更新日:2017年08月18日

神経管閉鎖障害って何?葉酸で予防?エコーでわかるの?

妊娠初期の胎児に起こる「神経管閉鎖障害」は、流産や死産のおそれがあり、出生後に障害が残ることが多い深刻な病気です。こちらの記事では神経管閉鎖障害の原因や発症率、葉酸による予防効果などについてご紹介します。妊娠初期の方はもちろん、これから妊娠を希望している人はぜひご覧ください。

3305
0

目次

    神経管閉鎖障害とは?

    Image

    「神経管閉鎖障害」とは、胎児の脳や脊髄の元となる神経管に異常が起こることで発症する障害です。

    赤ちゃんの中枢神経の原型は、背中の中にあり神経板という板状の形です。神経板が発達とともに筒状に丸くなって上下に伸びていき、神経管と呼ばれるものになります。神経管は頭とお尻に向かって伸びていき、脳を形成するなどの重要な役割を担います。

    神経板が神経管になる段階で異常が起こると、神経管閉鎖障害が起こります。神経管閉鎖障害は妊娠4~5週目の妊娠初期に起こるもので、「神経管欠損症」と呼ばれることもあります。

    神経管閉鎖障害になる原因

    神経管閉鎖障害になる原因は、大きく3つあります。

    1.葉酸の不足
    2.持病や生活環境など(糖尿病、肥満、てんかん薬の内服、放射線被爆など)
    3.遺伝

    特に気を付けたいのが、葉酸不足による発症です。葉酸を十分に摂取することで、神経管閉鎖障害の発生リスクを70~80%低減することが可能です。そのため、厚生労働省は、妊活中~妊娠中の女性に対し、積極的な葉酸摂取を呼びかけています。

    胎児の症状は2種類ある

    神経管閉鎖障害は、神経管に異常がある場所によって、症状が変わります。

    神経管の上部に閉鎖障害がある場合は、「無脳症」という病気になります。無脳症は、本来脳を形成するはずの神経管に異常があるために、脳が欠損していたり、発育が不十分だったりするものです。多くの場合は流産か死産、あるいは生まれてもすぐに死亡してしまいます。

    一方、神経管の下部に閉鎖障害がある場合は、「二分脊椎」と呼ばれます。二分脊椎は、脊髄が本来納まるべき脊椎の外に飛び出してしまうことで、排泄や歩行に障害が起こる可能性が高い病気です。「水頭症」という合併症を発症することも多く、脳機能に障害が起こる可能性もあります。

    神経管閉鎖障害の判明時期・検査方法

    Image

    無脳症のわかる時期

    無脳症を引き起こす中枢神経の異常は妊娠7週前後に起こっていますが、エコーで頭部の異常を確認できるのは妊娠10~16週頃となります。無脳症の場合は胎児の頭部がはっきり映らず、影のように見えたり変形して見えたりします。エコーで無脳症の疑いがある場合は羊水と母体の血液検査を行い、無脳症であるかどうか確認します。

    二分脊椎症のわかる時期

    二分脊椎症は、妊娠16~20週頃に母体の血液・羊水検査、エコーなどによってわかることが多いです。外見に異常が現れるため、遅くとも出生後には判明します。なかには、潜在性二分脊椎といって出生後も問題なく成長できるケースもあり、判明が遅くなることもあります。

    神経管閉鎖障害の原因と発症率

    Image

    1998年に日本で発表されたデータによると、神経管閉鎖障害は分娩10,000件(死産を含む)に対して約6件の割合で発生しています。うち、二分脊椎に関しては、3.2件と報告されています。この数字を少ないと思うかもしれませんが、決して少ない数字ではありません。

    アメリカにおける神経管閉鎖障害の発症率は、日本の約1/8といわれています。米国をはじめ諸外国では、主食として多く食べられるパンやパスタ、シリアルなどの穀物への葉酸添加が義務付けられました。この取り組み以降、10年で神経管閉鎖障害の発症率が大幅に低下しています。つまり、葉酸を十分に摂取することで発症率を下げられると考えられます。

    葉酸で神経管閉鎖障害を予防できる?

