更新日:2017年03月06日

衝撃の事実!日本の「教育格差」は着実に広がっている

現代の日本の子供達の教育格差が広がる一方である、という私達親からすると決して無視出来ない事実が取り打足されています。教育格差によって将来的にどのような影響が出るのか、非常に気になるところです。あまり表には出ない日本の教育格差、その真相に迫りました。

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「教育格差」という言葉からイメージするのは

発展途上国の充分な教育が受けられない子供達の事ではないでしょうか。平和な日本において、等しく受けられるはずの教育に差が出るという事がどういう事なのか、ピンとこないというのが正直なところです。

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やはり、教育格差でイメージするのは、発展途上国の子供達のようですね。仕事をさせられるために学校に通えない、通う学校すら存在しない、充分な指導が出来る教師がいない、など、その実情はメディアなどから鮮烈に私達の脳裏に焼き付いています。それでは、日本における教育格差とは一体どのようなものであり、何が原因なのでしょうか。

親の所得格差と子供の貧困

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以前から、子供の教育は親の所得や職業などの家庭環境が大きな差を生むと言われてきました。かつては大学の学費や下宿の費用なども今より安く、本人の能力と意思さえあれば入学・通学が可能でした。

たとえ自宅から通える範囲の国立大学であっても、年間の授業料だけで60万円ほど。諸経費を入れるとなかなかの負担ではないでしょうか。教科書や通学のための交通費、大学に入学するまでの月々の塾代も馬鹿になりません。大学が私立であれば、当然学費は跳ね上がりさらにお金がかかりますよね。しかし、まだ大学に行けない事で悩むぐらいの貧困であれば、奨学金など本人次第の選択肢も残されています。まだほんの幼い頃から、家庭の諸事情により食べる事さえままならず、本来子供が持つべき夢や向上心さえも失われるような状況がこの日本で増えているのです。

Image引用元:cfc.or.jp

収入が低い家庭の子供達の親は、仕事をしていないわけではありません。ある工場で働くシングルマザーはは少しでも時給が高くなる夜間に勤務時間をシフトさせました。すると、近所の人たちから夜子供を置いて出かけて行き、昼間は寝ている母親だと勘違いされ、育児放棄しているとして通報までされてしまったと言います。

驚くべきは、経済的理由から朝食を食べられない子供がいるという事です。近年、家庭では食事ができないので、養護教諭が前日の給食の残りのパンと牛乳を配布するようになった小学校があるそうです。まだ鍵のかかっている朝の保健室の前では5人ほどの児童が養護教諭の出勤を待っているのが日課だとか。これでは教育格差どころの話では無く、健康格差により正常な発達さえ出来ず、気力も無い状態で勉強も何も有りません。こういった子供達が、この日本で実際に存在するのです。途上国のようにその地区全員が絶対的な貧困にあるという訳では無く、余程でない限りは見逃されるような状態で、クラスに数人の貧困に苦しむ子供が実際にいるという事実こそ、日本の深刻な闇であると思います。

ユニセフ(国際連合児童基金)が2012年に報告した子どもの相対的貧困率(国民の平均的な所得の半分以下で生活している人の割合、日本の実際の金額で見れば4人家族で250万円以下になる)を見ると、日本は14.9%。これは先進国35カ国中9番目に高く、約7人に1人の子供が貧困状態であるという計算になります。

公立と私立との格差

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2002年の学習指導要領改訂で、公立小・中学校が完全週休2日制の導入と、それに対応する学習内容の削減を行いました。これがいわゆる「ゆとり教育」です。ゆとり教育で学力が低下する事も懸念され、教育に対する不安を持つ家庭が増えた事により中学受験熱が全国的に高まりました。中学から私立に通わせたり、私立中学校には入学しなくても塾に通うのは当たり前という家庭が急増しました 。

私達親世代にとっては、少なくとも中学校までは公立が圧倒的であり、学校の勉強さえしっかりとやっておけば良かった時代でした。塾なども、3年生の受験勉強に突入する頃から集中して通った、というイメージが有ります。しかし、今の子供達は小学校の高学年から塾に通いだし、私立の中学、高校へ進む事が珍しくないと言います。それだけ、公立の教育の信用が無くなってきているという事です。

ちなみに、幼稚園から大学まで全て私立の場合、教育費は2000万円だそうです。逆に全て公立の場合は、教育費は800万円ほどです。約2、5倍の差がある訳です。細かく見ていくと、中学校が私立だと3年間で400万円、高校が私立だと3年間で300万円という事です。高校までは公立の場合と比べても400万円の差があります。さらに、塾や予備校のお金までかかってくると、その総額はかなりのものではないでしょうか。

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ある程度のレベルの大学に合格する為には、並行して塾や予備校に通う事になります。そこにかかるお金の事も考えなければなりません。さらに、大学で例え国立大学に合格出来たとしても、自宅から通える場所でない場合は、「仕送り」という長く膨大な出費が追加されるのです。

地方と都心部との格差

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塾や予備校で受験に対するモチベーションをあげられない、という事は確かに言えるかもしれません。最近は通信教育やオンデマンド塾なども出てきていますが、特に田舎の人はネット環境や情報収集などのインフラが十分整備されていない事もあり、情報やサービスが流通するのも都心部に比べて遅くなります。また、地方の高校の半分近くは、高校卒業と同時に就職をするというのが当たり前の状況。大学への進学率が30%という学校も少なくありません。そして実際の就職先となる企業・業種・職種の選択肢は極端に少ないです。親世代も専業農家、工場や土木関係の「作業員」が多い中大学に進学するという夢を持っても理解を得られなかったり経済的負担を減らすために断念する事も多々あります。

こうした受験における実際の場所が都心部に集中している、という事が格差となっているようです。そして、地方の場合は殆どが大学進学で都心部へ出て行くため、当然仕送りをしなければなりません。もちろん、地方であっても裕福な家庭はありますが、多くは仕送りが重くのしかかるはずです。

教育格差が将来もたらす問題

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貧困を初め、あらゆる格差は連鎖するという事です。「どの親から生まれたか」という事で、子供の将来が決まってしまうという事があって良いはずは有りません。スタートラインが違ったとしても、本人のやる気と努力次第で報われる社会でなければ先は闇です。子供達は未来の希望であり社会の宝です。日本では最終学歴がその人の人生を左右する割合が非常に高く、固定化されるであろう格差の連鎖は、本人ではもう解決出来ないところまで来ているという事です。この問題は、国を挙げて早急に対処すべきではないでしょうか。

まとめ

この豊かな日本において、これほどまでに教育格差、子供の貧困問題が深刻であるとは思いもしませんでした。子供の学校についても、私達の時代とは考え方が全く違っています。子供達全てに、等しくチャンスが与えられるようになる事を願ってやみません。

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8歳と3歳の男の子のママです。 おっとり長男とわんぱく次…

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