更新日:2017年07月06日

生理周期とは?身体の変化と過ごし方!25~38日が正常?

女性にとっては、生理中と生理以外の日では、ずいぶん気持ちが違いますよね。生理になっていないときでも、女性の身体はホルモンの影響で実際に変化しています。生理周期の身体の変化や、その中での過ごし方、生理周期の日数についてなど、生理周期についてのさまざまな疑問とその答えを紹介します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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目次

    生理周期とは?計算方法は?

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    女性の一生の中で生理は35~40年ほどあるといわれています。毎月5日間あると仮定すると、一生のうち生理の日数は6年9ヶ月にもなる計算です。しかし、そんなに長く付きあう生理でも、実際に「生理周期」についてきちんと知っている女性は意外に少ないものです。ここではまず、生理周期とその計算方法についてお伝えします。

    生理周期とは

    生理周期は、「生理が始まった日~次の生理が始まるまで」の期間を指します。順調であれば、生理周期は25~38日の範囲に入っていますし、生理自体も多くが3~7日の範囲で収まっています。

    この日数は、女性の身体がホルモン分泌量の上下によってコントロールされ、妊娠しない限りは、女性のホルモンの影響によって「生理期→卵胞期→排卵期→黄体期」の4つの時期を規則正しく経ているからといえます。

    卵胞期には、卵胞ホルモンが分泌され、卵子の元となる卵胞が大きくなってくる時期です。卵胞が約20mmとなり排出されると「排卵」となり、これが排卵期です。そして、排卵後は、受精卵が着床しやすいようにふかふかのベッドとなる子宮内膜を厚くしている黄体期に入ります。

    妊娠が成立しなければ卵子とともにそのベッドが一掃されて出てくる月経期に戻ります。生理周期は、そもそも、すべて妊娠するための準備時期なのです。初めての生理である初経や、生理が終わる閉経前後は生理周期が一定しないことが多いですが、そのあいだの期間は順調であれば、生理周期はだいたい一定しています。

    妊娠や初経、閉経など関係なく、生理周期が一定でない時は、なんらかのトラブルが起こっている可能性があります。女性は生理周期から自分の身体の不調を感じられるのです。

    生理周期の計算方法

    生理が始まった日~次の生理が始まるまでの期間を「生理周期」と言います。生理周期の計算方法は、たとえば、28日周期であれば、5月1日に生理が来て、5月29日に次の生理が来ている計算となります。自分の生理が来た日を毎月カレンダーやスケジュール帳に書き込んでおけば、生理周期の計算も簡単になりますよ。

    3周期ほど記入してみて、自分の生理周期を把握してみましょう。しかし、ときには、生理周期が一定しなかったり、生理周期が長すぎたり短すぎたりするなどのトラブルもあります。その原因についても後ほど取り上げます。

    生理周期は25~38日が正常?

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    生理周期は25~38日の範囲ですが、そうでなければ異常なのでしょうか。短かったり長かったりする生理周期はいったい何なのでしょうか。

    生理周期は何日くらいが正常範囲?

    生理周期は25~38日が正常範囲です。ホルモンバランスが一定していると多くがこの範囲に入ってきます。その正常範囲に入らない、生理周期が短い24日以内のものを「頻発月経」、生理周期が長い39日以上のものを「稀発月経」と呼びます。

    ストレスなどで一時的に頻発月経や稀発月経になってしまうことはときおりあるのですが、何周期もこれらが続くと、正常な状態ではないという身体からのサインかもしれません。

    正常範囲外の場合、トラブルが起こっている可能性も

    生理周期はホルモンの変化によってコントロールされています。そのため、生理周期が正常範囲内にない場合はなんらかのトラブルの可能性があるのです。女性に多いのは、ストレスや睡眠不足、ダイエットなどの外的要因によるホルモンバランスの崩れです。

    それ以外にも子宮の病気から、生理周期が異常となってしまっている場合もあります。この場合は、できるだけ早い治療をしたいものです。生理周期を知ることは、自分自身に潜む病気に気づくきっかけにもなります。妊娠を望む場合でも、望まない場合でも、ぜひ、自分の生理周期を把握しておきましょう。

    生理周期がバラバラ!短い・長い原因と対処法は?

