更新日:2017年10月16日

双子の妊娠はいつ判明する?初期はつわりがひどい?お腹の大きさはどうなる?

「双子って羨ましいな」と誰もが一度は憧れたことがあるかもしれませんが、妊娠・出産するとなると大変です。双子の妊娠は通常の妊娠よりもリスクが多く、健康管理に十分注意する必要があります。ここでは、正常妊娠と比べて、妊娠検査薬の反応やつわり、お腹の大きさはどう違うのか、また、どんなリスクがあるのかといったことを解説します。

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双子を妊娠する仕組みと確率

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双子になる仕組み

双子を妊娠するというのは、子宮内にふたりの胎児がいる状態です。医学的には「双胎妊娠」や「多胎妊娠」と呼びます。一方、ひとりの胎児がお腹の中で育つ一般的な妊娠は「単胎妊娠」です。三つ子以上の妊娠も「多胎妊娠」と呼びます。

双子は受精卵の数によって「一卵性双胎」と「二卵性双胎」にわかれます。

一卵性双胎は、ひとつの卵子がひとつの精子と出会って受精するまでは単胎妊娠と同じです。しかし、何らかの原因によって受精卵が細胞分裂するときにふたつにわかれ、それぞれがひとりの胎児として発育します。同じ卵子と精子がもとになっているため、双子のゲノム(遺伝情報)はまったく同じです。したがって、性別や血液型も一緒で、外見も同一人物かのようにそっくりになります。

二卵性双胎はふたつ以上の卵子が排卵され、それぞれ違う精子と受精、着床します。受精卵が別々なのでゲノムも異なり、性別や血液型も同じとは限りません。見た目もあまり似ていないことが多いようです。

膜性による双子の分類

双子は、赤ちゃんを包む絨毛膜や羊膜の枚数(膜性)によっても分類されます。一卵性双胎は「一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)」「一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)」「二絨毛膜二羊膜双胎(DD双胎)」の3つにわけられます。一方、二卵性双胎はほぼ100%の確率でDD双胎になります。

MM双胎は、絨毛膜から構成される胎嚢(たいのう)という袋がひとつで、その中に赤ちゃんがふたりとも入っているのですが、赤ちゃん同士を隔てる羊膜の壁がありません。MD双胎はひとつの胎嚢の中に羊膜がふたつあり、それぞれの羊膜の中に赤ちゃんがいます。DD双胎はふたつの胎嚢にそれぞれ赤ちゃんがいる状態です。

MM双胎の場合、同じ空間を共有するため、互いのへその緒が絡まりあうなどのリスクが高くなります。また、MM双胎とMD双胎は胎盤がひとつしかないため、片方の赤ちゃんが発育不全になるといった危険性もあります。そのため、双胎妊娠が判明したら早期に膜性診断を行い、胎児のリスクを評価して、妊娠中の管理を徹底しなければなりません。

双子の確率

一卵性双胎が自然に発生する頻度は、人種にかかわらずほぼ一定で0.4%といわれています。一方、二卵性双胎になる確率は人種や遺伝要素などに関係するとされ、日本では0.2~0.3%と推測されています。

ただし、近年は二卵性双胎の頻度が増えています。これは、不妊治療が進歩、普及したのが主因だと考えられています。不妊治療では、排卵誘発剤で複数の卵子を排卵させたり、体外受精で複数の受精卵を子宮に注入したりするため、自然妊娠に比べて二卵性双胎が生じやすいのです。

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双子の妊娠はいつわかる?

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双子を妊娠しているかどうかは妊娠初期の超音波(エコー)検査で診断します。妊娠4週後半から5週頃になると、エコー検査で胎嚢が見えるようになるのですが、二卵性双胎ならばこの胎嚢がふたつ確認できます。

一卵性双胎の場合、胎嚢はひとつですが、妊娠6~7週頃のエコー検査で、胎芽と心拍がそれぞれふたつ確認できれば一卵性双胎だと診断されます。

双子の妊娠は母子のどちらにもさまざまなリスクを伴いますが、そのリスクの種類は膜性によって左右される面が大きく、妊娠初期の膜性診断が重要です。妊娠15週を過ぎると絨毛膜と羊膜が接着してしまい、膜性を判断するのが難しくなるため、妊娠10週前後に膜性診断を行うのが良いとされています。

なお、双子を妊娠した場合、妊娠検査薬の反応が通常と異なるのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。

妊娠すると受精卵からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが分泌され、尿中にも排出されるのですが、妊娠検査薬は尿中のhCGがどの程度あるかによって判定する仕組みです。

双子の妊娠でも、検査薬で規定されている期間に検査を行えば基本的に陽性反応が出ますが、陰性になる妊婦さんもしばしばいるようです。通常の妊娠検査薬はhCGの数値が50mLu/mL以上になると陽性反応が出ますが、反応できる数値に上限があります。双胎妊娠ではhCGが通常より多く分泌されるといわれており、反応上限を超えてしまった場合に陰性になるのです。

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双子の妊娠は兆候がある?つわりがひどい?

