更新日:2017年08月09日

排卵日、排卵日前後のイライラの原因と対処法は?効果的な食事や運動とは

毎月やってくる排卵と生理は、女性にとってはなくてはならないものです。生理の不快症状以外に、排卵日の不快な症状に悩む女性は少なくありません。排卵日の前後は、女性の体内でどのようなことが起こっているのでしょうか。ここでは、排卵日前後の症状と、排卵日にイライラしてしまう原因と対策について解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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排卵日、排卵後にイライラしてしまう原因

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排卵日にイライラする原因は、「プロゲステロン」という黄体ホルモンが関係しています。

女性ホルモンには、もう一つ「エストロゲン」という卵胞ホルモンがあります。二つの女性ホルモンの一番の役割は、月経を起こすことと、妊娠を助けてそれを維持することです。

女性ホルモンの働きはそれだけではなく、エストロゲンは女性らしい身体を作り、健康を保つという重要な働きがあります。一方、妊娠ホルモンといわれるプロゲステロンには、妊娠に備えて体内に水分や栄養をたくわえる働きや、イライラや憂鬱を起こす作用があります。

女性ホルモンには、女性にとってうれしい働きもあれば、そうでない働きもあることを覚えておきましょう。

排卵日、排卵後のイライラにつながる4つの症状

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PMS(月経前症候群)

■症状
PMSとは、日本語で月経前症候群(生理前症候群)と言います。月経の1~2週間前から「むくみ」「下腹部痛」「倦怠感」「イライラする」「気持ちが落ち込む」といった、身体的・精神的な不快症状のことをいいます。

かなり個人差はありますが、多かれ少なかれ大半の女性がPMSの症状があると言われています。重い症状がある場合は、ホルモンバランスの異常や、子宮内膜症、卵巣の病気などが隠れていることがありますので、必ず婦人科を受診しましょう。

■PMSの原因
女性は生理周期に伴い体の変化が起こります。排卵期・月経前・月経中では基礎体温も違ってきますし、肌の調子も変わります。月経前になると、身体が子宮内膜に満ちた血液を経血として体の外に排出するための準備を始めます。体に水分をため込むために、体の中からマグネシウムを排出し、むくみやすい状態が作られます。

マグネシウムは脳内のリラクゼーション物質であるセロトニンの受け皿でもあります。マグネシウムが体内に不足しているとセロトニンを受ける器が無いので、イライラしてしまう原因になるのです。

PMDD(月経前不快気分障害)

■症状
生理前の1~2週間ほどに起こる心身の不快症状をPMSと言いますが、特に精神症状が強い場合をPMDD(月経前不快気分障害)といいます。この精神的不調は、日常生活や社会生活にも不調をきたすことがあります。PMDD以外の時期では問題なく生活できる人も、月経前になると攻撃的・暴力的になったり、重度の抑うつ感から、自殺願望や自傷行為を引き起こしたりすることもあります。

女性の50~70%の人がPMSに悩み、そのうち5%の人にPMDDの症状があるといわれています。PMDDは精神症状が非常に強く出現するため、家庭不和や離婚に発展するケースもあり、同じ女性同士でも理解されにくいほど重篤な場合があります。

■うつ病との違い
PMDDの症状は、月経が始まると遅くとも1~2日で症状は消失します。うつ病の場合は月経周期に関係なく、常に症状が続きます。PMDDとうつ病は症状は似ていますが、治療方針や内容は異なるので見極めが大切です。PMDDを知らないまま精神科や心療内科を受診して、抗うつ薬などを服用する女性も少なくありません。精神疾患ではないので、精神薬を服用しても根本的には解決しないのです。

更年期障害

■症状
更年期障害の症状は、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、手足の冷え、倦怠感、不眠、肩こりや腰痛、体の痛みなどがあります。精神的には、ホルモンバランスが崩れることによりイライラしやすくなったり、怒りっぽくなったり、不安や憂鬱になったりします。

■更年期障害の原因
個人差はありますが、女性の卵巣の働きは30歳をピークに衰えはじめ、40歳前後になるとエストロゲンの量は急激に減少していきます。すると次第に生理が不規則になり、卵巣機能が完全に停止し、閉経する45~55歳くらいまでの約10年がいわゆる更年期となります。その間のホルモンバランスの変化に体が適応できず、さまざまな不快症状のせいで日常生活に支障をきたすことを更年期障害といいます。

エストロゲンとプロゲステロンは、脳の指令で卵巣から分泌されます。ストレスなどの影響を受けやすく、脳のホルモン分泌機能が衰えることで卵巣機能の働きが低下し、更年期に似た症状になるのことがあります。

更年期障害は若い女性でもなることがあります。若い女性の場合、激務の仕事やダイエットによる急激な体重の変化、食生活の乱れ、たばこやお酒、不規則な生活などが、若年性更年期障害の原因になります。

精神的な緊張など

単純に、身体の変化に対して緊張感を持っていることが原因の場合もあります。この場合は、ホルモンバランスの異常はないでしょう。月経や排卵前で緊張していたり、月経に抵抗があったりする場合、また妊娠を期待しているときはは、体のホルモン変化を過度に意識しているのでイライラすることにもつながります。

