更新日:2017年09月20日

臨月に腹痛が続く!下痢・便秘が原因?陣痛や胎動かも?

臨月の腹痛が起こると、陣痛の始まりなのだろうかと気になる人もいますよね。陣痛によく似た症状に、前駆陣痛というものもあります。また、腹痛は陣痛だけが原因とは限らず、下痢や便秘、その他の病気の可能性もあります。ここでは臨月の腹痛として考えられる原因や、症状、注意すべき病気を解説します。

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臨月とは?夜中や寝起きに腹痛が起こる?

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「臨月」は医学用語ではありませんが、産み月である妊娠10ヶ月(36週)のスタートを臨月とよぶことが多いようです。赤ちゃんが生まれても問題ない時期とされる「正期産(37週0日~41週6日)」とも一部被ります。

臨月では赤ちゃんの各機能がしっかりと成熟し、いよいよ出産が近づくため、ママの身体にさまざまな症状が出てきます。この時期に腹痛が起こるママもいるようです。腹痛の時間帯は人それぞれですが、寝起きに起こったり、夜中に起こったりすることもあります。これはお腹の張りが起こりやすい時間帯ともいわれています。

臨月ではいつ陣痛が始まってもおかしくありません。病院が開いていない時間帯だと、腹痛をすぐに相談すべきかどうか悩んでしまいますよね。事前に臨月の腹痛に関して知識を身につけておけば、冷静に対処できるかもしれませんよ。

臨月の腹痛の原因は?

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陣痛

臨月で腹痛が起こると、真っ先に頭をよぎるのが「陣痛」ですよね。陣痛は、子宮が収縮するときの痛みです。赤ちゃんが子宮から外に出ようとするときに、陣痛は始まります。押し出そうとして子宮が強く収縮するため、痛みを感じるのです。

陣痛の特徴は、痛みが徐々に規則的になっていくことです。陣痛の間隔が短くなるにともなって、痛みも強くなっていきます。陣痛には「プロスタグランジン」と「オキシトシン」というホルモンが関わってきます。これらのホルモンが子宮を収縮させ、赤ちゃんが通れるように子宮頚部を柔らかくする作用を発揮します。

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胎動

臨月になってくると、子宮で赤ちゃんが激しく動くようになってくるため痛みを感じるママもいるようです。赤ちゃんが起きている時間が増え、手足が大きくなって力も付いていることが痛みにつながる可能性もあります。

胎動の感じ方は個人差がありますが、腸がぐにゅっと動くような感じや、お腹を内側からキックされているような感覚、ぐるぐると回転するような感覚があります。胎動は出産間近になると減ってくるといわれていますが、完全になくなることはありません。

胎動が刺激になって、お腹が張る可能性もあります。胎動がつらく感じたら、横になって安静にしましょう。お腹を優しくさすると、赤ちゃんの位置が変わって楽になることも。お腹の中で元気に遊びまわる赤ちゃんを想像すると、気持ちも楽になるかもしれませんね。

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便秘や下痢

出産が間近になったころ、便秘や下痢になるママもいます。これはホルモンの分泌や食生活の変化が関係しているといわれてます。妊娠を維持するプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌は、妊娠8~9ヶ月でピークとなり臨月の時期では低下しています。プロゲステロンは体温を上げる効果があるため、分泌の低下は冷えの原因となることもあります。

それまではプロゲステロンの作用で便秘になっていた場合、分泌が減ることで腸が活発になり、下痢となってしまうこともあります。また、胃を圧迫していた赤ちゃんの位置が下がることで以前のような食欲が戻るママもみられます。急に食べる量が増えて、胃や腸に負担がかかり便秘や下痢になることもあります。便秘や下痢の場合はお通じがあれば楽になることが多いですが、強い痛みが続くようなら病院で相談してみましょう。

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臨月の腹痛の症状は?

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チクチク・キリキリする

臨月の腹痛の症状として、お腹がチクチク痛くなったり、胃がキリキリしたりすることがあります。本陣痛も、最初はチクチク、キリキリした軽い痛みから始まることがあります。ただし、そのような痛みが全て陣痛とは限りません。

前駆陣痛かもしれませんし、お腹が張っている状態かもしれません。チクチクした痛みが持続するようであれば、時間や間隔を測ってみましょう。起こる時間が定期的であれば、陣痛の可能性があります。

生理痛のような痛み

個人差はありますが、陣痛の始まりの特徴としてよくいわれているのが「生理痛とよく似ている」というものです。最初は、軽い生理痛と似た鈍い痛みがあり、徐々に強くなっていくママもいます。

