更新日:2017年11月07日

陣痛時はツボ押し!陣痛促進・緩和効果があるツボとその刺激法

臨月を迎えるころになると、陣痛のことが気になる妊婦さんもいます。痛さはどのくらいか、いつ始まるのかと心配なこともあるでしょう。そんなときは、陣痛緩和や陣痛促進に効果があるといわれるツボを覚えるのもひとつの手です。陣痛に備えることで心の余裕が出てくるかもしれません。ここでは陣痛に効くといわれているツボを解説します。

29422
0

陣痛はツボ押しで促進・緩和できる?

Image

陣痛とは、赤ちゃんを外に押し出そうとするために子宮が収縮を繰り返すことで起こる痛みです。痛みを感じる収縮期と痛みが治まる静止期を繰り返すのが特徴で、その間隔が10分程度に縮まると、分娩が近いサインとなります。陣痛の感じ方は個人差が大きく、本格的な陣痛(本陣痛)が始まる前の「前駆陣痛」は必ずしも出産予定日付近に起こるわけではありません。

予定日を過ぎて早く陣痛がきてほしい場合や陣痛のつらさを少しでも緩和したいとき、ツボ押しを試す妊婦さんもいます。ツボは鍼灸医学的には「経穴(けいけつ)」とよばれ、身体に361ヶ所存在しています。WHO(世界保健機関)でもツボの有効性は認められ、位置が国際統一されています。

ツボを刺激することで症状を緩和し、痛みを抑えたり血の流れを良くしたりする可能性があるといわれます。ツボのなかには、陣痛誘発や促進効果が期待できるといわれるものも存在します。ツボ押しですぐに陣痛が起こったり、痛みがまったくなくなったりするわけではないですが、心を落ち着け、身体の負担を減らす手助けになるかもしれませんね。

陣痛を促すツボの代表格、三陰交とは?

Image

場所

三陰交(さんいんこう)とは、足に存在する三つの経絡(経穴がある線)が交わる重要なツボです。足の内側のくるぶしから、上に3寸(約9.1cm)上がったところに存在します。3寸は手の指4本分とほぼ同じです。

右足なら左手、左足なら右手の小指を内くるぶしの一番高いところに当てます。指をそろえて、人さし指が当たる場所が三陰交となります。

押し方

妊娠後期はお腹も大きくバランスが悪い状態なので、床か椅子に座った状態で行いましょう。ゆっくりと息を吐きながら親指で静かに押して、息を吸いながら離します。これを3~5回ほど繰り返しましょう。強く押すと痛く感じるので、力は控えめでも構いません。

指圧よりも温灸のほうが効果的といわれていますが、お灸は医師に相談のうえ、プロの鍼灸師にお願いしましょう。靴下やレッグウォーマーなどで温めるだけでも、多少の効果はあるといわれています。

期待できる効果

三陰交は肝臓、腎臓、脾臓の三つの経絡が交わるポイントでなので、治療の応用範囲が広いといわれています。東洋医学において、肝臓は血液や神経、腎臓は水分調整や生殖器、脾臓は消化器系に影響するといわれています。

胃腸や生殖器のトラブル、泌尿器系の症状や産婦人科疾患などに用いられます。とくに女性の健康維持に欠かせない効能があるとされ、生理痛、冷え性、更年期障害などにも用いられるツボです。妊婦さんには、安産や陣痛促進に有効とされます。長く使えるツボなので、今後のためにも覚えておきたいですね。

陣痛を促す・痛みを和らげうるツボは他にも

Image

陣痛の促進や、痛みを和らげる可能性のあるツボは三陰交の他にも存在します。ただし、どのようなツボでも刺激したからといってすぐに陣痛を起こす作用があるわけではありません。ツボ押しによる陣痛誘発の可能性は、個人差も大きいことを覚えておきましょう。

太衝(たいしょう)

太衝は足の甲にあるツボです。ストレスによるイライラ、精神的な不安を和らげる効果があるといわれています。また、血のめぐりを良くすることで、陣痛促進につながる可能性もあります。足の親指と人さし指のあいだを足首の方へ押し上げてみて、うっすらと見える骨の交わるところが太衝です。

くぼみになっているところをゆっくり押すと、ピリッとした痛みを感じます。指に徐々に力を入れながら、ゆっくり3秒ほど押した後、3秒ほど離します。これを7~10回ほど繰り返しましょう。押すときに息を吐き、力を抜いたときに息を吸うことを心がけてみましょう。

次膠(じりょう)

