礎体温は通常、生理初日から排卵日までが低温期、排卵から生理前日までが高温期にわかれ、生理が始まるとまた低温期に戻るということを繰り返します。ところが、妊娠すると基礎体温は高温のまま持続し、生理予定日がきても低温に戻ることはありません。このことから、基礎体温の高温状態が続き、生理が遅れているときは妊娠の可能性が高いといえます。

    排卵日から着床成立までを予測

    生理周期は出血が起きている間の「月経期」、卵子が成長している期間の「卵胞期」、成熟した卵子が卵巣を飛び出す時期の「排卵期」、子宮内膜を柔らかく維持する黄体ホルモンが分泌されている期間の「黄体期」の4つにわかれます。

    4つの期間のうち、月経期や卵胞期の長さには個人差が見られますが、黄体期は排卵してから次の生理が来るまでの期間となり、日数はおおむね14日間で安定しています。そのため、自分の生理周期が把握できていないときは、排卵日から14日目頃に生理がきたかどうかが、妊娠の可能性を探るひとつの手がかりとなりますよ。

    妊娠周期は最終月経初日からカウント

    妊娠週数というと、お腹の中に赤ちゃんを確認できてからカウントがスタートするようなイメージはありませんか。しかし、妊娠0日目の定義は最終月経の初日となります。着床が成立していれば生理が来るであろう時期に「生理がこないな、妊娠かしら」と思ったときには、すでに妊娠4週目に突入しているのです。

    妊娠0日目にはお腹の中に赤ちゃんはいないのですが、すでにカウントが始まっているとは不思議だと思われるかもしれません。しかし、赤ちゃんを迎えようとする体の変化も、妊娠のプロセスなのだと思えば腑に落ちますね。

    排卵から、受精、着床までの流れ

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    排卵日の体の変化

    生理周期の中ごろに起こる排卵期には、さまざまな体の変化が現れます。排卵日の前に現れる特徴として、目に見えやすいものがおりものの変化です。

    おりものは排卵日直前になると水分量が増え、卵の卵白のようなトロンとした液体になります。こういったおりものの変化が起きるのは、精子を卵巣まで届ける潤滑油のような役割をするためです。その後排卵が起きると、おりものは白っぽくて粘り気のあるものに変わります。

    排卵が起こると、下腹部痛や出血が見られることもあります。この痛みの原因は、成熟した卵子が卵巣から飛び出すときに被膜が裂けることによるものです。さらに、卵胞を満たした血液が腹腔内に流れ込んで、腹膜を刺激することで起きる痛みもあります。この血液が体の外に排出されたものが「卵巣出血」です。

    このほかにも、排卵日周辺におきる出血には、プロゲステロンとエストロゲンに起因するものがあります。これは子宮内膜の一部が剥がれ落ちて出てきたもので、「排卵出血」や「中間期出血」と呼ばれるものです。こうした症状以外に、生理痛と同様のめまいや吐き気、腰痛などを訴える方もいます。

    排卵に伴う体の変化は、通常は治療の必要はありません。しかし、痛みや出血の中には子宮筋腫や子宮内膜症などが原因となって起こるものもあるので、症状がつらいときや生理以外の出血が見られたときは、医師に相談すると良いでしょう。

    受精の仕組み

    受精とは、精子と卵子が出会うことです。膣内で射精をすれば必ず受精が起きるのかというと、そう単純ではありません。卵子の寿命は24時間、精子の寿命は2~3日で、このタイミングに両者が出会うことがとても大切なのです。

    射精された精子は卵が出す誘引物質「カラクシン」に誘われて、卵子を目指します。1回の射精で放出された数千万~1億を超すの精子のうち、卵管までたどり着ける精子は50~数百ほどに減ってしまいます。しかも、射精された直後の精子は受精能力を持っていません。そのため、射精されてから、子宮及び卵管内で5~6時間ほどかけて受精能を獲得するのです。

    こうして競争に打ち勝ったひとつの精子が卵子の透明膜を破り結合を果たします。卵子と精子が出会ってから完全に融合するまでは、実に30時間もかかります。精子と卵子が結合するためには、奇跡的ともいえるドラマが繰り広げられているのです。

