更新日:2017年07月03日

クロミッドの副作用は?双子が生まれる・太るうわさは本当?頭痛や腹痛がある?

クロミッドは排卵誘発剤のひとつです。内服薬で副作用が弱いため、不妊治療ではメジャーな薬となっています。軽度ではありますが、ホルモンに作用し、排卵を促すため、さまざまな副作用があります。頭痛やイライラなどのほか、長く服用すると子宮内膜や頚管粘液にも変化が出るため、服用は医師と慎重に相談しましょう。

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目次

    クロミッド(クロミフェン)とは?副作用はあるの?

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    クロミッドは、排卵誘発剤のひとつです。内服薬で飲みやすく、排卵誘発剤のなかでは副作用も低いため、多くの病院で処方されています。クロミッドは製品名であり、含まれる有効成分は「クロミフェンクエン酸塩」とよばれるものです。

    軽度の排卵障害に効果があるとされ、不妊治療では、医師の指導のもと性交の時期をはかる「タイミング療法」がうまくいかない場合に処方されることが多いようです。脳に作用して、ゴナドトロピン放出ホルモンを分泌させ、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の分泌をうながし、排卵を誘発する効果があります。

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    クロミッドの不妊治療への効果とは?服用後の排卵と妊娠の確率について

    クロミッド(クロミフェン)の副作用による症状は?

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    子宮内膜が薄くなる

    本来、脳の視床下部には、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量を感知して、FSHやLHの分泌量をコントロールするセンサーがあります。クロミッドはこのエストロゲンにくっつくことで働きを阻害し、エストロゲンが足りないと脳に思わせて、FSHやLHの分泌量を増やし、排卵につなげます。

    このエストロゲンが各部位に届かなくなることで、いろいろな副作用も出てくるといわれています。たとえば、子宮内膜に十分なエストロゲンが届かない場合、子宮内膜が薄くなる可能性があります。

    子宮内膜は、受精卵が着床するためのベッドの役割を果たしています。エストロゲンには、子宮内膜を分厚くし、妊娠に適した環境をつくる作用があるのです。クロミッドを長い期間服用すると、このエストロゲンの働きが阻害されてしまうため、子宮内膜が厚くなりません。これは妊娠率の低下につながりますが、服用を止めればまた元に戻るようです。

    子宮頸管の粘液が減少する

    エストロゲンには、子宮頸管粘液の量を増加させる働きもあります。子宮頚管の粘液には大切な役割があり、子宮内に細菌が入らないようにしたり、精子の動きを活発にしてくれたりします。

    クロミッドにはエストロゲンを阻害する働きがあるため、子宮頚管の粘液量も減る可能性があります。これは不妊にもつながりますが、副作用としてはまれであり、クロミッドの服用を止めればまた元に戻るといわれています。

    月経量の減少・月経期間の短縮

    月経の出血は、妊娠が成立しなかった場合、分厚くなった子宮内膜の一部がはがれ落ちることでおこります。クロミッドの副作用で子宮内膜が薄くなると、はがれ落ちる量も減るため、月経量が少なくなったと感じることがあります。

    また、月経量が少なくなると、そのぶん月経期間も短くなっていきます。月経が短くなると、月経のサイクル自体が早くなり、結果的に生理不順に陥ります。これは不妊にもつながりますので、ホルモンを調整して、元に戻す必要があります。

    基礎体温の上昇

    基礎体温が上昇するのは、クロミッドの副作用のひとつですが、まったく体温が上がらない人もいて個人差が大きいようです。基礎体温は排卵期を境に低温期から高温期に移行します。生理が始まるころ、また低温期にもどるのです。つまり、正常に排卵が起これば、基礎体温が上がるのはむしろ自然なことといえます。

    クロミッドの副作用としては、低温期のはずなのに、少しだけ体温が上がるという現象です。クロミッドがFSHとLHの分泌を促すことで、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌も増えます。このプロゲステロンは体温を上げる効果があるため、体温が上昇するのではないかといわれています。

    頭痛・吐き気など自覚症状 

    クロミッドはホルモンの分泌量を左右するため、頭痛や吐き気、眠気、イライラ感、ほてりなどの自覚症状がでることもあります。これは、女性ホルモンであるエストロゲンが一時的に阻害されることが原因のひとつといわれています。

    また、排卵期特有の排卵痛がでることもあるようです。軽度なら様子見となりますが、症状が重いようならすぐに医師に相談してみましょう。

    クロミッド(クロミフェン)の重大な副作用、OHSSとは?

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    クロミッドを副作用のひとつに、ごくまれですが「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」というものがあります。排卵が多くなりすぎてしまい、卵巣が腫れて腹水がたまってしまう症状です。腹部の張りや痛み、膨満感などがおもな症状です。

    水分が腹水へと転じるため、尿が少なくなり、体重が増えます。喉が渇くこともあるようです。進行してお腹全体に腹水がたまると、血液が濃縮して血栓症が起こってしまうこともあります。

    軽度の場合は様子見ですが、重症化すると入院となります。気になる症状が現れたら、すぐに医師に相談してみましょう。

    クロミッド(クロミフェン)の服用と双子・流産の関係は?

