更新日:2018年10月26日

生理痛がない人の特徴と割合は?生理痛が起こる原因と対処法

生理痛がつらいという人もいれば、生理痛がまったくないという人もいます。生理痛がない人には、生活習慣や体質など何か特徴があるのでしょうか。ここでは、生理痛が起こるさまざまな原因とともに、生理痛がない人の特徴を解説します。生理痛の対処法も紹介しますので、生理痛に悩む方はヒントにしてくださいね。

監修 : ままのて 医師・専門家
226292
0

記事の監修

Image
産婦人科医
杉山 太朗

なぜ生理痛が起こるの?

生理痛とは?

生理痛は、生理中に感じる痛みを伴う症状のことです。腹痛、腰痛、頭痛の症状が一般的ですが、人によって痛みを感じる部位はさまざまです。生理が始まる頃から締めつけるような痛みや鈍い痛みを感じ、2~3日で治まることが多いようです。

プロスタグランジンの過剰分泌

生理痛の多くは、子宮内膜で生成されるプロスタグランジンというホルモンが原因とされています。プロスタグランジンは、生理が始まる少し前から生理中にかけて分泌され、子宮を収縮させて血液を体外に押し出すほか、痛みを感じさせやすくする働きがあります。ホルモンバランスがくずれてプロスタグランジンが過剰に分泌されると、生理痛が強くなります。

Mamanote icon
生理痛の原因になるプロスタグランジンとは?抑える方法は?

身体の冷え

身体が冷えると全身の血行が悪くなり、痛みの原因となるプロスタグランジンが多く分泌されるようになります。また、身体が冷えて下半身に血行不良が起こると骨盤内に血液がたまり、その血液がまわりの神経を圧迫することで腰付近に痛みが出ます。

病気の場合も

日常生活に支障をきたすほど生理痛がひどい場合は、病気が原因になっていることもあります。生理痛が主な症状の病気は子宮内膜症や子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腺筋症です。

Mamanote icon
子宮の病気をチェックしよう!11種類の子宮の病気の症状・原因

生理痛に悩む人は約8割!生理痛がない人は珍しい?

Image

一般財団法人女性労働協会の調査によると、女性の30%近くが、生理痛が「かなりひどい」「ひどい」と感じています。さらに「我慢できる程度」の人を合わせると、何らかの生理痛を感じている人は全体の8割近くにも上るそうです。この結果からも、生理痛がない人は少数派であることがわかります。

Mamanote icon
生理ではないのに、生理痛のような痛みが起こる原因は?
Mamanote icon
生理痛の症状「頭痛」の原因は?4つのNG行動と緩和方法

生理痛がない人の特徴は?ホルモンバランスが影響?

Image

生理は視床下部や下垂体、卵巣が相互に作用し合い、エストロゲンとプロゲステロンというふたつの女性ホルモンの分泌をコントロールすることで起こります。各器官が正常に機能してホルモンバランスが整っていると、痛み物質のプロスタグランジンも過剰に分泌されないため、生理痛が起こりにくくなります。生理痛がない人の特徴はホルモンバランスが正常な状態であることだと言えます。

ホルモンバランスが整っている人の特徴は、以下になります。

規則正しい生活を送っている

生活のリズムとホルモンバランスは連動しています。夜ふかしをせず質の良い睡眠をとるなど規則正しい生活を送っている人は、ホルモンバランスも安定しやすいでしょう。

ストレスをためていない

精神的、身体的なストレスがたまると、視床下部に負荷がかかり、女性ホルモンを分泌する指令がうまくだせなくなります。生理痛がない人は、休養をしっかりとったり趣味を楽しんだりと、普段からストレスをためこまない工夫をしているようです。

Mamanote icon
ストレスが妊活・不妊治療に与える影響は?つらい・疲れたときのストレス解消法は?

バランスの良い食生活

無理なダイエットはせず、栄養バランスがとれた食事をするようにすると、卵巣にもしっかりと栄養がいきわたり、女性ホルモンの生成が正常な状態になります。

Mamanote icon
生理中のダイエットは痩せにくい?生理前後の痩せやすい時期とおすすめダイエット法

適度に運動している

身体に負担がかからない程度にウォーキングなどの有酸素運動をすると、副交感神経が高まってリラックス状態になり、ホルモンバランスも整います。

Mamanote icon
女性ホルモンとは?ホルモンバランスを整えて美しく健康な女性になろう!

生理痛が起こりにくい体質は?

Image

子宮口が広い

子宮口が広く、経血がスムーズに流れる体質の人は生理痛がないこともあります。とくに、10代から20代にかけては子宮口が狭く硬いために、強い生理痛を感じやすい傾向にあります。出産を経た人は子宮口が広がり、出産後は生理痛がなくなるという人もいるようです。

身体が冷えていない

身体が温まっていて血液の循環が良いと、痛みの原因となるプロスタグランジンが骨盤内にとどまらないため、生理痛が悪化したり長引いたりすることがなくなります。

Mamanote icon
ツラい生理中の冷えの原因と対策!4つの予防法

生理痛がないのは無排卵月経の可能性も

Image

突然生理痛がなくなったという場合は、「無排卵月経」という排卵障害の症状の可能性もあるので注意が必要です。無排卵月経は、生理はあるものの排卵していない状態で、不妊の原因にもなります。無排卵月経になると生理痛がなくなることがあるほか、生理周期が乱れたり、経血の量が異常になったりすることがあるため、日ごろから自分の生理の状態をよく知っておきましょう。