生理痛のような痛みがあると感じた場合も、痛みの感じる時間や感覚を時計で測ってみるようにしましょう。痛みが強くなくてもいつもと違う感じがするならば、陣痛の可能性があるかもしれません。

下痢のような痛み

臨月の腹痛では、下痢のようにお腹に強い痛みを感じることもあります。実際にトイレに行ってスッキリするようなら問題ありませんが、便通と関係なくギュルギュルと下腹部が痛むのなら陣痛の可能性があります。

下痢のときも、痛いときと痛くないときで波がありますよね。そのため、陣痛と勘違いすることもあります。判断ができないときは、病院に相談してみましょう。

お腹が張るような痛み

臨月になると、お腹が張る頻度が増えてくる人もいます。下腹部がカチカチに硬くなったり、お腹がパンパンにふくらんだように感じたりします。安静にしていればそのうち治まりますが、お腹の張りが陣痛の始まりだったということもあります。

前駆陣痛の可能性もあるため、いつもと違うお腹の張りを感じたら時間の間隔を測り、心配な場合は病院で診てもらいましょう。

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臨月にお腹が痛い!お産が近いかチェックするには?

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おしるし

おしるしは、出産が近いことを知らせるサインのひとつで、腟から生理時のような出血が見られることを言います。お産が近づくと胎児を包む卵膜が少しはがれるため、出血するといわれています。おしるしの量や色は個人差があり、人によって鮮明な赤色だったり、うすい茶色だったりします。

血の量は、ショーツに軽く付く程度の人もいれば、月経のように流れる人もいます。なかにはおしるしがないという人もいるようです。強い痛みがあるときや、大量に出血する場合は「常位胎盤早期剥離症」や「前置胎盤」の可能性も否定はできないので注意しましょう。

おしるしがあったからといって、すぐに陣痛が始まるわけではありません。慌てず病院に相談してみましょう。そのまま経過観察という場合もあれば、病院でおしるしの状態を調べる場合もあります。おしるしがきてその日のうちに出産の人もいれば、1週間近く変化がないこともありますから、安静にして様子を見ましょう。

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破水

破水は、卵膜が破れて、中の羊水が外へ流れ出ることを言います。陣痛の後に破水することが一般的ですが、陣痛の前に破水する可能性もあります。羊水の量は個人差があり、生暖かい液体がちょろちょろでてくる人もいれば、出血をともなって大量に流れ出る人もいます。

自宅などで破水した場合、感染の心配があるためすぐに病院に診てもらう必要があります。尿漏れと区別しにくいですが、アンモニア臭ではなく生臭いにおいがする、自分の意思では止められないという特徴があります。自分で判別できない場合は安全性を重視して病院に行きましょう。

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臨月に注意すべき腹痛は?

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前駆陣痛

陣痛の前に起こる、不規則な痛みを「前駆陣痛」と言います。陣痛と勘違いするママも多いですが、前駆陣痛は直接出産にはつながりません。そのまま本陣痛に移行することもあれば、痛みが消えてしまうこともあります。

前駆陣痛が起こる時期も個人差があります。臨月に入る前から前駆陣痛のようなものを感じる場合もありますし、逆にまったく前駆陣痛がない場合もあります。痛む時間がバラバラで、間隔も長くなったり短くなったりするのが特徴です。

前駆陣痛は、休んでいると落ち着くことが多いようです。子宮が本陣痛の練習をしている段階ですね。張りや痛みがなかなか治まらない場合は、病院に診てもらったほうが良いでしょう。

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本陣痛

本陣痛が始まるといよいよ出産は近くなります。腹部が痛む陣痛と、痛みがひく時間が交互に訪れます。この間隔が段々短く、規則的になるのが本陣痛の特徴です。

個人差はありますが、30~90秒ほどの痛みが10分ごとに繰り返されるようになると、子宮口が開いてきている状態です。病院に連絡しましょう。分娩近くになると、陣痛の間隔はさらに短くなり、1分程度の短いスパンになります。

下痢のような痛み、お腹の張る感じなど、陣痛の始まりは人それぞれなのでいつもと違う腹痛を感じたら痛みの間隔を測ってみると良いでしょう。予定日が過ぎてもなかなか陣痛が始まらない人場合も、42週6日目までならよくあることなので、できるだけリラックスした気分で待てると良いですね。

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常位胎盤剥離

常位胎盤剥離(じょういたいばんはくり)とは、赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまう状態です。下腹部に強い痛みがあったり、お腹がカチカチに張ったりするのが特徴です。量は個人差がありますが、腟から出血が見られることもあります。

