【妊娠40週目】予定日を過ぎて不安なママへ

出産予定日は妊娠40週と0日ですが、予定日ちょうどに生まれてくるのはおよそ20人に1人と言われ、多くの人が予定日超過で出産しています。それでも、予定日を超過すると不安になってしまうものですよね。予定日を過ぎてしまったら、赤ちゃんやママの身体に影響はあるのでしょうか。気になる疑問について、医師監修の記事で解説します。

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この記事の監修

目次

  1. 妊娠40週の赤ちゃんの様子
  2. 初産は予定日より遅れるって本当?
  3. 陣痛促進剤って?
  4. バルーンとは?
  5. ラミナリアとは
  6. 陣痛促進剤の陣痛って自然な陣痛より痛いの?
  7. 出産予定日を過ぎた胎内の変化
  8. 【妊娠42週以降】過期産になったら
  9. 少しくらい超過しても気にしない!
  10. 赤ちゃんに会えるまであと数日

妊娠40週の赤ちゃんの様子

妊娠40週目の赤ちゃんの身長は50cm前後、体重は3,000~4,000g程度です。新生児としての体の準備はすべて整っており、生まれてくるときを待っています。

出産予定日として算出される日は40週0日ですが、予定日ちょうどに生まれる赤ちゃんはそれほど多くありません。その数は20人に1人とされており、クラスに1~2人の割合だと考えると少ないと言えるでしょう。

「正期産」と言われる期間は妊娠37週目から42週0日まで、期間はなんと5週間、つまり35日もあるのです。多くの赤ちゃんはこの5週間のうちに生まれます。もしも予定日を過ぎてしまってもまだ2週間残っているので、あまり予定日に期待をしすぎず、「予定はあくまで予定」と思っておきましょう。

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初産は予定日より遅れるって本当?

初産の半数以上はは出産予定日を過ぎるといわれています。初産の場合は子宮口がかたく、赤ちゃんがおりてこられないこともよくあることです。

■筆者の体験談
長男は予定日の3日後に誘発分娩、次男は予定日を大幅に過ぎて自然分娩で41週3日に生まれました。筆者は初潮時から今まで何年も酷い生理不順でした。そのために2人とも遅くなったのかと思い、三男も41週目ごろだと勝手に予想していたら、38週で生まれてきて焦りました。

長男は総合病院で産みました。出産予定日の健診でも赤ちゃんは下がらず大きめで、筆者の血圧も上がっていたので妊娠高血圧症の予備軍と診断されました。その日から管理入院になり、陣痛促進剤の投与をして出産しました。

しかし、次男は助産院での出産だったため、予定日を10日過ぎても、ぎりぎりまで自然な分娩をすると指導されました。長男も助産院で診てもらっていたら、少し誕生日は遅れても、促進剤を使わずにも出産できたのではと今では思います。しかし、こればかりは自分の担当の先生を信頼して委ねるしかないと思います。

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陣痛促進剤って?

予定日を過ぎても生まれる兆候が見られない、赤ちゃんが大きめで早めに出した方が良いと診断されると、誘発分娩になるケースもあるでしょう。判断基準は産院や医師によって異なりますが、ママと赤ちゃんの体の状態をを考慮しながら診断されます。

誘発分娩が決まって妊婦さんが入院すると、陣痛促進剤を投与されます。陣痛促進剤は、錠剤と点滴の2種類です。促進剤の投与後にすぐに陣痛がくる人と陣痛がなかなかこない人がいて、何日も促進剤を繰り返す人もいます。陣痛が来ても微弱な場合もあるので、陣痛中も引き続き促進剤を打ち続けることもあるでしょう。

自然に陣痛がきても、微弱陣痛が長引いて母子ともに体力を消耗し難産になりそうな場合は、お産を早めるために促進剤が使われることもあります。

バルーンとは?

子宮口の開きが悪い場合は、「バルーン」と呼ばれる医療器具を使って子宮口を広げていきます。バルーンとは、先端に風船のように膨らむ装置がついている器具のことです。しぼんだ状態で子宮の中に入れ、水を入れて膨らませていくことによって子宮口を広げていきます。

陣痛中に子宮口が開かず、出産が長引いてしまう場合にも使用されることが多いです。バルーンの刺激には、子宮を動かして陣痛を促進させる効果もあります。バルーンと聞くと「痛いもの」というイメージがあるかもしれません。以下で、実際にバルーンを使った人の意見をご紹介します。

バルーン自体の違和感や痛みはなかったけれど、バルーンでお産を進めるときの痛みはつらかったなという感想です。

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

バルーンを処置室で挿入後、陣痛室で誘発の点滴を開始しました。バルーンの痛みはあまりなかったように記憶しています。何かが入っている違和感はあったでしょうが、促進剤の痛みが強くなってバルーンが抜けたので、そのときにやっとバルーンを入れていたことを思い出した感じでした。

