赤ちゃんの平熱はどのくらい?測り方は?高い・低いの基準と原因や対処法を解説

小さくて柔らかい赤ちゃんは、抱っこしているときや添い寝しているときに温かくてほっこりとした気持ちになりますよね。しかし大人に比べて「高い」と感じることも多く、「もしかして熱かも」と心配してしまうこともしばしば。そこで今回は赤ちゃんの平熱はどのくらいなのか、測り方や高いとき・低いときの対処法などまとめてみました。

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目次

  1. 新生児・赤ちゃんの平熱はどのくらい?
  2. 新生児や赤ちゃんの体温の測り方
  3. 新生児や赤ちゃんの体温を測るタイミングは?
  4. 赤ちゃんの体温が低いときの原因・対処は?
  5. 赤ちゃんの熱が高いときの原因・対処は?
  6. 新生児・赤ちゃん用の体温計は必要?
  7. 赤ちゃんの体温は毎日測るべき?
  8. 新生児や赤ちゃんの体温調節機能の仕組み
  9. 赤ちゃん平熱を知ることから始めましょう
  10. あわせて読みたい

新生児・赤ちゃんの平熱はどのくらい?

新生児の平熱は約36.7~37.5℃、乳幼児の平熱は約36.8~37.3℃といわれています。大人にとって「微熱」だと感じる37℃を超える体温であったとしても、新生児や新生児以降の赤ちゃんにとっては平熱の範囲であることがわかりますね。

新生児や赤ちゃんの体温の測り方

脇に挟む体温計の場合

脇に挟む体温計で新生児や赤ちゃんを検温する場合は、まず始めに脇の下をタオルやガーゼで拭きましょう。赤ちゃんは汗っかきですから脇の下が濡れている場合があります。濡れたままだと正確に計測することが困難なので拭いてから行いましょう。

ベッドに寝かせたまま測る場合は脇の下に体温計を挟み、腕ごと抑えるように検温しましょう。寝かせたままでは難しい場合は、座っているママの膝の上に赤ちゃんを抱っこし、抱きかかえるように抑えて測ると簡単です。このとき強く抑えると赤ちゃんが泣いてしまう場合もあります。泣くと体温が上がるので優しく抑えるようにしましょう。

耳で測る体温計の場合

耳で測る場合は数秒で検温が終わるものが多いですが、耳の奥まで体温計を入れないように注意しましょう。赤ちゃんが動いて鼓膜を傷つけてしまうことも考えられます。抱っこをして頭をしっかりと押さえ、赤ちゃんが少し落ち着いてから検温するようにしましょう。

新生児や赤ちゃんの体温を測るタイミングは?

新生児や赤ちゃんは体温調節機能がまだまだ未熟です。1日の中でも測る時間帯や環境によって体温に違いがでてしまいます。また人の体温は朝が最も低く、夜になるにつれて上がっていきます。平熱にも差があることを頭に入れておきましょう。

体温を測る際は測る時間を決めておいた方が誤差が少なくて済むので、1日に4回ほど時間を決めて測ってみましょう。熱を測るおすすめのタイミングは4つあります。

・朝起きたとき
・昼の授乳(ミルク)前
・夕方
・就寝前

母乳やミルクを飲んだ後や遊んだ後などは少し体温が高めに出る傾向があるので、落ち着いているときに測ることをおすすめします。

赤ちゃんの体温が低いときの原因・対処は?

直接触れているものが冷たい

身体に直接触れているものが冷たい場合にも赤ちゃんの体温は下がります。洋服やおむつ、チャイルドシートなどが冷えている場合、赤ちゃんの体温も奪われてしまいます。直接着せる肌着やおむつはこたつなどであらかじめ温めておいたり、寝る前だけ布団に湯たんぽを入れて温めたりしてから寝かせてましょう。チャイルドシートが冷たい場合は車内を温めておくなど対処するといいでしょう。

エアコンや扇風機などの風

赤ちゃんの体温が低い原因として1番に挙げられるのが、エアコンや扇風機などの風が直接当たっていることです。赤ちゃんは身体がとても小さく、皮下脂肪も少ないので身体から熱が奪われやすいためです。冷気にさらされると途端に身体が冷えて、体温が低くなってしまいます。

涼しい風が赤ちゃんに直接ではなく間接的に当たるように対処しましょう。赤ちゃんのいない方向の壁に向かって風を当て、風が循環するようにさせると室温も下がりやすくなり、赤ちゃんも快適に過ごすことができます。

汗をたくさんかいている

人は暑いと汗をかき、汗が蒸発することで熱を発散させて体温を下げています。これは赤ちゃんも同様で、汗をかいたまま放置しておくことで汗が蒸発し、同時に熱が奪われて身体が冷えてしまいます。

赤ちゃんは汗っかきですし、チャイルドシートに密着しているなど汗をかきやすい環境がたくさんあります。汗をそのままにすることなく、小まめに拭き取ったり着替えさせましょう。

赤ちゃんの熱が高いときの原因・対処は?

高熱は何度から?

