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妊娠初期の茶おり(茶色いおりもの)とは?
茶おり(茶色いおりもの)は、子宮内で起こった出血が時間が経つにつれて酸化して変色し、おりものとともに体外に出てくるものです。鮮血の場合は起こったばかりの出血ですが、茶おりは過去に起こった出血と考えてよいでしょう。
妊娠初期の茶おりは、赤ちゃんの成長によって子宮内についた傷が原因で起こります。傷がついたときの出血がおりものと一緒になって出てきて、茶おりとなります。妊娠初期にはよくあることなので、他に気になる症状がなければ心配しなくてよいでしょう。
ただし、妊娠初期の茶おりの中には、赤ちゃんの危険サインになるものもあります。身体の変化と他の症状などとあわせて、茶おりが出た様子を確認しておくと良いでしょう。
妊娠初期に茶おりが出る人って多いの?

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先輩ママへのアンケートによると、妊娠初期に茶おりが出たという人はおよそ10人に3人ほどと、決して少なくはない割合です。突然茶おりが出て慌てないためにも、どうして茶おりが出てしまうのかを知っておきましょう。
着床出血の茶おり

妊娠初期に起きる茶おりの中で、生理予定日の1週間前くらいに出る茶おりは、着床出血の可能性があります。卵子が子宮内に根を張る際(着床時)、子宮に小さな傷がつき、その出血が茶おりとなって出てくることがあります。
着床出血は全員に起こるものではないので、茶おりがある人とない人とがいます。茶おりとともにチクッとした軽い腹痛を感じる人もいます。
しかし、この時期に妊娠検査薬を使っても反応が出ないことが多く、まだ妊娠に気がついていない人も多い時期です。茶おりが出たあとしばらくしても生理がこない場合は、妊娠初期の可能性があるので調べてみましょう。
先輩ママの体験談
妊娠初期にも茶色い少量の出血がありましたが、電話で相談したところ、鮮血でなければまず大丈夫、初期にはよくあることですが、長く続くようなら早めに受診するようにと言われ、安心できました。
(ききさん/出産当時20代)
妊婦健診後の茶おり

妊婦健診の後に茶おりが出て焦る人は少なくないようです。妊娠初期は腹部エコーではなく子宮内エコーを行うために、エコー健診で子宮内に傷がついて出血し、茶おりになることがあります。
生理のような大量の茶おりが出て驚いたという話も耳にします。健診で傷がついただけならすぐに止まるため、様子をみましょう。大量の茶おりが長く続くようなら切迫早産の可能性もあるので、注意が必要です。病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。
子宮の成長によって起こる茶おり

まだ胎盤が完成する前の妊娠初期に、茶おりが出ることがあります。子宮の中で胎児が成長するときに、毛細血管が切れて出血することが原因です。この場合の茶おりは、少量で色が薄いことが多いようです。お腹に痛みを感じることがなく、少量であれば、胎盤ができ上がるころには茶おりの出る回数は減ってきます。
経産婦のほうが、妊娠初期にこのような茶おりが出ることが多いようです。体調の変化がなく気になるほどの出血でなければ、心配はいらないでしょう。
絨毛膜下血腫によって起こる茶おり

妊娠初期に胎盤ができる過程で、子宮内の絨毛に血液がたまって血腫になる場合があります。この絨毛膜下血腫が原因で、茶おりが出ることもあるようです。
絨毛膜下血腫が大きい場合は入院になることもあり、自宅にいる場合でも安静が必要です。無理に動いて血腫が大きくなってしまうと、流産の原因になることもあります。
この血腫は子宮の成長とともに吸収・消滅していくことがほとんどですが、それまでのあいだは絶対安静が必要です。まわりの人に協力をしてもらい、無理をせず安静にして過ごしましょう。
切迫流産の茶おり

妊娠初期に茶おりが長く続き、お腹の痛みが続いているという場合は、切迫流産の可能性があります。茶おりが鮮血に変化する、生理2日目くらいの出血量がある場合は、早めに受診しましょう。無理をすると流産になるおそれがあるので、安静にしてゆっくり休んでください。
茶おりと腹痛が続いたからといって、必ず流産になるわけではありません。ただし、妊娠初期はとても不安定な時期です。自己判断で放っておかず、何かおかしいと思ったら病院に連絡してください。
先輩ママの体験談
しかし、8週目あたりに10kgほどの荷物を床から腰のあたりまで持ち上げる動作をしました。するとごく薄い茶色のおりものが出るようになり、次の日に受診したところ、切迫流産の疑いで安静にするよう指示されました。
どうやら2度の出産で道がついているため、赤ちゃんが流れやすいとのことでした。その後は安静にしていて、無事に出産することができました。
(いぶさん/出産当時30代)
子宮外妊娠の茶おり

下腹部痛をともなう茶おりの場合、子宮外妊娠の可能性があります。妊娠初期の妊婦健診で、子宮外妊娠をしていないか診てもらえます。
子宮外妊娠は、自分では症状に気がつきにくいものです。発見が遅れると卵管破裂のおそれがあり、突然の強烈な腹痛に救急車で運ばれることは珍しくありません。深刻な事態にならないためには早期発見がとても大切です。茶おりが続き、下腹部痛も続く場合は早めに受診しましょう。
妊娠初期には子宮の変化で茶おりが出やすいものです。しかし、場合によっては母子ともに危険な事態になる可能性があります。茶おりが出た場合は、念のため少量でも健診時に相談しておきましょう。
先輩ママの妊娠初期の茶おりについての体験談

先輩ママの体験談
私の場合は、茶おりが出てるあいだは絶対安静まではいかなくとも、あまり激しく動いたり重たいものを持ったりすることは避けていました。日常生活に特に制限がかかることはありませんでした。茶おりが出たら自己判断せず、母体や赤ちゃんの状態確認のために受診することが大事です。
(kanon1978さん/出産当時30代)
先輩ママの体験談
しかし、鮮血や、我慢できないような痛みの場合はすぐに病院へ行ってください。流産の可能性があるようです。初めての妊娠であれば、わからないことだらけで特に不安ですよね。
私は一人目の出産のとき、自己判断で危うく車内出産になるところでした。「気になる」「いつもと違うな」と感じたら、念のため病院に電話して聞いてみると安心できるかもしれませんね。
(あややさん/出産当時30代)
先輩ママの体験談
(ゆかさん/出産当時30代)
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