更新日:2017年11月17日

妊活中のお酒やカフェインはダメ?胎児に与える影響は?

子どもの誕生を望んでさまざまな準備をし、体調をととのえる中で、何が飲んでも良い飲みものなのか、迷うことが多くあります。特に、アルコールや、カフェインを摂取しても良いのか、どの時期に飲むと影響が出るのかが気になります。ここでは、妊活中にお酒やカフェインが与える影響と、胎児に与える影響についてご紹介していきます。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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カフェインは不妊につながる可能性がある?

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カフェインが妊活に与える影響は、いくつか指摘されています。コーヒーなどに含まれるカフェインは、妊娠率を下げることや、流産のリスクを上げるという研究結果がでています。カフェインは利尿作用があり身体を冷やす効果もあり、子宮周りの血流が悪くなることによって、妊娠率が下がるといわれています。

妊活中の女性は飲む量を減らし、カフェインの摂取は1日1~2杯までに制限した方が良いといわれています。男性に関しては、カフェインは影響をおよぼさないという報告があります。

カフェインは胎児に悪影響を与える可能性がある?

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妊活中であるということは、いつでも妊娠する可能性があるということです。カフェインを大量に摂取する生活を続け、過剰摂取の状態で妊娠すると、胎盤を通してカフェインが胎児に届いてしまいます。胎児にはカフェインを代謝する酵素がまだありませんので、それが胎児の発育不全等につながる可能性があります。

また、尿からのカルシウムの排出量が増えることや、鉄分の吸収の妨げになることも知られており、カフェインの過度の摂取は胎児に悪影響を与える可能性があります。全く飲んではいけないということではなく、一日に一杯程度に抑えるように心がけると良いでしょう。

アルコールは不妊につながる可能性がある?

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次に気になるのが、お酒に含まれるアルコールが、妊活に与える影響についてです。現在の研究によって、指摘されているアルコールの影響をご紹介していきます。

深酒によって、妊娠率が下がるデータも

厚生労働省は、通常のアルコール代謝能を有する日本人の指標は、一日平均、純アルコールで20グラム程度と定めています。ビールでいうと中ビン1本、500ml程度が相当します。しかし、妊娠を望む人へ向けての指標は示されていません。

アルコールが妊娠に与える影響は、実は因果関係がはっきりとは出ていないようです。しかし、因果関係が立証されないまでも、現実に妊娠率が下がり、不妊の確率が増えるというデータは出ています。

スウェーデンでは、実証実験で妊娠率が下がったデータが出ており、ストックホルムでは、30歳以上の女性について、特に妊娠率の低下がみられたというデータが出ました。

ポイントは「活性酸素」が出すぎることによる酸化ストレス

どうしてアルコールによって妊娠率が下がるのでしょうか。

人間にとって、身体に入ったアルコールは異物であり、肝臓へ送られ分解されます。その過程で大量に発生する「活性酸素」が妊娠と深く関係しています。「活性酸素」とは、体内でウィルスなどと戦うもので、それ自体は悪いものではありません。

しかし、この活性酸素が、アルコールの摂取などによって大量発生すると、健康な細胞まで攻撃し、細胞を酸化させてしまいます。この酸化を防ぐ機能のバランスが崩れた状態の事を「酸化ストレス」状態といいます。

活性酸素は、排卵や卵の成熟にも必要なものですが、卵胞内に備わっている活性酸素が、バランスの崩れた「酸化ストレス」状態の中で、卵子の質を低下させてしまうのです。その他、因果関係は不明ですが、体外受精の場合は、比較的少量のアルコールでも影響を及ぼすとの結果が出ているようです。

飲めないストレスでも「活性酸素」が。赤ワインのポリフェノールは良い効果も

では、全く飲まなければ良いのでしょうか。もちろん、飲まなくても平気であれば、飲まないに越したことはありません。しかし、お酒が好きで、飲まないこと自体が大変なストレスになるようであれば、そのストレスもまた、活性酸素を発生させる原因となります。

しかも、抗酸化作用の高い赤ワインは、ポリフェノールが大量に含まれており、適量であれば、活性酸素を制御し、逆に妊娠を促進するという助言も一部あります。ただし白ワインではその効果は期待できません。

アルコールは胎児に悪影響を与える可能性がある?

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妊娠超初期なら飲酒は影響なし?

それでは、もしも妊娠したときに、気がつかずにアルコールを摂取していた場合の胎児への影響はどうなのでしょうか。妊娠超初期といわれる、一番最近の生理が始まった0週から3週までは、まだ着床すらしていない時期のため比較的影響は少ないといわれています。

しかし、キッチンドリンカーのように日常的に深酒をしたり、アルコール依存症のような状態であったりすれば、超初期の3週でも影響がある、とのデータも出始めているので、日常的にそのような状態にある方は、注意が必要です。

妊娠初期の飲酒には要注意

それでは、妊娠4週を過ぎ、妊娠初期といわれる時期に、アルコールを摂取した場合の影響はどうなのでしょうか。実は、胎児性アルコール症候群となる可能性があり、少なからず胎児に影響を与えることになります。

胎児性アルコール症候群とは、先天異常の発症率が高くなるもので、発育遅滞や器官形成不全などを生じることがあります。自然流産となることもありますが、出生した場合も、成長遅滞や、中枢神経系の障害、顔面の形成不全につながります。学童期以降にも、学習、衝動コントロール、対人関係などの障害につがなることも確認されています。

妊活中は、できるだけアルコールを控えた方が良い

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アルコールの影響を考えると妊活中はできるだけアルコールを控えたほうが良いといえます。しかし、どうしても、ストレスがたまる場合はどのようにすれば良いのでしょうか。

飲むときは生理中が比較的安心

妊活中にアルコールを摂取する場合は、比較的安心といえるのは妊娠0週といわれる生理中の1週間です。この期間は、ほとんどの場合排卵、受精が起こっておらず、したがって胎盤も形成されていないので、アルコールが胎児に与える影響は比較的少ないと考えられています。もちろん、大量の飲酒は避けたほうが良いですが、適量を守って、生理中をうまくリフレッシュの期間としてください。

着床出血の可能性に注意

ただし、ここで注意が必要なのが、生理と間違うこともある着床出血です。着床出血とは、受精卵が子宮に無事着床した際に、微量の出血がある場合のことをいいます。時期は生理予定日の1週間前頃です。ただ、着床が起きたタイミングで出血しても、それが排出され、気がつくまでに時間がかかることもあります。

また、生理不順の場合は、日にちも勘違いしやすいものです。生理予定日の前後数日で微量の出血がないかをよく確認しましょう。着床出血は1回だけのこともあれば、数日続くこともあり、個人差があります。着床出血を生理の開始と勘違いして、大量に飲酒するということのないように、注意が必要となります。

リスクを知った上で、賢く飲む飲まないの選択を

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さまざまなリスクのあるカフェインやアルコール。妊活中ももちろんですが、妊娠が確認された後も、カフェインとアルコールの制限は続きます。

ストレスにならないように、ノンアルコール飲料(少量のアルコールが含まれることもあるので注意が必要です)や、デカフェなど、代わりになる飲みものも活用しながら、工夫をして賢く、飲む・飲まないの選択をしていきたいものです。

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