産婦人科で中絶薬は処方される?費用と副作用、リスク、違法性について

皆さんは「中絶薬」という言葉を聞いたことがありますか?その名の通り、服用することで、妊娠を継続できない状態にする薬のことです。しかし、日本ではいまのところ承認されておらず、使用が法に触れる場合も。今回は知っておきたい中絶薬のあれこれについてまとめました。

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目次

  1. 中絶薬とは?
  2. 産婦人科で中絶薬は処方される?
  3. 中絶の費用は?
  4. 中絶薬の副作用とリスク
  5. 中絶薬の違法性
  6. 安易な使用はやめ、中絶を望む場合は産婦人科へ
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中絶薬とは?

中絶薬とは、妊娠後49日以内に経口摂取することで流産させる効果のある薬のことをいいます。代表的な物は、1980年代にフランスで開発された薬で、ミフェプリストンという薬があります。この薬には、妊娠を継続させるために必要なプロゲステロンというホルモンの働きを阻害することによって流産させる効果があります。

92~95%の確率で効果のある薬といわれており、子宮収縮剤と一緒に服用することで、自然流産に近い形で中絶させるということです。フランスやアメリカをはじめ、日本をのぞく先進国60カ国で使用されていますが、日本では使用が承認されていません。使用が許可されている海外においても、医師の管理下で正しく服用することが必要です。

産婦人科で中絶薬は処方される?

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日本では認可されていない薬なので、日本の産婦人科で中絶薬が処方されることはありません。日本では、産婦人科を受診し、中絶は手術によって行われます。

中絶の費用は?

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日本で行われている産婦人科での人工妊娠中絶手術が、初期であればだいたい20万程度と言われています。一方で、中絶薬はだいたい一万円前後とされています。中絶手術はお金もかかりますし、金額だけでいえば中絶薬のほうが手軽に行えそうです。しかし、さまざまなリスクがあるだけでなく、法にふれる場合もあります。以下で詳しく説明して行きます。

中絶薬の副作用とリスク

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中絶薬による中絶は、費用も安く体への負担も抑えられるという説もあるそうですが、実際はいろいろと危険性も指摘されているようです。ミフェプリストンの主な副作用としては、痙攣、出血、倦怠感、吐き気、めまいなどがあげられます。出血は2週間ほど続くそうですが、重篤な場合は痙攣や出血が一ヶ月以上続いたというケースもあるそうです。症状が治まらなければ専門医による治療や手術を受ける必要がありますが、それでも命を落としてしまう可能性もあるのだそう。

また、日本では購入できないことからネットによる個人輸入として購入する女性もいるようですが、粗悪品や偽造品が販売されていることもあるようです。そもそも、認可されている国であっても、インターネットを通じて販売することは認められておらず、必ず産婦人科を受診し、医師の処方箋や経過観察が必要とされています。

粗悪品や偽物等、認可の降りていない中絶薬を服用してしまうことで、細菌感染や出血を起こしてしまうことも。また、偽薬の服用によって不妊になってしまう可能性も否定できないそうです。ミフェプリストンを服用した女性のうち、100人に5~8人の割合で妊娠中絶の失敗や多量出血のため、改めて産婦人科での手術をする必要があるというデータもあるそうです。

また、以下のような方はミフェプリストンを服用できないとされています。
・子宮外妊娠している場合
・子宮内避妊具使用者
・副腎に障害がある方
・ステロイド薬物治療を受けている方
・異常出血のある方
・抗凝血剤を投与している方
・ミフェプリストン等の薬に対してのアレルギーのある方

中絶薬の個人輸入に関して、厚生労働省からも注意喚起が行われています。

個人輸入される経口妊娠中絶薬(いわゆる経口中絶薬)について<厚生労働省>
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/10/h1025-5.html

中絶薬の違法性

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既述したように、日本では中絶薬の使用は認められていません。日本では、医学的な問題ではなく、倫理的な面や文化的な面から問題視されており、薬事法に基づき販売・譲渡等が禁止されています。そのため、国内で販売・処方はできません。産婦人科で処方されることもありません。インターネットを通じた販売も認められていません。しかし実際には、販売が認可されている国からインターネットを通じて個人輸入という形で購入することはできます。

また、販売されている国で購入して日本に持ち帰る、外国人が日本に持ち込むなど、非正規なルートで販売されているケースもあります。しかし、これらは違法行為となってしまう可能性もあるので注意しなければなりません。

日本では、母体保護法指定医以外の人が勝手に中絶の施術等をすると、「堕胎罪」という罪に問われます。したがって、医師の診断や処方なしに自宅等で個人輸入した中絶薬を使って中絶すると、この堕胎罪に問われることになります。これは妊娠している本人が行った場合にも適用されます。実際に過去にはネットで購入した中絶薬を服用し、堕胎罪に問われ、書類送検されたという事件もあったそうです。

安易な使用はやめ、中絶を望む場合は産婦人科へ

やむを得ず、中絶を考えている方もいらっしゃると思いますが、安易に無認可の薬を個人輸入して使用することは、健康面や安全面だけでなく、法に触れる可能性もあります。事情があって産婦人科を受診できない等という方もいらっしゃるとはおもいますが、どうか自分のためにも周りの方のためにも、安易に中絶薬を使用することはやめてください。どうしても中絶を選択しなければならない時は、必ず産婦人科を受診し相談するようにしてください。

また、望まない妊娠をしないためにも、きちんと避妊することが大切です。小さな命と、自分の体、どちらも大切です。安易に考えず、きちんと考えて結論をだすことが大事だと思いました。

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