ヒューナーテスト(フーナーテスト)とは?結果が不良な原因は?費用や時間は?

ヒューナーテストは、性交後の子宮頚管粘液を調べ、精子との相性を確認する検査です。排卵日前後の性交が必須となりますが、検査自体は簡単で、費用面も比較的安価です。顕微鏡で確認できる元気な精子が少ないと「不良」となりますが、それだけで妊娠ができないとはいえません。不良の原因や、その後に何を検討すべきかを紹介します。

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目次

  1. ヒューナーテスト(フーナーテスト)とは?
  2. ヒューナーテスト(フーナーテスト)にかかる費用と時間は?
  3. ヒューナーテスト(フーナーテスト)はいつ行う?
  4. ヒューナーテスト(フーナーテスト)の結果の見方は?
  5. ヒューナーテスト(フーナーテスト)の結果が不良!原因は?
  6. ヒューナーテスト(フーナーテスト)の結果が不良だったらどうする?
  7. ヒューナーテスト(フーナーテスト)は不妊検査の基本!
  8. 妊活中におすすめの葉酸サプリ
  9. あわせて読みたい

ヒューナーテスト(フーナーテスト)とは?

ヒューナーテストは、不妊治療における基本的な検査のひとつです。性交後に、子宮と腟をつないでいる子宮頸管(けいかん)の粘液を検査し、精子の運動の様子を観察します。これにより、子宮粘液と精子の相性を調べることができます。不妊に悩む夫婦は、時期を見ながら精液検査、頸管粘液検査、子宮卵管造影、経腟超音波診断などと並行し、ヒューナーテストを行います。

たとえ、運動率の良い元気な精子が腟内に射精されても、子宮頚管の粘液と適合できなければ、子宮の中に入っていくことができません。精子が子宮に入っていけないと、自然妊娠は難しくなってしまいます。

ヒューナーテストは、精子や子宮頚管粘液が正常であることが前提となります。そのため、精子と粘液の検査後に行うことが一般的なようです。

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ヒューナーテスト(フーナーテスト)にかかる費用と時間は?

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ヒューナーテスト(フーナーテスト)にかかる費用

ヒューナーテストの費用は、病院にもよりますが、ほとんどが保険適用外となっているようです。しかし、ヒューナーテストは特殊な薬剤や手術などの必要がなく、他の治療や検査に比べて比較的安いといえます。

ヒューナーテストだけならば、検査1回あたり1,000円程度です。ただし、ヒューナーテストは、基本的に頚管粘液検査や精液検査、エコーなどとセットになっています。そのため、最終的には3,000円~5,000円ほどかかるようです。また、ヒューナーテストは1回だけというわけではなく、何度か実施されるので、そのたびに費用はかかります。

保険は適用外ですが、自治体によっては不妊検査に助成金を出しています。1回限りなら、不妊症の検査にかかる費用はすべて助成してくれる自治体もあります。しっかりと住んでいる場所の助成内容を確認しておきましょう。

また、ヒューナーテストの費用は医療費控除の対象となります。不妊治療にかかった費用はしっかり把握し、少しでも節約につとめたいものですね。

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ヒューナーテスト(フーナーテスト)にかかる時間

ヒューナーテストは、医師に指定された日に性交を行って子宮頸管粘液を採取し、頸管粘液の中を泳いでいる精子の状態を顕微鏡で調べるという流れです。子宮粘膜の採取以外は特に診察もなく、検査自体は短時間で終わります。検査結果も当日中に教えてもらえることが多いようです。

ただし、テストの前日夜か当日朝の性交が必須となるので、夫婦ふたりで時間を取れる日が適しているといえるでしょう。一般的には、性交後、3~12時間以内にヒューナーテストを行うことが推奨されているようです。

ヒューナーテスト(フーナーテスト)はいつ行う?

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ヒューナーテストは精子と頚管粘液の相性を知るテストのため、子宮粘膜が妊娠に適した状態になっている排卵日前後に行うのが最適です。排卵期のおりものはとろみのあるゼリー状になっており、量も多くなっています。これは、精子が子宮にたどりつきやすい状態を作っているということです。排卵日は医師が基礎体温やホルモンの値などで判断し、指示してくれます。

精子の状態をみる検査なので、性交後1日以上過ぎてしまうと、結果が出にくくなります。精子が死滅したり、外に流れてしまうからです。性交後3~5 時間以内だと、正確な結果が出やすいとされています。

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ヒューナーテスト(フーナーテスト)の結果の見方は?

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ヒューナーテストは400倍視野の顕微鏡で判断します。腟の奥に残った精液と子宮頚管の粘液を採取し、総精子数と運動精子数を調べます。腟の奥に精子が認められれば、確実に射精されたことがわかります。

また、頚管粘液中に多くの運動精子が発見されれば、適合性が良いと判断されます。ちなみに、平均的に、1回の射精で腟内に入る精子の数は2~3億個ほどありますが、卵管までたどりつけるのはそのうち数百個です。

ヒューナーテストの具体的な判断基準は、運動精子数が15個以上見られれば結果が「優」となり、妊娠の可能性が高い状態といえます。運動精子数10個~14個で「良」、運動精子数5個~9個で「可」です。運動精子数4個以下で「不良」とされ、妊娠率は低いとされます。

ただし、ヒューナーテストの判定基準は、いまだに一定の見解はなく、医師によっては検査自体に否定的な人もいます。テストを行うときの体調や、性交の時間帯によっても結果は変わってくるので、一度の結果ですべてが判断できないともいえるでしょう。

ヒューナーテスト(フーナーテスト)の結果が不良!原因は?