次膠は仙骨の上にあるツボです。仙骨とは骨盤の真ん中にあり、お尻の割れ目の上にある骨です。で仙骨は左右に4つずつくぼみがあり、上から二番目のくぼみが次膠と呼ばれます。自分では見つけにくい場所かもしれません。姿勢を正しながら椅子に座り、両手で腰をつかむようにしてツボを押します。親指で押して離すを繰り返し、5分ほど繰り返します。

次髎は骨盤内臓器の病気や泌尿器の病気に有効とされています。下腹部の痛み、陣痛などを和らげる可能性もあります。腰痛のツボとしても有名です。陣痛がつらいとき、パートナーに場所を覚えてもらい、ゆっくり指圧してもらうと良いかもしれません。

肩井(けんせい)

首の付け根と肩先の真ん中辺りにあるのが肩井です。乳頭に置いた指を真上にすりあげ、肩の一番高いところ、押すと痛みを感じる場所です。

首や肩のコリ、寝違えなどにも効果があるといわれています。全身の血行がよくなるので、冷え症改善や陣痛促進につながる可能性もあります。人さし指や中指の腹で、まっすぐ3秒押して3秒緩めましょう。これを数回繰り返します。

合谷(こうごく)

合谷は手の甲にあるツボです。親指と人さし指の骨がまじわったところから、少し人さし指よりにあるへこみです。手にあるのでいつでも刺激しやすいのが特徴です。風邪や肩こり、ストレスなどにも有効とされ「万能のツボ」とも呼ばれます。陣痛を和らげる可能性があるといわれています。

ツボと反対の手を使い、人さし指の骨の下にもぐりこませるように親指を押し込みます。3秒押して3秒離すを5回ほど繰り返すと良いといわれています。

湧泉(ゆうせん)

湧泉は、足の裏の土踏まずから中央上にあるツボです。足の指をぎゅっと縮めたときに、足の裏でいちばんへこんでいるところが湧泉です。ペンで目印をつけると刺激しやすいですね。

頭の血行を良くし、身体のだるさや疲れを取るツボといわれています。陣痛の促進だけではなく、自律神経の乱れや緊張を解きほぐすこともあります。親指の腹で3秒ずつ押したり緩めたりを1分ほど繰り返すと、だんだん足の裏が温まってくるかもしれません。

至陰(しいん)

至陰は足の小指の外側で、爪の付け根あたりにあります。至陰は逆子矯正のツボとしても知られています。至陰にお灸をすると子宮筋の緊張が低下する可能性があり、胎位が変化したり、陣痛が促されたりする場合があるとされています。

刺激するにはお灸が良いといわれていますが、自分で試すなら指圧でも構いません。足の小指全体をもみほぐしてから、小指の先を親指と人さし指で挟み、ツボを5回押して離すを繰り返します。

Mobile favicon

逆子に効果抜群の2つのツボ!ツボ刺激の方法と注意点とは

承山(しょうざん)

ふくらはぎの中央、膝の裏とくるぶしの中間点に承山というツボがあります。アキレス腱から筋肉に変わるところです。むくみに効くツボとして知られています。こむら返りに効果がある場合もあり、妊娠中に足がつる妊婦さんにもおすすめです。

承山を刺激することで冷えを改善し、陣痛促進につながる可能性があります。足を軽く曲げて床か椅子に座り、両手の親指をツボにそっと当てます。残った指でふくらはぎを抱え、親指を押したり離したりして、3~5分間ほど刺激しましょう。

ツボの刺激法

Image

鍼灸院で刺激してもらう

ツボは指圧だけではなく、お灸や鍼のほうが効果的なこともあります。また、どのツボが有効なのかはそのときの体調や気の流れによっても変わってきます。可能であればツボのプロフェッショナルである鍼灸師に施術してもらうと良いでしょう。

妊娠中は普段とは身体の様子が違うこともありますから、身体の仕組みとツボを熟知した鍼灸師に任せたほうが安心です。ただし、陣痛促進や陣痛誘発を目的とするときは、事前に担当医師にも相談しておきましょう。妊婦向けの鍼灸を行っている鍼灸院は専門知識も豊富であり、妊娠中の不安や不調を相談しやすいかもしれません。

自分の手で刺激する

一番身近で手軽な方法が、自分の手でツボを刺激する方法です。自宅や病院で陣痛が起こるのを待っているあいだでも、ツボの位置を把握しておけば押すことが可能です。

ツボ押しは、正しい位置、適度な力加減を心がけるようにしましょう。お腹が張るなど、体調が悪いときは避けたほうが良いですね。ツボの位置の把握が難しいというときは、診療院でお願いしてみましょう。