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    ストレスや生活習慣の乱れが生理周期の崩れにつながることもあります。生理周期が短い「頻発月経」の場合は、「黄体機能不全」の可能性も考えられます。黄体機能不全は、黄体ホルモンの分泌が不十分で、卵子のベッドとなる子宮内膜も十分に成熟しないので、着床しにくく、妊娠継続も難しくなる場合があります。子宮内膜の厚さは自分ではなかなかわかりませんが、頻発月経や、基礎体温の高温期が2週間程度続かないことがサインである可能性があります。黄体機能不全が疑われる場合は、婦人科を受診してみましょう。

    また、ストレスから「頻発月経」が起こることもあります。無理のない範囲で適度なストレス発散を行いましょう。生理周期が長い「稀発月経」の場合は、卵子が排出されていない「無排卵」の状態になっている可能性があります。

    妊娠を希望する場合は婦人科でまず相談して、排卵の有無を調べてみましょう。無排卵月経の場合は、「漢方薬」「ピルなどのホルモン剤」「排卵誘発剤」での治療が多く、中でも妊娠を希望している場合、多くが「排卵誘発剤」の治療から入ります。また、過度なダイエットからの稀発月経も若い女性に多く、その場合にはダイエットをやめることが治療につながる可能性もあります。

    また、「稀発月経」でよくある「ダラダラ続く長い出血」は、貧血も引き起こすことがありますので、妊娠の希望に関係なく「ホルモン剤」による治療を必要とします。生理周期が長かったり、短くなったりしている原因がなにによるものなのか、ということを知ることが大事ですね。

    生理周期とホルモンの変化

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    生理周期にはホルモンの変化が大きくかかわっています。生理周期の中で、ホルモンはどのように変化しているのでしょうか。その変化についてみていきましょう。

    ホルモンによって生理周期がコントロールされている

    生理周期は、ホルモンによってコントロールされています。ここでいうホルモンとは、卵巣から分泌される「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」のふたつの女性ホルモンのことです。

    排卵のリズムがきちんとしている女性(基礎体温表が2層にきちんとわかれて、生理周期が一定している女性)は、身体の中で排卵期に「エストロゲン」が増えます。そして排卵後から次の生理までの黄体期に「プロゲステロン」が増えるというホルモン変化が起こっています。

    生理のこの時期がきたらこのホルモンが分泌される、というよりは、ホルモンが分泌されるから排卵が起こったり、子宮内膜が増殖したりして、生理周期を変化させているのです。だからこそ、ホルモンが生理周期をコントロールしている、というわけがわかると思います。

    そのため、なんらかの原因でこのホルモンバランスが崩れてしまうと、生理周期が乱れたり、身体に不調が現れたりするというのは当たり前のことでもあります。

    ホルモンバランスが崩れると起こりやすい症状

    ホルモンバランスは女性の生理周期をつかさどっています。ホルモンバランスが崩れると、生理不順、生理痛の悪化、不正出血や自律神経失調症など、さまざまな病気の原因となります。

    病気だけでなく、肌荒れやニキビなども引き起こしますよ。ホルモンバランスは病気だけでなく、肌の不調とも密接に関係しています。

    妊娠を望んでいても望んでいなくても、女性としては気になりますよね。ホルモンバランスは、病気だけでなく、ストレスや睡眠不足などの外的要因でも容易に崩れがちです。適度なストレス発散や生活習慣を見直すことは、そのような観点からも必要なことと言えます。

    生理周期と基礎体温の変化

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    日本産婦人科学会によると、通常は卵胞期に低温相を示し、排卵があればこれを境にして高温相に移行します。簡単に言えば、月経期と卵胞期は低温に、黄体期は高温になります。28日周期の方であれば、生理開始日から14日間低温相が続き、14日間高温相が続いていると予測されます。

    女性は通常、低温相と高温相の2相生パターンを有していますが、この基礎体温がガタガタだったり、2相にわかれていなかったりすると、身体に何らかのトラブルを起こしている可能性も。具体的には、低温期だけの場合や高温相が7日以内の場合は、排卵がない無排卵周期症が疑われます。

    他にも低温相が20日以上ある場合は卵胞発育の遅延、高温相が10日未満や低温相と高温相の差が0.3℃以内の場合は、「黄体機能不全」などが疑われます。

    子宮や卵子は、自分のこととはいえ、なかなか状態がわかりにくいものです。基礎体温というと、妊娠を思い浮かべることが多いかもしれません。基礎体温を記録すると、自分の子宮や卵子のこと、身体の不調が良くわかるようになるので、妊娠を今望んでいない人にもおすすめです。

