リュープリン注射とは?効果と副作用、生理への影響は?

「リュープリン注射」というのを耳にしたことがありますか? 一体「リュープリン」は、どのような病気の治療薬として注射されるものなのでしょうか。リュープリン注射が治療に使われる病気と、リュープリン注射の効果、副作用、生理への影響について、医師監修の記事でお伝えします。

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この記事の監修

目次

  1. リュープリンとは?
  2. リュープリンが治療に使われる主な病気
  3. リュープリン注射の投与方法は?
  4. リュープリンの副作用は?
  5. リュープリン注射後の生理の変化
  6. 副作用があることを忘れずに
  7. あわせて読みたい

リュープリンとは?

「リュープリン(Leuplin)」とは、子宮内膜症などの婦人科疾患や前立腺癌、乳癌に対して処方されるホルモン製剤です。主成分はリュープロレリン酢酸塩で、間接的に性腺刺激ホルモンの分泌を抑える効果があり、ホルモンに依存しているガンを抑える働きがあります。この薬は、癌細胞をなくす薬ではなく、癌が大きくなるのを遅らせて症状を緩和させたり、進行を遅らせます。日本国内では、前立腺がんの治療薬として1992年に認可されました。

リュープリンが治療に使われる主な病気

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リュープリンが治療に使われる病気には、以下のようなものがあります。

子宮筋腫

子宮筋腫は女性ホルモンの働きにより大きくなる良性腫瘍で、婦人科系腫瘍の中で一番発生頻度が高い腫瘍です。30歳以上で2割~3割の女性は子宮筋腫になると言われています。子宮筋腫は女性ホルモンに刺激されて大きくなるので、リュープリンでホルモンの分泌を抑えることにより、子宮筋腫の進行を抑える効果があります。

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子宮内膜症

子宮内膜症とは婦人科疾患の一つで、子宮内膜やそれに類似する組織が子宮内腔以外の部分にでき、エストロゲン(女性ホルモン)により増殖してしまう病気です。リュープリンを使用すると女性ホルモンの分泌を抑えるので、子宮内膜の異常な増殖を抑える効果があります。

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リュープリン注射の投与方法は?

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リュープリンは飲み薬ではなく、病院で注射により皮下投与が行われます。副作用の可能性も考慮し、連続した期間の投与(6ヶ月以上)はできません。

成人している子宮筋腫の患者さんには、リュープリン1.88mgを4週に1回皮下投与します。筋腫の大きさや症状によっては、3.75mgを投与することもあります。成人している子宮内膜症の患者さんには、リュープリン3.75mgを4週に1回皮下投与します。体重が50kg未満の方には1.88mgを投与します。
子宮筋腫・子宮内膜症ともに、初めてリュープリンを投与をするときは、月経の1日目~5日目に行います。

価格は病院によって異なりますが、リュープリン1.88mgの皮下投与は、保険治療でおよそ10,000円弱くらいのことが多いようです。

リュープリンの副作用は?

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気になるリュープリンの副作用ですが、副作用が起こる頻度は個人差が大きいようです。一体どのような副作用があるのでしょうか。

副作用は必ず起こるの?

子宮内膜症でリュープリン注射を行った人の約3割、子宮筋腫でリュープリン注射を行った人の約2割が副作用を感じたというデータがあります。リュープリンを注射した翌日から副作用が出る人もいれば、注射してから1週間後に出た人など、人によって異なるようです。

更年期障害のような症状

リュープリンの主な副作用は、更年期障害のような症状(うつ病、ほてり、めまい)、筋肉痛、吐き気、不眠などです。体温調節ができなくなり、周囲の人は暑くないのに自分だけ滝のような汗が出たりする、ホットフラッシュに悩まされる方もいるようです。
リュープリンは抗がん剤の一種でもあるので、脱毛の副作用が出る場合もあるようです。統計的に見ると、投与量が多い子宮内膜症の患者さんの方が副作用を感じやすい傾向があります、個人差が大きく、副作用の症状も人によって異なります。

リュープリン注射後の生理の変化

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リュープリン注射により、生理に変化が起こる可能性があります。どのように生理が変化するのでしょうか。

注射している間は生理が止まる

リュープリンを注射している間は、女性ホルモンの分泌が抑えられるので、生理(排卵)が止まります。閉経したときのように生理が止まるので「偽閉経療法」とも呼ばれているようです。

生理が再開するのはいつ?

リュープリン注射によって止まっていた生理が再開するのは、リュープリン注射の投与をやめた後です。研究によると、リュープリンの投与をやめてから排卵が始まる平均日数は、子宮筋腫、子宮内膜症共におよそ1ヶ月程度というデータがあります。

副作用があることを忘れずに

リュープリン注射に限ったことではありませんが、薬には副作用がつきものです。婦人科系の治療に使われるリュープリン注射ですが、副作用の事もちゃんと理解してから治療を行うようにしましょう。リュープリン注射の治療で不明な点や副作用が疑われる場合は、必ず医師に確認するようにしましょう。

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