排卵日、排卵後でイライラした時の対処法

食生活を改善させる

排卵日のイライラは食事のとり方に気をつけることで軽減できます。PMSを軽くするために一番必要な栄養素はマグネシウムです。マグネシウムが体内に不足することによってイライラが増し、イライラすることで余計にマグネシウムが消費されてしまうのです。

マグネシウムは、緑黄色野菜や海藻に多く含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。サプリメントで補うのも良いと思います。またチョコレートの中にもマグネシウムが含まれていますから、間食にチョコレートを食べるのも効果的です。また、生理前は水分代謝が悪くなることからむくみやすくなります。塩分の強い食べ物や刺激物は避けた方が無難です。

適度な運動をする

頑張りすぎないで続けることができる、適度な運動もおすすめです。ヨガやマッサージを生活に取り入れたり、夏でも必ず入浴するなど、体を温めるような工夫も大切です。またある程度の運動で女性ホルモンの働きが活発になり、自律神経のバランスが整いやすくなります。

おすすめの運動
1.スロースクワット
足を肩幅に広げて、息を吸い5秒かけて膝を曲げる、息を吐きつつ5秒かけて元へもどす、を20回ほど繰り返します。

2.足上げ運動
寝転がった状態で息を吸いながら足を90度くらい上げ、吐きながら30度くらいまで足を下ろし、ここで5秒ほどキープする、を20回ほど繰り返します。反対側も同様です。

3.背筋運動
四つん這いになり、息を吐きながら右手を伸ばし、同時に左足を後ろへ伸ばしてください。3秒キープし、息を吸いながら戻すのを10回ほど繰り返します。反対側も同様です。

低用量ピルを処方してもらう

ピルというと避妊薬のイメージですが、生理痛やPMSなど、女性ホルモンに関係する症状を改善するために使われることがあります。生理痛の改善などのために処方される場合は、健康保険が適用されます。現在処方されるのはホルモン含有量の少ない低用量ピルがほとんどで、副作用はほとんどないと言われています。

漢方薬を飲む

漢方薬は昔から女性の味方として、排卵日や生理前のイライラなど、様々な症状に処方されてきました。漢方はその人の体質の「気」「血」「水」のどこに問題があるかを問診、腹診、脈診などで判断し、それぞれにあった漢方を処方します。イライラの症状は「血」に問題がないかをチェックすることが多く、「桂枝茯苓丸」「桃核承気湯」などが処方されるようです。

アロマを利用する

クラリセージ、ゼラニウム、ローズなどのアロマオイルが排卵日前後のイライラに効くとされています。

ツボを押す

東洋医学では体内をエネルギーで循環する道筋を「経絡」と言います。体にトラブルがあると、経絡の中で特に強く反応する場所を「ツボ」と言います。生理前のイライラには、「手心」「労宮」「百会」「曲池」などが効きます。

ツボ押しをする際には、「ゆっくり押してゆっくり離す」「気持ちいい程度にする」「手足は左右均等にする」などを守り、熱があるとき、食後すぐ、お酒を飲んだ時、妊娠中は避けてください。

排卵前後の他の体調変化

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おりものの変化

排卵日前後になると、おりものの粘度が上がります。指につけて伸ばすと10cm以上伸びる場合があります。色も卵白のような色から、透明になっていきます。排卵が終わると、少量の乳白色のおりものが1~2日分泌されます。

排卵直後のおりものはアルカリ性になっています。本来腟内を雑菌から守るために酸性に保たれているのですが、精子がアルカリ性を好むため、排卵期だけは精子が侵入しやすいようにアルカリ性になります。そのため、かゆみ・かぶれなどの症状が出る可能性があります。

排卵痛

排卵日の症状としてよくみられるのが、「排卵痛」です。下腹部の左右のどちらかが痛む場合もあれば、両方が痛む場合もあります。チクチクするような痛みの場合が多いようです。人によって程度は様々ですが、痛くて立っていられない場合もあります。

排卵出血

排卵日の前後に出血がおこることがあります。このような排卵出血を中間出血ともいいますが、不正出血との区別がつきにくいのがこの症状の特徴です。基礎体温やおりものの変化、排卵日検査薬などを併用して判別するとよいでしょう。不正出血が疑われる場合は、念のため病院で診察を受けましょう。

唾液の粘度

唾液がねばねばするという症状もあります。これは、女性ホルモンの影響を受けて唾液の状態が変わるために起こります。

体重の変化

排卵日前後に体重が増加する方も多いようです。排卵が起こると分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠の準備のために黄体から分泌されるホルモンですが、このホルモンは子宮内を卵子の着床に適した状態にし、体液を貯留させる作用があるためです。

プロゲステロンは体温を上昇させ、食欲を増進させる作用もあるので、総じて体重が増加しやすいと言えます。赤ちゃんを育てようとするために、栄養や水分を蓄えようとする生理的現象なのです。

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まとめ

排卵日前後のイライラなどの不快症状は、本人の自覚症状のみで判断されるものになります。どれだけつらいかの指標がなく、「つらいけど生理現象だから仕方ない」と耐えている人も多いかもしれません。ただ、日常生活に支障が出るほどのつらい症状なら、それはやはり治療の対象になります。どんなことでも、つらいことを我慢する必要はありません。効果のある治療方法を見つけられれば、毎月のブルーな日を少しでも気楽に過ごせるでしょう。つらいときは、ぜひ産婦人科で相談してみてくださいね。

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