更新日:2017年08月09日

妊娠超初期に飲酒しても大丈夫?アルコールの赤ちゃんへの影響は?

女性でお酒を飲める人の割合が増え、女性とお酒は身近な存在になっています。そのような中で気を付けておきたいのは、妊娠時の飲酒。特に妊娠超初期と呼ばれる時期は、妊娠検査薬が反応しないので気が緩みがちになります。妊娠超初期は、飲酒しても大丈夫なのでしょうか。アルコールの赤ちゃんへの影響について見ていきましょう。

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目次

    妊娠超初期とは?飲酒はNG?

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    妊娠超初期とは、0~4週のことを言います。具体的には28日周期であれば、妊娠0週はまだ最終月経期であり、妊娠2週で排卵・受精、妊娠3週で着床が起こります。妊娠4週で次の生理予定日となり、生理が来ないことで妊娠に感づくかもしれません。

    早い人では妊娠超初期の時期にさまざまな妊娠の症状が出始めますが、妊娠検査薬はまだ反応しません。妊娠超初期の時期に気を付けたいことはいくつかありますが、身近な問題のひとつは「飲酒」です。

    女性の飲酒率は高くなっており、日本酒造組合中央会が公表した「日本人飲酒動向調査」では、女性の飲酒率(飲めるがほとんど飲まない人を含む)は72.9%となっていて、30年前に比べると20%以上上昇しています。

    ほかにも、平成27年の厚生労働省の発表した「国民健康栄養調査」では、週3日以上飲酒している割合は女性で約15%、月1回以上では約30%、飲酒の頻度が月1日以上ある女性うち1日の飲酒量が1合以上(ビール500mL以上)の人の割合は約47%でした。

    妊娠に気付かずに飲んでしまっていたということもあるでしょう。飲酒が日常生活の中に当たり前にあることから、妊娠中の女性の飲酒率は2010年の時点で8.7%もあったようです。

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    妊娠超初期の飲酒の赤ちゃんへの影響は?

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    飲酒は胎児に悪影響をおよぼす可能性があるので控えるべきですが、一体、どのような影響があるのでしょうか。妊娠中に母親がアルコールを摂取すると「胎児性アルコール症候群」を発症する可能性があります。「胎児性アルコール症候群」とは、顔の奇形や低体重、中枢神経障害など、アルコール摂取によって引き起こされる子どもの先天異常の総称です。

    胎盤ができる前は赤ちゃんに影響が出にくいといわれていますが、胎盤は妊娠超初期の段階から作られ始めることから、妊娠を望んだ時点で気を付けていきかなければなりませんね。いつくらい、どのくらいの量であれば大丈夫などの明確な基準は残念ながらありません。

    厚生労働省では時期や量に関係なく、妊婦または妊娠の可能性がある場合には飲まないことを推奨しています。また酒造業界では、2004年6月以降、「妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります」と表示しています。

    妊娠中の飲酒による胎児性アルコール症候群とは?

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    大量にお酒を飲むと、生まれてくる赤ちゃんに異常が起こりやすいことが知られていましたが、近年ではどのような時期でも、どのような量でも飲酒すると「胎児性アルコール症候群」が起こる可能性があるといわれています。母親の飲酒の影響で起こる「胎児性アルコール症候群」とはどのような症状なのでしょうか。

    顔の奇形や低体重、脳障害を引き起こす

    妊娠初期の飲酒は奇形や低体重、妊娠中期~後期は脳障害につながる傾向があると発表されています。また、脳の形成異常に関しては、アルコールにタバコが加わると増強されることもわかっています。

    ADHDやうつ病の原因になることも

    以前は、アルコールが出生時の低体重や奇形、脳障害などの原因になることは知られていましたが、現在は、それに加えて「アルコール関連神経発達障害」「アルコール関連先天異常」としてADHDやうつ病、成人後の依存症のリスクなど、のちにも影響が出てくることがわかっています。これらのように、妊娠期のアルコール摂取により生まれてくる子どものへの影響症状を総称して「胎児性アルコール・スペクトラム」と呼ばれることもあります。

    飲酒しても安全なアルコールの量は不明とされています。より少量の場合でも、毎日飲酒していなくても、「胎児性アルコール・スペクトラム」の症状は出てくることがあり、どの時期にどのくらいの量で、という明確な基準がありません。アメリカでは、精神遅延患者の10~20%は胎児性アルコール症候群やその効果によるものと推測されているほど、大きな影響を与えています。

    飲酒しても安全なアルコール量は不明

    アルコールを1日60mg(ビール350mL缶4本分)以上飲んだ人の赤ちゃんの体重や頭囲は小さい傾向にあり、90mL以上であれば奇形の発生が明らかに高くなりました。また120mL以上では胎児性アルコール症候群発生率が30~50%高くなることもわかっています。

    精神遅延や多動性などの中枢神経障害の場合は、80%の母親が70~80mLを週に数回は飲んでいたことがわかっていて、回数と罹患との関係が明らかになっています。しかし、アルコールはそれぞれの体質もありますので、これより少量でも子どもに症状が出る人もいれば、これより多くても大丈夫だったということもあります。不明である分、厚生労働省の発表通り、時期や量に関係なく飲酒は控えたいですね。

    妊娠超初期に控えるべきものは飲酒だけではない?

