【助産師が教える】立ち会い出産のメリット・デメリットとは?

近年、立ち会い出産をする人が増えており、今では当たり前のようになってきていますね。出産は家族が新たに誕生する素晴らしい瞬間です。ここでは、助産師である筆者が、立ち会い出産のメリット・デメリットについてご紹介します。

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目次

  1. メリット①ママの精神的安心につながる
  2. メリット②家族になるという実感がわく
  3. メリット③育児に協力的になる
  4. デメリット①お産の現場に耐えられなくなってしまう
  5. デメリット②ママがお産に集中できない
  6. デッメリット③産後の夫婦生活がうまくいかなくなる
  7. まとめ

メリット①ママの精神的安心につながる

お産の時、あなたは誰に一番そばにいて欲しいですか?旦那、子供、実母、友達、助産師・・・。立ち会い出産は何も旦那さんだけに限りません。病院によっては旦那さんのみの立ち会いを許可する所もありますが、出産に立ち会う人はママにとって最も安心できる相手である事が大切です。

お産は自分の全てをさらけ出し、本能のままになる事が大切です。痛みのあまり叫ぶ事もあるでしょう。自分ではコントロールできない事が次々とおこってきます。その中で、付き添いの相手に対し気を使っていてはお産に集中できません。自分が一番安心できる相手がいるからこそ、気持ちが楽になり、お産も順調に進んでいくのです。

ママが過度に緊張していると不思議と赤ちゃんも出てこれないんです。ママがリラックスして柔らかい気持ちでいると、自然と体も緩んで良いお産につながりますよ。

メリット②家族になるという実感がわく

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赤ちゃんが生まれる瞬間は、一生のうちそう何度も体験するものではありませんよね。私は職業柄多くの命の誕生に付き添わせてもらいますが、それでも新しい家族が誕生する瞬間は、何度見ても微笑ましく幸せな気持ちでいっぱいになります。

こんな素晴らしい経験を、家族になる本人が経験しないのは本当にもったいないなと、個人的な意見としてよく思います。一番は子の親である旦那さんが、一緒になって家族になる瞬間を見届ける事に、とても大きな意味があると思っています。自分の子供が愛する人のお腹の中で育ち、実際に生まれて出てくるという流れを目にすると、親としての実感は一層増すでしょう。

施設によってはへその緒を立ち会いの方に切ってもらうようにしている所もあり、これもまたとても貴重な体験になると思います。

立ち会い出産を経験してその後の人生観が変わったという男の人の意見は、よく聞かれますね。

メリット③育児に協力的になる

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女性の出産の場を一緒に体験した人は、産むという事がどれほど大変で、素晴らしい事なのかを体感します。時には何十時間も一緒になって赤ちゃんの誕生までを過ごし、出産が命がけである事を感じます。一緒に経過を過ごした後の誕生の感動は、家族にとってまた特別なものになりますし、旦那さんの場合はその後の育児にも影響があると言われています。

出産の大変さを知った男性は、自然と育児にも協力的になると言われています。
産後はママの体も自由がきかず、育児に慣れないうちは精神的にも大変になる時期ですので、その時に気にかけてくれる旦那さんの存在は、とても有難いですよね。

デメリット①お産の現場に耐えられなくなってしまう

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出産は少なからず医療的な処置があったり、不測な出来事が起こる事があります。そういった場に慣れていない方は、立ち会う事に抵抗があるかもしれませんね。私も、「血が苦手なので立ち会いはやめます」という旦那さんに何度かお会いする事がありました。産まれたばかりの赤ちゃんは多少なり血がついていたり、出産時に出血がある事がありますので、血が苦手な方にはあまり居たくない場かもしれません。

しかし、実際にお産に立ち会う時は、立ち会う方はママの頭側にいてもらう事がほとんどです。医療者もできる限り配慮をしますし、血が苦手であるという情報が先にあれば、赤ちゃんをおくるみで包むなどして綺麗な状態で対面してもらいます。立ち会う場も、最初から最後までではなく、いられる範囲で構いません。陣痛の辛い時にママの側にいてあげるだけでも、ママ側は安心する事ができますよ。

最初から立ち会いは無理だと決めつけずに、一度医師や助産師に相談をしてみてもいいかと思います。

デメリット②ママがお産に集中できない

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立ち会い分娩の最大のメリットは、ママへの安心感が高まるという事ですが、立ち会う方やその方の対応によっては逆効果になる場合があります。気を使う相手がお産に立ち会っていると、ママが出産に集中できず赤ちゃんもなかなか産まれません。また、立ち会いの方がママより気持ちが高ぶってしまったり、あたふたしてしまったり、ママにとって気が散るような対応をしている場合もあまりいい立ち会いとは言えません。

お産には順調に進む時の空気というものがあります。なんとなく今は立ち会いがないほうがいいなと思う場合は、助産師はそれとなく声をかけ、ママが集中してリラックスできる環境を整える事もあります。家族と一旦離れてもらう事で、お互いがクールダウンしその後うまく進む事って、意外とあるんです。

立ち会われる事で自分がお産に集中できないと思う場合は、無理に立ち会いをする必要はないですからね。

デッメリット③産後の夫婦生活がうまくいかなくなる

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立ち会い分娩をしてから、男性が、産んだ女性を女性としてみれなくなったという話を良く聞きます。これに関しては個人の意見がかなり反映されていると思われますし、一概に必ずしも産後の夫婦生活がうまくいかなくなるとは言えません。

確かに、出産時に旦那さんがママの足元側にまわり、直に赤ちゃんが産まれてくる場面を見てしまうと、その後の性生活に抵抗がでる事は分からなくもありません。ですが、実際に立ち会ってもらう場合、そうした場面を見る事はまずありえませんし、ママにとってもあまりいい心地はしませんよね。その点は、医療者側がきちんと配慮すべき所だと思います。

立ち会いをする事で夫婦の仲が深まる事の方が、私はよっぽど大きいのではないかと思います。

まとめ

今までの経験上、立ち会い出産をして後悔をされている家族は見たことがありません。最初は立ち会うつもりがなくても、なんとなく流れで立ち会ってしまったという旦那さんもいます。そのような場合でも、大切な赤ちゃんを家族皆で迎える体験は、とっても素晴らしいものになるはずです。

立ち会い出産の良し悪しについては個人の意見がありますので、お産の前にはご家族とよく話し合ってくださいね。