    Image

    葉酸とは

    葉酸とは、ビタミンB群に含まれる栄養素のひとつです。特に、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減することから、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性にとって欠かせない栄養素といわれています。

    また、細胞分裂を助ける役割があり、妊娠初期の胎児の成長をサポートする、赤血球の合成に関わって貧血予防に効果を発揮するなど、さまざまな特性があります。

    葉酸を摂取すべき時期

    葉酸は、妊活中から妊娠初期に摂取したい栄養素です。というのも、胎児の神経管閉鎖障害は妊娠4~5週頃に起こりやすく、十分な葉酸を摂取している必要があります。しかし、そのタイミングでは妊娠が判明していないケースも多く、摂取が間に合わないことも考えられます。そのため、妊娠を希望した時点から積極的に摂取するのが理想です。

    摂取すべき葉酸の量

    葉酸にはふたつの種類があります。野菜や果物など普段の食事から摂取するものを「天然葉酸」といい、サプリメントなど機能食品から摂取するものを「合成葉酸」といいます。

    厚生労働省は、妊娠中の女性に対し、天然葉酸を480μg/1日、さらに合成葉酸を400μg/1日摂取することを推進しています。

    葉酸はサプリでの摂取がおすすめ

    天然葉酸はバランスの良い食事を心がけることで摂取できますが、熱や水に弱いため、50%ほどしか体内に吸収されないという弱点があります。そのため、吸収率の良い合成葉酸をサプリメントから摂取し、より確実にお腹の赤ちゃんに届けることが大切です。

    ただし、合成葉酸の過剰摂取は副作用が出るおそれがあります。合成葉酸は1000μg/1日を上限としており、サプリメントを使用する際は用法を守るよう注意してください。

    41nj5dc4xsl

    ベルタ葉酸サプリ

    ¥5,980〜(2017/08/18 時点)

    内容量:120粒

    購入はこちら

    「ベルタ葉酸サプリ」は、現役ママの視点を取り入れて開発された商品です。葉酸に加え、ビタミンやミネラル、鉄分、カルシウムなど、妊婦に必要な栄養素をしっかり配合しています。

    育児サイトや雑誌でも取り上げられており、有名人をはじめ愛用者が多く、通販の葉酸サプリの中でも知名度が高い商品といえるでしょう。お得な定期コース(6回分)を契約することで、低価格で購入できます。

    813dtjj9jxl. sl1500

    はぐくみ葉酸

    ¥6,980〜(2017/08/18 時点)

    内容量:90粒

    購入はこちら

    「はぐくみ葉酸」は、吸収率の良い合成葉酸とオーガニックレモンから抽出した天然葉酸の両方を摂取できる葉酸サプリです。原材料にこだわり、国産野菜やサンゴカルシウム、アセロラといった天然成分をふんだんに配合しています。

    妊娠中に必要な鉄分やカルシウムを手軽に摂取できるのもポイントです。つわり中の方も飲みやすいよう、柑橘系の香りがあり、小粒で飲みやすいのが特長です。

    D14313 7 237778 2

    ララリパブリック

    ¥3,685〜(2017/08/18 時点)

    購入はこちら

    多くの雑誌にも紹介されている、モノグルタミン酸型の葉酸が配合されたサプリです。粒のサイズは0.9cm程度の小粒で飲みやすいですが、他のサプリよりも鉄くさいと感じる方もいるようです。ただし、海外でも信用を得て、余分な添加物は一切使用していない優れものでもあります。

    一般的な葉酸サプリよりも価格が安く、定期購入の場合でも1ヶ月からの申し込みが可能なのも魅力のひとつです。一度試してみたいという方は気軽に試せる商品ですよ。

    神経管閉鎖障害の治療法

    Image

    神経管閉鎖障害には大きく無脳症と二分脊椎がありますが、無脳症の場合は治療法がないために、多くの場合が流産か死産、あるいは生後まもなくして死亡してしまいます。

    二分脊椎の場合、治療方法は症状により異なります。背中に穴ができて脊髄が脊椎の外に飛び出した状態で生まれてきた場合、すぐに手術が必要です。手術をしても、歩行や排泄など、下半身に障害が残ることが珍しくありません。生涯を通じてリハビリテーションを必要とする病気です。

    歩行障害に関しては、松葉づえなどによる訓練や関節の矯正手術などで、症状の改善が期待できます。排泄障害に関しては、尿道に管を通して人工的に排尿する、浣腸や腸の洗浄によって排便を促すといった対応が行われています。

    神経管閉鎖障害は子どもの生涯に関わる病気

    Image

    神経管閉鎖障害は、人間の身体のなかで最も重要な脳や中枢神経に影響をおよぼす病気です。出生してからも障害を通じて治療やリハビリテーションなどを必要とします。

    葉酸摂取ですべての神経管閉鎖障害を防ぐことは不可能ですが、リスクを大幅に軽減することが可能です。妊娠を希望している女性や妊娠中の方は、積極的に摂取しましょう。

    関連する人気の記事

    妊娠・出産のカテゴリ

    ライタープロフィール

    Default294214

    妊娠・出産 デイリーランキング

    おすすめの記事