更新日:2017年08月16日

授乳中の風邪薬は赤ちゃんに影響する?葛根湯や市販薬との上手な付き合い方

授乳中は、睡眠不足が続いたり母乳に栄養が取られたりするため風邪をひきやすく、一度ひいた風邪が治りにくいものです。しかし授乳中は赤ちゃんへの影響が心配になり、なかなか薬を飲めないママも多いのではないでしょうか。ここでは、授乳中の薬との付き合い方と、薬に頼らずに風邪を治す方法をご紹介します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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授乳中に薬を飲むと赤ちゃんに影響する?

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授乳中に薬を飲むと赤ちゃんに良くないのではないかと不安に思い、薬を飲むことを我慢しているママも多いのではないでしょうか。

母乳はママの血液をもとにして作られており、ママの身体に入った薬は血液を通じておっぱいの乳腺に届くため、授乳中に薬を飲むとほとんどの薬は母乳に移行します。しかし、ほとんどの薬は、母乳が乳腺でつくられるときにママの血液の中よりも薬の成分が薄くなるとわかっています。

日本では昔から、授乳中に薬を飲むことをタブー視する傾向があります。多くの薬の説明書に「服用中は授乳を中止する」と書かれているため、これまで医師も薬を飲むために授乳をやめるように指導してきました。しかし、この説明には科学的な裏付けがなく、今の時代にはそぐわないと指摘されています。

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授乳中の薬は赤ちゃんに影響あるの?授乳中に飲める薬と飲めない薬

授乳ママの風邪のひき始めには葛根湯がおすすめ

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葛根湯(かっこんとう)は昔から中国で使われていた漢方薬で、風邪のひきはじめの症状や肩こり、筋肉痛があるときに飲むと良いとされています。主成分は葛の根=葛根(かっこん)で、その他に桂皮(けいひ)、麻黄(まおう)、生姜(しょうきょう)、芍薬(しゃくやく)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)の7種類の生薬からできています。一般的に漢方薬は効き目が穏やかといわれています。

授乳中でも比較的安心して飲める漢方薬として知られており、授乳中のママの中には風邪をひいたときに周囲から葛根湯をすすめられた経験がある方も多いのではないでしょうか。

葛根湯は風邪のひき始めに効果が期待できる漢方薬です。「ちょっと微熱があるかも」「少し身体がだるい」「ぞくぞくとした寒気がある」といった、風邪の初期症状が出たタイミングで飲むことが良いとされています。風邪のひき始めに早めに葛根湯を服薬できるよう、いざという時のために常備しておくことをおすすめします。

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授乳中でも飲める葛根湯は、母乳育児ママにおすすめ!

授乳中の市販の風邪薬との付き合い方

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授乳中に市販の薬を飲む場合、説明書に授乳中の使用についての注意書きがない薬を選び、容量・用法をきちんと守って飲むようにしましょう。また、市販の風邪薬の中にはカフェインを含むものもありますので注意が必要です。

風邪薬の中には強い眠気を引き起こすものがあったり、薬によっては乳児に使用されない成分が含まれていたりすることがあります。可能であれば、病院で症状に合った単剤(ひとつの薬効成分のみによって作られた薬)を処方してもらうと安心です。

小児科や産婦人科では、授乳中でも安全に使用できると考えられる薬を処方してくれるので、授乳中であることを相談してみてはいかがでしょうか。

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授乳中にロキソニンは飲んでもいい?赤ちゃんへの影響は?

