更新日:2017年09月13日

おりものの色の変化で病気がわかる?茶色や白、ピンクだと異常?生理前や妊娠初期のおりものの色の特徴は?

おりものの色が茶色や白濁色、黄緑などに変色して、心配になったことはないでしょうか。生理や妊娠、病気、ホルモンバランスの崩れなど、おりものの色はさまざまな身体の変化を知らせてくれます。ここでは、通常のおりものと異常なおりものの特徴、おりものの色の変化からわかる病気、妊娠によるおりものの色の変化について解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
10733
0

おりものの働きとは?

Image

おりものは、子宮や腟、バルトリ腺などからの分泌液、古い細胞などの集合物で、女性ホルモンの働きによって分泌されます。

腟内を清潔に保ち、身体に細菌が侵入するのを防ぐ「自浄作用」を持つとともに、排卵期には、精子が卵子のもとにたどり着きやすくしてくれます。おりものは、女性の身体の健康や妊娠にとって欠かせません。

おりものと生理周期

Image

おりものは、女性ホルモンのはたらきによって日々変化しています。生理周期(月経周期)に合わせて、おりものはどのように変化するのでしょうか。

生理直後~卵胞期前半

生理直後は、おりものが茶色や赤褐色に変化することがあります。これは、生理後も体内に残っている経血がおりものに混ざって出てくるためです。卵胞期前半はおりものの量が少なく、さらっとしています。

卵胞期後半~排卵期

卵胞期後半からは、おりものの分泌量が少しずつ増えていき、排卵期にピークに達します。排卵期のおりものは透明で、ゼリーのような伸びやすい状態になることで、精子が卵子のもとに移動しやすい環境を作ります。

黄体期

排卵期を終えると、おりものの量が少しずつ減少します。黄体期になると、おりものは白くにごり、粘り気のある状態になります。下着に付くと黄色く見える場合もあるでしょう。

生理直前

生理直前には、再びおりものの量が増えはじめるとともに、においが強くなっていきます。黄体期と同じく白く粘り気のある状態で、下着に黄色くこびり付くことがあります。また、血液が少し混ざり、おりものが茶色く変色する場合もあるかもしれません。

Mobile favicon

おりものは生理周期や年齢、妊娠でどう変化する?異常なおりものに気付くには?

正常なおりものには、どのような特徴がある?

Image

おりものの異常に気付くためには、正常なおりものにどのような特徴があるかを知っておく必要があります。正常なおりものの色、量、においの特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。

透明や白、クリーム色

通常のおりものは、透明や半透明、白、またはクリーム色です。黄体期には、下着にこびり付いて黄色くなる場合があります。

ただし、白くても濁っていて、カッテージチーズのようにボロボロした状態になっていたり、鮮やかな黄色になっていたりする場合には、病気かもしれません。病院に相談すると良いでしょう。

量は人それぞれ

おりものの量は、もともと多い人もいれば少ない人もいます。個人差があるため、下着が濡れてしまうくらい多い場合も、ほとんど気にならない量の場合も、神経質になる必要はありません。

ただし、極端に多い場合や少ない場合、普段と明らかに量が違う場合には、病気やホルモンバランスの崩れが原因となっている可能性があるため注意が必要です。

少し酸味があるにおいや、生臭いにおいがする

おりものは基本的には無臭ですが、少し酸味のあるにおいや、生臭いにおいがすることもあります。おりものを長時間放置しておくと、細菌が繁殖することによって腐敗臭がする場合もあります。

身体に異常があると、おりものはどのように変化する?

Image

おりものは、女性の身体の変化を教えてくれるバロメーターのような存在です。おりものの色、量、におい、状態の変化に注目することで、病気にかかっているかどうかがわかる場合があります。身体に異常があると、以下のようなおりものの変化がある場合が多いでしょう。

白濁色や黄緑、茶色に変色する

腟をはじめ生殖器の感染症、子宮の病気にかかると、おりものが鮮やかな黄色や黄緑になったり、黄体期でないのに白く濁ったり、茶色や赤、ピンクのような血液が混ざった色に変化したりする可能性があります。

膿状や泡状、ぼろぼろした状態になる

病気が原因で、おりものが膿や泡のように見える、水っぽくなる、ぼろぼろした状態になる、といった変化が起こる場合があります。

量が極端に増える、あるいは減る

おりものの色や状態の変化に加え、おりものの量が変化する病気もあります。おりものの量には個人差があり、もともと多い人・少ない人がいるため、一概には言えませんが、いつもの量と比べて極端に異なる場合は注意しましょう。

おりものが多すぎる場合は腟の感染症、おりものが少なすぎる場合は女性ホルモンが正常に分泌されていないことが疑われます。

Mobile favicon

おりものが多いと病気?白いおりものが多くなる時期は?腹痛やにおい、かゆみがあると異常?

