更新日:2017年07月12日

添い乳の方法とは?新生児にも添い乳できるの?寝かしつけ、注意点やメリットについて

赤ちゃんと一緒に横になっておっぱいをあげる添い乳は、ママの身体に負担をかけにくい授乳スタイルです。起き上がって授乳することが難しい場合も授乳育児を続けられるというメリットがある反面、リスクもあるといわれています。添い乳の方法やメリット・デメリットを詳しくご紹介します。

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目次

    添い乳のメリットは?いつから始める?

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    開始時期は決まってない

    添い乳は、いつからでないと始められないというルールはありません。新生児のころからでも始めることができます。

    ただし、新生児はおっぱいを飲むのに慣れていないため、最初は添い乳のスタイルではうまく乳頭をくわえることができないことも多いでしょう。不自然な姿勢で添い乳をすることにならないよう、正しい添い乳の方法を確認し、ママも赤ちゃんもリラックスできるように心がけましょう。

    ママの身体を休ませられる

    添い乳の最大のメリットは、ママが横になったままの状態で授乳できるので、ママの身体に負担が少ないということです。座って授乳をする場合は、どうしてもママの腕や肩、腰などに多少の負荷がかかりますし、赤ちゃんを取り落としたりすることのないように気を張らなければなりません。

    しかし、添い乳であれば、赤ちゃんを支える力も最小限で済みますし、布団から出て授乳をする必要がないため、夜間授乳の負担もやわらぎます。産後、体力がまだ回復しきっていないときや、帝王切開のあとが痛むときなどにも活用できる授乳スタイルです。

    寝かしつけがスムーズになる

    添い乳をしていると、そのまま眠ってしまう赤ちゃんが多いようです。そのため、寝かしつけのために抱っこをして揺らしてあげる必要がなく、添い乳をしたまま赤ちゃんを休ませてあげることができます。

    ママと赤ちゃんのスキンシップがとれる

    添い乳のときはママも横になれるので、リラックスして赤ちゃんの様子をうかがうことができます。また、暖かい布団にくるまってママと密着できるため、赤ちゃんが安心感を得ることも可能です。

    添い乳の方法とは?あると良いグッズは?

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    寝そべり、肘を曲げリラックスする

    添い乳を行う場合、まずママは赤ちゃんの横に寝そべります。このとき、赤ちゃんの口がママの乳頭のあたりにくるようにします。

    次にママは肘を曲げて上半身を支えながら、赤ちゃんの方に向かって身体を横向きにします。このとき、無理な体勢にならないよう、できるだけリラックスして姿勢を調整しましょう。

    赤ちゃんの身体を支え、頭をおっぱいの位置にもってくる

    赤ちゃんの身体をママの身体の方へ引き寄せ、赤ちゃんの頭をおっぱいに近づけます。赤ちゃんの上の方から乳頭を口へもっていき、赤ちゃんに深くくわえさせましょう。

    しっかりとくわえられたら、ママは肘を伸ばして身体を横にします。上になっている方の腕やてのひらで赤ちゃんの背中を支え、向かい合って密着できるようにします。

    赤ちゃんの呼吸がさまたげられないよう、赤ちゃんの頭が少しだけ反った状態になっているかを確認しましょう。赤ちゃんのあごがママの乳房に触れ、赤ちゃんの下唇が外側にめくれているのが理想的な状態です。

    片方のおっぱい→もう片方のおっぱい

    片側の授乳が終わったら、もう片方のおっぱいも赤ちゃんに吸ってもらいましょう。ママが赤ちゃんの背中側に移動しても良いですし、赤ちゃんをママの背中側に移動させてもかまいません。向きをかえて再度横になり、下側にある方の乳房で授乳をしましょう。

    便利グッズ

    赤ちゃんの口の高さとママの乳頭の高さがあわない、あるいは横になった赤ちゃんの姿勢が安定しないなどの理由で、添い乳がうまくいかないことがあります。その場合は、赤ちゃんの頭の下にベビー用の枕を置いて高さを出したり、赤ちゃんの背中に丸めたタオルなどを置いて支えにしたりすることで、添い乳がしやすくなります。

    また、ママの首や肩に負担がかからないように頭をのせる枕を置いたり、ママの上側になっている足を置くためのクッションを利用したりするのも、授乳姿勢が楽になるのでおすすめです。

    添い乳の方法については、こちらの動画が参考になりますよ。

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    添い乳のデメリットと注意点

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    窒息


    添い乳と窒息の関係性については、実は明確なエビデンスがまだありません。ママが添い乳中に赤ちゃんが亡くなってしまったという事例はありますが、乳房などによる窒息が原因だったのか、あるいは未だに原因不明とされている、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」や「乳幼児突発性危急事態(ALTE)」によるものなのか、判断するのが難しいためです。

