【管理栄養士監修】デカフェ・カフェインレスの意味は?ノンカフェインで、妊婦も安心の飲み物をご紹介!

妊娠中は避けたほうが良いとされる、コーヒーや紅茶といったカフェインを含む飲み物。最近はカフェインレスやデカフェの商品が増え、妊婦さんでも我慢せず楽しめるようになってきました。しかし、そのような飲み物のカフェインは、果たしてゼロなのでしょうか。ここでは、デカフェ・カフェインレスの意味や妊婦でも安心の飲み物をご紹介します。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. 妊娠中にコーヒーを飲んで良い?
  2. カフェインレスとデカフェの違いは?
  3. カフェインが少なくて安心なカフェインレスコーヒー
  4. コーヒーの代わりになるノンカフェインの飲み物
  5. カフェインレスやデカフェでも飲みすぎには注意して
  6. あわせて読みたい

妊娠中にコーヒーを飲んで良い?

「妊娠中にコーヒーを飲んではいけない」こんな言葉を聞いたことがある妊婦さんも多いのではないでしょうか。ではなぜ、コーヒーを飲んではいけないといわれているのでしょうか。

赤ちゃんへの影響

その主な理由はコーヒーにはカフェインが含まれているからです。妊娠中にカフェインを過剰摂取すると、早産や流産、低体重児のリスクが高まるといわれています。また、尿に排出されるカルシウムの量を増やしてしまい、鉄分の吸収をさまたげるという調査報告もあります。このことから妊娠中のカフェイン摂取について心配する人が多いようです。

しかし、いずれも「過剰摂取」した場合の悪影響なので、量を調整して飲む分には問題ないという説が一般的です。鉄分の吸収をさまたげることに関しては、食事の前後1時間はカフェイン摂取を避けるようにすれば防げるようです。

1日3杯まではOK?

確かに、コーヒーにはカフェインが含まれています。しかし、絶対に飲んではいけないということではないようです。つまり「過剰摂取が良くない」ということなのです。

大阪大学大学院医学系研究科の医師らが、出生体重や胎盤の状態など、コーヒーが母体に与える影響について調べたところ、「1日3杯のコーヒー摂取」では悪影響がないことが確認されました。また、アメリカの研究では、1日600mg(コーヒー約6杯分)以下の摂取量であれば、子宮内胎児発育遅延、低体重出生児、早産の危険性はほとんどなかったという結果が報告されています。

カフェイン含有量

コーヒー

・コーヒー(インスタント)1杯…65 mg
・コーヒー(エスプレッソ)1杯40mL…77 mg
・コーヒー(ノンカフェイン)1杯 …1 mg
・コーヒー(スターバックスラテ)150mL…50 mg
・コーヒー(カプチーノ)150mL…50 mg

お茶

・紅茶1杯…30 mg
・番茶1杯…15 mg
・せん茶1杯…30 mg
・玄米茶1杯…15 mg
・ほうじ茶1杯…30 mg
・ウーロン茶1杯…30 mg
・抹茶1杯…48 mg
・玉露1杯 …180 mg
・麦茶1杯…0 mg

ジュース

・コカ・コーラ1缶…34 mg
・コカ・コーラ(ダイエット)1缶…45 mg
・リプトンアイスティー330mL…9 mg
・カフェイン入りソフトドリンク280mL…35 mg

チョコ系飲料

・板チョコレート50g…20 mg
・ホットココア1杯…50 mg

(※)あくまで参考値です。商品によって違いはあるので、摂取の際には注意してください。

授乳中のカフェインは母乳や赤ちゃんへのどんな影響がる?コーヒーは一日何…

カフェインレスとデカフェの違いは?

カフェインレス

「カフェインレス」とはカフェインがゼロではありませんが、ほとんどゼロに近いくらいまでカフェインの含有率が少ないものをいいます。

デカフェ

デカフェとはもともとカフェインが入っているものから、カフェインを取り除いたもののことをいいます。日本ではまだカフェインの含有量に関する規定がないのですが、ヨーロッパではカフェイン含有量がコーヒー豆の0.2%以下であるものでなければ「デカフェ」という言葉を使うことができません。

カフェインを除去する方法

カフェインを除去する方法は、大きく3つの方法があります。

・薬品を使う方法
・水と薬品を使う方法
・二酸化炭素を使う方法

その中で、現在主流となっているのは、二酸化炭素を使う除去方法です。この方法が最も優れた脱カフェイン法とされています。この除去方法を使った商品には「超臨界二酸化炭素抽出」と記載されていることが多く、企業もアピールしているのでわかりやすいのではないでしょうか。

カフェイン以外の成分を損失することが避けられ、コーヒー豆本来の香りなどを守ることができ、二酸化炭素を使用するので、他の2つの方法に比べて安全性が高いといえそうです。しかしコストがかかる方法なので、コーヒーの値段は高くなります。

薬品を使ってカフェインを除去する方法は、ジクロロメタンが主に使われているのですが、薬品が直接コーヒー豆に触れるので安全面が気になります。発がん性の疑いの報告もあり、日本では法律によってジクロロメタンを使用した除去は禁止されています。国内では出回っていないので安心してくださいね。