授乳中に薬に頼らず風邪を治すには

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なるべく休養をとろう

風邪をひいたときの一番の薬は身体をよく休めることです。授乳中はゆっくりと身体を休めることが難しいものですが、風邪をひいたと感じたら赤ちゃんと一緒にとにかく寝るようにしましょう。

赤ちゃんのお世話以外の家事はパパにお願いするか、最低限生きていくうえで必要な家事以外は元気になるまでしない、というのもひとつの考え方です。授乳以外の赤ちゃんのお世話は、ママでなくてもできるものです。なるべく周りの人を頼るようにしましょう。

周りに頼れる人がいないという場合は、ベビーシッターや地域のファミリーサポートなどを利用してみるのもひとつの手です。

部屋を加温加湿しよう

加温加湿された空気は喉によく、ウイルスの増殖を抑えてくれます。

食事に気を付けよう

風邪をひいたときには、栄養のあるものを摂るように心がけましょう。ただし、消化に悪いものは胃腸に負担がかかるので逆効果です。鍋やスープ・味噌汁は、手軽にいろいろな食材の栄養を摂ることができ、身体を温めることもできるのでおすすめです。

のどの痛みには「はちみつ大根」がおすすめ

はちみつ大根は、大根を1cm角程度のさいころ状に刻み、はちみつに3~4時間漬け込んだものです。漬け込んでいるうちに、大根のエキスがはちみつに溶け出したシロップができます。このシロップをそのまま飲んだり、お湯で溶いて飲んだりします。

はちみつには強い殺菌作用があるといわれています。はちみつの高い粘性と保湿力には皮膚を保護する働きがあり、口の中の炎症や喉の痛みに効果的です。また、大根に含まれる酵素にはのどの粘膜の炎症を鎮める作用があるとされており、昔から大根は風邪のときに利用されてきました。

筆者も授乳中で強い薬を飲むことができず困っていたときに、友人にすすめられてはちみつ大根を飲むようになりました。最初は本当に効くのかな?と疑っていましたが、想像していた以上に喉の痛みが早くひき、びっくりしたのを覚えています。それ以来、喉が痛くなったり喉がイガイガしたりすると、はちみつ大根を飲むようにしています。

授乳中は風邪の予防が大切

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母乳はママの血液からできています。授乳中のママは毎日献血をしているようなものですので、体調を崩しがちです。妊娠前はほとんど風邪をひかなかったのに、授乳をするようになって風邪をひきやすく悩んでいるママも多いでしょう。

体力が落ち、抵抗力が落ちているからこそ、風邪をひく前の予防が大切です。普段から、休養と栄養をとるように心がけましょう。また人混みに出るときはマスクをし、外出先から帰宅したら手洗い・うがいを徹底するようにしましょう。乾燥しやすい冬場は、加湿器を使って室内を適度に加湿することも効果的ですよ。

授乳中の風邪に関する体験談

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筆者は、妊娠前までは体力に自信を持っており、風邪で発熱をするのも数年に一度のペースでした。しかし授乳を始めてから、何度も風邪をひき、なかなか治らないという経験をしています。授乳中というのは、こんなにも体力・抵抗力が落ちているのかと、自分で驚いています。

産後初めて風邪をひいたときは、一日15回以上の頻回授乳をしているころでした。寒気がして横になっていたいと思っていても、子どもが欲しがるため授乳をしなければならず、フラフラで病院に行く気力・体力すらないという状態でした。

状況をSNSに書き込んだところ、先にママになっていた友人数名から「葛根湯なら授乳中でも飲めるよ」といったアドバイスを受けました。仕事帰りの夫に薬局で葛根湯を買ってきてもらい、葛根湯を飲んで一晩眠ったところ、症状がだいぶ軽くなって安心したことを記憶しています。

それからは、なるべく風邪をひかないように気を付け、風邪をひいたとしても症状が軽いうちに葛根湯を飲んだり、身体を温めたり、はちみつ大根を飲んだりするようにしています。

早めの対処で風邪を悪化させないように

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授乳中に風邪ひくと、普段に比べて治りにくいもの。風邪を長引かせないためにも、早めの対処が大切です。風邪をひいたと感じたら、なるべくパパや周囲の方を頼り、葛根湯や市販薬の力も借りながら、しっかり休息と栄養をとることを心がけましょう。

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