更新日:2017年07月13日

新生児の呼吸が早い・ヒューヒュー音がする!?原因と対処法は?

赤ちゃんの呼吸の仕方がいつもと違うと不安になりますよね。呼吸が早くなったり、いつもと違う音がしたりするときは、何らかの異常があるかもしれません。新生児に見られる呼吸の異常の原因や対処法についてご紹介します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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新生児の呼吸の特徴

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一般的に新生児は1分間に約40~50回の呼吸をするといわれています。鼻呼吸を中心とした腹式呼吸で、息を吸ったり吐いたりするときは、胸と腹が同時にへこんだり膨らんだりするのが新生児の呼吸の特徴です。

呼吸中枢が未発達のため、正常な新生児でもリズムが不規則になったり、5~10秒ほどの短い無呼吸が見られたりることもあります。赤ちゃんが普段1分間にどのくらいの呼吸をするのかは、胸腹部の動きを見ながら計ります。無呼吸の時間があるときは、続く期間は何秒くらいなのか計っておきましょう。

呼吸の異常を感じるときに考えられる原因

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赤ちゃんの呼吸数や呼吸音、呼吸の様子が普段と違う状態を呼吸障害といいますが、いくつかの原因があります。新生児の呼吸障害で考えられる主な原因は、以下のとおりです。

呼吸が早い

新生児は外出する機会も少なく、ママから免疫をもらっているため、風邪をひきにくいといわれていますが、何らかのウイルスに感染してしまうこともあります。風邪をひくと鼻づまりになり、鼻呼吸が中心である赤ちゃんは苦しくなって呼吸が早くなることも少なくないのです。

風邪の時には、咳、鼻水、発熱など他の症状が出ることがあります。新生児の平熱は37℃前後といわれていますが、熱が38℃以上になったり、他の症状があらわれたりするときは速やかに受診しましょう。

■先輩ママの体験談
息が荒いのは熱があるのではと思って検温し、しばらく様子を見てクーリングしたのですが、熱が下がらないので救急を受診しました。特に異常はなく、お兄ちゃんが風邪をひいていたので、それがうつったのではということでした。
(あいさん/31歳)

呼吸回数が多い

呼吸回数が多いのに対して1回あたりの換気量が少ないときは、新生児一過性多呼吸(TTN: Transient Tachypnea of the Newborn)の可能性があります。新生児一過性多呼吸(TTN)とは、陣痛発来前の帝王切開、急速分娩、新生児期の不充分な蘇生などが背景となりうる、肺胞液の吸収障害です。
呼吸回数が多いだけでなく、息を吸い込む際に胸壁がくぼむ、息を吐き出す際にうめくような音を出すなどの特徴があります。酸素療法などの適切な処置をすることで、数日のうちに改善するといわれています。

うめきやうなりながらの呼吸

息を吐き出すときにうめきやうなり声を伴う呼吸を呻吟(しんぎん)といいます。息を吐くときに声門が閉じ、狭い声帯の間を空気が抜けるときに、うなるような音がなってしまいます。

出生直後は一過性の呻吟呼吸になってしまい入院期間が長くなることもあります。退院後も長い期間続く、大きな音が続くときは受診しましょう。

息を吸うとき鼻が膨らむ

赤ちゃんの鼻が息を吸うときだけ膨らむことを鼻翼呼吸(びよくこきゅう)と言います。呼吸が苦しいことを示すサインともいわれ、さまざまな原因が考えられます。主なものとしては、細菌やウイルス感染、喘息、喉頭蓋炎、気道閉塞などです。いずれにしても呼吸が困難な状態なので、受診して原因を解消する必要があります。

ゼーゼーやヒューヒューと音がする

息を吐くときにゼーゼー、ヒューヒューと音がするような呼気性喘鳴(こきせいぜんめい)がしたり呼吸困難の症状が出ていたりするときは、細気管支炎(さいきかんしえん)の可能性があります。

細気管支炎とはRSウイルスなどのウイルス感染による下気道の炎症性疾患です。6ヶ月未満の乳児が発症率のピークで、冬を中心に1歳未満の乳幼児に起こりやすいといわれています。

■先輩ママの体験談
・息をゼーゼーさせ、たまに咳をしていました。病院に相談すると、埃を吸うことで起こることがあると言われたので、産褥期でしたが掃除をしっかりしたところ、少しずつ回数が少なくなり安心しました。
(ユイさん/29歳)

・呼吸時にヒューヒューと聞こえたため、喘鳴かと心配になって受診しましたが、聴診器で聞くと聞こえないということ。普通に聞くと確かに聞こえるため、あちこちの小児科に行きました。ある小児科で「ハッピーヒューヒュー」といって、気管支や肺に異常がなくても乳児はヒューヒューいうことがあるとのことでした。
(ねこひげさん/43歳)

・風邪気味で咳が出ているとき、ヒューヒューという音がすることがありました。小児科を受診したところ、咳と呼吸の様子から喘息の疑いがあると言われ、しばらく吸入に通い、喘息をおさえる薬も2週間ほど服用しました。
(tomoe38さん/31歳)