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

バルーンが落ちることで、子宮口が開いたことがわかるようです。実際使った人の話では、噂よりは痛くないという声が多く聞かれました。子宮口が開くときの痛みとその後の陣痛の痛みで、バルーン自体の痛みは忘れてしまうのかもしれませんね。

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ラミナリアとは

バルーンと良く似た子宮口を広げる器具に「ラミナリア」もあげられます。ラミナリアは、バルーンを入れるほど子宮口が開いていない場合に使用して子宮口を開けるための、太さ数ミリの綿棒くらいのサイズの医療器具です。

ラミナリアは海藻でできているので、子宮内の水分を含むと膨張して太くなり、子宮口を開きます。開いていない子宮を人工的に開けるものなので、痛みを伴うという体験談がありました。

もともと生理痛がひどいのに、生理痛の100倍くらい痛くて気を失いそうでした。

引用元:komachi.yomiuri.co.jp

なんとか耐えられる痛みでした。下半身にズシンッ!とくる感じです。入れた後2時間程広がるのを待ったのですが、子宮口が広がっていく痛みのほうが耐え難いものがありましたよ。

引用元:komachi.yomiuri.co.jp

ラミナリア、入れました。私の場合は、それほど痛くなかったですね。痛いというより、生理痛のようにに重い感じがするくらいでした。異物感はもちろんありましたが、そのまま眠れるくらいの違和感でした。

徐々に子宮口を開けていくので、それなりに存在感はありましたが、怖かった、痛かったといった記憶は全くないです。

引用元:komachi.yomiuri.co.jp

人によって感じ方はそれぞれです。先生の内診の方が痛かったせいで、ラミナリアは痛くなかったという人もいましたよ。

陣痛促進剤の陣痛って自然な陣痛より痛いの?

「陣痛促進剤を使うと痛い」という話もよく聞きますよね。話だけ聞いているとどんどん誘発分娩が怖くなってしまうかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。

陣痛はとても弱いお腹の張りから始まり、だんだん痛みが強くなっていくことが多いです。しかし、陣痛促進剤を使った場合、とつぜん強い痛みがくることがあります。そのため、「痛い」というイメージが残ってしまうのでしょう。

やんわり始まった自然な陣痛でもピークのときはとても痛いですし、促進剤を使っても、ピークの痛みは同じものです。痛みの感じ方は人それぞれなので、すごく痛いと感じる人もいれば、耐えられる痛みだと思う人もいます。陣痛促進剤が痛みのもとになるというわけではないのかもしれません。

出産予定日を過ぎた胎内の変化

出産予定日を超えると少しずつ胎盤の機能が低下し、子宮内の羊水は減り始めます。胎盤の機能低下によって赤ちゃんへの酸素供給が不十分になることで、赤ちゃんが自分の体でエネルギーを作り出すようになるため、赤ちゃんの体重が減ることがあるようです。

また、赤ちゃんは通常羊水の中にいるうちは排便をしませんが、赤ちゃんに何らかの異常があると、羊水の中で排便してしまうことがあります。「胎便吸引症候群」と言って、濁った羊水を赤ちゃんが飲んでしまうことで、生まれた後に便が肺に吸い込まれて呼吸困難になってしまうこともあるのです。

【妊娠42週以降】過期産になったら

妊娠41週目までの正期産を過ぎても出産の兆候がない状態を「過期産」と呼びます。日本では、正期産のうちに誘発分娩や帝王切開をすることが多いので、過期産になる割合は全体の約2%と少ないようです。

過期産になると、上の章で解説したように、胎盤の機能不全、羊水の減少、胎便吸引症候群、過熟児(未熟児の反対)などによって胎児仮死が起こりやすくなると言われています。そのため、胎児に異常が起こる前に、帝王切開での出産となるのです。

少しくらい超過しても気にしない!

出産予定日を目標に妊娠生活を頑張ってきたママが、予定日を過ぎて焦ってしまうのは仕方ないことです。予定日を過ぎたのにお腹が下がらない、子宮口が開いていない、と悩んでしまいますよね。

しかし、焦ってストレスになってしまっては大変です。また、出産後は今までと比べものにならないほど大変で、忙しくて眠れない日々が待っています。ですから、たくさん運動して体力をつけること、休むときには体をしっかり休めて体力を温存すること、今しかできない生活を満喫することが大切です。

体もつらくなってくる時期で、周りからの「まだか」コールにうんざりして憂鬱になっているかもしれませんが、前を向いて今を楽しんでください。周りの声に悩まされるときには全部シャットアウトして、自分の好きなことをして過ごしましょう。

赤ちゃんに会えるまであと数日

出産予定日は目安だとわかってはいても、超えてしまうと焦るものです。「周りの声も気になるし、体もどんどん辛くなる、陣痛への恐怖もあるし…」と、どうしても滅入ってしまいがち。ですが、赤ちゃんに会えるのはもうすぐですよ。ストレスを溜めすぎないように、ゆっくり過ごしてくださいね。