一般的に37.5度を超えると発熱とみなしますが、赤ちゃんの平熱は正常でも37.5度近くになることもあります。

風邪による熱かどうかを判断するためには、しばらく時間が経ってから、もう1度体温を測り、いつもと違うところがないか全身状態を観察しましょう。感染症法では38度を超えると「高熱」と分類します。

室温が高い

赤ちゃんは体重の割に身体の表面積が広いため、熱を取り込みやすい特徴があります。また汗腺が未発達で、汗をかいて身体の熱を放出することが苦手なため、温度の高い場所では体温が高くなってしまいます。

赤ちゃんにとっての快適な室温は夏は26~28℃、冬は20~23℃です。これよりも室温が高い場合は体温が上がってしまう可能性もあるので、冷房やエアコンの設定温度を調節するなど対応してみましょう。

食後やお風呂上がり

食後やお風呂上がり、よく遊んで興奮した後なども赤ちゃんの体温は上がります。30分以上経って赤ちゃんの状態が落ち着いたところで体温を測り直してみましょう。

洋服や寝具の着せすぎ

洋服の着せすぎや寝具のかけすぎでも赤ちゃんの体温は上がります。赤ちゃんが「厚い」と感じている目安は背中やお腹に汗をかいている場合です。背中やお腹にそっと手を入れて、汗ばんでいるようであれば着せすぎと考えられますので、洋服を1枚脱がしたり、寝具を1枚減らすなどしましょう。

病気の場合

赤ちゃんの体温が高い場合にどのような対処法を試しても一向に体温が下がらない場合は、風邪などによって発熱している可能性も考えられます。体温のほかにも食欲がなかったり機嫌が悪かったり、痛がっていたりして泣き止まないなどの症状がある場合は小児科を受診しましょう。

新生児・赤ちゃん用の体温計は必要?

新生児や赤ちゃんの体温を測る前に準備が必要なのが体温計です。大人が使っている体温計でももちろん構わないのですが、赤ちゃんを検温中じっとさせていることはなかなか難しいですよね。赤ちゃん用品を販売している専門店や薬局には赤ちゃん専用の体温計が販売されています。

耳で測る場合は数秒で検温が終わるものが多いですが、耳の奥まで体温計を入れないように注意しましょう。赤ちゃんが動いて外耳道や鼓膜を傷つけてしまうことも考えられます。抱っこをして頭をしっかりと押さえ、赤ちゃんが少し落ち着いてから検温するようにしましょう。

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赤ちゃんの体温は毎日測るべき?

赤ちゃんの平熱は36.7~37.5℃くらいなのですが、これは一般的にいわれている平均体温です。大人の平熱も35℃台の人もいれば36℃台の人もいます。赤ちゃんの平熱を知るためには定期的な検温が必要です。1度や2度測っても「平熱」を判断することが難しいので、同じ条件、時間帯のもとで、1日4回ほどの検温をしてみましょう。

何日か続けると「朝はいつもこのくらい」とわかりますし、赤ちゃんの平均的な体温もわかってきます。平熱を知っておくことで、赤ちゃんの健康状態を知ることができますよ。

新生児や赤ちゃんの体温調節機能の仕組み

体温調節が苦手な原因

人には体温を一定に保つ機能が備わっています。これは脳に「体温調節中枢」というものがあり、体温を一定に保とうとしているのですが、生まれたばかりの赤ちゃんはまだ脳の発達が未熟なため「体温調節中枢」が大人のように働いていません。

また身体が小さい割には体表面積が大きく、皮下脂肪が少ないので熱を失いやすいという特徴もあります。このようなことから環境の影響を受けやすく、外気温に左右されて体温が上がったり下がったりするのです。

いつから体温調節が自分でできるの?

赤ちゃんは成長とともに活発に動くようになっていきます。ハイハイをし始める生後8ヶ月頃には少しずつ体温調節ができるようになってくるのですが、それでも大人に比べるとまだまだ未熟です。2歳頃になればだいぶ体温調節も上手になってくるので、それまでは気をつけてあげましょう。

新生児や赤ちゃんの体温を保つための工夫

新生児や赤ちゃんは体温調節が苦手なので、ママやパパがそれに気付き対処する必要があります。赤ちゃんの体温を保つためには着るものでの調節が欠かせません。

赤ちゃんは特に手足で体温調節を行うので寒いときには靴下を履かせましょう。また脱ぎ着が小まめにできるように脱ぎ着しやすい洋服を着せましょう。

また季節に合わせた肌着を着せることもポイントです。寒い冬には肌と肌の間に空気の層ができるので保温効果がありますし、夏は通気性が良く吸湿性のある肌着を着せると、肌着が汗を吸ってくれるので赤ちゃんも快適です。

新生児や赤ちゃんの体温を保つための部屋作り

新生児や赤ちゃんは外気温によっても影響を受け、体温が上がったり下がったりしてしまいます。体温が高い場合には直射日光や室内の温度が高いとき、暖房器具からの距離によっても影響を受けます。逆に体温が低い場合はエアコンの効きすぎや扇風機の風などにも左右されるので、室内環境を整えてあげましょう。

温度計を部屋に取り付けることも大切ですが、温度計の設定場所に気を付けましょう。同じ室内でも日光が当たる場所や床からの高さによって気温差が出る場合があるので、できるだけ赤ちゃんが寝ている高さや、過ごす場所に温度計を設置するようにしましょう。

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赤ちゃん平熱を知ることから始めましょう

赤ちゃんの平熱は大人に比べて高く、大人が「微熱がある」と感じるような体温の高さでも赤ちゃんにとっては普通の体温なのですね。大人でも平熱に個人差があるように、赤ちゃんにも個人差があります。赤ちゃんの体温を把握しておくことは、赤ちゃんの体調をみるためには必要なことです。平熱がわからなければ、赤ちゃんが今どんな状態なのかも判断できなくなってしまいます。

赤ちゃんの体調を体温だけで判断するわけではありませんが、我が子の平熱を知っておくことはとても大切なことです。普段から体温をしっかり測って平熱を知り、体温を参考にしながら赤ちゃんの様子をしっかり観察してましょう。そうすることでちょっとした変化にもすぐに気づくことができますよ。

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