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    多胎妊娠で双子が生まれやすい

    クロミッドを使用した際の妊娠では、多胎妊娠の確率がやや高くなります。自然妊娠で多胎となる確率が1%以下であることに比べ、5%程度といわれています。そのほとんどが双子ですが、まれに三つ子で生まれることもあるようです。

    自然の周期においては、もっとも大きな卵胞だけが成熟し、ひとつの卵子を排出します。しかしクロミッドを服用すると、同時に複数の卵胞が育ち、複数の卵子が排卵される可能性があるため、多胎妊娠となる確率が自然妊娠よりも高まるのです。

    多胎妊娠は、母体や胎児へのリスクも高まります。妊娠高血圧症候群の確率が高くなり、子どもも早産傾向にあるため、低出生体重児となる可能性が上がります。

    流産率がやや高い

    クロミッドを服用した場合、自然妊娠よりやや流産率が高いといわれています。ただし、流産率は年齢に大きく関連しているので、不妊治療をしている女性の年齢が高めであることも一因となっています。また、クロミッドの副作用のひとつ、子宮内膜が薄くなることで、妊娠の継続に最適な環境が整えられず、流産につながるという可能性もあります。

    クロミッド(クロミフェン)を服用すると太るの?

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    クロミッドの副作用として、「体重が増える」というものは確認されていません。しかし、クロミッドを服用すると、太ったと感じる人がなかにはいるようです。他に原因があるのでしょうか。

    女性ホルモンの分泌によるもの

    クロミッドは一時的にエストロゲンの作用を阻害しますが、結果的にはゴナトロピンを分泌させることでプロゲステロンとエストロゲンを増やします。これらのホルモンは女性ホルモンと呼ばれ、女性らしい身体つきをつくってくれます。

    本来の女性の身体は、脂肪をためやすく、丸みを帯びているものです。そのため、クロミッドの使用で太ったと思う人もいるようです。これはホルモンが正常に分泌されている証拠なので、あまり気にする必要はありません。

    卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の症状

    OHSSの症状のひとつに、体重の増加があります。卵巣が肥大し、腹水や胸水がたまっていくため、体重が増えてしまいます。お腹が膨れて圧迫感を感じたり、体重が1日で1kg以上増えた場合などは要注意です。すぐに病院に相談してみましょう。

    クロミッド(クロミフェン)を服用してはいけない人とは?

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    クロミッドを服用してはいけない人

    乳がんや子宮内膜がんの人、その疑いのある人はクロミッドは服用できません。これらの腫瘍はエストロゲンに依存しているため、悪化する可能性があるからです。

    また、卵巣腫瘍や多嚢胞性卵巣症候群を原因としない卵巣腫大のある人も服用はできません。クロミッドは卵巣を刺激するため、さらに卵巣を腫大させてしまうからです。肝障害を悪化させる恐れがあるため、肝障害または肝疾患のある人も服用できません。

    また、クロミッドは妊娠中は絶対に服用できません。動物試験で、胎児に奇形などが認められており、安全性が確立されていないからです。妊娠初期に、知らずに投与されるのを防ぐため、基礎体温のチェックなどを義務づけている病院もあるようです。

    クロミッド(クロミフェン)を慎重に服用すべき人

    乳がんの既往歴がある人は、再発の可能性があるためクロミッドの服用は慎重に検討されます。また、子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症の場合も、症状が悪くなる可能性があるため、医師の判断がわかれます。

    多嚢胞性卵巣がある場合も、OHSSを引き起こしやすいため、服用は要注意です。

    クロミッド(クロミフェン)の正しい服用の仕方は?

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    生理が始まった3~5日目から、服用を開始します。最初は、1日1錠を5日間服用します。効果が認められなかった場合、1日2錠の服用となりますが、最大でも3錠までです。3周期クロミッドを試してみても排卵がみられない場合は、それ以降は服用せず、休薬周期を設けるのが一般的なようです。

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    クロミッドの飲み方は?正しい飲み方と注意点

    クロミッド(クロミフェン)の副作用を理解して不妊治療を

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    クロミッドは妊娠に関係するホルモンの分泌を促し、排卵を手助けする薬です。不妊治療ではメジャーな存在ですが、ホルモンに作用するので、副作用が出る場合もあります。

    副作用は個人差はありますが、頭痛やイライラなどの自覚症状から、OHSSなどの重篤なものまでさまざまです。また、長く服用すると子宮内膜や頚管粘液にも影響が出てきます。医師と相談しながら、きちんと副作用のことを理解し、適切な服用を心がけましょう。

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