体外受精後の妊娠判定はいつ?hCG値と陽性反応について

体外受精をした後、結果がわかるまでは少し時間がかかりますね。費用も時間もかかる不妊治療。やっと体外受精の胚移植までたどり着いた安堵感とともに、その間はちゃんと着床しているかな?育っているかな?と不安になるものです。ここでは、体外受精後の着床時期にどんな症状・兆候が出るのか、医師監修の記事で解説します。

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目次

  1. 体外受精の妊娠判定はいつ?
  2. 妊娠週別のhCG値の目安
  3. 体外受精の妊娠判定で陽性反応が出た場合
  4. 体外受精で妊娠した場合の初期経過
  5. 体外受精が成功しない原因
  6. 体外受精と妊娠判定に関する筆者の体験
  7. 今のうちに妊娠についての情報も得ておこう
  8. 妊娠に関するおすすめ本3選
  9. 体外受精と妊娠判定の関連記事はこちら

体外受精の妊娠判定はいつ?

体外受精の妊娠の早期診断は、排卵後(採卵後)16日目以降に血液中のhCGを測定し判断します。体外受精で移植する胚の状態により移植後の日数は変わります。目安として、体外受精の8分割移植では移植後13日目以降、胚盤胞移植では移植後11日目以降に判定を行います。多くの場合、hCGの値が100を超えると妊娠と判定されます。

体外受精の移植後の黄体補充がhCG注射の場合、注射から6日以内の採血はhCG注射の分だけ実際より高い値が出ることもあるので注意しましょう。体外受精の移植後の黄体補充がなし、またはルトラールのみ、プロゲステロン坐薬のみの場合は、適正なhCGの値が検出されます。

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妊娠週別のhCG値の目安

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体外受精で妊娠している場合のhCG値の目安は下記になります。

2週 0.2mIU/ml
3週 20~50mIU/ml
4週 50~200mIU/ml
5週 200~1000mIU/ml
6週 1000~6400mIU/ml
7週 4000~12800mIU/ml
8週 4000~256000mIU/ml
9~10週 8000~256000mIU/ml
11~12週 8000~64000mIU/ml

体外受精の妊娠判定で陽性反応が出た場合

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体外受精の妊娠判定後の出血について

妊娠中の出血は流産に結びつく恐いものと考えられがちですが、体外受精・自然妊娠問わず、妊娠6週までに約7割の方が出血を経験するそうです。決して異常なことではないので、トイレでティッシュに付く程度の出血は問題ないことが多いでしょう。ただし、通常の生理と同じくらいの量の場合や、出血が長く続く場合は、医師に相談しましょう。

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体外受精後のお腹の張りについて

体外受精後の妊娠初期、胎盤が完成するまで(妊娠7~ 8週)は、卵巣から妊娠を継続するためのhCGホルモンが分泌されます。hCGというホルモンが卵巣を刺激し、その結果、卵巣が腫れ、お腹の張りのような症状が出現する場合があるようです。

体外受精ではホルモン補充を行っているため、お腹の張りの症状を感じる人が多いかもしれません。痛みが強い場合は医師に相談しましょう。

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体外受精後の夫婦生活について

体外受精後の夫婦生活は、妊娠が安定する妊娠12週頃までは控えたほうがよいでしょう。

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体外受精後の流産について

初期流産の原因のほとんどが受精卵(胚)の異常と考えられております。体外受精に限らず、一般的には全妊娠の13%~16%で流産は発生しています。流産の徴候は出血と下腹痛から始まる場合が多いので、異常を感じた際には医師に相談しましょう。

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体外受精で妊娠した場合の初期経過

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排卵から3週目頃(妊娠5週) 

赤ちゃんを包んでいる、胎嚢(たいのう)という袋が子宮内に確認できることがあります。胎嚢が確認できると、子宮外妊娠の心配がなく、正常に妊娠ができていることになります。

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排卵から4週目頃(妊娠6週)

胎嚢の中に、赤ちゃんの初期の姿である胎芽(たいが)が確認できることがあります。胎嚢、胎芽の確認できる時期は個人差があるので、その週に確認できなくても心配しすぎないようにしましょう。

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排卵から5週目頃(妊娠7週)

早ければ胎芽の中に、胎児の心拍が確認できます。心拍とは、赤ちゃんの心臓の動きのことです。心拍が確認できると流産率は低下します。

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体外受精が成功しない原因

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加齢による妊娠力の低下

加齢に伴い卵子の細胞質が老化し、妊娠力が低下します。卵巣そのものの加齢変化により卵子の質の低下を招き、早い段階での分裂停止や着床不全などを起こします。卵巣年齢を測定することにより、体外受精の成功の確率や、採取卵子数の予測が可能になりつつあります。

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卵子の染色体異常

体外受精で受精した卵子の染色体異常の割合は34歳以下で約40%、36歳以上 で約60%、40歳以上で約96%と考えられています。この卵子は精子と受精し、 受精卵になり分割を繰り返し発育します。

染色体に異常のある受精卵は自然淘汰され、発育を停止します。そのため、5日目胚盤胞まで達成できる受精卵の染色体異常率は約25%まで低下します。さらに染色体に異常をもった胎児は自然淘汰され、妊娠過程で流産します。

実際に染色体に異常のある新生児は、ママの年齢が35歳以下では0.3%以下、40歳以下では1%以下となっています。染色体異常の原因は、女性の老化=卵子の老化現象といわれています。卵子は出生した時から増えることはなく、出生時点で一生分の卵子が卵巣内にあります。30歳女性の卵子の25%、4個に1個は染色体異常があると言われています。さらに35歳を過ぎると、卵子の分割率、着床率、妊娠率は低下し、流産率が上昇します。

免疫異常・ホルモン異常

受精卵の着床に関しては、いまだに医学的に全てが解明されているわけではありません。自然妊娠の着床時には、ホルモンが濃くなり、胚と子宮内膜間の物質の相互作用が活発になると言われています。体外受精では、その相互作用がどの程度カバーされているかはまだ解明されていません。

採卵周期には、排卵誘発剤使用によるホルモンのアンバランスが起こっています。それにより、せっかく受精した卵子が着床障害を起こしやすいと言われています。最近では受精卵を凍結保存し、自然に近いホルモンバランスの周期で移植することが多くなっています。

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体外受精と妊娠判定に関する筆者の体験

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筆者も、体外受精による妊娠・出産を体験しています。妊娠超初期症状などは全くなかったため、あまり期待せずに臨んだのですが、診察室に入ると先生が笑顔でした。hCGがかなり高い値で出ており、妊娠が判明して本当にうれしかったことを覚えています。

妊娠判定まではあまり気にし過ぎず、のびのびと過ごしたことがよかったのかもしれません。妊娠がわかりとても幸せでしたが、まさか妊娠判定が出ると思っていなかった分、少しあわてました。事前に準備をしておくべきでした。

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今のうちに妊娠についての情報も得ておこう

体外受精で妊娠ができたら、今後は食事や生活習慣の注意点など、妊娠生活中の様々な制限が増えます。妊娠を継続させるために、不安を抱えて過ごすことも多いかもしれません。いざというときに慌てなくて済むように、今から体外受精と妊娠経過について情報収集をしておくと良いですよ。

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