更新日:2017年07月18日

高温期に基礎体温が二段階上昇すると妊娠している?

手軽に始められる「基礎体温の計測」を妊活や健康管理のために行っている方は多いかもしれません。実際に基礎体温を測ってみると、本やインターネットで見かけるようなきれいな曲線グラフにならず、小さな変化でも気になってしまうこともありますよね。ここでは、基礎体温が高温期に二段階上昇している場合のケースについて解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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基礎体温とは?

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妊活・避妊などに利用されることが多い「基礎体温」は起床前の安静な状態で計測した体温のことを指します。基礎体温は、寝起きにあまり身体を動かさない状態で、舌の下で測ります。専用の基礎体温計(婦人体温計)を用いて0.01℃単位のわずかな体温の変化を確認し、基礎体温表と呼ばれる冊子やスマートフォンアプリなどに計測値を記録していきます。計測値を折れ線グラフ化すると、自分の基礎体温の変化傾向がわかりやすくなりますよ。

体温は1日の中で変動があり、朝方頃は最も低く、夕方頃が最も高くなります。風邪などの病気による発熱や入浴・運動直後、外の気温が寒いときには体温が変化する場合があります。他にも食事やストレス、睡眠時間などによっても影響を受けることがあります。基礎体温は0.01℃単位の細かな変化まで参考にするため、基礎体温は同じ時間帯に同じ条件で測るようにし、いつもと異なる点があれば体温と一緒にメモしましょう。

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基礎体温の測り方!ポイントと注意点は?寝返りなどで影響は出る?

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おすすめの基礎体温表は?無料アプリ、ダウンロード・印刷可、グラフ付きなど

基礎体温を測ると何がわかる?

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基礎体温は、卵巣で作られる2種類の「女性ホルモン」の分泌量によって上昇したり下降したりします。女性ホルモンには基礎体温を下げる働きがある「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と、基礎体温を上げる働きがある「黄体ホルモン(プロゲステロン)」があります。一定周期の中で、基礎体温が高くなる時期(高温期)と低くなる時期(低温期)があるかが、女性ホルモンの働きを確認する際のひとつの目安として利用される場合があります。

卵胞ホルモンは妊娠の準備を整え(これはどちらかというとプロゲステロンでは?)、黄体ホルモンは妊娠を維持する働きがあります。女性ホルモンは基礎体温を変動させるだけでなく、生理・排卵を引き起こしたり、妊娠を維持したりといった大切な役目も担っています。このため、基礎体温のデータを用いれば、事前にPMS(月経前症候群)対策をしたり、生理日や排卵の予測に用いたりといったこともできます。

身体の変化とともに基礎体温は変わる

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基礎体温は、生理が始まってから次の生理が始まる前日までの生理周期の中で、身体の変化に合わせて変化します。基礎体温を上下させる女性ホルモンの影響により、生理が始まってから排卵までは低温期となり、排卵後から次の生理が始まるまでは高温期になります。生理周期以外でも、妊娠や更年期といった特別な身体の変化によって基礎体温は変化します。

高温期が続くと妊娠の可能性がある

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高温期が16日以上続くと妊娠の可能性が

高温期は、個人差はあるものの約2週間でほぼ一定の期間になる高温期が、16日以上続いたら妊娠の可能性があります。高温期に多く分泌される、基礎体温を上げる働きがある黄帯ホルモンは妊娠が成立しないと急激に減少しますが、妊娠が成立した場合には分泌が維持されるためです。ただし、基礎体温のみで妊娠の成立を判断することはできないため、他の症状を確認したり、市販の検査薬を試したりすると良いでしょう。

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基礎体温が高くなる原因は?生理や妊娠と関係はある?

生理がこない、微熱、食欲がなくなるなどの兆候はあるか

妊娠の兆候は人さまざまです。代表的なものとしては、微熱・だるい・胸が張る・おりものが増える・においに敏感になるといったものがあります。これらの兆候はPMS(月経前症候群)と共通しているものもあります。PMSは生理開始とともに解消するため、生理が遅れているか、遅れている場合は何日ぐらい遅れているのかも併せて確認し、病院に相談しましょう。

市販の妊娠検査薬を試すとどうなるか

妊娠の可能性がある場合には、市販の妊娠検査薬を試しましょう。妊娠すると、妊娠を維持するためにhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)と呼ばれるホルモンの分泌が始まるため、一般的に市販の検査薬ではhCGが検出できるかどうかで陽性・陰性を判定しています。ただしhCGの分泌量が少ない時期に陰性になるといったケースもあり、子宮外妊娠などは検査薬では判断できないため、正常な妊娠を確認するためには病院で検査してもらう必要があります。

妊娠すると基礎体温はどう変化する?

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高温期が2週間以上続く場合には妊娠の可能性があるといわれており、妊娠の早期発見の目安として活用しているケースは多いかもしれません。一方で妊娠中の基礎体温の変化についての研究例はあまり多くありません。例が少ないことから不明点も多いようですが、現在発表されている研究事例からは、妊娠中の基礎体温は受胎期、妊娠高温期、下降期の3つの期間があるようです。排卵後に受胎期が始まり一定の体温まで上昇後、妊娠高温期と呼ばれる一定期間を経て、出産までに徐々に下降したケースは確認されているようです。

妊娠時に基礎体温が二段階上昇した例はある

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「妊娠すると高温期の基礎体温が二段階で上昇する」といった話を聞いたことがある方もいるかもしれません。インターネット上で公開されている福さんと呼ばれる方の情報を元にした話が元になっているようで、妊娠を希望している方のあいだでは、話題にあがることがある話です。あまり多くない妊娠時の基礎体温についての研究でも似ているケースの事例はあるようです。

確認されている研究例では、受胎期、妊娠高温期、下降期と呼ばれる妊娠中の3つの期間の中で、受胎期から妊娠高温期への移行の際の基礎体温の変化で二段階に上昇したケースがあったようです。ただし該当の研究では全員が二段階に上昇してはいないため、妊娠したら必ず基礎体温が二段階上昇するとは言えないでしょう。妊娠中の基礎体温については不明点も多く、個人差があるかもしれません。妊娠初期は赤ちゃんにとってもママにとっても大切な時期になるため、あまり神経質にならず、妊娠の可能性があるのであれば、病院に相談しましょう。

基礎体温は変動しやすいため、さまざまな兆候を確認するようにしよう

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体温はさまざまな外的要因の影響を受けて変化します。精神的なストレスといった内的要因の影響を受けることもあります。基礎体温はあまり他の影響を受けない状態で測るものではありますが、誤差が生じる場合もあるため、神経質になりすぎず、あくまでもひとつの参考として活用すると良いでしょう。

妊娠の可能性がある場合には、基礎体温だけではなくさまざまなポイントから確認してみると良いかもしれません。妊娠初期兆候や市販の検査薬など確認できるものは多いため、ぜひ活用してみてくださいね。最終的には病院での詳細な検査が必要になりますが、さまざまなポイントを確認した上で相談すれば、検査がスムーズにいくかもしれませんよ。

妊娠初期は赤ちゃんの成長にとって大切な時期ですが、赤ちゃんが薬の影響を受けやすかったり、比較的流産しやすかったりする時期でもあります。妊娠の可能性があれば飲酒・喫煙・薬の服用は控えた方が良いでしょう。正常な妊娠であることが病院で確認できれば、健やかな赤ちゃんの成長を考えてさまざまな対策を取ることもできるのではないでしょうか。

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