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抗精子抗体がある

ヒューナーテストの結果が良くない原因として、まず検討されるのが「抗精子抗体」という症状です。抗精子抗体とは、身体の免疫機能によって精子に対する抗体ができるために、精子を異物と認識し、精子の運動を止めてしまう状態をいいます。痛みなどの症状はないので、検査なしでは気づきにくいのが特徴です。

抗精子抗体になると、夫だけでなく、人の精液すべてに対して作用してしまいます。自然妊娠は難しいとされますが、直接体液が交わらないところでは抗体が働かないので、体外受精なら妊娠の可能性があがるといわれています。

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粘液の状態が悪い

子宮頚管の粘液の状態が悪いと、頚管を通って子宮にたどり着こうとする精子が活動的に泳ぐことはできません。粘液の状態をはかるパラメーターとして「粘液量」「牽糸性(けんしせい)」「羊歯状結晶形成(しだじょうけっしょうけいせい)」があります。

まず、粘液量は子宮頚管から吸引できる量で診断され、精子の活動にとっては少ないほど悪影響になります。また、牽糸性とは、粘液がどれくらい伸びるかを示したものです。粘液は排卵日近くになると量が増えて糸を引くようになり、糸の伸びが短い場合には、頸管粘液に問題があると診断されます。

羊歯状結晶は、排卵期の粘液を自然乾燥させたときに見られる結晶のことです。結晶が観察できない場合は非結晶粘液とされ、子宮頚管粘液に問題があると診断されることがあります。

また、排卵日は本来アルカリ性である粘液が酸性にかたよると、精子を殺す原因となってしまいます。

男性側の問題

女性の頚管粘液に問題がなく、免疫性不妊がなかった場合、男性側に問題があると考えられます。考えられる原因としては、精子数自体が少ない「乏精子症」や、精子が存在しない「無精子症」、精子の運動率が悪い「精子無力症」があります。

どれも射精自体は普通にできるうえ、自覚できる症状がないのが特徴です。不妊の原因は、女性と男性で半々といわれています。男性不妊の場合、精液検査で判明することが多いようです。

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ヒューナーテスト(フーナーテスト)の結果が不良だったらどうする?

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2、3回検査を受けてみる 

ヒューナーテストは、非常に誤差の大きいテストでもあります。性交のタイミングや男性側の体調、女性側のおりものの量に左右されます。そのため、一度目の結果が「不良」でも、あまり気にする必要はありません。

何度かヒューナーテストを行うことで、違った結果になることもあります。特に男性側は、精神的ストレスや体調、禁欲した期間によって精液に変化があるので、二度目以降「良」になることも多いようです。

ただし、夫婦によっては「何度もヒューナーテストを受けるのは精神的ストレスになる」ということもあります。繰り返されるテストを負担に感じる場合は、医師に相談し、他の方法を考えてもらうのも良いでしょう。

血液検査で抗精子抗体がないか調べる

抗精子抗体がある場合は、何度ヒューナーテストを行っても「不良」となってしまいます。抗精子抗体を調べるには血液検査が一般的で、精子不動化試験ともいわれます。

抗精子抗体があるかどうかは、採血した血と正常な検査用精子を混ぜあわせることで判定します。血液中に抗精子抗体があると検査用精子の運動率は低下するので、運動率の数値によって判断が可能です。重症の場合、薬などの治療は難しく、体外受精が選択肢のひとつとなります。

男性側が精液検査を受ける

ヒューナーテストで不良が出たときは、夫婦が協力し合って原因をさぐる必要があります。夫に精液検査を受けてもらうのも、原因究明のためには重要になってきます。

精液検査では、採取した精液を顕微鏡で観察し、色や量、精子の濃度や運動率、奇形率を調べます。WHOの基準によると、精子濃度が基準値未満だと「乏精子症」、総精子数がまったくないと「無精子症」、精子運動率や前進運動精子が基準値以下だと「精子無力症」と診断され、どれも不妊の原因となります。

治療は、精子形成を正常に戻す抗酸化療法や、ホルモン療法が一般的です。症状が重篤な場合は、体外受精や顕微授精が選択肢となってきます。

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その他の検査を受ける

結果だけにこだわらず、他の検査で不妊の原因を探っていくことが重要です。女性の不妊原因として考えられるものに、「排卵障害」「卵管障害」「頚管因子」「着床障害」などがあります。ヒューナーテストが不良の場合は「頚管因子」を詳細に調べていく必要があります。

粘液の分泌不全を調べるのが、頸管粘液検査です。子宮頸管粘液は、射精された精子を子宮内に到達させる手助けをしているので、量が少なかったり質が悪かったりすると精子が子宮に到達できず、受精が難しくなります。頸管粘液の量や粘り気、pHなどで評価されます。粘液は女性ホルモンであるエストロゲンに影響されるので、ホルモン注射などで治療します。

また、子宮頚管内部に炎症がないかどうかも検査します。炎症は精子の侵入を阻み、不妊につながってしまいます。子宮頚管炎の原因は、クラミジア感染、HPV感染、子宮内膜症などのため、まずは炎症を起こしている原因を取り除くことがすすめられます。

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ヒューナーテスト(フーナーテスト)は不妊検査の基本!

ヒューナーテストは、精子との相性が良いかどうかを判断するための検査です。正しい方法で行うことで不妊症の原因を見つけ出し、原因にあわせた治療をすすめることができます。

ヒューナーテストの費用は比較的低く、検査方法も決して難しいものではないので、敷居が低いともいえます。不妊に悩んでいる人は医師と相談し、ヒューナーテストを検討してみてはいかがでしょうか。夫婦で協力し、不妊への不安を少しでも取り除いていきましょう。

妊活中におすすめの葉酸サプリ

妊活中の女性は葉酸の摂取を心がけましょう。厚生労働省は妊娠の可能性のある女性に対し、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。

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