    受精卵が着床するまでの日数

    運命の出会いを果たした卵子と精子は受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと向かいます。射精してから精子が卵管に行き着くのにかかる時間は15分、卵管膨大部まででも30分~1時間ほどなのに対し、受精卵はじっくり時間をかけて移動します。

    そのため、子宮に到達するのに受精から6~7日ほどかかります。子宮到達までの間に、受精卵は細胞分裂で16分割されて桑実胚と呼ばれる状態になり、子宮内膜は厚みを増して受精卵が着床する準備を進めるのです。

    その後、桑実胚となった受精卵は子宮内膜の絨毛に取り込まれ、着床が開始します。受精卵は子宮内膜の奥深くに進み、表面からみえなくなったところで着床が完了するのです。着床の開始から完了までにかかる日数は実に4日、受精してからは11~12日間を要しています。

    妊娠検査薬の仕組み。hcgとは?

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    hCGは妊娠中に分泌されるホルモン

    hCGは「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれるホルモンで、「Human chorionic gonadotropin」の頭文字をとって「hCG」と表記されています。hCGは着床のころから分泌量が増え、黄体を維持するためにはたらきます。

    黄体はエストロゲンとプロゲステロンを分泌し、子宮内膜を栄養豊富な状態に保つはたらきをしますが、着床が成立しないと退化するため、子宮内膜が剥がれ落ち生理が始まってしまいます。このため、妊娠初期にhCGが黄体のはたらきを促すことは、妊娠を維持するためにとても重要なプロセスなのです。

    妊娠検査薬は尿中hCG濃度を検出

    妊娠検査薬は着床とともに分泌量が上がり、尿中に排泄されるようになったhCGをとらえるための検査薬です。一般用の検査薬は第2類医薬品に分類され、ドラッグストアなどで購入することが可能な商品です。自宅で採尿して検査が可能なので、医師の受診を受ける前の目安を得ることができます。

    妊娠初期は胎児の発育にとってとても大切な時期です。妊娠や体の中で起きている異変に気付かずに後悔することがないよう、こうした検査薬を役立てていきたいですね。

    着床後のhcgの分泌量の変化

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    着床時に分泌量が増える

    着床とともに分泌量が増えるhCGですが、妊娠していないときの基準値は0.7mIU/ml以下となっています。これが、妊娠3週頃に0~50mIU/ml、妊娠4週で20~500mIU/mlとなり、尿中で検知できるようになります。

    分泌量のピークは8~10週

    hCGは胎盤が完成するまでの間さかんに分泌され、子宮内膜を健やかに保つためにはたらきます。分泌量のピークを迎えるのは8~10週ころで、8週ころの基準値は14,000~169,000mIU/mlです。この時期の胎児は人間らしい体できあがりつつある状態で、手足や透き通ったような皮膚が作られています。

    20週ころには分泌量が安定

    胎盤が完成するのは14~16週ごろです。この時期にはhCGの分泌量はピーク時から減少しており、20週ころになると2,500~82,000mIU/mlで安定します。胎児はできあがった胎盤から栄養を得て、増え始めた羊水の中で手足を動かして運動するようになります。

    妊娠検査薬の確実な判定はいつから?

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    使用時期は製品の検出感度によって異なる

    妊娠検査薬は、家庭で検査できる一般用検査薬と、医療機関でも使われている体外診断用医薬品とに分類されます。ドラッグストアなどで買える一般用検査薬の検出感度は50IU/Lで、生理開始予定日の1週間後から検査が可能です。

    一方の体外診断用医薬品は、薬剤師がいる薬局でなければ購入することができません。しかし、検出感度は25IU/Lと一般用よりも高く、生理開始予定日の当日から調べることができます。病院内で使われるものの中には、検出感度がさらに高いものもありますよ。

    早期妊娠検査薬は生理予定日当日から判定可能

    通販では早期妊娠検査薬として、日本の体外診断用医薬品と同等の検出感度を持つ海外製の妊娠検査薬が販売されています。仕様は異なりますが、使い方は日本製のものとほぼ同じで、料金も抑えられるため、継続した利用を考えている方に人気です。

    ただし、海外の検査薬は日本の法律で管理されていないので、購入する際には信頼できるサイトを選ぶようにしましょう。

    一般検査薬の反応のタイミングは?