    添い乳が直接の原因となって窒息してしまう可能性は低いとしても、添い乳後、赤ちゃんが大人用の布団で寝てしまう、あるいは大人や兄姉などと一緒に眠ることによって、窒息事故が引き起こされる可能性はゼロとはいえません。そのため、添い乳をするときにはできる限りの対策を考える必要があります。

    虫歯

    「添い乳をすると赤ちゃんに虫歯ができる」とよくいわれますが、実は母乳そのものが歯に悪いというわけではありません。近年の研究によれば、母乳に含まれている糖の成分(乳糖)は虫歯の原因になりにくく、むしろ母乳に含まれているラクトフェリンという成分は、口内の虫歯菌が増殖するのを防いでくれるともいわれています。

    ただし、離乳食を始めたあとも添い乳を続ける場合は注意が必要です。母乳だけで虫歯になることはまれですが、離乳食の残りかすが歯についた状態で添い乳をして寝かしつけると、虫歯の原因菌である「ミュータンス連鎖球菌」を増殖してしまう可能性があるからです。

    歯がはえてきたら、食後は歯みがきをしっかりと行うようにし、添い乳で寝かしつける場合は特にみがき残しがないか、気を配ってあげるようにしましょう。

    中耳炎

    「添い乳をすると赤ちゃんが中耳炎になる」という話を耳にしたことのあるママも多いかもしれませんが、添い乳と中耳炎の因果関係を明確に示した研究結果は、今のところないようです。

    ただし、赤ちゃんは大人と比べると耳管(中耳(鼓室)と咽頭をつなぐ管状の器官)が太く短く、水平になっています。そのため、頭を寝かせた状態で赤ちゃんが母乳を飲むと、母乳がのどの中の細菌と一緒に耳管から中耳(鼓室)に流れ込んでしまい、中耳炎を引き起こす場合があるのではないかと考えている耳鼻科医が多いことも事実です。

    乳腺炎

    添い乳の場合、赤ちゃんは乳房にたまった母乳を均等に飲むことはできません。ママと赤ちゃんが横になるスタイルのため、赤ちゃんはおっぱいの外側から下側の部分の母乳はよく吸ってくれますが、内側から上側の部分については、飲み残しが多くなってしまいます。

    飲み残しがしこりとなり、乳腺炎につながることもあります。添い乳をする場合はできるだけ毎回両方のおっぱいを飲ませましょう。

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    赤ちゃんの眠りが浅くなる

    添い乳のために赤ちゃんの眠りが浅くなり、睡眠の質が悪くなるという説があります。
    しかし、生まれてすぐの赤ちゃんは、基本的に短時間の間に寝て起きるという睡眠リズムを繰り返すものです。月齢が上がるにつれて活動できる範囲が広がり、活発に動くようになると、一度に眠る時間だんだんとが延びていきます。

    赤ちゃんの眠る時間の長さや、夜間に何度起きるかといったことは個人差が大きいものですから、一概に添い乳だから赤ちゃんの眠りが浅くなり、十分な睡眠が取れていないと決めつけることはできません。夜中に赤ちゃんが何度も起きておっぱいを欲しがったとしても、おっぱいを飲めばすぐに泣き止んで眠るのであれば、それは赤ちゃんの正常な欲求で問題ない、と考える助産師さんもいます。

    無理な授乳姿勢

    添い乳はママも赤ちゃんも基本的にはリラックスしやすい授乳スタイルですが、間違った姿勢で授乳を続けてしまうと身体に負担がかかります。特に添い乳を始めてすぐのころは、おっぱいを吸わせるために無理な体勢での授乳をしてしまいがちです。

    無理のある体勢で添い乳を続けると、疲れがたまっていったり、腰痛や肩こりを引き起こしてしまったりする可能性もあります。また、添い乳の姿勢を保つために腕枕などをしていると、腕がしびれてしまうこともあります。

    添い乳の良さを十分に活かせるようにクッションや布団などを利用して、ママも赤ちゃんも無理なく授乳姿勢を保てるように工夫しましょう。

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    新生児の授乳の仕方のコツは?正しい授乳姿勢と抱き方、時間や回数について

    げっぷせずに寝てしまう

    一般的に、赤ちゃんにミルクや母乳をあげたあとは、哺乳中に一緒に飲み込んだ空気がおなかを圧迫しないように、あるいはミルクや母乳の吐き戻しを防ぐために、げっぷをさせてあげることが必要だといわれています。

