更新日:2017年07月21日

高温期が長い!妊娠や更年期、生理やストレスの影響はある?

「基礎体温」は、妊活・避妊・健康管理の一環として利用することができます。基礎体温が高い状態が続く場合、身体にはどのような変化が起きているのでしょうか。妊娠や更年期など、さまざまなケースの可能性を解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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基礎体温と女性ホルモン

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基礎体温は、運動や入浴・食事などの影響を受けない心身ともに安静な状態で測る体温です。寝起きに身体をあまり動かさずに、基礎体温計を用いて舌の下で計測します。毎日測った基礎体温の計測値をグラフ化すると、正常な場合、一定周期の中で基礎体温が高い時期(高温期)と低い時期(低温期)を繰り返しています。基礎体温は一定期間以上、継続して測ることが大切です。まずは2ヶ月程度を目安にチャレンジしてみると良いかもしれません。計測値は、基礎体温表やスマートフォンアプリを用いて記録していきましょう。

基礎体温は、女性ホルモンの分泌量の変化とともに変動します。卵巣で作り出される2種類の女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、基礎体温の上昇・下降に影響を与えるだけでなく、排卵・生理を引き起こし、妊娠・出産とも深い関係があります。このため、ひとつの目安として、基礎体温の変化から卵巣機能や女性ホルモンに異常がないかを読み取ることができます。

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おすすめの基礎体温表は?無料アプリ、ダウンロード・印刷可、グラフ付きなど

高温期と低温期

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基礎体温は、生理を基準とした「生理周期」の中で、高温期と低温期を繰り返しています。高温期には、低温期より約0.3℃以上体温が上昇します。生理から排卵までの約2週間が低温期、排卵から次の生理までの約2週間が高温期になります。生理周期は、各時期の身体の変化に応じて月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つの期間にわかれています。

低温期に生理が始まり、生理が終わると卵胞が育ちます。排卵が起きると基礎体温は上昇し、次の生理が始まるまで黄体ホルモンの分泌量が増え、高温期が続きます。次の生理が始まると、黄体ホルモンの分泌が減少し、低温期になります。排卵後に受精・着床という一連の流れを経ると妊娠が成立し、妊娠が成立すると黄体ホルモンの分泌が続くため、生理が止まり、高温期が続きます。

高温期が長く続く場合は妊娠の可能性が

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高温期が16日以上続くのであれば妊娠の可能性が

高温期が16日以上続く場合には、妊娠の可能性があります。基礎体温だけで妊娠の有無を判断するのは難しいため、「生理が遅れているか」「微熱・胸の張り・腹痛・だるいなどの妊娠初期症状があるか」「市販の妊娠検査薬を用いるとどうなるか」を確認しましょう。妊娠初期症状は、人によって症状も程度も異なり、PMS(月経前症候群)の症状とも似ているため判断は少し難しいかもしれません。市販の妊娠検査薬は使用時期によっては、陰性でも妊娠しているケースもあります。妊娠の可能性があれば病院を受診しましょう。

病気や異常妊娠の可能性にも注意を

高温期が16日以上続き、妊娠の初期症状に当てはまるものがあり、市販の妊娠検査薬が陽性になったものの生理が来たという人がいるかもしれません。この場合、「不正出血」を生理だと思っている可能性があるため、注意が必要です。不正出血は生理以外の出血を指し、病気や異常妊娠などの可能性があります。病院できちんと検査してもらいましょう。

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生理だと思ったら妊娠?妊娠初期症状と生理前症状の違い

更年期の影響で高温期が長くなることはある?

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更年期とは

生理がなくなる閉経前後の10年間を「更年期」と呼びます。一般的には閉経が50歳前後、更年期が45歳〜55歳頃となりますが、個人差があります。閉経にむけて女性ホルモンの分泌量が減少していくため、精神的に不安定になる・体調を崩す人が多いようです。更年期には、ホルモンバランスが崩れるため、ほてり・めまい・情緒不安定・イライラ・腰痛といった更年期症状が起こる場合があります。更年期症状が、日常生活に支障をきたすほど深刻になると、更年期障害と呼ばれます。

更年期にはホルモンバランスが崩れる

更年期が近くなるとホルモンバランスが乱れ始め、生理がきていても排卵が起きていなかったり、低温期が長くなって生理の間隔があいたりします。更年期に入ると、次第に高温期がなくなり、低温期が続くようになります。更年期の初期兆候としてホルモンバランスが乱れている場合には、高温期が長くなるケースも人によってはあるようです。判断が難しいものではあるため、更年期に入ってからの対処を早めに考えるという意味で、病院に相談してみるのも良いでしょう。

妊娠・更年期以外で高温期が長くなる可能性はある?

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正しい測り方ができていない

基礎体温は0.01℃単位の細かな体温の変化を読み取り、女性ホルモンや身体の変化を読み取るものです。体温は1日の中でも変動しており、入浴・運動・発熱・飲酒の影響を受けるため、同じ時間帯・同じ条件下で測ることが大切です。朝から気温が高い、体調が悪い、前日の睡眠時間が短いといった、いつもと違うことがあれば、体温とともにメモし、参考程度の記録としても良いかもしれません。神経質になりすぎないことも大切です。

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基礎体温の測り方!ポイントと注意点は?寝返りなどで影響は出る?

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基礎体温の測り直しはOK?二度寝や測り忘れはどうすればいい?計測時の注意点

ストレスなどでホルモンリズムが乱れている

基礎体温は女性ホルモンの分泌量によって変動します。このため、ホルモンバランスが乱れている場合には基礎体温も乱れることがあります。ホルモンバランスが乱れる原因としては、病気や妊娠などの身体の変化以外では「ストレス・過度な疲労・極端なダイエット」があげられます。女性ホルモンは基礎体温だけでなく、排卵・生理といった身体の変化もコントロールしているため、ストレスにより生理が遅れるといったケースもあります。

さまざまな影響を及ぼすものだからこそ、ストレスはあまりため込みすぎず、適度にリフレッシュできると良いですね。また、極端なダイエットは生理が遅れる以外にも身体のさまざまなところに影響を与える可能性があります。無理しすぎないように注意してくださいね。

薬や発熱など、その他の可能性

風邪やインフルエンザといった病気による発熱があれば、基礎体温も上昇します。妊娠の可能性と病気の可能性がある場合には、薬の服用は慎重にならなければいけません。可能であれば薬の服用は避け、どうしても必要な場合には病院に相談しましょう。また、低用量ピルを服用していると基礎体温が低温期よりも少し高い状態で一定になるといったケースもあります。処方された、服用している薬の副作用は説明書をよく読み、薬剤師に確認すると良いでしょう。

基礎体温のみで判断せず、さまざまな可能性をチェックして

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「基礎体温の高温期が高い」といっても、妊娠をはじめ、さまざまな原因が考えられます。市販の妊娠検査薬を試す、更年期の可能性を検討してみる、基礎体温の測り方を見直してみるなど、さまざまな観点から考えてみると良いかもしれません。素人では判断できないものであるため、気になるようであれば病院に相談するのが良いでしょう。

基礎体温のみでは最終判断できないとはいえ、基礎体温を頼りにさまざまな可能性を知ることができます。妊娠の場合を考えて飲酒を控えたり、更年期の場合を考えて規則正しい生活を心がけたり、早めに対処できることも増えるのではないでしょうか。毎日行うことだからこそ、いろいろなことに活用していけると良いですね。

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