おりものに悪臭がある

病気になると、おりものから強い悪臭がしたり、魚が腐ったようなにおいがしたりすることがあります。通常のおりものにも、すっぱいにおいや生臭いにおいがすることがありますが、においが強すぎる、明らかに違うにおいがする、といった場合には、病気が原因かもしれません。

Mobile favicon

おりものが臭い!酸っぱい・生臭いにおいは異常?原因と対策、生理前や妊娠初期のにおいの特徴も解説

白いおりものからわかる病気・身体の異常

Image

生殖器の感染症が原因で、おりものが白くなるときがあります。通常のおりものも白い場合があるため、色と合わせて状態やにおいにも注意することが大切です。おりものが白くなる病気や身体の異常には、どのようなものがあるのでしょうか。

カンジダ外陰腟炎

カッテージチーズや豆腐のようにおりものがボロボロしたり、かすのようになったりする場合には、カンジダ腟炎の可能性があります。ヨーグルトのようなクリーム状になる場合もあるでしょう。

カンジダ外陰腟炎は、真菌を原因とする外陰部や腟内の炎症です。カンジダ外陰腟炎になると、外陰部の強いかゆみや灼熱感、性交時の痛みなどの症状があります。

Mobile favicon

腟カンジダのおりものは多い?少ない?症状と原因・対処法

淋菌感染症(りんきんかんせんしょう)

おりものが膿のような状態になり、量が多い場合には、淋菌感染症の可能性があります。色は白だけでなく、黄色や黄緑がかった色になる場合もあるでしょう。下腹部痛や発熱を伴い、子宮外妊娠や不妊につながる可能性があります。

Mobile favicon

淋病(淋菌感染症)はどんな病気?症状や原因、検査法、治療法は?

性器クラミジア感染症

おりものが水っぽくなるときは、性器クラミジア感染症かもしれません。量が多くなる場合もあります。淋菌感染症と同じく、色が黄緑になるときもあるでしょう。

性器クラミジア感染症は、代表的な性感染症のひとつで、子宮外妊娠や不妊につながる可能性のある病気です。症状としては下腹部痛や発熱があります。無症状の場合もあるため、おりものの変化を見逃さないようにしましょう。

Mobile favicon

クラミジア感染症とは?症状や原因、潜伏期間は?女性と男性で違う?

子宮腟部びらん

白や黄色で、粘り気があるおりものが大量に出る場合には、子宮腟部びらんの可能性もあります。不正出血を伴う場合には、おりものが茶色くなる場合もあります。

子宮腟部びらんは、子宮頚部(しきゅうけいぶ)と呼ばれる子宮の入り口部分の内側にある粘膜が、外に広がって赤くなっている状態のことを指します。女性ホルモンが多く分泌される時期にはよく見られるもので、病気ではありません。

しかし、不正出血がひどかったり、おりものが増えすぎたりして不都合なときは、治療を行う場合があるでしょう。

Mobile favicon

白いおりもので考えられる病気は?妊娠の可能性と予防法について

黄緑色・黄色のおりものからわかる病気

Image

黄緑や鮮やかな黄色のおりものが出た場合には、病気の可能性が高いため、すぐに病院で診てもらいましょう。黄緑や黄色のおりものが出る可能性のある主な病気としては、以下の3つがあげられます。

トリコモナス腟炎

黄緑や黄色で、泡のようなおりものが出る場合には、トリコモナス腟炎かもしれません。色や状態の変化に加えて、悪臭もあるでしょう。トリコモナス腟炎になると、性器の違和感やかゆみ、排尿時痛・性交時痛などの症状があらわれます。

Mobile favicon

トリコモナス腟炎とは?治療や検査方法は?おりものはどうなる?

淋菌感染症

膿状のおりものが大量に出るときは、淋菌感染症の可能性があります。色は黄緑や黄色のほか、白の場合もあります。主な症状には、下腹部痛や発熱があります。

Mobile favicon

淋病(淋菌感染症)はどんな病気?症状や原因、検査法、治療法は?