カフェインが少なくて安心なカフェインレスコーヒー

カフェインレスコーヒーやデカフェコ―ヒーなど、カフェインが少ないなら妊娠中も我慢することなくコーヒーが楽しめそうですね。そこでカフェインレスコーヒーやデカフェコーヒーをいろいろ集めてみました。

ここで注意したいのが摂取量です。カフェインレスコーヒーもデカフェコーヒーもまったくカフェインが入っていないというわけではありません。カフェイン含有量が少量でも過剰摂取すれば悪影響につながる恐れがあるので、日本のカフェイン摂取量の基準通り「1日3杯以内」を目安にしましょう。

コトハ

【コトハコーヒー】オーガニックカフェインレスコーヒー デカフェドリップ30袋
¥4,968〜(2022/05/17 時点)

コトハコーヒーは名前の由来が「子と母のコーヒー」で、妊婦さんや授乳期のママに優しいコーヒーをコンセプトにしています。こちらのデカフェドリップはコーヒー豆にもこだわっています。エチオピア南部、シダモ州で栽培された「モカ・シダモ」で有機栽培されたオーガニック豆が使用されています。

コトハコーヒーではコーヒーからカフェインを抽出する方法に安心で安全な「ウォータープロセス」を採用しています。化学物質を使っておらず、人体に影響のない安全な抽出方法です。こだわりの豆を安全な方法でカフェイン除去しているので、妊婦さんや授乳期のママも安心して飲むことができますね。

ネスカフェ

【ネスカフェ】ゴールドブレンド カフェインレスコーヒー 80g
¥966〜(2022/05/17 時点)

スーパーや大手のベビー用品屋さんでも簡単に手に入れることができる、有名なカフェインレスコーヒーです。ピレネー山脈の澄んだ水を使う独自の抽出方法で、カフェインが97%カットされています。インスタントなので飲みたい量だけ作ることができ、作るのも手間いらずなので忙しい妊婦さんや授乳期のママにぴったりです。

スタバ

【スターバックスコーヒー】ディカフェ ハウスブレンド 
¥1,440〜(2022/05/17 時点)

ナッツやココアの味わいが特徴のスターバックスのデカフェコーヒーです。スイスウォータープロセス法でカフェインが抽出されているので安心して飲むことができます。

ちなみに、スタバの店頭のエスプレッソメニューも+50円でデカフェコーヒーに変更することができます。注文してから丁寧にカフェインを抽出するので、待ち時間は10分ほどかかるそうですが、外出先でもコーヒーが飲めるのは嬉しいですね。

クマネコ舎

【クマネコ舎】ドリップバッグ デカフェ・コロンビア10杯分
¥626〜(2022/05/17 時点)

クマネコ舎のデカフェコーヒーは健康面でも安心なスイスウォーター方式でカフェイン除去されています。コーヒー豆の素材を壊すことなく、おいしさもそのままでカフェインだけカットされているので、妊娠中や授乳中でもおいしいコーヒーを飲むことができます。

加藤珈琲店

【加藤珈琲店】カフェインレス珈琲福袋 眠れる珈琲 デカフェセット
¥3,778〜(2022/05/17 時点)

優しい香りとマイルドな味わいのコロンビアスペシャルと、コクのある風味のマンデリンスペシャルのカフェインレスコーヒーが楽しめるデカフェセットです。低い温度、気圧でじっくり時間をかけてカフェインを抽出する液体二酸化炭素抽出法で作られています。コーヒー豆本来の味や香りが損なわれない方法なので、カフェインレスでもおいしく飲むことができます。

コーヒーの代わりになるノンカフェインの飲み物

たんぽぽコーヒー

【ティーライフ】たんぽぽコーヒー
¥1,454〜(2022/05/17 時点)

香ばしく焙煎された、たんぽぽの根っこだけで作られたたんぽぽコーヒーです。ほんのり甘くコクや深みもあります。ビタミンB群、鉄分、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれおり、ノンカフェインなので、妊婦さんや授乳中のママにもおすすめです。

AMOMA マタニティブレンド

出典:www.amoma.jp
AMOMA マタニティブレンド
¥1,899〜(2021/07/26 時点)

英国ハーバリストと妊産婦ケアの専門家が開発した、ノンカフェインの英国オーガニック認証のハーブを使用したマタニティブレンドです。ティーバッグタイプで持ち運びが便利なので、自宅でも職場でも楽しむことができますよ。日本国内の工場でブレンド・製造されている点も心強いですね。 ハイビスカス、ネトル、ローズヒップなどの8種類のこだわりの英国オーガニック認証のハーブを使用しています。そのまま飲んでもおいしいですが、豆乳を入れるとまろやかな味が楽しめますよ。

カフェインレスやデカフェでも飲みすぎには注意して

カフェインレスのコーヒーやデカフェコーヒーなどは、コーヒーがもともと好きだった妊婦さんにとっては、とても魅力ある飲み物ですね。しかしカフェインがゼロというわけではありません。カフェインレスのもの、デカフェのものをたくさん飲んでしまえば、カフェインの過剰摂取につながる恐れもあります。

妊娠中の身体やお腹の中の赤ちゃんのためにも過剰摂取は避け、「1日3杯」を目安にコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。コーヒー以外にもノンカフェインで妊婦さんに優しい飲み物もあります。自分の好みに合ったノンカフェインの飲み物をぜひ探してみてくださいね。

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