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    妊娠超初期の時期に控えたいものとして飲酒をあげましたが、妊娠超初期にはほかにも控えておいた方が良いものもあります。妊娠超初期に控えるべきものを解説していきます。

    喫煙

    妊娠超初期に特に控えるべきものは「喫煙」です。タバコの煙には、ニコチンだけでなく、一酸化炭素やシアン化合物が含まれていて、胎児毒性や血管収縮作用があります。喫煙によって、胎児の発達遅延が起こることはよく知られていて、喫煙本数とその程度が比例しています。一般的な喫煙では約200g、ヘビースモーカーでは約450g胎児の出生体重が軽くなるといわれています。

    早産率も上がるとされていて、非喫煙者の早産率は6%程度なのに対して、21~30/1日の喫煙者の早産率は25%、31本以上であれば33%もの早産率となっています。また、最近では、妊娠時の喫煙によって、ポーランドシークエンスや口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の発生率が増加するとの報告や、生後に神経発達障害を引き起こす可能性も伝えられています。

    ただし、妊娠早期に少量喫煙しただけの場合の出生時体重はほぼ正常値であることから、妊娠を望む場合や妊娠したと判明したらすぐに禁煙すると、喫煙リスクを抑える効果が期待できるので、妊娠が判明した場合は早くに禁煙を実施していきましょう。

    カフェイン

    カフェインには中枢神経興奮作用があるため、カフェインを摂ると眠気が抑えられ、頻脈などの症状が現れます。ほかにも、利尿作用や基礎代謝を高めるなどの作用がありますが、カフェインはずっと体内とどまっているわけではなく、分解され排出されていきます。そのため、コーヒーを1杯飲んだだけで、いつまでも眠れない状態になるとは限りません。

    妊娠中はカフェインの分解に時間がかかってしまいます。そして、カフェインは胎盤を通して、赤ちゃんに届き、ママと同じ血中濃度になってしまいます。胎児は自力でカフェインを排出する力をもっていないため、体内にたまっていきます。体内に高濃度のカフェインがたまることで、発達が遅れたり、流産や早産、発達障がいなどのリスクが高まったりするという研究結果もあります。ほかにも、毎日8杯以上コーヒーを飲んでいる人の死産リスクが高いという統計結果もあります。

    コーヒーや紅茶、緑茶、コーラなどにもカフェインは含まれています。神経質になりすぎる必要はありませんが、コーヒーが好きな場合でも多くて1日1杯程度に収めるようにしましょう。できればノンカフェインのもので、自分の舌に合ったものを探すと良いですね。最近は、ノンカフェインコーヒーも多くの種類が発売されていますよ。

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    睡眠不足・栄養不足

    妊娠超初期は、受精し、着床する時期です。睡眠不足や栄養不足だとホルモンバランスが乱れ、受精・着床に支障が出てしまう可能性があります。男性の精子の質にも日常生活の影響が出ることがあります。妊娠を望むなら、女性側だけでなく、男性も意識したいところですね。

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    ストレスのためすぎ

    ストレスをためすぎると、ホルモンバランスが乱れたり、血管の収縮につながったりする可能性があります。そのためストレスは胎盤でつながっている赤ちゃんにうまく栄養や酸素が送れなくなってしまう原因になりかねません。妊娠超初期や初期はつわりが始まることから、ストレスを感じやすい時期でもあります。アルコールも控えたい時期なので、アルコールでストレスを発散するわけにもいきませんよね。軽いストレッチや音楽鑑賞など、自分なりのストレス発散方法を見つけて、ストレスをためすぎないようにしましょう。

    「胎児性アルコール症候群」は100%の予防法がある病気

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    胎児性アルコール症候群では、ほかの病気ではまれな「100%の予防法」があります。それは妊娠を望むなら飲酒はしないこと。もし、飲酒してしまっても、妊娠が判明した時点で早期に禁酒することが大事です。少しなら大丈夫、と考えず、妊娠・授乳期はアルコールを摂取しないように心がけましょう。

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    子育て奮闘中の2児の母です。教育関係職に勤めた後、現在は主…

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