クラミジア感染症

おりものが水っぽくなるときは、性器クラミジア感染症を疑うと良いでしょう。量が多くなることもあります。色は、黄色や黄緑がかった色になる場合もあれば、白っぽい色になる場合もあるでしょう。

性器クラミジア感染症は、世界的に有名な性感染症のひとつで、発生頻度が高い病気です。症状としては下腹部痛や発熱がありますが、無症状の場合もあるため、感染の機会があった場合はおりものの変化に注目することが大切です。

Mobile favicon

おりものが黄緑色なら身体のSOSかも?無臭で気付きにくいことも!妊娠への影響は?

茶色、赤、ピンク、黒のおりものからわかる病気

Image

茶色や赤、ピンク、黒のおりものが出た場合には、おりものに鮮血や酸化した後の血液、塊になった血液が混ざっていることが考えられます。生理前後に経血の影響で茶色くなる場合は問題ありませんが、不正出血や性交時出血が原因の場合もあります。

不正出血や性交時出血を症状とする病気には、どのようなものがあるのでしょうか。

萎縮性腟炎

更年期におりものが茶褐色や赤褐色、ピンクになり、悪臭を伴うときは、萎縮性腟炎の疑いがあります。細菌の影響で、おりものが黄色っぽく見える場合もあります。

萎縮性腟炎は、「老人性腟炎」とも呼ばれており、更年期にかかりやすい病気です。更年期になると女性ホルモンの分泌量が低下し、腟壁が委縮したり、乾燥したりしやすくなります。これにより、腟が傷つきやすくなるとともに細菌が繁殖しやすくなり、炎症が起こってしまうのです。主な症状としては性交時出血があります。

子宮頸管ポリープ

子宮から腟につながる子宮頸管(しきゅうけいかん)の中にできる腫瘍のことを、「子宮頸管ポリープ」と呼びます。子宮頸管ポリープはほとんどが良性ですが、まれにがんの場合もあります。

子宮頸管ポリープができると、おりものが茶褐色や赤褐色になり、悪臭がする場合があります。主な症状は、性交時や排便時の刺激による出血です。

Mobile favicon

子宮頸管ポリープとは?悪性の場合はあるの?切除術とはどんな手術?

子宮頸がん

性交時出血や月経時の経血量の増加などの症状を伴う子宮の病気に、「子宮頸がん」があります。子宮頸管ポリープと同様、おりものに血液がまざって茶色や赤褐色などに変化したり、悪臭がしたりする場合があります。

子宮頸がんは、子宮の入り口部分である「子宮頚部(しきゅうけいぶ)」にできるがんです。子宮の入り口にできるため発見しやすく、また、早く発見できれば治療しやすい病気であるといわれています。

ただし、進行すると治療が難しくなるため、おりものの色の変化や不正出血などの症状がないか、普段から確認するようにしましょう。また、初期の子宮頸がんでは症状が全くない場合もあるため、おりものの変化がなくても定期的にがん検診を受けると良いでしょう。

Mobile favicon

子宮頸がんとは?症状や原因は?検診やワクチンについても解説

子宮体がん

赤や茶褐色の膿状のおりものが出て、悪臭がある場合には、子宮体がんかもしれません。

子宮体がんは、子宮内膜から発生するがんで、「子宮内膜がん」とも呼ばれています。症状としては不正出血や排尿痛、性交時痛、骨盤周辺の痛みなどがあげられますが、もっともよく見られる症状は不正出血です。

特に、閉経した後も少量の出血が長期間続く場合には、すぐに子宮体がんの検査を受けることをおすすめします。

Mobile favicon

子宮体がんはどんな病気?ワクチンはある?初期症状や検査、ステージとは?

その他不正出血を伴う病気

上記以外にも、子宮筋腫や子宮内膜症など、不正出血を伴う子宮の病気になると、血液の影響でおりものが茶色などに変色する可能性があります。

また、無排卵月経や黄体機能不全など、ホルモンバランスの崩れや女性ホルモンの分泌不全によって起こる病気になると、「機能性出血」と呼ばれる不正出血が症状としてあらわれる場合があるでしょう。

Mobile favicon

不正出血の原因を解説!腹痛を伴うことも? 鮮血が出ると危険?

おりものの色の異常に気付いたら?

