妊娠中期の出血の原因と対処法!赤ちゃんへの影響は?

妊娠中期に出血が起こると、何か妊娠に問題があるのかとパニックを起こしてしまう人もいるかもしれません。今回は妊娠中期の出血の原因と対処法、赤ちゃんへの影響について、医師監修の記事で解説します。また、実際に妊娠中期に出血してしまった先輩ママの体験談もご紹介します。

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この記事の監修

目次

  1. 妊娠中期に出血することがある?
  2. アンケート:妊娠中期に出血がありましたか?
  3. 妊娠中期の出血の原因は?
  4. 妊娠中期に出血した時の対処法
  5. 妊娠中期の出血を見逃さないで
  6. 出血した時に慌てないための事前準備
  7. 妊娠中期に出血を経験したママの声
  8. まとめ
  9. あわせて読みたい

妊娠中期に出血することがある?

妊娠中期は妊娠16週から27週、妊娠5ヶ月から7ヶ月までのことを言います。16週になると、子宮は大人の頭くらいの大きさになり、お腹の中では胎盤も出来上がっています。赤ちゃんの聴覚の機能もほぼ完成し、赤ちゃんには音が聞こえているのです。 人によって異なりますが、つわりもおさまり、お腹が大きくなるとともに食欲も増し、お母さんの体重も増えやすくなる時期です。

妊娠中期は、一般的に「安定期」ともいわれており、流産の可能性も少なくなる時期です。妊娠中期には出血は起こらないものと思っているママもいるかもしれませんが、妊娠中期の出血は意外と珍しくはないものなのです。

「妊娠中期に油断して、赤ちゃんに良くない行動をしたからなの!?」とパニックになってしまうかもしれませんが、妊娠中期の出血は、必ずしも妊娠に影響があるとは限りません。落ち着いて原因を見定めて、心配な場合はすぐに病院を受診するようにしてくださいね。

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アンケート:妊娠中期に出血がありましたか?

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ままのて会員 200名にアンケート実施

ままのて会員の先輩ママによると、6%と少ない割合ですが、妊娠中期に出血を経験した人はいるようです。妊娠中期は安定期と言われ、つわりもおさまり、体調も落ち着いてくるころでしょう。そのような時期に急に出血があると驚いてしまいますが、誰にでも起こりうることと言えます。

妊娠中期の出血の原因は?

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1.切迫流産・切迫早産

妊娠は維持できているけれど、流産や早産の可能性が高い状態のことを「切迫流産」「切迫早産」といいます。妊娠21週目までの「切迫流産」では、赤ちゃんの心音がしっかりしていればあまり心配はいりませんが、必ず医師の診察を受けて安静に過ごすようにしてくださいね。

「正期産」より早く赤ちゃんが産まれてしまいそうになる「切迫早産」では、出血と合わせて定期的なお腹の張りがみられることも。もし規則的にお腹の張りを感じる場合や、休んでもお腹の張りが続くようなら切迫早産の兆候が考えられるので、すぐに病院に連絡しましょう。

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先輩ママの体験談

入浴中に出血しました。専業主婦だったので、働いている人たちほど身体に負担はかかっていないと思ってましたが、切迫早産の疑いがあるとのことで、薬を処方されました。出血は誰にでも起こる可能性のあるものです。ただ、切迫早産・切迫流産の危険は怖いので、よくお医者さんに相談して家族の協力を得るようにした方がいいです。(まる/出産当時26歳)

2.子宮頸管ポリープからの出血

子宮の入り口付近のことを「子宮頸管(しきゅうけいかん)」と呼ぶのですが、ここにポリープという小さなできものができることがあります。ポリープというと癌を心配する方もいるかもしれませんが、子宮頸管ポリープは自然にとれてしまうこともありますので、あまり心配しすぎないようにしましょう。

この子宮頸管ポリープが、妊娠中期の内診やセックスなどの刺激によって出血してしまうことがあります。あくまでも子宮頸管にできた小さいできものからの出血なので、こちらも妊娠に影響することはないので安心してくださいね。

3.子宮膣部びらん

「子宮膣部びらん」ときくと、なんだか難しそうな病気のように感じてしまうかもしれません。「びらん」とは「ただれ」のことを指しますが、実際に子宮膣部がただれているのではなく、子宮腟部の粘膜が赤く変化してそうみえているだけで、女性のからだの生理的な変化だとされています。

自覚のある方はほとんどいないそうですが、月経のある女性の7割ほどに子宮膣部びらんがみられるのだとか。とくに妊娠中は膣の中が充血しているため、内診やセックスが刺激となって出血することがあります。おりものに血が混ざったような出血ですが、妊婦さんの半数は経験している一時的なものなので心配いりませんよ。