胎盤がはがれると、赤ちゃんに送る酸素や栄養が止まるため、すぐに病院で処置してもらう必要があります。出産が始まっていない場合は帝王切開、出産が始まっている場合は吸引分娩などでお産を進めます。

常位胎盤剥離では一刻も早い処置が重要となるため、腹痛と出血がある場合は、自分で判断をせずにすぐに医師に連絡して状態を確認してもらいましょう。

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HELLP症候群

HELLP(ヘルプ)症候群は妊娠中や産後に、赤血球の破壊(Hemolysis)、肝酵素の上昇(Elevated Liverenzymes)、血小板の減少(Low Platelet)が起こっている状態です。妊娠高血圧症候群の人に多いといわれています。

HELLP 症候群に多く見られる症状としては、腹痛(とくに肋骨の下の右上腹部あたり)、悪寒や疲労感、吐き気や嘔吐があります。また、手や顔のむくみや、体重増加がみられることもあります。

出産が終われば症状は改善することが多いため、分娩を進めるための治療が行われます。早期の治療が重要な症状であるため、突然の胃痛や腹痛があったときはすぐに病院に相談してみましょう。

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胃腸炎や食中毒

臨月の腹痛は、陣痛だけとは限りません。細菌やウイルスが原因の場合もあります。嘔吐や熱、ひどい下痢が伴うときは、風邪や胃腸炎の可能性もあります。

妊娠中は、あまり生ものを食べないほうが良いともいわれています。食中毒の原因となる「リステリア菌」は妊娠中にかかりやすいとされており、とくに注意が必要です。リステリア菌による食中毒にかかると、ママだけではなく胎児にも影響する場合があります。

食中毒の症状として、腹痛に加えて発熱や関節痛、さらに下痢や嘔吐があります。気になる症状があるときは、すぐに担当の医師に相談して診てもらいましょう。

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臨月にお腹が痛いときは薬を飲める?

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自己判断で飲まない

腹痛があまりにつらいと、痛み止めや胃腸薬を飲んで止めたいと感じることもあります。しかし、妊娠中に自己判断で薬を飲むのは控えましょう。

市販の薬には胎児に影響があるものもあります。また、産婦人科の医師に以前に処方してもらったお薬があったとしても、そのときと同じ状況とは限りません。痛みを抑えてしまうと、病院や陣痛に気づきづらくなる可能性もあるため、必ず医師の判断に従って薬を服用してください。

腹痛がひどいときは病院へ

臨月の腹痛は、ただの痛みではなく出産につながる可能性もあります。無理に痛みを止めようとはせず、まずは病院にいって痛みの種類や赤ちゃんの状態を診てもらいましょう。

状態に応じた薬を処方してもらえますし、出産が近づいているようであれば今後の方針を指示してもらえます。ひとりで不安や痛みを抱え込まないようにしてくださいね。

臨月の腹痛の体験談

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筆者は臨月のとき、朝起きると軽い生理痛のようなものを感じました。予定日より2週間以上早かったので「今日は体調が悪いのかな」ぐらいにしか感じず、いつも通りの生活をしました。動けるほど痛みは軽かったのですが、まったく痛くないときと痛いときが定期的に訪れることに気づき「もしはこれは陣痛?」と途中で思いだしました。

予定日はまだ先ですし、陣痛は耐えられないぐらいの痛みというイメージがあったので、なかなか病院に連絡するべきか判断ができず昼過ぎまで迷いました。そのうち痛みの間隔が短くなり、立っていられなくなってきたので病院に聞いてみると、「すぐに入院の用意して来てください」といわれ、その日のうちに子宮が開き出産しました。

最初は軽い痛みでも、出産の始まりである可能性はあります。違和感を感じたら外出の予定があっても家で安静にしていたほうが良いと思います。いつでも痛みの感覚を測ることができるように、普段からアプリやストップウォッチで練習しておくと良いかもしれませんね。

臨月の腹痛は出産の兆候かも

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臨月の腹痛は、そのまま出産につながる可能性もあります。下痢に似た痛みや、チクチクした痛み、お腹の張りなどいつもと違う腹痛を感じたら痛みの間隔を測ってみましょう。自分で判断できない場合は病院に連絡し、判断を仰ぐことも重要です。

陣痛が始まればいよいよ赤ちゃんとの出会いが待っています。腹痛の間隔や痛み方には十分に注意しながら、そのときを楽しみに待ちましょう。

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nohara

はじめまして!1歳と5歳の女の子のママをしています。正確で…

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