おりものの色の異常に気付いた場合には、量や状態、においに変化がないか、腹痛などの症状がないかを確かめましょう。病気や妊娠、ホルモンバランスの崩れなど、さまざまな原因が考えられるため、おりものの状況や症状を的確に伝えられるようにしておくと、病院での診察がスムーズに進むかもしれませんよ。

灰色のおりものからわかる病気

Image

水っぽくて灰色がかったおりもので、魚が腐ったようなにおいがする場合には、細菌性腟症を疑います。細菌性腟症は、原因菌が特定できないことが多く、他の膣感染症と比べると症状に乏しいですが、進行すると熱がでることもあります。

細菌性腟症が進行すると、子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎になることがあります。また、妊娠中に細菌性腟症になると、早産になったり、新生児の感染症にかかりやすくなったりします。陰部を清潔に保ち、細菌の感染を予防しましょう。

Mobile favicon

細菌性腟症ってどんな病気?原因と治療法、妊娠への影響とは

腟や子宮の病気や性感染症は、妊娠や出産にも影響する

腟の炎症や子宮の病気、性感染症は、妊娠や出産に大きく影響することがあります。これらの病気が子宮外妊娠や不妊につながったり、生まれてくる赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼしたりする恐れがあります。

性器に細菌が感染しないように体調管理をして免疫力を高めるとともに、清潔を保ち、特定のパートナー以外とは避妊具を付けて性交をするようにしましょう。また、子宮頸がん、子宮がん検診を定期的に受け、がんは早期に発見しましょう。

妊娠すると、おりものの色が変化する?

Image

妊娠中はおりものの色が変化しやすい時期

妊娠すると、女性ホルモンの分泌量が増えるため、おりものの色も変化しやすくなる傾向があります。普段よりも白く濁る、黄色がかった色になる、透明なゼリーのようなおりものが多くなるなど、人によってさまざまな変化があるでしょう。

妊娠超初期~妊娠初期にはおりものが茶色くなることも

妊娠超初期や妊娠初期には、出血の影響でおりものが茶色や赤褐色に変化することがあります。これは、着床したときに子宮内膜に傷がついて出血する「着床出血」や、子宮の中で赤ちゃんが大きくなって毛細血管が切れたことによる出血などが原因であると考えられています。

おりものに鮮血が混ざったり、出血が何日も続いたり量が多かったりする場合には、病気の可能性があります。病院を受診しましょう。

Mobile favicon

妊娠初期の茶おりの原因は?赤ちゃんは大丈夫?

妊娠後期~臨月におりものに血が混ざると、「おしるし」の可能性も

妊娠後期から臨月におりものが茶色や赤褐色、ピンクになったり、おりものに鮮血が混ざったりする場合には、「おしるし」かもしれません。落ち着いて様子を見て、陣痛や破水があれば病院に連絡して指示を仰ぐと良いでしょう。

Mobile favicon

妊娠中はおりものが多くなる?色やにおいの特徴は?量が多いときの対処法や異常なおりものについても解説

普段からおりものの色に敏感になろう

Image

腟や子宮の病気や感染症は、女性の健康を揺るがすだけでなく、妊娠や出産、生まれてくる赤ちゃんの未来にも影響を与える可能性があります。普段からおりものの色の変化に注目し、異常に早く気付くことで、病気になっても早期に治療をはじめたいですね。

また、ホルモンバランスの乱れや妊娠によっておりものの色が変化することもあります。通常のおりものの特徴や妊娠した場合のおりものの変化を頭に入れておき、ある程度検討をつけることができるようにしておくと良いでしょう。

あわせて読みたい

Image

おりものは生理周期や年齢、妊娠でどう変化する?異常なおりものに気付くには?

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/28389
Image

妊娠中はおりものが多くなる?色やにおいの特徴は?量が多いときの対処法や異常なおりものについても解説

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/28414
Image

茶色いおりものが生理前後に出るのは病気?妊娠の可能性も?においやかゆみがあると危険?

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/21620
Image

生理前のおりものの特徴!多い?少ない?においや色、妊娠初期のおりものとの違いも解説

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/23606
Image

生理後のおりものは多くて臭い?血が混じると異常?茶色やピンク色のおりものが出る?

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/28474

関連カテゴリ

関連する人気の記事

妊活・不妊のカテゴリ

妊活・不妊 デイリーランキング

おすすめの記事