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先輩ママの体験談

安定期に入り、体調やお腹の赤ちゃんにも特に変わった様子はありませんでしたが、微量の出血が続いていました。腹痛など全くなかったので、気にはしていましたが、次の妊婦健診までそのままにしました。

健診で診てもらうと、原因は膣内のびらんによるものでした。膣内がただれてうっ血して出血していました。妊娠中にはビランの治療ができない上、妊娠期間中はおりものがとても多く、カンジダ症などにかかってしまったり不快な思いをしました。

胎児には影響はありませんでしたが、健診以外でも腟洗浄をしてもらいに行きました。妊娠中の出血は何かの危険信号です。微量であってもすぐに診てもらいましょう。原因が分かれば安心できます。(まさみ/出産当時29歳)

4.前置胎盤

一般的に胎盤は、妊娠中期に入る16週頃に完成します。子宮の上の方についているのが正常な状態ですが、下の方や入り口付近に胎盤ができ、子宮口をふさいでいるような形になっていることもあります。この状態を前置胎盤(ぜんちたいばん)といい、医師の診断を受けて安静にしていないと、妊娠の継続に影響が出てしまうこともあります。

前置胎盤の場合は非常に出血しやすく、大量出血の可能性もありますが、痛みはないことが多いようです。突然の大量出血に驚いてしまうかもしれませんが、落ち着いてすぐに病院へ向かうようにしましょう。

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先輩ママの体験談

二人目を妊娠中、上の子を公園に連れて行って帰ってきたら、夜用ナプキンを使用するくらいの大量出血。鮮血だったのでとてもびっくりしました。すぐに病院に行き診察してもらい前置胎盤のため絶対安静と言われたため、実家に戻り一ヶ月ほど寝て過ごしました。(あゆ/出産当時29歳)

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5.常位胎盤早期剥離

通常、分娩後15~30分後に自然とはがれおちて出てくる胎盤が、お腹に赤ちゃんがいる状態ではがれてしまうことを「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)」といいます。赤ちゃんへ栄養や酸素を送る役割をもつ胎盤がはがれてしまうと、赤ちゃんの命にかかわります。また母体も危険な状態に陥ることも少なくありません。

常位胎盤早期剥離による出血はあまり多くない上に、自覚症状がほとんどないケースもみられます。母子ともに無事に出産を迎えるためには、素早い処置が必要になるので、妊娠中期だから安心だと過信して妊婦健診を怠らないようにしてくださいね。

6.子宮頸管無力症

子宮頸管(しきゅうけいかん)無力症は、妊娠中期に起こりやすい症状です。子宮頸管無力症は自覚症状が少ないものですが、まれに妊娠中期の不正出血によって判明することがあります。

一般的に、出産のときまで子宮口は閉じているものですが、子宮頸管無力症の場合は早い時期から子宮口が開いてしまい、流産や早産の原因となってしまうこともあります。それを防ぐために、病院では子宮口を縛る処置を行います。

妊娠中期に出血した時の対処法

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出血にパニックにならない

特に初めての妊娠の場合、安全だと思っていた妊娠中期に出血するとパニックに陥ってしまいがち。しかし、妊娠中期に起こる出血は問題がないケースがほとんどです。まずは深呼吸をして、気分を落ち着けてくださいね。

パニック状態のまま病院へ向かうた途中に事故にあったり、あわてて足元がおろそかになって転倒してしまったりする方が、よりママと赤ちゃんへの危険は高くなります。なかなか難しいとは思いますが、赤ちゃんのためにも冷静に出血の事実を受け止めましょう。

出血について記録する

適切な診察を受けるためにも、妊娠中期に出血をしたときには、出血の記録をつけるようにしましょう。「いつ出血したのか」「どのような色の出血だったのか」「出血の量はどの程度だったのか」などを紙に記しておくと、診察のときに必要な情報を的確に医師に伝えることができますよ。

また出血した際にナプキンやおりものシートなどを着用していた場合は、捨てずに病院へ持っていくようにしましょう。出血の際に血の塊が出た場合も、トイレに流さず病院へ持参してくださいね。

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先輩ママの体験談

トイレに行った時、生理のような血が出ておりびっくりしてそのまま病院にダッシュで行きました。先生には重たい物や階段の昇り降りをして体に負担がかかったのではないかと言われました。確かにその日は、買い物でお米を運んだり、階段の昇り降りは多かったなと反省しました。

