更新日:2018年12月04日

【2018】タミフルが原因?注意するべきインフルエンザ異常行動とは

いよいよインフルエンザが流行し始めました。今年も続々と感染者が報告されているようです。インフルエンザにかかってしまった場合、リレンザやタミフルが処方されることがありますね。特に以前、タミフルは異常行動を引き起こす可能性があり、未成年は注意が必要といわれていました。タミフルと異常行動の因果関係はあるのでしょうか。

監修 : ままのて 医師・専門家
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記事の監修

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小児科医
染谷 朋之介

異常行動=タミフルといわれた理由は?

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タミフルは体内でインフルエンザウイルスが増えないようにする薬で、インフルエンザの症状がさらにひどくなるのを抑える、つらい症状が出ている期間を短くするといった働きがあります。そのためかつては多くの医療機関で処方されていました。

しかし、タミフルを服用した後、飛び降りてしまったり突然笑いだしたりという異常行動が子どもを中心に現れました。平成20年11月1日までに「転落や飛び降り」などの異常行動で亡くなった方は、8人(12歳~17歳)となっていますが、タミフルを服用していない可能性もあるのでタミフルとの因果関係はわかっていません。

そういったこともあり、厚生労働省は平成19年に「意識障害からくる異常行動は、インフルエンザによる脳炎・脳症の症状でもあり、タミフルの副作用とは言い切れないが10歳以上の未成年の患者においては原則として本剤の使用を差し控える」と発表したのです。

しかし2018年夏に、厚生労働省はタミフルの10代への投与を再び認める通知を出しました。専門家による会議において、タミフルと異常行動の因果関係が明確でないと判断されたためです。

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インフルエンザの治療薬の種類!飲まなくても治る?市販薬や漢方は?

異常行動はタミフルが原因ではない?

厚生労働省では、次のような発表をしました。

・タミフルと異常な行動の因果関係について、疫学調査の解析結果のみから明確な結論を出すことは困難であると判断された。

・タミフル服用の有無にかかわらず、異常行動はインフルエンザ自体に伴って発現する場合があることが明確となった。

・平成19年3月の予防的な安全対策以降、タミフルの副作用報告において、10代の転落・飛び降りによる死亡などの重篤な事例が報告されていない。

つまり、タミフルを服用したことが原因ではないのではない可能性が高いという結論にいたったということになります。ビルやリレンザでも同様の異常行動が起きていますし、インフルエンザにかかった場合、薬を服用していなくても異常行動が起こっています。

これにともない厚生労働省は2017年11月、インフルエンザの未成年患者の異常行動に対し、薬の服用の有無を問わず、ドアや窓の施錠などの対策を促す通知を各都道府県に出すことを決定しました。

注意しなくてはならない異常行動とは?

インフルエンザには予防接種や抗インフルエンザ薬もあるため、感染してもあまり重くとらえない保護者も多いかもしれませんが、実は重症化すると大変なことが起きてしまう可能性があるのです。

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子どものインフルエンザは重症化しやすい

熱性けいれん、インフルエンザ脳炎・脳症、中耳炎、気管支炎、肺炎などの症状が出る可能性があります。

インフルエンザによる異常行動

インフルエンザによる異常行動は次のような例があげられます。

・突然立ち上がって部屋から出ようとする。
・興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う。
・興奮して窓を開けてベランダに出ようとする。
・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない。
・人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す。
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る。
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする。

とくに異常行動が起きやすいのは?

・男児
・睡眠時か寝起き間近
・10歳未満の子どもだけでなく高校生など世代を超えてあらわれる

上記のような症状が出ることもあるので少なくとも2日間は子どもや未成年者が一人にならないよう気を配る必要があります。

薬に任せておく!は危険

薬は効果がすぐにあらわれることもあり、医師から薬を処方されるとひとまず安心してしまいますよね。また、すぐに医療機関に受診できずに手持ちの薬ですませてしまうこともあるかもしれません。しかしインフルエンザの場合、小さい子どもが服用すると脳症を引き起こす可能性のある薬もあります。

インフルエンザ感染時に注意すべき薬

・ジクロフェナクナトリウム
・メフェナム酸
・アスピリン(アセチルサリチル酸)

市販薬でいうと、ポンタールやバファリンAです。(小児用やバファリンルナには含まれていません)小さいうちは医療機関を受診し医師の指示に従った上で、きちんと症状にあった薬を処方してもらうのが一番ですね。

インフルエンザによる異常行動を見逃さないために

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まずはインフルエンザにかからないように予防することが一番です。しかし、予防してもどうしてもかかってしまうのがインフルエンザの怖さでもあります。もしも子どもが感染してしまった場合は、保護者がしっかりと看護し、異常行動のリスクを知った上で、目を離さないようにすることが大切です。大切な我が子を危険から守れるのはパパやママです。治療薬をもらっても安心せずに、完治するまでしっかりと見守るようにしましょう。

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参考文献
  1. 厚生労働省

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