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    生理予定日1週間後から

    一般検査薬で感知できるhCG濃度は50IU/L、体外診断用医薬品や海外製の妊娠検査薬では25IU/Lです。hCGが50IU/Lとなるのは妊娠3~4週以降なので、生理予定日1週間をすぎれば充分な量のhCGを検出できますよ。確実な反応、正確な判定結果を確認するためにも、この時期を待つようにしてください。

    妊娠周期3週目頃から陽性になることも

    hCGの分泌が盛んであれば、妊娠周期3週目頃から妊娠検査薬で検出できる濃度になり、判定結果が陽性を示すこともあります。しかし、妊娠3週目では超音波検査で胎嚢を確認することができず、確定診断をすることができません。化学的流産の可能性も出てくることから、妊娠検査薬で決められた検査日を守るようにしましょう。

    生理不順のときは性交3週間後が目安

    生理の周期が定まらない生理不順では、次の生理開始予定日が把握しづらいこともあるでしょう。そのようなときは、性交をしてから3週間後を目安に妊娠検査薬を使ってみましょう。排卵から着床が完了してhCGの分泌量が増えるのは、ちょうど性交から3週間経ったころなので、妊娠が成立していれば陽性反応を示します。

    過去2~3回分の生理日がわかっていれば、次の生理開始予定日を計算して予定日を割り出すことができます。予定日チェッカーは日本製の妊娠検査薬のメーカーサイトやインターネット上で公開されているので、確認してみてはいかがでしょうか。

    着床出血があっても基本は生理予定日の1週間後から

    着床出血とは、受精卵が子宮内膜に潜り込むときに起きる妊娠初期の出血のことです。生理予定日の2~3日前に見られますが、すべての妊娠で起きる現象ではなく、着床時の出血がないこともあります。

    着床出血は妊娠初期症状のひとつとはいえ、出血に伴いhCGが増加するわけではありません。hCGが充分でないと、出血が着床によるものであっても陰性を示すこともあります。正確な判断をするためにも、生理開始予定日を待ってから検査をするようにしましょう。ほとんどの妊娠検査薬は出血中であっても検査が可能です。

    妊娠検査薬の反応は正確?

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    妊娠していないのに陽性となる偽陽性がある

    妊娠検査薬はお腹の中の状態を直接診断するものではなく、尿中のhCGを検出する検査薬です。その性質上、妊娠していないのに判定結果で陽性の反応を示すことがあります。なんらかの原因でhCGが分泌されている状態が考えられ、この場合、受精卵の着床は起きていないといえます。

    偽陽性になる理由

    hCGが分泌される理由はいくつかあり、閉経期にさしかかっていること、絨毛性上皮腫などのhCG産生腫瘍、排卵誘発剤といった性腺刺激ホルモン剤を服用していることによるもの、化学的流産や分娩・中絶後などがあげられます。

    特に不妊治療などで排卵誘発剤を使用しているときは、hCG注射後2週間以上あけて検査することをおすすめします。

    妊娠していても陰性になることも

    偽陽性の反応とは逆に、妊娠をしていても陰性の反応を示すことがあります。生理開始予定日を思い違いしていたり、妊娠初期でhCGの分泌量が充分でなかったりするときは、妊娠していてもhCGを捉えることはできません。このようなときは、正しい使用方法でもう一度検査をしてみましょう。

    また、もともとhCGの分泌量が低い方だったり、まれに測定範囲を超えて大量のhCGが分泌されたりすると、陰性になることもあります。異所性妊娠や胞状奇胎などでも陰性を示すことがあるため、陰性なのに生理が遅れている場合は医師の診察を受けると安心です。

    妊娠検査薬は医師との診察と併せて利用を

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    妊娠の確定診断を行うものではなく、あくまで補助的に妊娠の可能性を知るものです。妊娠判定は超音波検査や血液検査などの結果から総合的に行われます。妊娠初期は母体や胎児を守るためにもとても大切な時期です。陽性反応が出た場合はすみやかに医師の診察を受けるようにしてください。

    陰性であった場合も妊娠検査薬の判定だけにとらわれずに、いつもと違う痛みや出血、生理の遅れなどがあったときは、信頼できる医師に相談してみましょう。

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    tomachako

    3歳差の兄妹を育てる2児の母です。家事育児は気付きの連続。家族とのやり取りや暮らしの中でみ...