胸とお腹の交互で呼吸をする

赤ちゃんは通常、胸とお腹を同時に上下させながら呼吸をしますが、胸とお腹が逆に動く呼吸(シーソー呼吸)をするときがあります。これは気道が閉塞していたり、異物の影響があったり、のどの炎症があったりすることよって肺の容量が減少しているときなどに起こり、呼吸効率が悪くなっている状態です。

助骨の下や胸が呼吸時にへこむ

息を吸ったときに、のどの下、肋骨の下、胸の中央の胸骨の上のあたりがペコペコとへこむような呼吸を陥没呼吸(かんぼつこきゅう)といいます。健康な新生児でも、呼吸器官が未熟であることからまれに軽度の陥没呼吸が見られることがありますが、月齢が上がるにつれて改善されることが多いのが特徴です。

一過性のものは経過観察することが多いのですが、他の症状を伴うときは緊急な対応が必要なケースもあります。陥没呼吸が長く続く、他の症状があらわれる、苦しそうにしているときはすみやかに受診しましょう。

いくつかの呼吸の異常が伴う呼吸窮迫症候群(RDS)とは?

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出生後まもなく、いくつかの呼吸障害が伴った症状があらわれる呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん、RDS: Respiratory Distress Syndrome)という病気があります。症状、原因、治療法は以下のとおりです。

症状

以下のような呼吸が見られる、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色である状態)などの症状があらわれるときは、呼吸窮迫症候群(RDS)の可能性が考えられます。

■呼吸窮迫症候群(RDS)の症状としての呼吸障害
・多呼吸(呼吸が多い)
・呻吟(うめきやうなり声を伴う呼吸)
・陥没呼吸(息を吸ったときに、肋骨の下や胸の中央の胸骨の上のあたりがペコペコとへこむような呼吸)
・鼻翼呼吸(息を吸う時に鼻が膨らむ)

原因

肺には肺サーファクタントという肺を膨らませやすくする物質があります。肺サーファクタントが不足していると、肺が十分に膨らまずに呼吸が上手くできなくなるため、呼吸窮迫症候群が起こることがあります。早産児や低体重児によくみられ、肺の発達が未熟で呼吸が上手にできない状態です。

発症頻度は、赤ちゃんがお腹にいた週数が28週未満で約50%、31週までで20~30%で、32週以降に急激に減少します。

早産児や低体重児ではなくても、お母さんが糖尿病であったり、赤ちゃんが胎便を肺に吸引したりしたときなどで発症することがあります。

治療法

人工の肺サーファクタントを補充することによって呼吸が改善します。肺の洗浄や強心薬を使うこともあり、呼吸が良くなるまでは、酸素投入や人工呼吸器を装着して治療が行われます。

また、早産、低体重のリスクが高いときは、出生前に母親がステロイド治療を受けることで、呼吸窮迫症候群(RDS)のリスクを避けることもできます。

新生児の呼吸に関する先輩ママの体験談

新生児のころ、ヒッヒッヒッとしゃっくりのような呼吸をしたことが何度かあり、ひきつけや痙攣を疑いました。最初は非常に焦り翌日に病院に行きましたが、子どもはケロッとしていますし、動画撮影はしていなかったため、いまだに原因はわかりません。ただ、鼻水がたくさん出ているときなどの共通点はあったかと思います。
(Happy28さん/39歳)

ズーズーと音がしていたので何かと思っていましたが、鼻の奥に大きな鼻くそが詰まって、呼吸がしづらくなっていました。沐浴時に優しくガーゼで鼻の入り口をぬぐうようにして鼻の中を湿らせた状態にし、お風呂上がりに綿棒で取り除くことで解消されました。
(cannonさん/26歳)

産まれてすぐのころ、普通の呼吸に時折「ススススッ」と必ず4回、まとめて吸いこむ癖がありました。新生児室で助産師さんに抱っこされているときもしていましたが、問題になっていないようだし、気にしないで良いだろうと思っていました。かわいかったのですが1ヶ月健診のころにはススススッがなくなって、少し寂しかったです。
(うささん/36歳)

新生児のときは呼吸をしているのかがわかりにくく怖かったです。何度も何度も確認していました。
(れむむさん/21歳)

生後1ヶ月くらいのとき、呼吸が少しいびきのような感じだったり、よく泣いたりしていたので大変心配しました。小児科を受診しましたが何もないと言われ、納得のいかないまま帰った記憶があります。今思うと部屋の室温や空調の影響もあったかと思います。些細なことでも赤ちゃんには負担になります。
(まあたさん/33歳)

未熟児で産まれたために肺機能が未熟で呼吸が荒かったので、検査をしたら慢性肺疾患と診断されました。肺が硬くて息を吸うときに肺を膨らませづらい状況でした。そのため、サチュレーションモニターでの管理と、在宅で酸素を使って治療中です。酸素を行っているおかげで、浅い呼吸で荒い呼吸が少し改善しつつあります。
(まりさん/29歳)

いつもと違うと感じたら早急に受診しよう

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赤ちゃんの呼吸がいつもと違うと感じたら、呼吸数を調べたり、胸や腹の状態を見たりと、他に異常を感じることがないかチェックしてみましょう。新生児の呼吸障害は進行度が早く、重症化することもあります。異常を感じたらできるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

また、健康な状態のときに通常の呼吸の様子や呼吸数を調べておくと、いざというときに役立ちそうですね。

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