更新日:2017年09月26日

高温期はいつからいつまで?何℃くらい?身体の状態と過ごし方は?

基礎体温は妊活に役立てることができるといわれており、生理・妊娠・排卵といった女性特有の身体の変化と密接な関係があるようです。基礎体温が高くなる「高温期」には、どのような身体の変化が起こっているのでしょうか。高温期の期間や体温の目安、おすすめの過ごし方はあるのでしょうか。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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基礎体温を測ると何ができるの?

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基礎体温とは、生命に維持に必要な最小限のエネルギーのみを使っている最も安静な状態で測る体温のことです。一般的な体温計ではなく、専用の基礎体温計を用いて、朝目覚めたときに身体を動かす前に舌の下で体温を測ります。健康な女性の場合には、基礎体温の計測値をグラフ化すると、一定周期の中で体温が高い時期と低い時期を繰り返しています。基礎体温の変化を観察することで、女性ホルモンが正常通り働いているかを確認することができます。

高温期とは?いつからいつまでが高温期?

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排卵期を境に、生理前後で高温期と低温期にわかれる

基礎体温は、2種類の女性ホルモンの分泌量により、一定周期の中で体温が上下します。生理が始まってから排卵日前後までの期間には、体温が低い状態が続く「低温期」となります。排卵日前後から次の生理が始まる前日までの期間には、体温が高い状態が続く「高温期」となります。基礎体温は、排卵日前後を境に上昇し、生理が始まると下降します。

低温期と高温期では0.3℃以上の温度差がある

体温は人により個人差があるため、何℃になったら高温期・低温期といった決まりはありません。一般的には、健康的な女性の低温期の基礎体温は36℃以上で、低温期と高温期の体温差は0.3℃以上となります。体温が35℃台の場合には、低体温と呼ばれる状態の可能性があります。低体温は、免疫力の低下や生理不順を引き起こすことがあるため、適度な運動や健康的な食生活など、生活習慣の見直しをすると良いでしょう。

体調や室温、測り方などの影響を基礎体温は受けやすい

風邪などによる発熱、運動や入浴、食事、外の気温、時間帯、年齢などによって体温は変化します。日本人の平熱は36.89℃といった研究結果がありますが、1日の中でも約1℃以内で変動しています。基礎体温計では0.00℃といった詳細な体温まで測ることができるため、同じ条件下で正しい測り方で計測をしないと、誤差が生じる場合があります。

排卵・妊娠・生理と基礎体温の関係は?

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生理周期で基礎体温は変動する

基礎体温は、生理が始まってから次の生理が終わる前日までの「生理周期」で変動を繰り返しています。生理周期は、身体の状態によって「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つの期間に分かれます。卵胞期には卵胞が育ち、排卵期には排卵が起こり、黄体期には受精しやすいように子宮内膜が厚くなります。妊娠が成立しないと、子宮内膜がはがれて生理が起こります。排卵期を境に月経期・卵胞期は基礎体温が低く、黄体期は高くなります。

妊娠しやすい排卵期は基礎体温が上昇

月に1回の排卵が起きたときに性交を持ち、精子が卵子に出会うと受精が成立し、この受精卵が無事に子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。妊娠しやすい時期だといわれる「排卵日」の前後には基礎体温が上昇するため、妊活に基礎体温を活用する場合があります。一方で、基礎体温のみでは排卵日の特定は難しいといわれているため、排卵日を特定したい場合には市販の排卵日予測検査薬を用いる、病院で検査してもらうといった方法を併せて行うと良いでしょう。

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16日以上の高温期が続いたら妊娠の可能性が

基礎体温が高くなる高温期は、おおよそ一定で14日前後になります。高温期がいつもより長く、16日以上続くようであれば妊娠の可能性があると考えて良いでしょう。ただし、妊娠は基礎体温のみで判断するのではなく、総合的に判断する必要があります。生理が何日遅れているか、吐き気や胸の張りといった妊娠初期症状の兆候はあるか、市販の妊娠検査薬を試すとどうなるか、といったことを順番に確認していきましょう。

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高温期の身体の状態と過ごし方は?

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排卵後から次の生理までの黄体期には、女性ホルモンの1種である基礎体温を上げる働きがあるプロゲステロンの分泌量が多くなり、高温期となります。高温期には受精卵が着床しやすいように子宮内膜が厚くなります。プロゲステロンの影響で心と身体が不安定になり、人によって腹痛や頭痛、むくみやイライラなどが表れる場合があります。生理前の心と身体が不安定な状態が重くなるとPMS(月経前症候群)と呼ばれます。妊娠が成立しなかった場合には、厚くなった子宮内膜がはがれて生理になります。

プロゲステロンの影響で体内に水分をため込んだり、食欲を増進させたりする働きがあるため、高温期にはむくみ防止としてリンパマッサージを行うと良いでしょう。血行促進とリラックス効果のために湯船に浸かるのも良いですね。高温期にはビタミン・ミネラルが失われやすいため、肌のためにも十分な睡眠とビタミン・ミネラルの摂取を心がけましょう。心も身体も不安定になりやすい時期なので、可能な限りあまり予定を入れず、ゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

基礎体温が安定しない、高温期が短い・低いなどの場合には?

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計測を続けることが大切!正しい測り方の確認を心がけよう

基礎体温は0.00℃単位の細かな体温の変化を計測するため、外の気温や前日の睡眠時間、計測前にトイレなどで動いてしまったなどの理由により誤差が生じることがあります。ストレスになるほど神経質にならずに、「基礎体温が高い時期と低い時期があるか」が確認できるかどうかをひとつの目安として続けてみてはいかがでしょうか。測れない日があったとしても、継続的に測ることが大切です。あまりにも体温が安定しない場合には、正しい測り方を再確認してみるのも良いでしょう。

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基礎体温の測り方!ポイントと注意点は?寝返りなどで影響は出る?

女性ホルモンの乱れや異常の可能性も。気になる点があれば病院へ相談を

高温期がないまま生理になる場合は「無排卵」、高温期があるものの9日以内で体温が下がってしまう場合には「黄体機能不全」の可能性があります。「更年期の初期症状」として無排卵や黄体機能不全のようになるケースもあります。いつもより高温期が短い・長いといった症状が続くようであれば病院へ相談しましょう。いつもと比べてどう違うのかが説明できれば診察の際に役立つため、基礎体温の計測は、できる限り継続しましょう。

基礎体温で心と身体の変化を知り、ホルモンバランスを整えよう

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高温期は排卵後から生理直前までの約2週間となり、心や身体が不安定になることがある時期です。個人差はありますが、生理前のイライラや腹痛・頭痛・眠気・胸の張りといった症状が気になる方は多いです。生理が始まると諸症状が落ち着きますが、約2週間ものあいだ続くため、できる限りこの時期はゆったりと過ごせると良いですね。

基礎体温から次の生理予定日がわかれば、「そろそろイライラする時期だから家でゆっくりしよう」、「肌の調子が悪くなる時期だから積極的にビタミンとミネラルを取り入れよう」といった対処をとることができます。毎月やってくる期間だからこそ、自分の心と身体の変化が予測できることで、少しでも余裕ができると良いですね。自分の心と身体のリズムのコントロールに、基礎体温をぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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