    卵胞期の身体の変化と過ごし方

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    卵胞期は「低温相」となっているため、体温が低めの時期となります。月経直後は血液が混ざったようなおりものが出る人もいますが、落ち着くと、量もにおいも減って、さらりとしたおりものが出るようになります。

    卵胞期は、いわば「赤ちゃんの元になる卵を育てる期間」。脳の下垂体から卵を育てなさい、という命令がでて、卵胞が育つのです。卵胞はある程度の大きさにならないと排卵されませんので、排卵されない場合、受精することもできません。

    その大事な時期に大切なことは、ストレスをためないこと、食事や睡眠に気をつけること。そして特に気をつけてほしいのは「喫煙をしないこと」です。喫煙をすることで、卵胞期が短縮傾向になってしまうという研究結果も海外で発表されました。

    赤ちゃんができたら喫煙をやめようと考えている人もいますが、もし妊娠を望むなら、赤ちゃんがお腹の中にやって来る前から喫煙はやめる、ということを心がけたいですね。

    排卵期の身体の変化と過ごし方

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    排卵期は、排卵痛や排卵出血など、不快な症状に悩まされる女性もいます。また、おりものは、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の影響を受けるので、エストロゲンの増える排卵期のおりものは増えます。

    排卵期のおりものは、透明で粘り気が強く、においはあまりありません。排卵時に排卵出血をした場合は、少し血の混じったおりものが出てくる場合があります。

    排卵とは、卵巣で卵子の元となる「卵胞」が育ち、選ばれた卵胞が20mm程度になると排出される現象です。生理周期の中では、排卵がある時期を排卵期と呼びます。この時期は、とても妊娠しやすい時期ですので、赤ちゃんを望む場合は、できるだけ夫婦の時間を持てるようにしたいですね。

    妊活で、排卵期を特定したい場合は、生理周期の把握、基礎体温表の活用、排卵検査薬の活用など、いくつかの方法を併用して、排卵期を特定していきましょう。産婦人科でタイミング法を指導される場合、エコーで卵胞のサイズを確認してもらえることもあります。ただ、排卵はストレスやダイエットなどでもズレたり、排卵しなくなってしまったりすることもあります。できるだけリラックスして、無理のない生活を続けてください。

    黄体期の身体の変化と過ごし方

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    黄体期は排卵が終わり、次の生理が始まるまでの期間を指します。この期間、子宮内では、着床しやすいように厚い子宮内膜、いわゆるクッションを作っていますので、もし卵子と精子が出会っていればそこに着床します。黄体期は基礎体温が高温相を示す時期なので、体が少し暖かいと感じるでしょう。

    そして、高温期の後半はいわゆる「生理前」の時期で、ホルモンバランスの影響で、ストレスを感じやすい時期です。イライラする、倦怠感がある、吐き気があるなど、「月経前症候群(PMS)」が現れる可能性もあります。リラックスして、自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。

    日本女性心身医学会によると、黄体期の長さは12.7±1.6日の範囲に収まるとしていて、基本的には人によって差異の出にくいのが黄体期の期間なのです。日本産婦人科学会では、この黄体期の長さが短い(9日以内)、高温相と低温相の差が0.3℃以内であれば、「黄体機能不全」の可能性があるとしています。

    月経期の身体の変化と過ごし方

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    月経期とはいわゆる生理のときです。出血が続いて不快な症状が多くなりますね。ナプキン選びも、時期や出血量にあったものを選びましょう。可能であれば、ぬるめのお湯につかり、睡眠もしっかりとるようにしましょう。

    月経期は、貧血も起こしやすく、体調も崩しやすい時期なので、激しい運動は控えてください。ただし、まったく動かないよりは、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をするほうが快適に過ごせますよ。

    生理痛がひどい人は、「ビタミンB6」と「マグネシウム」が腹痛の緩和に効果的だといわれています。ビタミンB6は「赤身肉、カツオ、まぐろ、牛乳、納豆、やきのり」などに多く含まれ、マグネシウムは「アーモンド、魚介類、海藻類、野菜類、豆類」などに豊富に含まれています。

    あまりに生理痛がひどいという場合は「月経困難症」という病気の可能性もあります。「月経困難症」のなかでも「器質性月経困難症」の場合は、「子宮内膜症」「子宮腺筋症」「子宮筋腫」「子宮の奇形」などの子宮の病気が原因となっています。一度、婦人科で相談してみることをおすすめします。

    生理周期と妊娠の関係!受精や着床の時期は?

