更新日:2017年11月15日

初乳とは?色や量は?いつからいつまで出る?

産後はじめて出る母乳は「初乳」と呼ばれ、赤ちゃんにとって大切な栄養となります。母乳というと、白くて牛乳のようなものを想像しているママがいるかもしれません。しかし、初乳は色も質もそれとは少し違います。ここでは、初乳のはたらき、色・量・成分、赤ちゃんがうまく飲めないときの対処法について解説します。

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初乳とは?いつからいつまで出るの?

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出産直後から、数日間出る特別な母乳のことを初乳と言います。初乳には豊富な栄養素が含まれており、その後の母乳に比べて黄色く、どろっとしているのが特徴です。

初乳の出る期間については、具体的にいつからいつまでという明確な規定はありませんが、一般的には、産後1週間くらいまでの母乳のことを指します。ただし、3、4日で出なくなる人もいれば、10日以上出る人もいるようです。

その後、「移行乳」と呼ばれる淡い黄色の母乳が出ます。こちらも個人差がありますが、産後6~10日間移行乳が続くとされています。それ以降の母乳は「成乳」と呼ばれ、サラサラとした白い母乳が出るようになります。

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母乳とは?おっぱいが出る仕組みと母乳の成分・栄養・カロリーを解説

初乳のはたらき

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赤ちゃんを守るはたらき

産後1週間以内に出る初乳には、病気の感染や、アレルギーから赤ちゃんを守る免疫物質が豊富に含まれているとされています。

初乳に特に多く含まれる免疫成分には、以下3つのはたらきがあるとされています。

1.消化管への病原体の付着を防ぐ(シアル酸、ガングリオシド、母乳オリゴ糖)
生まれたばかりの赤ちゃんは消化管が未熟です。母乳の免疫成分は、病原体に結合し、 消化管に付着させないようにすることで 赤ちゃんを守ります。

2.消化管のバリア機能を高める(リボ核酸、ポリアミン)
食物アレルギーの原因になるアレルゲンは赤ちゃんの未熟な消化管を通して体内に入りこんでしまう恐れがあります。初乳中の免疫成分は、赤ちゃんの未熟な消化管を成熟化させ、アレルゲンが侵入するのを防ぎます。

3.病原体とたたかう力を高める(ヌクレオチド)
免疫成分のひとつであるヌクレオチドは、消化管の免疫細胞を活性化させ、病原体とたたかう力を高めています。

赤ちゃんを成長させるはたらき

初乳には、赤ちゃんの成長に必要な栄養素などが特に多く含まれています。三大栄養素といわれるたんぱく質、脂質、炭水化物のほか、微量栄養素のビタミン、ミネラル、そしてホルモン、酵素などの成分がバランス良く含まれています。

また、初乳は脂質や糖質が少ないなど、赤ちゃんの成長にあわせて栄養バランスが変化していくことも母乳の優れた点でしょう。

産後の回復を助けるはたらき

母乳の出を促すためのオキシトシンというホルモンには、子宮を収縮させるはたらきもあります。母乳育児ではなくても産後の母体は回復するようですが、授乳は妊娠によって拡がった子宮を回復させる助けをしてくれるはたらきもあります 。

初乳の成分は?どんな色?

初乳はその後の母乳に比べて、色が黄色く粘りけがあります。これは、通常の母乳に比べて、脂質や糖質が少なく、特殊なたんぱく質が比較的多く含まれているためです。以下で初乳の成分と色について詳しく見ていきましょう。

初乳の成分は?

初乳にはその後の母乳と比べて、ビタミンA、βカロテン、ビタミンEなどのビタミン類、ナトリウム、カリウム、クロル、亜鉛などのミネラル類が比較的多く含まれています。

初乳はドロッとした質感が特徴的ですが、これは、水溶性ビタミンやたんぱく質の含有量が多いことによるものです。また、黄色味が強いのは、β-カロテンによるものです。β-カロテンは、赤ちゃんの粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保つために必要な栄養素とされています。

また、初乳に含まれるたんぱく質には、IgA抗体とラクトフェリンが多く含まれており、感染症やアレルギーの予防のはたらきがあるといわれています。それぞれのはたらきは以下の通りです。

●IgA抗体
赤ちゃんの口から入り喉や胃、腸の粘膜を保護し細菌やウイルスの進入を防ぐはたらきがあり、赤ちゃんを風邪やアレルギーの発症から守るといわれている

●ラクトフェリン
大腸菌やカンジダ菌、C型肝炎ウイルスなどへの抵抗力を高めるといわれている

初乳の色は?

初乳は黄色やクリーム色をしています。母乳をあげ始めてから成乳になるまでに、母乳の色は変化をします。だんだん薄くなりうっすらと青みがかった白い母乳へとかわります。これが理想的な色の変化といわれていますが、その日のママの体調や食べものも母乳の色へ影響するようです。

初乳の量は?

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初乳の出る量が少なく、これだけで良いのかと不安になるママもいるかもしれませんが、初乳は、成乳と比べてその分泌量が格段に少ないのが特徴です。初乳の1日の分泌量は20~50mL程度といわれています。生まれたての赤ちゃんの胃袋はとても小さいため、ママの身体は、赤ちゃんが飲める分だけの初乳を作っているのです。

赤ちゃんが初乳を飲まないときはどうすれば良い?

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赤ちゃんがあまり初乳を飲まないと、初乳の質に問題があるのかと悩むママもいるようですが、産後すぐのうちはその心配はあまり必要ないでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんは、うまく吸い付くことができないというケースもあるからです。

また、赤ちゃんが初乳を飲まない際、ミルクや糖水で代替するケースもあるようです。産院の方針にもよりますが、医師や助産師が赤ちゃんの様子を見て、栄養の補足が必要と判断した場合にそのような処置がされるようです。

ママができることとしては、くわえさせ方や姿勢を工夫してあげてください。最初はうまく飲めなくても、徐々に上手に飲めるようになるでしょう。

赤ちゃんが楽な授乳姿勢

赤ちゃんの身体に負担がかからないよう、赤ちゃんの耳、肩、腰が一直線でねじれていないことを確認しましょう。また、赤ちゃんの身体をできるだけママと密着させ、身体全体を支えるようにすると良いでしょう。

くわえさせ方

赤ちゃんの口元を指や乳頭などで刺激すると、赤ちゃんは乳頭を探して口を開けてくれるでしょう。赤ちゃんが大きく口を開けたら、ママの身体を動かすのでなく、赤ちゃんの頭を乳輪の方に動かすようにして、乳頭を深くくわえさせましょう。アヒル口のように、乳輪部が隠れるくらいに大きく含む格好が理想的です。

あまり大きな音がせず、コクコクと赤ちゃんの喉が動いていれば、しっかりと飲めている証拠です。くわえ方が浅かったり、斜めになっていたりしたら直してあげてください。うまく母乳が出ずに飲めなかったり、乳頭が切れてしまったりとトラブルの元となるので気をつけてあげましょう。

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少しずつ授乳に慣れていきましょう

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産後すぐの授乳はわからないことも多く、これで大丈夫なのかと不安になることもあるでしょう。初乳がうまく出ずに、赤ちゃんにあまり飲ませられないと心配になるママもいるかもしれません。しかし、少しの量でも初乳の効果は期待できます。初乳は大事だからちゃんとあげないと、と意識しすぎたり、焦る必要はないでしょう。少しずつ、赤ちゃんへ初乳をあげられると良いですね。もし不安に感じることがあれば、助産師さんや、産婦人科へ相談をしましょう。不安を少しでもなくし、赤ちゃんへのはじめての授乳が、幸せな時間になると良いですね。

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