    ただし、添い乳の場合は、そのまま眠ってしまう赤ちゃんも多いことから、げっぷをさせるべきかどうか悩むママいるでしょう。

    そもそもミルクと違って授乳の場合は、赤ちゃんが空気をたくさん飲み込んでしまうことも少ないので、げっぷは不要という考えの助産師さんもいます。赤ちゃんを横向きに寝かせるのであれば、誤嚥(ごえん:異物を気管などに飲み込んでしまうこと)防止になるため、げっぷは必要ないという考えの助産師さんも多いようです。

    現時点で「添い乳をしたときにげっぷをさせずに寝かせることの危険性」を明示できる根拠はありませんが、特に月齢が低い赤ちゃんや吐き戻しの多い赤ちゃんについては、添い乳のあとしばらくは、注意深く様子を見てあげた方が良さそうです。

    添い乳なしで寝かしつけられない

    添い乳に頼って寝かしつけをしていると、いざ卒乳の時期になったときに、どうやって寝かしつけをすればいいのかがわからず、戸惑ってしまう場合があります。赤ちゃんのほうも、添い乳で眠るのが当たり前になっているため、授乳以外の入眠方法では寝てくれなくなることも少なくありません。

    添い乳ではない方法でも寝て欲しいと思ったら、次の項目に書かれていることを試してみてくださいね。

    赤ちゃんを寝かしつける方法は?

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    添い寝をする

    ママの体温が近くにあると赤ちゃんは安心できるものです。添い乳はしなくても、そばに寄り添って、赤ちゃんの頭や背中を優しくなでてあげてください。

    ただし、赤ちゃんとの添い寝にはリスクも伴います。窒息やベッドからの転落などが起きないよう、ベビーベッドやベビー用布団を利用するなどの十分な配慮が必要です。

    抱っこをして歩く

    多くのママが、経験則上「赤ちゃんは抱っこをして歩いていると良く眠る」と感じていますが、これは赤ちゃんに「輸送反応」が備わっているからだといわれています。輸送反応とは、親が子を運ぼうとするとき、子どもは親の輸送を阻害しないよう、即座に大人しくなってリラックスするという反応です。

    赤ちゃんを寝かしつけるときには輸送反応を利用し、抱っこをして歩いてあげるのが効果的です。赤ちゃんを長時間腕だけで支えるのは大変という場合は、抱っこ紐を利用してもかまいません。スリングなど、やわらかい素材の抱っこ紐を利用すると、ベッドにおろしたときにも赤ちゃんの眠りを妨げにくいのでおすすめです。

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    入眠儀式や入眠グッズを決める

    添い乳に代わる入眠儀式や入眠グッズを決めるのも効果的です。入眠儀式であれば、絵本を読む、子守歌をうたうといった方法があり、入眠グッズでは毛布やぬいぐるみなどが一般的です。

    月齢とともに赤ちゃんの好みの入眠儀式や入眠グッズが変化することもあるので、柔軟に対応していきましょう。

    添い乳を卒業するには?

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    添い乳をやめるときは、大きくわけて添い乳での夜間授乳のみを止める場合と、授乳そのものを止める場合があります。

    夜間授乳のみを止める場合は、日中はしっかりと赤ちゃんに母乳を飲んでもらうようにし、夜はお風呂のあとなどにお茶やお水をあげましょう。赤ちゃんに「おっぱいさんもねんねしたよ。また明日飲もうね」といったような声かけをしてあげると、スムーズに夜間断乳が進むこともあります。

    また、授乳そのものをやめる場合にはできれば計画をたて、1週間ほど前から赤ちゃんに「〇日になったらおっぱいとばいばいしようね」といった声かけをしていきましょう。断乳(卒乳)の方法はいろいろとありますが、断乳(卒乳)前から、添い乳をする前に入眠儀式を行うようにすると、断乳(卒乳)後の寝かしつけに役立ちます。

    日中は活動的に過ごし、昼寝の時間が長くなり過ぎないよう注意しましょう。添い乳の卒業のしかたは人それぞれです。できるだけママと赤ちゃんに負担のない方法を選んでくださいね。

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    母乳はいつまであげる?卒乳と断乳の違い、やり方、寝かしつけはどうする?

    赤ちゃんの安全に気を配って添い乳をしましょう

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    添い乳については、きちんと検証されていない部分も多く、医師や看護師、助産師などの間でもそれぞれ意見は異なります。最終的な判断はママ次第ということになりますが、できるだけ赤ちゃんの安全に配慮しつつ、ママの身体を休ませやすい添い乳スタイルを活用してみてくださいね。

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    青海 光

    都内在住・二児の母。子育てをしながらフルタイムで会社員をし…

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