    妊娠は、精子と卵子が出会い、受精し、子宮内に着床することで成立します。つまり、排卵(排卵期)がないと、妊娠は成立しないのです。しかし、ここで「卵子と精子には寿命がある」ということも知っておきたいところです。

    精子の寿命は射精後2~3日、長い精子では1週間ほど生きる場合もあります。対して、卵子の寿命は、排卵後たったの24時間程度となっています。排卵した卵子や射精した精子は永遠に元気というわけではないのですね。

    さらに、これらの寿命の上で、受精可能期間は、精子は射精後5~6時間後であり、卵子は排卵後6~8時間程度なのです。これらをかけあわせて考えた場合、妊娠しやすいタイミングは、排卵3日前~排卵1日後までといえます。

    その期間に性交渉を持って、精子が卵子と一緒になる「受精」が行われたとします。それで、妊娠したかというとそうではありません。精子は、卵管膨大部にいる卵子と出会い、結合(受精)した後、卵管の中を細胞分裂しながら通り、黄体期でふかふかのベッドになっている子宮内膜にもぐっていきます。

    精子と卵子が出会ってから子宮内膜に潜るまでの時間は約7日。ここまで到達して「着床した」といえるのです。排卵期にうまく受精できた場合、黄体期の中で着床しているといえますね。

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    着床すると、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)というホルモンが胎盤で作られはじめ、次の生理予定日ごろから尿に出てきます。そのhCGホルモンを感知するのが「妊娠検査薬」というわけです。

    安全日・危険日はいつ?

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    基本的に生理周期は「妊娠するための準備をしている期間」ともいえますが、妊娠を望んでいない場合、「危険日」と「安全日」はいつなのでしょうか。

    安全日・危険日とは

    妊娠をしにくい時期を「安全日」、そして妊娠しやすい時期を「危険日」と呼びます。「避妊法」としての呼び方ですが、一般的に伝えられているのが、安全日は排卵日終了後、危険日は排卵日周辺とされています。

    それに加え、おりものや身体の変化などで排卵日を自身で特定し、その周辺を危険日として避妊をするという考え方もありますが、基本的にはそれらはあくまで「目安」であるということは心にとめてください。

    安全日と危険日の計算方法

    もう少し詳しく日程に落としていくと、安全日は「高温期に入って4日目~生理日まで」、危険日は「排卵日3日前~排卵1日後」といわれています。他にも、安全日は「排卵の前後1週間」を指し、安全日は「それ以外の時期」ととる考え方もあります。それだけでも、計算方法が違うことがわかるでしょう。

    他にも、「生理中は安全日」と考えている人もいます。しかし、基本的には生理中の性交渉は控えることをおすすめします。また、精子の寿命が長い場合や排卵がずれた場合、生理周期が短い場合など、さまざまなケースで、生理中の性交渉で妊娠する可能性は考えられます。

    生理中でどうしてもという場合には、出血量の少ない日を選ぶ、そして、かならずコンドームでの避妊を行いましょう。

    安全日や危険日はずれることもある

    安全日と危険日は、それぞれの女性の状態をまったく把握できていない理論上の数値です。女性はストレスなどで容易に排卵がずれてしまいますし、「絶対この日が安全」という日は存在しないようなものです。

    そのため、いつであっても、妊娠を望まない場合は避妊をするようにします。これは男女ともに最低限のマナーであると認識しましょう。

    一度は生理周期をきちんと知ってみよう!

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    生理周期は自分が気づかないうちに抱えているストレスの影響でずれることが多々あります。他にも子宮や卵巣などの病気は、痛みもなく気づきにくいものも多くあり、生理周期の異変から気づく人もいます。自分の生理周期をきちんと知っておくことは、自分の身体の不調に気づくことにもつながります。

    また、妊娠を希望したときには、生理周期を知ることは妊活に欠かせないことのひとつでしょう。卵子は24時間という寿命しかなく、その期間に精子と出会うことで受精します。しかし、そのタイミングを逃してしまっては、精子と卵子は出会うこともできず、妊娠が成立する確率はかなり低くなります。

    妊娠を希望したときにも、自分の生理周期を把握し、排卵がどのタイミングでできているかを知ることで妊娠に近づくことができます。普段の生活の中では無頓着になってしまいがちな部分ですが、妊娠を望んでいる人はもちろん、望んでいない人も、自身の生理周期を知り、自分の身体と向き合ってみてくださいね。

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