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双子を妊娠した場合、その兆候は妊娠初期にあらわれるのでしょうか。一般的に妊娠初期症状は生理予定日から1週間程度経過したころに始まるとされています。症状の種類や程度は人によって異なりますが、吐き気や胸の張りといった症状が代表的です。双胎妊娠の場合も通常の妊娠と同様、妊娠初期症状の出方は個人差があり、妊娠初期症状で双子かどうかを判断することはできません。

また、双子を妊娠するとつわりも2倍つらくなると思う方が多いかもしれませんが、妊娠初期症状と同じく、つわりも人によって大きく異なります。ひとりだけ産んだときよりもつわりが重くて長引いたという妊婦さんもいれば、つわりというつわりがなかった妊婦さんもいます。

ただし、双胎妊娠ではふたり分の血液を胎児に送る必要があるため、胎児の成長とともに、貧血になりやすいといわれています。したがって、造血作用がある鉄分や葉酸が不足しないよう、食事管理をしっかりと行う必要があります。

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双子の妊娠のリスク

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母子ともに負担が大きい

双子の妊娠は、妊婦さんが貧血になりやすい他にもさまざまなリスクがあります。

ふたりの胎児が成長するために子宮が過度に大きくなると、子宮収縮が起こりやすく、流産や早産のリスクが高まります。双子の妊娠の約半数は早産になるといわれています。

また、母体の腎機能への負担が大きいことから、妊娠高血圧症候群を合併しやすいのも特徴です。

一絨毛膜双胎の胎児には、胎児に届く血液の量のバランスが不均衡になる「双胎間輸血症候群 」のリスクがあります。双胎間輸血症候群になると、血液量が多い胎児は羊水過多となり、うっ血性心不全などの合併症の危険性が高まります。一方、血液量の少ない胎児は羊水過少となり、成長が妨げられる可能性があります。

また、胎盤が完成した妊娠中期以降に、一絨毛膜双胎の片方の胎児が子宮内胎児死亡にいたった場合、死亡児に急速に血液が流れ込み、生存している胎児も脳障害や死亡のリスクが高まるといわれています。

さらに、MM双胎では赤ちゃんを隔てる壁がないことから、へその緒が身体に巻きつく「臍帯巻絡(さいたいけんらく)」が起こりやすく、胎児が突然死する可能性もあります。

あくまで可能性が高い、ということですので、主治医に相談しながら、少しでもリスクを減らしていけるよう指示に従いましょう。

健康管理が重要

双子の妊娠は母子ともに負担が大きいハイリスク妊娠のため、基本的に分娩までは安静の指示が出るでしょう。また、合併症のリスクを減らすため、体重が増加しすぎないよう体重管理にも注意しなければなりません。ただし、栄養が不足すると、低出生体重児のリスクが高まるため、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

MM双胎では妊娠24~26週頃から管理入院になり、MD双胎、DD双胎も必要に応じて妊娠28週前後に管理入院し、適切な栄養摂取や早産の予防に努めることになるでしょう。

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双子の妊婦のお腹はどうなる?妊娠線ができる?

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双胎妊娠は、当然ながら単胎妊娠に比べてお腹が大きくなります。妊娠初期は単胎妊娠との違いはそれほどありませんが、妊娠中期以降は約1.5倍のスピードで急速に大きくなりだします。双子を出産した先輩ママの中には「妊娠6ヶ月のときに妊娠8ヶ月と勘違いされた」「臨月の腹囲が100cm以上だった」という人もいますよ。

妊娠中期以降、お腹が急に大きくなるため、妊娠線もできやすくなります。双子を妊娠したことがわかったら、妊娠初期から妊娠線クリームなどで保湿することを心がけ、妊娠線を予防したいですね。

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双子の妊婦の仕事はいつまで?

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双子を妊娠した妊婦さんは、貧血になりやすく、単胎妊娠では発生しないトラブルも起こりやすいものです。いつまで仕事を続ければよいか迷うかもしれませんが、くれぐれも無理をしてはいけません。通常、産休は出産予定日の6週間前から取得できることになっていますが、双子などの多胎妊娠の場合、負担が大きいため14週間前から取得できます。

職場ではハイリスク妊娠ということをきちんと伝え、外勤を内勤に変えてもらったり、休憩をこまめに取らせてもらったりしましょう。切迫早産で急きょ管理入院し、そのまま休職ということも考えられるため、仕事の引き継ぎは早めに始められると良いかもしれません。

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双子の妊娠は「安静」と「安心」を大切に

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ひとりの赤ちゃんを妊娠・出産するのも大変なことですが、双子となるとなおさらです。さまざまなリスクがあることを念頭に置き、くれぐれも無理をせず安静に過ごしましょう。双胎妊娠のときに不足しやすい鉄分といった栄養素をしっかりと摂るなど、健康管理にも十分注意してくださいね。

双子の妊娠中は気が抜けないことが多く、出産後の子育てやお金のことを考えると不安にもなるでしょう。身近に双子のプレママ友や先輩ママが少なく、孤独感も感じやすいかもしれません。先輩ママの体験談ブログを読んで情報収集したり、コミュニティに参加して仲間を作ったりして、少しでも安心して双子を迎えられると良いですね。

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