夜泣きをしない子育て術。フランスの子供は夜泣きをしないってほんと?

「フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密 」という本が話題を集めました。なんでもフランスでは子どもも「小さな大人」と認識される子育てがなされているとか…。そんな育児観の一環がフランスの赤ちゃんが夜泣きをしないという説にも結びついているようです。

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目次

  1. 夜泣きをしない子を育てるフランスの子育て
  2. フランスの子育ての特徴
  3. 夜泣きを「しない子」の特徴は?
  4. 夜泣きをしない子の実際
  5. フランスの子供が夜泣きをしない理由
  6. あわせて読みたい

夜泣きをしない子を育てるフランスの子育て

日本の赤ちゃんはある程度の時期が来ると、その多くで夜泣きが始まります。これは体調不良や空腹、おむつの不快などの明らかな原因があるわけではなく、成長過程で見られる生理的なものととらえられています。

フランスの赤ちゃんでは、このような時期は見られないのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。フランスの赤ちゃんでも夜泣きのような状態を迎える時期があります。その時の親の態度が日本とは異なるのです。

フランスのパパやママは赤ちゃんが泣き出してもすぐに抱き上げたりあやしたりすることはありません。5分でも10分でも泣いている赤ちゃんを観察しながら「待つ」のです。

睡眠中は「浅い睡眠」と「深い睡眠」が交互に現れます。そして「夜泣き」は浅い睡眠中に現れるとされています。この時、親が「待つ」ことで、赤ちゃんは自分の力で自然に「深い睡眠」に戻れるようになります。この睡眠サイクルを繋げるトレーニングを行うことが「夜泣きをしない」子育てにつながります。

日本的な感覚では一見泣いている赤ちゃんを「放置」しているようにも見えますが、フランスの感覚では赤ちゃんに上手な眠り方を教えているとごく自然に考えているようです。

フランスの子育ての特徴

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その1.子どもは「小さな大人」である

フランスの子育て最大の特徴は「子どもは小さな大人である」という意識です。これは幼い頃から徹底されています。この考えの延長からか、赤ちゃんの時期からフランスでは一人寝が主流です。

例えば幼児期によくみられる子供同士のトラブルの場合、日本ではついつい親同士が間に入り問題を解決しますが、フランスでは子供のしたことはあくまでも子供の責任。必要以上に親は介入せず、子ども自身に謝罪させます。

また、親が子どもを叱る際には「友達を叩いてはダメ」という表現ではなく「あなたには友達を叩く権利はない」と表現するそう。こういった経験を通し、フランスの子どもたちは「自己責任」と「自分の権利」を自然に身に付けていきます。

その2.忍耐力を育てる

フランスの子育ての2つ目の特徴は忍耐力を育む育児であるということです。夜泣きの際の対応一つでも、赤ちゃんはすぐには抱き上げてもらうことはありません。こうして赤ちゃんの頃から「忍耐力」が身につきます。あえてママが子供を放置し1人遊びさせることもあるとか。

というのも、フランス人の意識としては「忍耐ができないと、自分をコントロールできずない。自分をコントロールできなければ、人生を楽しむこともできない」という考えが根底にあるようです。

その3.柔道から学ぶ

柔道といえば日本の伝家の宝刀といった感じがしますが、実は現在では日本よりもフランスの方が柔道がさかん。競技人口は日本の3倍とも言われています。小学校の体育では「柔道」が選択科目としてあり、実に90%以上の小学生が柔道を選択しています。

では、どうしてフランスでこんなにも柔道人気が高いかというと、柔道の基本「礼儀」「規律」「尊敬」などの精神がフランスの育児に通じるからといわれています。

その4.フランスの社会情勢

フランスの子育て事情で、特に着目されるのは夜泣きに関する面だけではありません。日本も直面する少子化問題においても注目されています。1994年、1.66まで低下した出生率も現在は2.0を上回る域まで上がっているフランスの育児政策は生めば生むほど有利な社会制度となっています。

他にも子供が多いと年金が加算されたり、教育費用の負担が大きく軽減されていたり家族手当が子供が増えると増額されたりと経済面でのフォローが充実しています。さらに、共働き率が高いフランスでは、保育や学童に相当するサービスも充実、さらに父親にも母親と同様の出産休暇が付与されるなど、社会全体として子育てを支援する制度も充実しています。

夜泣きを「しない子」の特徴は?

