体外受精の移植後の過ごし方は?生活の注意点、妊娠判定日、症状

体外受精で、排卵誘発・採卵を経て、やっと胚移植ができると少しほっとしますよね。体外受精の移植後、きちんと妊娠するにはどう過ごしたらいいのか気になるところ。ここでは、体外受精の胚移植後の日常生活の過ごし方と注意点、妊娠の症状、妊娠判定日について、医師監修の記事で解説します。

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この記事の監修

目次

  1. 体外受精とは
  2. 体外受精の移植後の過ごし方
  3. 体外受精の移植後に避けたいこと
  4. 体外受精の着床時期と妊娠判定日
  5. 体外受精の移植後の症状
  6. 体外受精に関する筆者の体験談
  7. 体外受精の関連記事はこちら

体外受精とは

卵子と精子を体外で人工受精させる方法

体外受精とは、卵巣から取り出した卵子を体外で受精させ、その受精卵を培養した後に子宮に戻す方法です。体外受精は、何らかの理由で自力での受精が困難な方に向いています。精子を女性の膣内に注入する、人工授精で効果が出ない場合にも適用されます。

体外受精で産まれる赤ちゃんが増えている

日本産科婦人科学会によると、2012年は、1年間で日本国内の医療機関で326,000回の体外受精が行われ、約4万人の赤ちゃんが体外受精により誕生しました。体外受精で産まれる赤ちゃんの数は、年々増えています。

妊娠する確率は20~40%

体外受精で妊娠に成功する確率は、約20~40%と言われています。この確率は病院やクリニックによっても異なりますし、年齢・個人差もあります。ホームページで体外受精による妊娠率や受精率を公表している病院もありますので、体外受精の相談に行く前に確認すると良いでしょう。

体外受精の移植後の過ごし方

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いつも通り過ごそう

体外受精の胚移植後、妊娠判定までは2週間程度かかります。着床しやすくするために、安静に過ごしたほうがいいにでは、と考える方も多いかもしれません。しかし、胚移植後の過ごし方で着床や妊娠の継続に影響することはありません。

胚移植後によく体を動かしていても安静にしていても、体外受精の成功率に違いは無いと思ってよいでしょう。過ごし方について気にしすぎるあまり、ストレスをためてしまうほうが悪影響です。リラックスして「いつも通り」を心がけるようにしましょう。

ストレスをためない

日々の生活に神経質になるあまりストレスをためてしまうと、かえって妊娠しにくい体になってしまうかもしれません。ストレスは妊娠を左右する大きな要因になることがわかっていますので、胚移植後はなるべくリラックスして、穏やかな気持ちで生活することが大切です。

バランスのいい食事をとる

胚移植後は、着床する子宮にしっかり栄養がいくように、バランスの良い食生活を心がけましょう。妊娠する可能性があるため、アルコール、カフェイン、タバコは控えておいたほうが安心です。

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体外受精の移植後に避けたいこと

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移植当日の入浴・水泳

病院でも指導されるかもしれませんが、体外受精時に膣内に傷がついている可能性があるため、入浴・水泳は控えたほうが無難です。胚移植後当日はシャワーのみにしておきましょう。

タンポンの使用

タンポンを使い続けると雑菌が繁殖しやすく、感染症の恐れがあります。移胚植後は膣に傷がついている可能性もあるので、控えたほうが無難です。

夫婦生活

胚移植後2~3日は控えましょう。また、精液には子宮を収縮させる作用があるため、着床・妊娠に影響を及ぼす可能性があります。胚移植後はもちろん、妊娠初期の性生活はコンドームで避妊を続けてください。

激しい運動

適度な運動であれば問題ありませんが、胚移植後は激しい運動はやめましょう。フルマラソンなどは控えてください。

長距離の自転車移動

まだ医学的に証明されているわけではありませんが、自転車の振動が子宮収縮を引き起こす可能性があるといわれています。胚移植後は、長時間の自転車は控えておくと安心です。

飲酒・喫煙

お酒の飲み過ぎは体に負担をかけます。またタバコを吸うことで血管が細くなり、子宮にも十分な栄養がいかなくなります。着床・妊娠・妊娠後のことを考えても、胚移植後は禁酒、禁煙をおすすめします。

身体を冷やす飲食や服装

冷え性・血行不良は、不妊の原因になると言われています。着床しやすくなるよう、冷たいものをとりすぎたり、薄着でお腹が冷やすことのないよう気を付けましょう。

体外受精の着床時期と妊娠判定日

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着床は3~5日後

受精卵を子宮に戻した(胚移植)後は、初期胚の場合は着床に3~5日ほどかかります。胚移植された受精卵は時間をかけて分割を繰り返し、胚盤胞という形に変化し、着床します。
胚盤胞の着床は自然に行われるため、体外受精後は様子を見守りながら、着床率を高めるために子宮内膜を厚くするなどの薬が投与されることもあります。場合によって胚盤胞まで培養してから胚移植することもあり、この場合は体外受精後1日ほどで着床します。

妊娠判定日は2週間後

体外受精の胚移植後、約14日~21日後に妊娠判定を行う病院が多いようです。妊娠判断は、尿に含まれるhCG値と呼ばれるホルモンの数値で行います。hCGは妊娠すると分泌される女性ホルモンです。

体外受精の移植後の症状

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体外受精後、人によっては妊娠兆候が出る場合があります。

・着床出血
・頭痛、腹痛
・着床痛
・高温期が2週間以上続く
・吐き気や食の好みの変化

こうした妊娠超初期症状には個人差があり、何も感じない方もいれば敏感な方もいます。心配な場合には病院に相談をしてください。あまり敏感になりすぎず、ゆったりと過ごしましょう。

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体外受精に関する筆者の体験談

筆者は初期胚での移植でした。普段はランニングなど激しいスポーツが好きで動き回っていたため、この期間は激しい運動は控えて、ゆったり過ごすようにしました。ゆったりといっても、いつも通り軽く自然の中を散歩したり、主人や友人とお茶をしたりしていました。また、葉酸をとったり、冷えないように腹巻をしたりと気を付けていました。

胚移植後は、特に着床出血や着床痛などもありませんでした。果たして妊娠しているものか不安なまま妊娠判定の日を迎えましたが、hCGが高くなっており、無事陽性判定となりました。移植した卵子の生命力を信じて、健康に良い生活をしながら、焦らず待つことが大事なのだと感じました。

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