更新日:2017年12月25日

新鮮胚移植って何?妊娠率と着床時期、メリットとデメリットとは

「新鮮胚移植」という言葉を耳にしたことのないという方も多いと思います。新鮮胚移植とは、体外受精や顕微授精で女性の身体から取り出した卵子をすぐに使う胚移植のことをいいます。今回はそんな新鮮胚移植のメリットとデメリット、着床時期や妊娠率についてご紹介します。

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新鮮胚移植とは

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高度生殖医療では、胚移植が行われる

高度生殖医療である体外受精や顕微授精では、卵子を採卵してから精子と受精させ、培養してから子宮に戻す「胚移植」が行われます。この胚移植には「新鮮胚移植」と「凍結胚移植」の2種類があります。

「新鮮胚移植」では1回の生理周期で胚移植まで行う

新鮮胚移植とは、その名の通り採卵したばかりの卵子をすぐに使う胚移植のことを言います。1回の生理周期で採卵から胚移植まで行い、新鮮な状態の受精卵を移植します。

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「凍結胚移植」とは

1回の生理周期で一連の流れを済ませる新鮮胚移植と違い、凍結胚移植では採卵して受精させた受精卵を一時的に凍らせた状態で保存します。その後妊娠しやすいタイミングで解凍(融解)して胚移植をするため、凍結融解胚移植とも呼ばれます。

採卵をしたばかりだと、排卵誘発剤を使用しているため、卵巣が腫れていたり、ホルモンバランスが乱れていたりして、妊娠しづらい状態であることがあるため、この凍結胚移植が行われることがあります。

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新鮮胚移植の妊娠率

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新鮮胚移植の着床率は20%

新鮮胚移植の場合、着床率は20%程度だといわれています。体外受精や顕微授精で妊娠する確率が約20~40ということを考えると、少し低い数字のように感じる人もいるかもしれません。

ただこの妊娠率は年齢によっても大きく左右され、歳を重ねるごとに可能性が下がってしまうことを頭に入れておきましょう。

凍結胚移植の着床率は35%

新鮮胚移植に比べ、凍結胚移植の着床率は35%と高めです。これは、新鮮胚移植では卵管の腫れやホルモンバランスの乱れがあり、妊娠しやすい状態に身体が整っていないことがあるためだと考えられています。

自然妊娠の場合、排卵してから受精卵が子宮にたどりつくのに4~5日、着床するまでに1~2日かかるといわれています。ただ新鮮胚移植では採卵から移植までの期間が短いため、妊娠する可能性が下がってしまうのではないかといわれています。

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新鮮胚移植のメリット

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金銭的負担が少ない

着床率は凍結胚移植より下がってしまいますが、新鮮胚移植の一番のメリットは金銭的負担が少なくて済むことです。病院によって金額は異なりますが、受精卵を凍結する費用がおよそ5万円、受精卵を融解し、移植前に調整を行う費用がおよそ3万5千円ほどかかるようです。

通院する期間が短い

新鮮胚移植では、1周期で採卵から胚移植まで行うため、通院する期間が短くて済むことも魅力的です。とくに共働きで不妊治療を行っている場合、長期の通院は仕事にも支障が出てしまい、負担が大きいもの。

凍結胚移植の場合は最低でも2周期通院する必要があり、身体の状態によってはそれ以上通院を続ける必要があるため、新鮮胚移植を選ぶという方も少なくありません。

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新鮮胚移植のデメリット

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妊娠できる可能性が凍結胚移植より少ない

身体が妊娠するのにベストな状態でないまま胚移植が行われることが多いため、凍結胚移植よりも妊娠できる可能性が少ないというデメリットがあります。

排卵誘発剤によってホルモンバランスが崩れやすい

排卵誘発剤は無排卵症や無月経などの排卵障害がある場合に使われますが、新鮮胚移植を行うときにも、採卵する卵子の数を増やすために排卵誘発剤が使用されます。

ただ排卵誘発剤によってホルモンバランスが崩れてしまい、妊娠しづらいタイミングで新鮮胚移植を行わなくてはならない場合もあります。また排卵誘発剤によって卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が引き起こされてしまうことも。

卵巣が腫れ、重症化すると腹水や胸水たまって呼吸困難を起こすこともあるOHSSの可能性がある場合は、新鮮胚移植を受けることはできないようです。

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新鮮胚移植の着床時期

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着床時期は移植から3~5日後

自然妊娠の場合、排卵から着床までに掛かる期間はおよそ1週間程度だといわれています。新鮮胚移植の場合は、胚移植が行われてから3~5日後が着床時期となります。

判定日は2週間後

着床は移植から3~5日で起こりますが、妊娠しているかどうかの判定は約2週間後に行われます。移植から7~10日で妊娠検査薬を試す人もいますが、この時期だとフライング検査となるため、結果は正確とは言えません。

この段階で陰性だったとしても、2週間後に病院で判定を受けると妊娠しているということもあるので、注意が必要です。

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新鮮胚移植後の症状

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下腹部痛

チクチクとした下腹部痛を新鮮胚移植後に感じることがありますが、これは着床したときに起こる着床痛の可能性があります。また判定日ごろに下腹部痛を感じる場合は、妊娠初期症状かもしれません。

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おりものの色や量の変化

新鮮胚移植後におりものの量が増えたり、色が濃くなったり、においが少なくなったりすることがあります。こうしたおりものの変化は、妊娠の前兆の可能性があります。

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微熱

新鮮胚移植をして無事に着床して妊娠すると、基礎体温の高い高温期が続きます。それによって体温が36℃後半から37℃前半程度まで上がり、微熱を感じることがあります。

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眠気

妊娠すると、卵巣から妊娠を継続させるために黄体ホルモンが分泌されます。それによって体温が高い状態が続き、眠気を感じることがあります。妊娠初期には「眠りつわり」のある人もいて、いくら寝ても眠たくて仕方ない状態が続きます。

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新鮮胚移植の後は、神経質になりすぎないで

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新鮮胚移植を受けたあとは、きちんと着床しているのかどうか不安に感じ、神経質になりすぎてしまう人も少なくありません。ただそういったストレスは妊娠には悪影響になってしまうもの。

難しいかもしれませんが、気分転換をしながら普段通り過ごすように心がけましょう。

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