「ダメ」は切り札に取っておく!注意された子どもが納得する6つの言い方

子育てをしていると「ダメ」という言葉を一日に何度となく使います。「ダメ」は子どもにその行動がいけないことだと端的に伝えられる言葉ではありますが、多用しすぎると、「ダメ」の重要性が段々と薄れてきてしまいます。今回は「ダメ」を使わずにお子さんに注意を促すポイントをご紹介します。

22746

目次

  1. 「ダメ」の効果が薄れていく!?
  2. 1.して欲しい行動を伝える
  3. 2.代替案を伝える
  4. 3.協力に感謝し嬉しさを表現する
  5. 4.いけない理由とあるべき姿をきちんと伝える
  6. 5.スポーツ中継方式
  7. 6.叩く、蹴る、噛むなどには代わりに発散できる物を与える
  8. 子どもの気持ちも尊重して

「ダメ」の効果が薄れていく!?

「ダメ」は子どもにいけないというメッセージを端的に伝えることができる言葉です。特にまだ言葉を話せない赤ちゃんには、短くはっきりと伝える必要があるので、「ダメ」は必要な声掛けでした。

子どもに繰り返しているうちに、私たち親の口癖にさえなっていく「ダメ」という言葉。その一方で、子どもは成長につれて、「ダメ」を聞き飽きて言うことを聞かなくなることがあります。さらに、言葉が十分理解できる子どもには「ダメ」だけでは「何が正しい行動なのか」がきちんと伝わっていないこともあります。

では、「ダメ」という代わりに、どんな言葉を使うのがよいのでしょうか。子どもが納得して言うことを聞いてくれるような6つのポイントをご紹介します。

1.して欲しい行動を伝える

Image

「していけない行動+ダメ」という文ではなく、その代わりにして欲しい行動を伝えましょう。以前、別の記事にも書きましたが、「箱を開けちゃだめ」と言われると、大人でも開けたい衝動に駆られるもの。「~してはダメ」と言われると、していけない行動を頭の中にイメージしてしまうため、子どもが言うことをきかないことがあります。

「走っちゃダメよ。」
→「部屋の中では歩きましょう。」

「触っちゃダメよ。」
→「その置物に触りたいのね。でも、落ちて壊れてしまうかもしれないから、見るだけにしましょう。」

「ネコに触っちゃだめよ。」
→「優しくなでてちょうだいね。」(必ず子どもの側について)

2.代替案を伝える

Image

子どもの行動の背景には、何かをしたいという純粋な気持ちが隠れていることがあります。子どもは行動を「ダメ」で完全否定されると、その裏にある気持ちまで否定された気持ちになってしまうので、その気持ちを満たしてあげられるような代替案を提案してあげましょう。

「今はクッキー食べちゃダメよ。」
→「クッキーはおやつの時間にしましょう。お腹が空いているなら、果物かチーズを食べる?」

「椅子の上に立ってはダメよ。」
→ 「椅子は座るための物よ。何かに登りたいなら、公園に行きましょう。」

「ダメよ、今日は雨が降っているから公園は行けないの」
→「外で遊びたいわよね。雨が止んだらお散歩ならできるから、それまでブロックで遊びましょう」

「ダメ!部屋の中でボール遊びはしないで。」
→「部屋の中でボール遊びするなら、転がすだけにしてね。どうしても投げたいなら外に行きましょう。」

3.協力に感謝し嬉しさを表現する

Image

やろうとしていることをガミガミ言われるとやりたくなくなるのは大人も同じですよね。そしてその反面、感謝されると人は協力したくなるものです。「~しなさい」と上から言うだけでなく、時には子どもを頼り感謝すると、子どもは人が変わったように協力的になることがあります。

「ダメ!もうすぐ出かけるからコートは脱がないでって言ったじゃない。どこに脱ぎ捨てたのよ!」
→「もうすぐ出かけるからコートを着なくちゃいけないでしょ。すぐに出かけられるようにコートを探してきてくれると助かるわ。」

「もう遊んじゃだめ。おもちゃを片付けてって言ったじゃない。」
→「ママと一緒におもちゃを片付けるの、手伝ってくれる?ありがとう。すごく嬉しいわ。」

「大声を出さないでって言ったでしょ」
→(ママ自身も小さな声で)「赤ちゃんが寝ているから、小さな声で話そうね。赤ちゃんが寝ている間にごはんの準備ができると、ママすごく助かるわ。ありがとう。」

4.いけない理由とあるべき姿をきちんと伝える

Image

「やってはいけない」という事実だけではなく、いけない理由もきちんと説明してあげましょう。また、時には子どもと一緒に、その行動をすることで何が起こりうるかを話し合うのもとても大切です。

「机をバンバン叩いちゃダメ。」
→「そうやってバンバン叩くと、大きな音で耳が痛いから、手は静かに机か膝の上にのせておこうね。」

「歩きながらおやつを食べちゃダメ。」
→「歩きながらおやつを食べるとどうなる?」と子どもに質問し、くずが床に落ちる、喉につまるかもしれない、などの答えを子どもに見つけさせる。

5.スポーツ中継方式

Image

目に見えていることをスポーツ中継風に話すのもオススメです。ママの口調が普段と変わるだけで、子どもの注意を引くことができるだけでなく、表現が客観的になり、ママも感情的にならずに済むため、子どもが反発しにくいという効果もあります。

「食べ物を投げちゃだめ」
→「あら、食べ物を投げていますね。ということは、もうご馳走様の合図でしょうか。もうお皿を下げてしまいたいと思います。」

「ネコの水をこぼさないで」
→「ネコの水で遊んでいます。そして、床には水が飛び散っております。ネコが飲むお水がこのままではなくなってしまいます。困りました。」

実は、このスポーツ中継方式はおもちゃを片付ける際など、子どもに何かをして欲しい時にもとても効果があります。ただおもちゃを片付けるよ、と言っても動かない時に「さぁ、今日も部屋が随分散らかってしまいました。ここからは、お片付けを生中継したいと思います。まず見えるのは○○選手。今日も調子が良さそうなので、きっとたくさんのおもちゃを片付けてくれるはずです…」のような感じで、レポートしながら片づけると、子どものやる気スイッチが入ります。

6.叩く、蹴る、噛むなどには代わりに発散できる物を与える

Image

子どもが攻撃的になっている時は、感情が爆発して、子どももコントロールができなくなっている状態です。叩いたり噛んだりする行動がいけないことはきちんと教えた上で、代わりにそのエネルギーをぶつけられる何かを与えてあげましょう。

「叩いちゃダメ」
→「叩いたらとっても痛いのよ。そんなことはさせません。どうしても叩きたいなら、この枕を叩きなさい。」

叩いたり蹴ったりする場合は、代わりに枕、クッション、ボールなど。噛みつく場合は、噛んでも問題ないような赤ちゃんの歯固めなどを与えます。他にも、梱包に使うプチプチを踏ませる、粘土を与えるなども効果があります。また、怒りのコントロールを教える記事にも以前書きましたが、風船の中に粘土を詰めた手作りストレスボールもオススメですよ。

子どもの気持ちも尊重して

単に「ダメ」で片づけずに、上のような話し方を心掛けることは、何がいけないのか、子どもに理由がきちんと伝わるだけでなく、自然と子どもの気持ちを尊重してあげることにもつながります。また、子どもにとっても、ダメと完全否定されるだけでは納得できなかったことをきちんと理解し、自分で善悪を判断し行動することを学んでいけます。

「ダメ」という言葉は非常に瞬発力のある言葉です。だからこそ、普段は極力使わないようして、本当に危険なことをした時の警告としてとっておきたいですね。