更新日:2017年07月11日

心因性EDとは?男性不妊との関係は?薬で改善・克服できる?

男性不妊の原因のひとつとなっているED(勃起不全、勃起障害)のなかには、精神的なストレスやプレッシャーが原因となる「心因性ED」というものがあります。ここでは、心因性EDの原因や、妊活・不妊治療との関係、改善方法などについて解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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目次

    心因性EDとは?

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    ED(勃起不全、勃起障害)は、陰茎(ペニス)が十分に勃起しないことで満足な性行為ができないことで、男性不妊の原因のひとつにもなっています。

    以前はインポテンツともいわれ、勃起がまったくない状態と考えられていましたが、勃起が長続きせず性行為を最後まで行えない(中折れしてしまう)場合や、陰茎(ペニス)の硬さが足りない場合もEDに含まれます。

    EDには主に下記の種類があります。
    ・機能性ED:精神的なストレスによる「心因性ED」と精神疾患によるED
    ・器質性ED:血管や神経の異常によるもの
    ・混合型ED:機能性と器質性が複合しているもの
    ・薬剤性ED:薬の副作用によるもの

    そのうちの心因性EDは、身体の機能には問題ないものの、精神的なストレスが原因となっておこるものです。朝起きたときや自慰では勃起するにもかかわらず、セックスをするときには勃起しなかったり勃起が続かなかったりする場合は、心因性EDであると考えられるでしょう。

    EDで悩む男性は、心因性EDの方の割合が最も多いといわれています。

    心因性EDの原因

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    心因性EDは、ストレスやプレッシャー・トラウマなどの心理的・精神的なことが原因になっておこります。心因性EDの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

    現実心因

    日常生活の中で受けるストレスやプレッシャーが強いと、EDがおこることがあります。これを現実心因によるEDと呼びます。現実心因性EDは誰にでもおこる可能性があるものです。

    たとえば、夫婦間の気持ちのズレや妊活のプレッシャーがEDの原因になっていることがあります。過去のセックスの失敗や、しばらく性行為をしていなかったブランクによる緊張も、EDに影響することがあるかもしれません。

    また、過労、睡眠不足、職場での人間関係、経済的な不安など、性行為とはあまり関係のないことが心因性EDを引きおこすこともあります。

    こういった現実心因によるEDが原因で、セックスレスになっている夫婦も少なくないでしょう。

    深層心因

    日常生活でのストレスやプレッシャーではなく、心の奥にある不安や怒り、トラウマからEDがおこることもあります。これを深層心因によるEDと言います。

    深層心因には、幼いころの体験や性的なトラウマ、心の奥底に抑えつけられている不安や怒り、憎しみといったものがあります。本人も深層心因を自覚していない場合も多く、治療にも時間がかかるでしょう。

    心因性EDと男性不妊

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    心因性EDは加齢が原因になることも多いようです。最近は結婚をする年齢が上がっていることから、赤ちゃんが欲しいと望む夫婦のなかにも、心因性EDに悩む人が増えてきています。

    妊活や不妊治療を行っている夫婦のなかには、妊娠の確率を上げるために排卵日の前後に性交渉するタイミング法を試みている方もいるでしょう。しかし、決められた日にセックスをしなければならないというプレッシャーが、EDを引きおこす場合があります。

    また、妊活・不妊治療中の男性のなかには、自分が子づくりのための道具のように感じてしまい自信がなくなってしまう、というケースもあるようです。不妊治療がEDを引きおこし、EDが男性不妊の原因となるという悪循環を生んでしまうことがあるのです。

    妊活に真面目に取り組んでいる女性は、妊娠しやすいタイミングで性交渉できないと焦りを感じるかもしれません。しかし、子作りにこだわりすぎることが、男性にとってストレスになる場合もあります。

    セックスは子作りのための手段ではなく、夫婦間の大切なコミュニケーションのひとつです。不妊治療に取り組みながらも、夫婦での性生活そのものを楽しむことを心がけましょう。

    また、心因性EDによる不妊症の場合、男性の精子を作る機能に問題がなければ、人工授精による不妊治療が可能です。タイミング法による性交渉が夫婦にとって負担になるのであれば、人工授精へのステップアップを検討してみても良いでしょう。

    心因性EDの治療法は?何科を受診する?

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    ED治療薬での治療

    ED治療薬による治療は、心因性EDの治療に効果的です。現在日本では、バイアグラ、レビトラ、シアリスという3種類のED治療薬が認可されています。また、バイアグラにはジェネリック薬品も登場しています。

    特に性行為に対してトラウマがある場合は、ED治療薬を飲み性行為が数回うまくいくと、それが自信につながり、EDを克服できる可能性があります。

    ED治療薬は泌尿器科や男性専用クリニックで処方してもらうことができます。最近では医師だけでなくスタッフも全員男性というクリニックもありますので、一度受診してみてはいかがでしょうか。

    心理療法・カウンセリングを受ける

    心の奥にある不安や怒り、トラウマといった深層心因によるEDの場合は、ED治療薬だけでEDを克服するのは難しいかもしれません。その場合は、心療内科を受診してみるのもひとつの手です。専門家によるカウンセリングや心理療法、行動療法で効果がみられることがあります。

    心の奥の不安やトラウマといった感情は、自分では気づかず、人に指摘されて自覚する場合も多いものです。もしパートナーである女性が気になった点があれば、男性にさりげなく伝えるのも良いかもしれません。

    パートナーとの信頼関係が大切

    心因性EDに悩む男性は、性行為に対して不安や緊張感、焦りを持っている場合が多いでしょう。一度セックスで勃起しないという体験をすると、その失敗の経験が不安や劣等感につながり、その不安や緊張がEDを引きおこすという悪循環を生むこともあります。

    なかなかパートナーにもEDを打ち明けられずひとりで悩む男性もいるでしょう。しかし、性行為はひとりで行うものではありません。パートナーにEDの悩みを打ち明け、安心感や信頼のある関係を作ることで、性行為への不安や緊張を軽減させてくれると期待できます。

    パートナーとの信頼関係を築くことが、心因性EDを克服する近道になるでしょう。

    心因性EDの克服にはパートナーとの二人三脚が大切

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    日本ではEDに悩む男性が1,000万人以上いるとされており、EDは珍しいものではありません。しかし、EDの症状は他の人に話しにくく、男性がひとりで悩むケースが少なくないようです。

    心因性EDを克服するためには、男性がひとりで悩むのではなく、パートナーである女性との信頼関係を築き、お互いにとって心地良い性交渉を目指すことが大切でしょう。

    また、妊活中や不妊治療中のEDでは、夫婦だけで悩むのではなく、医師の力を借りることも必要かもしれません。泌尿器科や男性専門クリニックでED治療薬を処方してもらったり、人工授精にステップアップしたりすることを検討してみても良いかもしれません。

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