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フランスの育児はさておいても、何もしなくても「夜泣きをしない」赤ちゃんも存在します。夜泣きをする赤ちゃんと夜泣きをしない赤ちゃんとでは何が異なるのでしょう。今回は夜泣きをしない赤ちゃんに多く見られる特徴をまとめて見ます。

その1.男の子か女の子か

これはもちろん個人差で、科学的な根拠などがあるわけではありませんが、世間での経験と統計的には「夜泣きをしない赤ちゃん」は圧倒的に男の子が多いようです。女の子は赤ちゃんの頃から精神的な発達が早く感情表現も豊か。この活発な感情表現が夜泣きにも影響するのかもしれません。

逆に男の子は赤ちゃんのうちから活発に動き体力を消耗します。このため眠りが深くなり、自然と睡眠サイクルを繋げることができるようになり、夜泣きが少なくなるのかもしれません。

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その2.第1子か第2子以降か

これもまた、個人差の範囲ではありますが、「夜泣きに悩まされた」経験は第一子が圧倒的。もしかすると、第2子以降になると夜泣きをしてもママの気持ちの余裕から「悩まされた」という事態には至らない可能性もあるかもしれません。また、第一子優先の環境で乳児期を過ごす第二子以降は自然と「待つ」ことや「忍耐」を身に付けることができ、それが睡眠のトレーニングとなっているのかもしれません。

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その3.1人寝か添い寝か

フランスの育児などを見ると、早いうちから1人で寝た方が夜泣きをしないのではないかとする考えもあるようですが、実際には一人寝でも添い寝でも、夜泣きをする子はするし、しない子はしないと、特徴的な違いは見られません。

夜泣きの原因の一つに、睡眠中の親の不在を感知して不安感から泣くという説もあります。添い寝の場合は、ちょっとした異変にも親がすぐ反応できるため、「頻回」な夜泣きに悩まされると感じる人が多い一方、親の存在を実感すると泣き止んでくれる場面も多いようです。

反対に、一人寝の場合には、ちょっとした泣き方では親も気付きにくくなり、ある程度激しく泣くようになってから気付き、さらに激しく泣くことで余計に落ち着かせるのに時間がかかるというような「激しい」夜泣きに悩まされると感じる人が多い側面があります。

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その4.ミルクか母乳か

夜泣きを落ち着かせるときの最終平気ともいえるミルクや母乳。ミルクか母乳かと、夜泣きの有無にも実は関連はないとされています。

母乳の場合「添い乳」など、ママも半分寝た状態でも対応できる利点がありますが、ミルクの場合にはパパでも対応可能という利点があります。ミルクに比べ、母乳の方が「腹持ち」が悪いという面があるため、空腹からくる夜泣きの場合には若干ミルクの方が分があるようです。

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夜泣きをしない子の実際

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ちなみに我が家の第一子女児は夜泣きする子でしたが、第二子男児は夜泣きしない子でした。添い寝と母乳は2人ともに同じなので、我が家では生まれ順と性別の条件は合致していることになりますね。ただこれくらいだとやはり「個人差」のレベルは脱しないかもしれません。

体験談を見ても「男の子は夜泣きしない」という説と「男の子は夜泣きがひどい」という説とが混在しています。ということは逆に女の子もしかりということでしょうか。1人目でも夜泣きをしない子もいれば、1人目では夜泣きで苦労しても2人目は夜泣きをしない場合もあります。同じ親から生まれても、やはり個性はあるようですね。

「夜泣きをしない」子に明らかな特徴や条件はなく、やはりいずれも赤ちゃんの「個性」といえるものかもしれません。夜泣きに悩まされるパパやママには夜泣きをしない赤ちゃんはとても羨ましく思えるかもしれません。でも、それもこれも赤ちゃんの個性。いつか、夜泣きに悩まされ眠い目をこすりながら対応に追われた日々も懐かしい思い出になるのかもしれませんね。

フランスの子供が夜泣きをしない理由

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夜泣きをするかしないかはあくまでも赤ちゃんの個人差によるところが大きく、それは日本でもフランスでも変わりません。

フランスでは「夜泣き」という概念がないのは、夜中赤ちゃんが泣くのは睡眠のトレーニングを行っているためという、日本とは異なる根本的な考え方の違いによるものといえます。

もし、フランス式の考え方を自宅でも取り入れる場合には、5分~10分くらい赤ちゃんを観察しながら再び眠りに戻れるまで待つ対応を徹底する必要があります。もし身体的な不調など他の理由があって泣いているのであれば、もちろんそれにあわせた対応が必要になりますが、このトレーニングを続ける上では、ある日はついつい抱き上げてしまったけど、次の日は待ってみるなど対応が日によって異なることは基本的には避けなければなりません。赤ちゃんに混乱をきたしてしまいます。

近所への騒音問題や、添い寝でこの対応が可能かどうか、また1人で寝かせるスペースを作れるかどうかなどの住宅環境面との相談も必要になりそうです。

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