更新日:2017年01月05日

女性脳から母性脳へ!?ママになると起こる脳の変化とは?

寝ている赤ちゃんが息をしているか急に心配になる、なんて経験はありませんか?夜中赤ちゃんが泣いていても気付かず寝ているパパにがっかりしたことはありませんか?それらは、実は母親に起こる脳の変化や男女の脳の違いによって生じるそうです。今回は女性が初めてママになる1人目出産時に顕著に起こるという、脳の変化についてご紹介します。

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目次

    女性脳から母性脳へ

    妊娠出産によるホルモンの変化はママの脳を自分優先だった女性脳から子ども優先の母性脳に変化させます。母性脳には主に感情や不安を司る領域が活性化する特徴があり、こうした脳の変化は1人目の赤ちゃんを妊娠出産した時に特に顕著に見られます。

    女性脳は、いままで、独身で、バリバリ仕事をし、まず、自分のことを第一に考えること。自分の興味のあることをする。母性脳は、子供を優先し、子供を守ろうとする事のようです。

    母性脳を作る「扁桃体」―①母性的な行動や感情を起こす

    赤ちゃんのことが頭からはなれなくなったり、不安で何度も手を洗ってしまう、赤ちゃんが息をしているか何度も確認してしまう、などの経験はありませんか?これも母性脳への変化によるものです。

    このような母親特有の感情や行動は複数の脳の領域やホルモンが相互に作用して引き起こしているものですが、中でも専門家が最近注目しているのは、「扁桃体」と呼ばれる部分です。

    扁桃体は脳の中で記憶の処理や、恐怖、不安、怒りなどの感情を引き起こす役割をしています。母親になると、女性の脳の扁桃体が活性化されるため、赤ちゃんに過敏になったり、母性的な行動をとったりするようになるのだそうです。

    母性脳を作る「扁桃体」―②不安を和らげる

    母親に自分の赤ちゃんと他人の赤ちゃんの笑顔の写真を見せる実験をした結果、自分の赤ちゃんの写真を見た時の方が扁桃体は活発に反応し、母親自身もポジティブな感情を抱くことがわかりました。一方、産後不安に悩む母親に同じ実験をすると、自分の子どもを見た時の扁桃体の反応が弱く、母親本人も子育て自体を重荷に感じている傾向にあったそうです。

    こういったことから、扁桃体の活性化が、産後の不安を和らげ、産後うつの症状を軽減することにも大きく関わっていると考えられています。扁桃体の中にはホルモンの受容体が豊富にあるとされ、扁桃体の活発化により母性や安らぎに関わる「オキシトシン」というホルモンの分泌がさかんになることが関係しているようです。

    母性脳を作る「扁桃体」―③愛情が強まる

    オキシトシンはまた、愛情や愛着に関わりが深いホルモンとしても知られています。オキシトシンは出産で急激に増加するのに加え、扁桃体の活性化により受容体がさらに増えるため、母親が赤ちゃんと触れ合うことで、どんどん分泌されます。こうして母親の愛情がますます深まっていくんですね。

    オキシトシンは愛情・愛着に関係するホルモンで、脳内で神経伝達物質として働くほか、体内では子宮を収縮させたり母乳を外に出させたりする働きがあります。
    陣痛発来時や出産直後、赤ちゃんに乳首を吸われている時のほか、スキンシップやセックスでも分泌されるそうですよ。

    そんなオキシトシンの働きにより、今目の前で触れ合っているわが子を可愛い、愛おしい、大切な存在だ、と感じる気持ちが繰り返し体験され、母子関係が育っていきます。
    これがいわゆる母性と呼ばれる感覚です。母性は、子どもを産んだ瞬間からあるものではなく、こうして体験により育つものなのですね。

    パパも母性脳になる!?

    このような扁桃体の活性化は、通常は母親にしか起こらず、赤ちゃんと過ごしている時に父親の脳で活性化するのは、全く別の箇所だそうです。

    母親達は、情動を司る扁桃体を中心とする神経回路が活発に動いていた一方で、一般家庭の父親達は、学習や経験を司る前頭葉や上側頭溝の一部の回路が活発だったそうですよ。

    父親と母親で脳が根本的に違うことがわかると、夜中の赤ちゃんの泣き声にパパが気づかないのは「脳が違うんだからしょうがない」と少し寛容になれるでしょうか。

    とはいえ、実は同じような扁桃体の活性化が、育児に積極的に関わることで、男性にも起こりうるそうです。海外の調査では、同性愛カップルの男性の脳では、まさに母性脳と同様の反応が見られたそうですよ。

    ところが、同性愛カップルの男性らの脳では、母親達と同様のことが起きており、むしろ母親ら以上に扁桃体系回路の動きが活発だった

    引用元:science.srad.jp

    また、母性に大きく関わるとされるオキシトシンについても、別の研究では、夫婦のオキシトシンレベルが同程度で確認でき、日頃から赤ちゃんと触れ合ったり、育児に積極的に関わったりしている父親ほど、オキシトシンレベルが高かったそうです。

    米国・コネチカット州ニューヘイブン・イェール大学のJames F. Leckman教授らがBiological Psychiatry 8月15日号に発表した研究で、オキシトシンは母親の母性行動だけでなく父親の父性行動にも影響し、またカップルのオキシトシン濃度が違わないことが、明らかになりました。

    引用元:www.kenbijuku.com

    父親も育児への関わり次第では、母性脳になれるということですね。

    まとめ

    特に上の子が赤ちゃんだった頃は、泣き声が聞こえると、表現しがたい不安に駆られて心がざわついたものです。母性脳には扁桃体以外にも他にも多くの変化が伴うようで、パパとママの間で子育てに対する温度差があるのも、脳が大きく関係しているんでしょうね。脳が違うからしょうがない、と子どもの泣き声に無反応なパパに寛容になる一方で、男性も育児への関わり次第で母性脳になるという点もとても興味深く感じました。
    参考記事:
    http://www.theatlantic.com/health/archive/2015/01/what-happens-to-a-womans-brain-when-she-becomes-a-mother/384179/

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    konomi

    2人の女の子のママです。子どものこころを受け止める子育て、…