2歳で文字が読めると心配!?天才かと思ったら○○○だった!

教育熱心なご家庭なら、小さい子どもに文字を教えることもあると思います。でも、熱心に教えたわけでもないのに、文字や記号に異常なほど興味を示すケースもあるそうです。「早くに文字が読めて、何がいけないの」と思いますが、それはハイパーレクシアと呼ばれる症状かもしれないそうです。

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目次

  1. ハイパーレクシアとは
  2. ハイパーレクシアだと何が問題なの?
  3. 自分の子がハイパーレクシアだったら?
  4. ハイパーレクシアの子に合った指導方法を!
  5. まとめ

ハイパーレクシアとは

ハイパーレクシア(Hyperlexia)とは、過読症と訳されます。ディスレクシア(dyslexia:読字障害)と対照的な発達障害で、読み書きの能力が一般の子供より突出しているため、低年齢で文字や数字や記号を覚えるケースをいいます。

ハイパーレクシアは、言動を観察して判断するしかないため、医学的な診断方法はなく、公式な診断名ともなっていない上に、専門家の中でも一部の人が使っていることばだそうで、日本国内ではまだあまり知られていません。

一方で、ディスレクシアはハリウッド俳優のトム・クルーズで有名ですよね。他にはどこにも異常がないのに、どうしても文字だけが読めないため、台本は誰かに読んでもらって、セリフは耳から覚えるそうです(考えただけで大変!)。

ハイパーレクシアだと何が問題なの?

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ディスレクシアなら日常生活に支障がありそうなものですが、ハイパーレクシアだと「読み書きの能力が一般の子どもより突出している」ということなのですから、喜んでいい要素のような気がします。一体なにが問題なのでしょうか。

ハイパーレクシアの子どもの特徴

ハイパーレクシアの子どもの特徴は周りの子に比べて年齢相応以上の単語読解能力を持っているということです。文字や数字に対して大きな関心を持つので、文字を読解することがとても得意であるといいます。そのため幼い頃から本を読み始める子もいます。

しかし本を読んで、書いてあることを理解するのは上手なのですが、話し言葉を理解するのが困難な場合もあるといいます。つまり本は読めるのに単純な会話ができないということです。「言葉」として理解しているのであれば、当然話せると思ってしまいますが、ハイパーレクシアの子どもにはどうも難しいことのようなのです。

ハイパーレクシアの子どもの発育過程

ハイパーレクシアの子どもは言葉の読解能力の習得がとても早くても「会話をする」ことが難しいことを前述しました。このことから人とのコミュニケーションを苦手とする場合が出てきます。いろいろな言葉を知っていて絵に描いてあるものなど認識できるのに、その言葉を有効利用することができないことが多いのです。

また「誰」「何」「どうして」というような質問に対し、上手に答えることが難しい場合もあるようです。コミュニケーションをとることが苦手であり周囲に無関心でひとりでいることが平気なので、子ども同士で遊ぶことに興味を示さない子もいます。

「他の子と比べるのは良くない」ということを頭で理解はしていても、親としてはこうした子どもの特別なところが心配になってしまうのは当然です。いくら読み書きが早くても、コミュニケーション能力が欠けていたら、困るのはやはりその子自身でしょう。

ハイパーレクシアのデメリット

ハイパーレクシアの子どもは、文字を読み過ぎて、読まなくていい情報までどんどん読んでしまうため、内容を把握することができないといったデメリットもあるそうです。例えば「本文よりもページNOやその他の余計な情報に目がいって、本文の内容を把握していない」といった感じです。

意味の分からない文字ばかりがどんどん入ってきてしまうのですから、せっかく文字が読めても、内容が理解できなければ何も楽しくないですし、それは一種の拷問のようですよね。

自分の子がハイパーレクシアだったら?

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ハイパーレクシアの「社会性に問題がある」といった症状は、自閉症の子どもにも当てはまる特性のため、ハイパーレクシアを自閉症スペクトラムのひとつと捉える専門家は多いそうです。ただし、ハイパーレクシアと診断された子どもは、小さい頃は自閉症の症状を示しますが、少し大きくなるとその傾向が消えていく例もあるということで、自閉症とは違うとする見方もあるようです。

また、ハイパーレクシアの子どもは、オウム返しと文章の丸暗記によって言葉をおぼえていくことができる上に、読む力が早くに発達するため、こうした子どもたちは学校では普通の子どもたちとうまくやっていくことができるケースが多いそうです。

ハイパーレクシアの子に合った指導方法を!

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書いてあげること

読むことが大好きなハイパーレクシアの子どもには、ひたすら「書いてやること」が大事だそうです。話し言葉よりも書き言葉の方に、より注意を払うという特性があるため、 口頭で何度言っても反応がないのに、文字で書いてやるとあっさりと聞いてくれるということもあるんだとか。口で言えば済むことを、わざわざ書くことは根気がいりますが、必要かつ重要な指導方法ですよね。

書き言葉とともに文法のルールも

また、ハイパーレクシアの子どもに言葉を教える工程は、中学生が初めて英語を習得するときの方法に似ているそうです。通常の子どもが言葉を覚えるときには、たくさんの話し言葉をランダムに聞いて、話せるようになって、後から書き言葉や文法のルールを教わる、というのが一般的だと思いますが、ハイパーレクシアの子にとって、 話し言葉は不規則なルールや例外が多く、つかみにくいんだそうです。

そのため、始めに書き言葉とともに文法のルール(パターン)を示し、そこで練習して、それから単語の置き換えができるようにしていく、という学び方が有効だといいます。

まとめ

ハイパーレクシア。私自身が知らなかった言葉でしたが、この症状が当てはまるという子どもは結構いるような気がします。文字が早くから読めるからといって、必ずしもハイパーレクシアというわけではありませんが、気になる方はパイパークレシアの子の特徴をチェックしてみてください。

また「発達障害」といっても、ハイパーレクシアは指導方法によって、普通に生活を送ることができるレベルまで改善できるそうですので、自分の子がハイパーレクシアの傾向があったからといって、あまり気負わずに、幼いうちからその子に合った方法で色んな能力を伸ばしてあげるお手伝いをしたいですね。