お腹の張り止めをもらい、自宅安静を言われました。どんな血の色でどれくらいの量で出たかを冷静に伝える事が大事です。(るわ/出産当時22歳)

出血したら必ず病院へ連絡を

妊娠中期の出血は、少量といえども見逃せないもの。自分で勝手に「このくらい大丈夫」と判断してしまわないように注意しましょう。医師から「問題ありませんよ」と言ってもらえるだけで、ママ自身も安心できますよ。

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先輩ママの体験談

妊娠中期の安定期ではありましたが、突然の出血にかなり焦りました。しかし、電話で先生に伝えて、特に何も気にすることはないと言われて、一安心でした。次の妊婦健診までは、気になる症状があると病院に電話して聞いていました。何かささいなことで不安になるくらいなら、病院に電話で聞くことも良いと思いますよ。(ゆずさよ/出産当時33歳)

妊娠中期の出血を見逃さないで

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妊娠中期の出血は問題のないことがほとんどですが、中には大きな危険のサインである場合もあります。そのため「この出血は大丈夫」と自己判断することは極力控え、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

ただ、出血しているときに動いてしまうと、それが刺激となってさらなるトラブルを招いてしまうこともあります。そのため、出血したらまずは病院に電話して、指示を仰ぐようにしましょう。また病院へ向かうときには、生理用ナプキンを当ててタオルを持参しておくと、さらに出血してしまったときにも安心ですよ。

出血した時に慌てないための事前準備

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いつ入院してもよい準備を

妊娠中は何も起こってほしくないけれど、万が一の時に慌てないでいいように、念のため準備しておくと安心です。 1つのバッグにまとめておくと、誰かに荷物を持ってきてもらう際にわかりやすくておすすめです。産褥ショーツ、ナプキン、パンツ、ブラジャー、タオル、歯磨きセット、スリッパ、洗顔セット、靴下、パジャマ、カーデガンなど準備しておきましょう。また、近所であっても、出かけるときは、貴重品と母子手帳を忘れずに。

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病院までの交通手段をシミュレーション

旦那さんがいるときは安心だけど、自分一人の時に対処できるように病院までの所要時間と交通手段の予測をしておきましょう。旦那さんが不在の場合でも対処できるように、陣痛タクシーに登録しておくのもよいでしょう。携帯電話には、病院の電話番号を登録しておくと便利です。 実家やママ友などに、いざというときに上の子供を預けられるかどうかを確認しておくと安心です。

病院へ連絡するときの注意点

病院へ連絡するときは、下記の情報を冷静に伝えましょう。
・名前
・妊娠週数
・出血の時間と量、色
・お腹の張りなど、体の状態
・病院までのだいたいの所要時間

まず出血したことを病院に連絡すれば、必要なことを聞いてくれるはずです。慌てず、落ち着いて行動しましょうね。めまいや酷い腹痛を伴う出血で歩けないなど、緊急の場合は救急車を呼ぶこともできます。近所の目が気になるのでサイレンを鳴らして欲しくない場合は、電話した時に伝えると配慮してくれることが多いようです。

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妊娠中期に出血を経験したママの声

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妊娠中期は、どうしても妊娠初期や妊娠後期と比べて油断をしてしまいがちな時期です。ここぞとばかりに旅行やお出かけを楽しむ人も多いですが、あくまで妊娠中の身体だということを忘れないようにしてくださいね。

妊娠中期の出血は、少量の場合はつい見落としてしまうこともあるかもしれません。トイレのときなどに、出血していないか気にかけてチェックしてみてください。

妊娠中期に出血があった場合、安静に過ごすように指示をされることも多いです。この「安静」というのは「トイレ以外は動かず、横になっていること」と考えてください。筆者も妊娠中期から切迫早産の診断を受けて、自宅安静の指示を出されていましたが、家事はほとんど夫に任せてひたすら横になっていました。

まとめ

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「出血したらすぐ病院へ電話連絡」というのは鉄則のようです。筆者は妊娠中期に少し出血し、びっくりして病院に電話したところ、「〇〇先生が担当でしたか?だったら内診のせいだと思います」と言われ、落ち着くことができました。不安を取り除くためにも、出血があったらすぐに病院に連絡しましょう。

よりよい出産をしようとママが努力しても、どうしても出血してしまう事があります。自分を責めたり、落ち込んだりせずに、まずは病院へ。そして出来るだけ安静を保ちましょう。一番怖いのは、自己判断で乗り切ろうとする事です。医師の指示にはきちんと従い、出来るだけリスクを減らす事が大事です。

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