パートナーに刺激してもらう

足の裏や背中など、自分ひとりの力では押しにくいツボもあります。臨月時はお腹も大きくバランスも悪いため、無理な体勢は避けたいところです。押しにくいツボはパートナーにお願いして刺激してもらうのもひとつの手ですよ。ツボの位置をつたえ、痛く感じない程度に刺激してもらいましょう。

心地良い触れ合いは、信頼や愛情の向上につながります。妊娠中や産後のコミュニケーション不足を解消するためにも、適度なスキンシップをツボ押しで楽しんでも良いですね。

お灸を使う

ツボは、指圧よりもお灸のほうが効果を高めることもあります。家で使えるように、市販されているお灸もあります。お灸を試すときはまずは医師の判断を仰ぎ、使用上の注意をよく守りましょう。

妊娠中は注意力が散漫になったり、肌が通常より敏感になったりすることもあります。火傷の可能性がゼロではないので、プロである鍼灸院でお願いしてもらったほうが良いでしょう。

ツボを刺激するときの注意点

Image

ツボは身体の調子を整える便利なものと思われがちですが、体調や押し方によっては身体にとってマイナスになることもあります。陣痛を早く誘発させたいからと、力任せにツボ押しをするのは避けましょう。妊娠中は身体が特殊な状況ですから、ツボ押しの位置や方法も慎重に見極める必要があります。

まずはツボの正しい位置を見つけ出し、心地良いと感じる程度の強さで刺激することが重要です。また、ツボ押しを試す前にはかならず担当の医師に相談してから行いましょう。妊娠の状況によっては、陣痛を促進してはいけない場合や、安静第一の場合もあります。

陣痛促進にあせる妊婦さんは、とにかくいろいろなことを試したくなるものですよね。しかし、妊娠前とは身体が違うことを知り、自分の知識だけで先走らないように注意しましょう。

陣痛促進・緩和に関する体験談

Image
筆者が一人目出産のときは、医師から「予定日よりも遅くなりそうだね」と言われたので、毎日2時間ほど散歩をして陣痛を促していました。お肉を食べたりお腹をさすったり、軽い運動を取り入れながら自然に赤ちゃんが下りるのを待つようにしました。

どうしても「早く生まれてほしい」と気持ちが焦ってしまうので、ヨガや瞑想などで精神的にリラックスする特訓を重ねました。結果的に予定日より1日早く陣痛が始まりましたが、それから子宮が開ききるまでが1日以上かかり、とても長く感じました。今思えば、このときに手などのツボ押しを試してみてもよかったかなと思います。

筆者の場合、陣痛緩和には声を出して痛みを紛らわせたり、夫に腰をさすってもらったり、お尻をグッと押してもらったりするのが効果的でした。少し恥ずかしいですが「痛い」と我慢せずに声に出すことで、夫にも陣痛の辛さが伝わり、結果的に産後もより労わってもらえたと思います。

体調と相談しながらツボ押しを試してみよう

Image

臨月を迎えると、陣痛の始まりをいつかいつかとあせる妊婦さんもいるでしょう。お産の始まり方や進み方などは、千差万別です。なるべく穏やかな気持ちで迎えたいものですね。心構えのひとつとして、陣痛促進や陣痛緩和のツボ押しを勉強してみても良いかもしれません。

ツボ押しを試すときは、医師に事前に相談し、自分の体調と相談しながらにしましょう。いつもと違う痛みを感じたときはすぐに止めたほうが良いでしょう。陣痛が始まれば、赤ちゃんとの対面もまもなくです。そのときを楽しみに待ちましょうね。

あわせて読みたい

Image

陣痛の間隔の測り方!バラバラ・不規則なことも?アプリが使える?

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/29395
Image

普通の腰痛と陣痛から起こる腰痛の違いは?陣痛の痛みを軽減する方法 | mamanoko(ままのこ)

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/20362
Image

前駆陣痛から本陣痛、出産までの流れとは?陣痛の時間や間隔、経過について | mamanoko(ままのこ)

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/20163
Image

臨月なのに陣痛がこない!陣痛を促す方法はあるの?

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/6478
Image

つわりはツボで軽減する?3つのツボでつわり対策&夫婦のスキンシップ

Mobile faviconhttps://mamanoko.jp/articles/29353

関連カテゴリ

関連する人気の記事

妊娠・出産のカテゴリ

ライタープロフィール

Image

Mcfly

上は小学生から保育児まで、3人の子を持つ40代ママです。ミ…

妊娠・出産 デイリーランキング

おすすめの記事