Mamanote icon
無排卵月経でも妊娠できる?症状と原因、治療法とは?おりものが変化する?
Mamanote icon
無月経でも妊娠できる?無月経の原因と治療法、妊娠への影響とは

生理痛の対処法

Image

我慢せずに鎮痛薬を飲もう

生理痛がつらいときは我慢せずに鎮痛薬を飲みましょう。用法や用量を守れば、身体に過度な負担はかからないので安心してください。鎮痛薬は痛み物質であるプロスタグランジンの生成を抑えてくれます。そのため、痛くなる前に早めに服用するのが効果的です。

Mamanote icon
効き目で選ぶ!生理痛のための鎮痛薬おすすめ11選

漢方薬やピルを利用してみる

副作用が少ないとされる漢方薬や、低用量ピルを利用してみるのも良いかもしれません。漢方薬は体質そのものに働きかけ、生理痛の改善を目指します。低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑えてプロスタグランジンの過剰分泌を防ぐため、生理痛の改善が期待できます。

漢方薬も低用量ピルも副作用がないわけではないので、医師や薬剤師とよく相談することが大切です。

Mamanote icon
生理不順に効く漢方薬は?漢方のメリット・デメリットと購入方法について
Mamanote icon
ピルの効果と副作用は?副作用はいつからいつまで続く?

身体を温めよう

身体の冷えは血行を悪くするので生理痛を悪化させてしまいます。季節を問わず、身体が冷えないように注意しましょう。特に生理中はゆっくり入浴したり、痛む部位をカイロで温めたりするのがおすすめです。

ツボを刺激してみよう

生理痛の緩和に効果があるとされるツボを知っておくと安心です。生理痛に効くとされるツボは、おへそから指約2本下の「気海(きかい)」など、お腹や手足に何ヶ所かあります。気持ち良いと感じる程度にやさしく押し、強く刺激し過ぎないように気を付けてください。

食生活に気を付けよう

栄養バランスがとれた食生活は、ホルモンバランスを整えたり血行を促進したりして生理痛を和らげる効果が期待できます。

女性ホルモンの元となるタンパク質をしっかり摂りましょう。肉や魚といった動物性タンパク質と、豆類やナッツなどの植物性タンパク質をバランス良く食べると良いでしょう。

貧血になると血行が悪くなり生理痛が悪化するため、鉄分を多く含む食品も意識して食べたいですね。また、大豆製品やアーモンドに含まれるマグネシウムは、生理痛の原因となる子宮の収縮を緩める効果が期待できます。うなぎやモロヘイヤに含まれるビタミンEは、ホルモン分泌や血流改善をサポートしてくれますよ。

Mamanote icon
生理痛の症状と緩和方法は?おすすめの食べ物や生活習慣は?
Mamanote icon
生理痛を和らげる飲み物・NGの飲み物は?ココアがおすすめ?

生理痛がない人は妊娠しやすい?陣痛は?

Image

生理痛がない人は妊娠しやすいのでしょうか。女性ホルモンの分泌が正常で生理周期が安定しており、排卵がある場合は、妊娠できる可能性は高いといえそうです。ただし、無排卵月経の症状として生理痛がない人もいるため、生理痛がなければ妊娠しやすいとは限りません。

また、出産時の陣痛について「生理痛がない人は陣痛が軽い」「生理痛が重いと痛みに慣れているので、陣痛を痛く感じない」などさまざまな意見があるようです。生理痛と同様、陣痛はプロスタグランジンの分泌により子宮が収縮することで引き起こされますが、ふたつの痛みに関係性はないとされています。

Mamanote icon
妊娠の確率は奇跡に近い?年齢との関係は?妊娠の可能性を上げる方法
Mamanote icon
妊活は何をすれば良い?妊娠力をアップさせる方法は?

生理痛は改善できる!まずは生活を見直そう

Image

「生理痛がある・ない」はホルモンバランスがカギを握っているようです。生理痛に悩んでいる人も、ホルモンバランスを整えることで生理痛の改善が期待できます。そのためにはまず、ストレスをためずに規則正しい生活を送ることが大切ですよ。

つらい生理痛がなくなれば、毎月の生理もそれほど嫌なものではなくなり、明るい気持ちで過ごせるのではないでしょうか。ぜひ普段から、生理痛を改善する工夫をしてみてくださいね。

あわせて読みたい

Image
生理前の下腹部痛!PMS(月経前症候群)と妊娠初期症状の見分け方は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/18828
Image
つらい生理前症候群(PMS)の症状、原因、対策!いつから症状が出るの?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/19322
Image
生理痛の症状と病院診断の目安、生理痛に潜む病気の可能性について
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/22910
Image
生理不順の原因はストレスや病気?年齢別に原因と対処法
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/19179
Image
生理不順のときは妊娠の兆候はあるの?見逃したくない妊娠の兆候とは
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/16024
Image
子宮内膜症の原因と症状、治療法は?妊娠はできるの?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28697
Image
子宮筋腫とは?症状や検査・治療の方法は?妊娠への影響は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/19405
Image
子宮内膜ポリープは手術で切除する?原因や症状、手術後の生理や子作りを解説
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28763
Image
子宮腺筋症とは?症状や原因、治療・手術方法は?妊娠できる?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28743

関連カテゴリ

関連する人気の記事

妊活・不妊のカテゴリ

おすすめの記事